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馬術部

2020.08.20

第55回関東学生章典総合馬術競技大会 8月15日・16日 山梨県馬術競技場

総合で山下が9位入賞 3種目総合は2年連続で第3位

4日間にかけて行われた関東学生競技大会(三大大会)。後半の2日間は馬場馬術競技(馬場)、クロスカントリー競技(クロスカントリー)、障害馬術競技(障害)の三種目から成る関東学生章典総合競技大会(総合)が行われた。早大からは、武井梧右主将(スポ4=東京・東農大一)、山下大輝副将(スポ4=宮城・東北)、絹川隆彦(文構4=静岡・韮山)、吉田光佑(スポ2=東福岡)が出場。苦手とする馬場では苦戦を強いられたが、続くクロスカントリーでは多くの大学の人馬が失権する中、早大は全員が完走。最終種目である障害では2人馬がクリアラウンドを決め、団体で第6位の成績を収めた。また、個人では山下がおととしと昨年に引き続き9位に入賞。早大のエースとしてチームの成績にも貢献した。今大会を通して、団体では障害と総合で全日本学生大会(全日本学生)への切符を手にした。

 最初の種目は調教審査と呼ばれる馬場。全体の10番目に登場した絹川は、騎乗したベテラン馬のアイシングラーの力もあったが、最終得点率は56.59%だった。続く山下は昨年と同様に稲太郎と出場し、大きなミスもなく最終得点率は56.52%。プレッシャーのかかる状況の中、後半に登場した吉田、武井は60%近い得点率をたたき出し、チームを引っ張り上げる。しかし団体の成績は振るわず、この種目を終えた時点では9位。全体で大きく外すことこそなかったが、競技初日は厳しい結果で幕を閉じた。

クロスカントリーに出場した絹川とアイシングラー

 迎えた二日目にはクロスカントリーと障害が行われた。耐久審査であるクロスカントリーで順位を上げたい早大。最初に走行した絹川は障害減点が20あったものの、タイム減点0で完走してチームを勢いづけた。山下は水濠障害で鎧が脱げてヒヤッとする場面もあったが、アクシデントにも動じることなく走行を続け、総減点0でレースをまとめた。大会初日の障害で優勝を飾った吉田も見事総減点0で完走し、二種目終えた時点での個人順位は全体の11位タイと、早大ではトップにつく。最後に登場した武井も減点こそあったが、見事完走し第4位という好成績で全人馬が最終種目である障害へと駒を進めた。余力審査障害の障害は、クロスカントリーと同日に行われる。疲労が残る中での障害飛越は過酷なものとなり、最後まで完走したのは出場者全体の約半数だった。早大からも武井は第3障害、吉田は第4障害で2反抗となり、失権してしまう。団体成績はチーム内の上位三人の総減点で争うため、なるべく減点は防ぎたいところ。そんな状況の中、早大では山下、絹川が最後まで完走した。絹川は総減点12での完走、クロスカントリーを終えた時点で個人14位タイという成績だった山下は障害落下を一つで抑え、減点4で見事完走。個人では第9位に入賞した。

障害を飛び越える山下と稲太郎

  異例の時期での開催となった今回の三大大会。早大は4日間の競技結果を総合した三種目総合では昨年に引き続き3位に輝いた。一方で武井は今大会を振り返り、「結構馬がそろってきているとは思う」としつつ「馬の力をしっかり出し切れていなかったり」、「試合をいざ迎えてビビる部分というか、備えられていない部分があった」りとこれからの課題も口にした。目の前に全日本への道は開けているが、開催できないという可能性も捨てきれない。選手にとっても「もしあるなら」と先の見えない日々が続くことになるが、まずは4日間頑張った馬をねぎらい、少しずつそれぞれの目標に向けて歩みだす。

(記事 伊藤可菜、写真 部員提供)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

関東学生章典総合馬術競技大会

▽馬場馬術競技

絹川・アイシングラー 得点率56.59 馬場減点43.4

山下・稲太郎 得点率56.52 馬場減点43.5

吉田・ビビアンリスト 得点率58.62 馬場減点41.4

武井・稲翼 得点率58.04 馬場減点42.0

▽クロスカントリー競技

武井・稲翼 タイム6分15秒 総減点70.0

絹川・アイシングラー タイム4分56秒 総減点20.0

山下・稲太郎 タイム4分50秒 総減点0.0

吉田・ビビアンリスト タイム4分51秒 総減点0.0

▽障害馬術競技

絹川・アイシングラー タイム61.18 総減点12.0

山下・稲太郎 タイム63.13  総減点4.0

吉田・ビビアンリスト 2反E

▽個人

9位 山下・稲太郎

17位 絹川・アイシングラー

▽団体

優勝 日本大学

2位 明治大学

3位 専修大学

6位 早稲田大学

関東学生競技大会3種目総合

▽団体

優勝 日本大学

2位 明治大学 

3位 早稲田大学

コメント

武井梧右主将(スポ4=東京・東農大一)

――チームとしてはどのような目標で臨まれましたか

部として全日本学生で障害競技で優勝、三種目総合で三位以内に入ることであったりという目標があったのでそれに向けてまず関東でしっかり全日本学生の権利を取ることと、障害でしっかり上位(の成績)を収めるということを念頭に置きながら取り組んできました。

――今年は少し練習が遅れたこともあるかと思いますが、部の全体の調整としてはどうですか

うちもコロナの影響を受けて練習が完璧にできていない時期もあったんですけれど、他の部活に比べたら練習期間というか調整できる期間も確保されていたので、できる限りの努力というか、直接OB、OGさんから指導をいただけなくてもオンラインで連絡をとって間接的に指導をいただいたりというような手を使いながら、何とか練習をしてきました。

――部全体としての今回の結果はどのように受け止めていますか

うちの部活は結構馬がそろってきているとは思うんですけどその馬の力をしっかり出し切れていなかったり、あとは試合をいざ迎えてビビる部分というか、備えられていない部分があったので、そういう対策もそう少しできたんじゃないかと思っています。

――個人では全種目に出場されていましたが、印象に残った種目はありますか

総合ですかね。障害と馬場の馬とは半年くらいしか組んでいなくて、コロナの関係もあって試合に出てなかったんですけれど、総合の馬とはそこそこ長くやっていて。そもそも競技馬と練習馬というのが馬術部にはあって、僕の馬は練習馬で他の部員もたくさん乗せて普段練習していたので、今回のような大きな大会に出たのが初めてでしっかりできるかという不安もあって臨んだ試合でした。

――全体的にご自身の競技を振り返って達成度はどれくらいですか

正直ほとんどないですね。全然ダメでした。僕の個人的な結果としては全然ダメでした。

――次回に向けての意気込みをお願いします

本当にポテンシャルの高い馬に乗せていただいているので、その力を全然生かし切れなかったというところにもすごく責任を感じています。全日本学生の権利をとれるところはまだあるのでそこでしっかりとってOB、OGさん方にも力も借りながらチームにしっかり貢献できる成績を出していきたいなと思っています。

山下大輝副将(スポ4=宮城・東北)

――今回どのような目標で臨まれましたか

障害は優勝、総合では入賞を目標にしていました。

――障害、総合のどちらも長く組んでいる馬ですが

2年目とか3年目のペアなのでだいたい馬のこととか競技場でのパターンとかもわかってきていて、だからこそ障害は優勝したいと思っていたし、総合の稲太郎は入賞できたらいいなと思っていたので。馬のレベルと自分のコンビ的にも。対策とかやれることは全部やれたなと思っています。

――ではご自身では、やりきったという感じですか

障害は全然、全然(だめ)ですね。やれることはやったんですけれど、障害に関しては全くもって納得いっていないというか、ふがいない結果だなと思っています。調整までは色々な人の力を借りてうまくやれたと思うんですけれど、当日の結果はうまくいかなかったですね。

――これからの意気込みをお願いします

まだ先の競技の予定もまだはっきりしていなくて、そもそも全日本学生という一番の目標にしているものがあるかもまだわからない状況なので、常日頃やれることはやっておきたいとは思いますけれども、そこらへんは早くはっきりしてほしいですね。全日本優勝というのが大学生活での僕の目標なので、やってもらわなかったらすごく困るというかトライする場も与えられないのは悔やんでも悔やみきれぬという感じなので、あるんだったらもちろん優勝を狙うし、なかったらめちゃくちゃ悲しいですね。

絹川隆彦(文構4=静岡・韮山)

――今回初めての出場でした

僕は大学から馬術を始めた人間で、馬に触るのすら、大学に入ってからだったんですけれども、やっぱりそういう中でどうしても経験者との差は大きくて、日々劣等感と屈辱に打ちのめされながら部活をやってきたんですけれど、ただ一度もインカレ(全日本学生)に出場するという目標は曲げたことはなくて。今回の関東(三大大会)に出るにあたって競技馬をとれるかというところが野球でいうところのレギュラーをとれるかというそういう話になるんですけれど、大学から始めた僕は関東に普通にやっていたら出られないわけなんです。…今回運よく競技馬を二頭取れて、特に総合馬術の方のアイシングラーはうちのエース馬なので、大学から始めたからと言ってただ出たから満足というわけではなくてしっかり上位を狙って団体成績を引っ張れるような成績を残すという、ただその一点を目指してやりました。

――初の大舞台で緊張はしましたか

めちゃめちゃしましたね(笑)。でも僕は結構緊張すればするほど勝負強くなっていく感じがあるので、本番には強いという自信もあってそんなに緊張に対する不安みたいなものはなかったんですけれど。ただやっぱり初めて早稲田の看板背負って試合に出るっていう感じで、特に4年間ずっとあこがれてきた舞台だったのでそれを大学から始めてやっとつかみ取ったというところで、当然緊張はありましたけれどワクワクする気持ちも強かったです。

――今回の結果を踏まえてどうですか

(障害の)ゾビオンの方は本格的に出ると決まったのが5月とかだったんですよね。だからコンビ自体も組み立てほやほやというような形で。ゾビオンという馬自体もすごく難しい馬で敏感というか、誰が乗ってもうまくいく馬ではないんですよね。でも2年生の吉田がうまく調整してくれたのもあって、ゾビオンに関しては自分でもよく乗ったなと思っています。まだ全日本学生に向けてはまだまだなんですけれど、それでもよくしっかり帰ってきたなとゾビオンに関しては一安心している部分があります。(総合の)アイシングラーに関しては僕と、山下の稲太郎の2頭だけ帰ってきたっていう形で団体に貢献したっていう点ではよかったんですけれど、正直言ってアイシングラーはクロスカントリーでは減点0で帰って来れる馬ではあったんです。そこはやっぱり僕の経験不足という部分が出てしまったかなと思います。総合も全部完走したことに関しては自分としてはよくやったという部分もあるんですけれど、それと同時に全日本学生では確実に減点0で帰ってこなければいけないと思います。