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ア式蹴球部

2020.08.20

第94回関東大学リーグ戦 8月15日 茨城・RKUフットボールフィ―ルド

加藤の2ゴール2アシスト! 打ち合いを制し6-3の快勝!

JR東日本カップ2020 第94回関東大学リーグ戦 第7節
早大 4-2
2-1
駒大
【得点】
(早大)21‘大西翔也 25’、47‘加藤拓己 39‘鍬先祐弥 45+1’杉山耕二 56‘水野雄太
(駒大)33’荒木駿太 84’中間俊亘

関東大学リーグ(リーグ戦)第7節、強い西日が差し込むRKUフットボールフィ―ルドで駒大との一戦が行われた。前節の中大戦(○3-0)では、連敗を回避した早大。前半はDF大西翔也(スポ3=浦和レッズユース)の先制点を皮切りに4点を挙げると、後半は勢いそのままに2点を重ねた。終わってみれば6-3の快勝。縦に圧力をかけるプレースタイルの駒大を制し、順調に勝ち点3を積み上げた。

序盤は自陣でパスをつながれ、駒大ペースで試合が進む。15分にはあわや先制点を献上したかに見えたが、判定はノーゴール。ピンチを免れた早大は21分、「チームに貢献したいという思いはずっと持っていた」と今季初スタメンを飾った大西の強烈なミドルシュートによって、先制点をもぎ取ることに成功した。攻撃の手を緩めない早大は、飲水タイムを挟んだ25分、FW加藤拓己(スポ3=山梨学院)のゴールで2点目を獲得。その後、たびたび早大のゴールマウスを脅かしていたMF荒木駿太(駒大・3年)に得点を許すも、39分には加藤をアシストしたMF鍬先祐弥(スポ4=東福岡)が右足で3点目を追加した。暑さによる疲労が垣間見えたものの、流れを駒大に渡すまいと奮闘する早大。前半終了間際の失点直後に、「今年はセットプレーがキーポイント」と語るDF杉山耕二主将(スポ4=三菱養和SCユース)がFKから頭で合わせ、4-2で折り返した。

今季初のスタメン起用で結果を残す大西

日が暮れた後半開始直後、加藤が自身を起点にしたプレーで5点目を演出し、「気持ちは熱く、頭は冷静にという意識」(加藤)を体現。これによって流れをつかんだ早大は、セカンドボールの回収や空中戦で駒大を上回る。さらに突き放したい56分、流動的なパス交換からⅯF水野雄太(スポ2=熊本・大津)がだめ押しの6点目。その後も早大優位で試合は進んでいくが、追加点を奪うまでには至らない。65分を過ぎたあたりから立て続けにシュートを浴びるなど、駒大の猛攻によって何度もアップダウンを強いられてしまう。そして84分、セットプレーから久々の失点。それでも一度も追いつかれることなく、6-3で勝ち点3を手に入れた。

2ゴール2アシストと大活躍の加藤

試合は加藤の2ゴール2アシストの活躍もあり、白星を重ねることに成功した。外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)は「今日も1点目のゴールからセットプレーでのゴールも含めて、狙いに対して選手が理解と体現をしっかりと示してくれたなという印象があります」と評価する。しかし一方で「得点した後の自分たちのミスで、相手に流れを持っていかれかけた」(鍬先)場面が散見されたことは、今後の課題だろう。次戦は負ければ終わりの東京トーナメント、そして再びリーグ戦が続く。打ち合いを制したエンジイレブンの『総力戦』から目が離せない。

(記事 手代木慶、写真 初見香菜子、橋口遼太郎)

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 山田 晃士 社4 浦和レッズユース
D F 15 柴田 徹 スポ2 湘南ベルマーレユース
→66分 12 吉田 峻 社3 清水エスパルスユース
D F ◎5 杉山 耕二 スポ4 三菱養和SCユース
D F 22 監物 拓歩 スポ2 湘南ベルマーレユース
→51分 17 工藤 泰平 スポ4 神奈川・日大藤沢
D F 37 大西 翔也 スポ3 浦和レッズユース
M F 山下雄大 スポ2 柏レイソルU18
M F 田中雄大 スポ3 神奈川・桐光学園
M F 鍬先 祐弥 スポ4 東福岡
M F 28 丹羽 匠 スポ2 ガンバ大阪ユース
M F 27 水野雄太 スポ2 熊本・大津
→72分 19 田部井 悠 スポ3 群馬・前橋育英
→81分 36 植村 洋斗 スポ1 神奈川・日大藤沢
FW 10 加藤拓己 スポ3 山梨学院
→66分 梁賢柱 スポ4 東京朝鮮
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――今節の駒大は色がある、割り切ってプレーをしてくるチームでした。具体的にどのような対策で試合に臨みましたか

対策としては、1つは相手が入れてくるボールに対しても、セカンドボールやこぼれ球を拾えるということが大事だと思うので4バックの前に3ボランチ気味に並べて、これまでは4ー1ー4ー1でしたが、今日の試合は4ー3ー3というシステムで臨みました。加えて奪ったボールをしっかりと保持するということが大事でしたし、相手のベクトルがかなり前から来る。そこを1枚剥がせれば、かなりのチャンスが生まれるというところが分析として出てきていたので、セカンドボールを回収した後に1つ剥がすというところを意識していました。今日も1点目のゴールからセットプレーでのゴールも含めて、狙いに対して選手が理解と体現をしっかりと示してくれたなという印象があります。

――大きく選手を変えて試合に臨みました。大西選手や丹羽選手といった選手にはどのようなプレーを期待しましたか

大西は前回の中大戦でも、途中出場でしたがすごくいい入りをして、トレーニング中にもかなり高いパフォーマンスを示していました。彼は十分にスタートに値する選手だなと考えていました。そういう意味ではこういった選手がファーストゴールを決められたというのも今日のチームにとってはとても大きかったなと思います。水野もそうですが、これまで途中出場が多かった選手をスタートに起用してという少しフレッシュな所。加えて4ー3ー3のフォーメーションでの適性といった部分で、特に右サイドは中寄りにポジションを取るというところもあったので、田中であり丹羽みたいな選手が4ー3ー3の前のサイドを担うような選手起用の意図もありました。システムの変更というか、駒大対策に対しての我々の立ち位置みたいなところや、それに対してのリスク管理と攻撃の形といった部分はよく出せていたなと感じます。

――天皇杯に向けてのメンバー変更という意図ではなく、このリーグ戦に向けての変更ということですか

駒大さん対策です。

――飲水タイムには気持ちの面を強調する場面も見られました

ただ勝った負けたということだけではなくて、しっかり自分たちが何故サッカーをやっているのか。そういった部分ではやはり競技である以上はしっかりと戦わなければならないし、小手先の技術だったりそういう目先のことだけを考えるだけではなくて、しっかり戦ってぶつかって。そして相手とともに切磋琢磨していくという、軸の部分を伝えようとしました。失点してもそこに対してもう一度乗り越えていこうという姿勢が見られたのでそこは手応えを感じました。

――サッカーのリズムやパワーの出し方がすごく良かったように感じます。その要因はどこにあるのですか

我々は自分たちでしっかりとボールを保持できるし、サイドに強みがあるのでそういう自分たちでボールを持って、自分たちでゲームを作っていこうという、自分たちのサッカーは日頃から取り組んでいる部分ですし、そこに個々の能力であったり個々の強みであったりをお互いに尊重しあいながら、コンビネーションであったりコミュニケーションであったりは試合を通じて円滑になってきているのかなと感じます。たくましい試合をこのようにやらせてもらう中で、そういった部分もすごくスムーズになってきていると考えています。

――失点はどのように受け止めますか

失点したほとんどのプレーが、ちょっとした出足であったり、チャレンジアンドカバーのカバーがいなかったり。いい事をやろうとしてボールを失ったり。ベースな部分から少し浮ついたものがあり、そこのさじ加減は難しいところがあり、そこを駒大に突いてもらったと思うので我々として学び、教訓は多かったと思うので今回の3失点はポジティブに捉えたいなと考えています。

――6ー3というスコアはどのように考えていますか

我々としてはこのリーグ戦を一戦必勝でやってきて、特に明大に対する敗戦から、より勝負へのこだわりやそれに対する判断を突き詰めていこうという思いがあり、前節の中大山でその部分を証明できましたしそういった面では一生一生自分たちで何かを見つけ出してそこに対してチャレンジするという事に関しては着実に積み上がって成長していると感じますし、これを続けていきたいと考えています。

DF杉山耕二主将(スポ4=三菱養和S Cユース)

――明治大学に敗戦後、中央大学戦の勝利を経て駒澤大学との対戦となりました。今試合に向けてどのような準備をしてきましたか

シーズンが始まってから常に一戦必勝ということを意識していて、試合の流れや連敗しないということは考えていました。中央大学になんとか勝てて、良い流れで駒澤大戦に入れました。駒澤大学は縦に速い特徴的なサッカーをしてくる、プレーのコアな部分をかなり追求しているチームです。そんな駒澤と戦う上では、自分たちが受け身になるのではなく、しっかり真っ向勝負でぶつかってどう上手く(プレー)できるかということを一週間の中で確認しながら取り組んでいました。

――関東大学リーグでの戦いも中盤に差し掛かってきました。シーズン序盤と最近の試合で何か違いはありますか

いや、特に違いはないですね。先ほども申し上げた通り、一戦必勝ということで、勝った試合の中でも簡単な試合というのは1つもなかったです。そういったことも糧に、自分たちは謙虚にチャレンジャーとして試合に臨むというところは、変わらないかなと思います。

――ディフェンスラインについて、どのような意識で守備に取り組んでいましたか

駒澤が特徴的なサッカーをしてくる中で、自分たちとしては先手を取られると難しくなるというのは予想していたので、最初の立ち上がり15分は堅く入ろうという話をしていました。やはりできれば無失点でいきたかったのですが、自分たちのミスやセットプレーから失点をしてしまいました。主に自分たちのミスで崩れていって失点というかたちだったので、守備のところで言うと駒澤の特徴的なサッカーに対応しきれなかったとまでは言わないですが、100%対応はできなかったと思います。まだまだ弱さやもろさがあるなと感じました。

――6ー3というスコアはどのように捉えていますか

千田(GK千田奎斗、スポ4=横浜Fマリノスユース)を中心にサッカーの戦術的な部分をオーガナイズしてくれていて、今年始まってから相手より1点でも多く取って勝つということを言い続けています。そういった意味では、6点取れて勝てたというのは非常に大きかったと思います。とはいえ、弱さやもろさが失点に直結してしまったという部分も現実としてあるので、さらに突き詰めていきたいです。

――試合展開の中で1度も追いつかれることはありませんでした。90分間どのような心境でプレーしていましたか

追いつかれはしなかったのですが、運良くというか、自分たちがしっかりと自分たちのスタイルを信じて貫いた結果、得点を多くとるということにつながったと思います。ただ、追いつかれたら難しい(試合になる)というのはみんなの共通認識としてあったと思うので、そういった意味では得点が先行できたというのは非常に良かったのかなと思います。

――チームとしては先週に引き続き先制点を取りました

自分たちが常に練習してきていることが試合を重ねるごとに出てきているなという印象があります。今試合での先制点は、初スタメンの大西(DF大西翔也、スポ3=浦和レッズユース)が起点となるだけでなくゴールも決めたので、チームに勢いをもたらしてくれたと思います。あの1点をあの時間帯(前半21分)に取れたというのは、チームを本当に楽にしてくれたと思いますね。やはり前半に点を取れると気持ちの面でも楽になります。

――前半アディショナルタイムに決まった4点目のご自身のゴールを振り返っていかがですか

山下(M F山下雄大、スポ2=柏レイソルU18)と柴田(D F柴田徹、スポ2=湘南ベルマーレユース)がキッカーとして立っており最初2人で、トリックでシュートを打とうと考えていたと思うのですが、上手くいきませんでした。そんな中、山下が即興で良いボールをあげてくれたので、僕は頭で合わせるだけという感じでした。今年はセットプレーがキーポイントだよねということは毎試合掲げているので、セットプレーで点が取れるというのは非常にチームとしては良いことなのかなと思います。

――その得点シーンについてもう少し詳しく教えていただけますか

山下が中を見て、高いキックの精度を生かして中で待っている僕に合わせてくれたのかなと。中には監物(D F監物拓歩、スポ2=清水エスパルスユース)、加藤(F W加藤拓己、スポ3=山梨学院)、僕っていう大きい選手がたくさんいるので、信じて上げてくれて、たまたま僕のところにきたという感じだったと思います。(ボールが)来た瞬間はおいしいなって思いました(笑)。

――連勝のままリーグ戦は中断期間に入りましたが、これから天皇杯予選で連戦が続きます。意気込みを聞かせてください

日程も含めて総力戦になるということは前々から分かっていたことです。今年僕たちは試合に出る、出ないに関わらず一人一人が当事者意識を持って、チームの勝利のために何ができるかというのを考えながらやってきました。ピッチに立っていない選手もそういった思いを持ってプレーしてくれているなというのは感じていて、どんな選手が出ても同じような力、思いでプレーができるというのは今年のチームの強みだと思います。天皇杯予選も勝ち続ければ3つの試合、その後もリーグ戦と連戦になりますが、チーム全員で、総力戦で戦っていければなと思っています。

――個人としての意気込みはいかがですか

天皇杯は1つのタイトルであり、今年は取れるタイトルは全部取ろうという目標を掲げているので、一戦必勝であることには変わりないですが、しっかり3つ勝ってタイトル取れればなと思っています。

ⅯF鍬先祐弥(スポ4=東福岡)

――どのような想いで今節に臨みましたか

駒澤さんは同じサッカーのスタイルで、蹴って相手陣地でサッカーをするというスタイルなのですが、相手はずっとそういうサッカースタイルを持っている中でずっと1部でやってきたということもあって、チームとして洗練されているなということは自分たちとしても把握していましたし、そこに対する敬意を持ちながら自分たちは駒澤さんに対して上回っていこうという気持ちでした。あとは、日本一としてリーグ優勝するためにはどこのチームにも負けられないので、そういう気持ちをもって試合に臨みました。

――スタメンに変化が見られましたが、手応えはありましたか

今年は特に、誰が出ても安定した戦いができるというか、早稲田のサッカーはやることが決まっているので、誰が出てもみんな与えられた役割を全うできているのかなと思います。

――「やること」とは何か具体的に教えていただくことはできますか

あんまり詳しくは言っちゃいけないんですけど(笑)攻守の決まり事だったり、みんなの共通認識が試合中すごく大事になってきて、共通認識があるかないかでスピードなどのプレーの判断や連携がすべて変わってきます。そういうところで今年は非常にうまくいっているのではないのかなと思います。

――飲水タイムやハーフタイムではどんな指示を受けていましたか

駒澤さんは前に圧力をかけてくる相手なので、蹴られた後のセカンドボールを拾うこと、そこから自分たちがボールを保持して攻撃につなげていくということは、ハーフタイムや飲水タイムでずっと求められていたので、全員で意識していました。

――個人としては1アシスト1ゴールも含めて攻守に渡って活躍されていましたが、自分のプレーをどう評価していますか

自分の役割ははっきりしているし、去年までは正直守備での貢献が大きかったと思うのですが、自分が目立つ1個上のステージでは攻撃だったり、守備以外のところで存在感を出していかないと個人としての上も見えてこないと思っていましたし、チームとして求められることと個人として求められることのバランスをとって両輪を回していくところを整理してできていました。それが結果につながっているのかなと思います。

――6得点という結果が出た反面、3失点したことをどう捉えていますか

得点した後の自分たちのミスであったり、相手に流れを持っていかれかけました。そういうミスはなくそうということを試合前にも結構共有したのですが、ミスが出てしまったので、そこはまだまだ自分たちに隙があるというか、今の自分たちの弱みであるなとみんなで認識しています。

――天皇杯を経た次戦に向けての意気込みをお願いします

天皇杯が入ってきて1週間空くのですが、天皇杯の負けたら終わりの一発勝負の状況からリーグ戦という環境の変化があるので、それに頭と体をしっかり順応させて次も自分たちが目標としているリーグ制覇を成し遂げるために絶対に負けられない相手であるし、試合ですね。(天皇杯で)うまく勝ち進めば連戦明けということもあってみんな疲労もたまってきて総力戦になると思うのでまた一つの方向に向かって頑張っていきたいと思います。

DF大西翔也(スポ3=浦和レッズユース)

――この一週間、駒澤大戦に向けてどのような準備をされてきましたか

明治大戦が終わって連敗をストップするということで中央大戦に臨んで、結果3−0で勝利することができてすぐ立て直すことができたので、そのままいい流れを今週も続けていこうということで、特徴のある駒澤大学相手に、特に駒澤対策用に準備を進めてきたという感じです。

――今季初スタメン起用でしたが、監督からはどのようなことを言われていましたか

自分の良さをしっかり出すこととチームとしてやるべきことをしっかりと整理した上で試合に臨んだので、監督からはサッカーの基本的な部分であったり球際や切り替え、セカンドボールの回収、闘う部分といったところを求められて、その上で自分の良さを出していくということを言われました。

――20分にはご自身のゴールで先制しました。振り返っていかがですか

チームに貢献したいという思いはずっと持っていたので、それがあのような苦しい状況の中でも貴重な先制点として発揮することができたというのは素直に嬉しかったです。

――ピッチの中にいて、やりやすさというのは感じていたのでしょうか

普段から練習中でもよくコミュニケーションは取っていますし、初スタメンでしたけど落ち着いて試合に入ることができたので、普段の自分の持ち味はすんなりと出すことができたと思います。

――大西選手のゴールを皮切りに大量6得点を奪いましたが、6−3というスコアに対してどのように受け止めていますか

点の奪い合いにはなりましたけど、最終的に得点数で上回ればいいということもチームでは話していたので、失点も多かったですけど、得点も多く取ることができて、最終的に上回ることができたので、そこはよかったかなと思います。

――リーグ戦は中断期間に入りますが、天皇杯予選が始まり連戦が続きます。どのように戦っていこうと考えていますか

まずは一つ一つの試合に対していい準備をしていくということをチームとして共通認識を持っているので、誰が出てもいい試合ができるようにということを意識しています。

加藤拓己(スポ3=山梨学院)

――駒大戦に向けてどのような準備をしてきましたか

駒大は毎年苦しめられている相手でした。昨年で言えば星選手(DF星キョーワァン、横浜FC)であったり、DFに関して素晴らしい選手がいて、攻撃に関しても今回でいえば宮崎(FW宮崎鴻)であったり荒木(MF荒木駿太)であったり。素晴らしい選手がたくさんいるチームで、その中でどこの大学よりもゴールに直結するプレーを最優先に選択してくるサッカーを展開してくるチームであったので、まず自分たちの形を崩さないため、駒大相手に一昨年などは少し弱腰になり蹴られたのを蹴り返してというサッカーをしてしまったので、それをやめてしっかりとボールを持とうという話をして試合に臨みました。特別なことは何もせずいつも通りのサッカーをしてチャレンジをしていこうとトレーニングをしてきました。個人的な気持ちとして空中戦であったり縦のパスであったりで肉弾戦になると考えていたので、そこに対して燃えている部分がありました。気持ちは熱く、頭は冷静にということを意識して、チームの戦術を理解したうえで取り組んだ1週間でした。

――肉弾戦というお話がありましたが、試合の中で加藤選手のところで収まるなという印象がありました。相手のDFの圧力は厳しかったですか

他の大学に比べてリスクを恐れずに、入れ替わってしまうことも覚悟するくらいの勢いで突っ込んできました。他の大学にも良い選手がいますし、明大などには素晴らしい選手もたくさんいます。ただその中でもパワーに関して駒大は強かったので、背負うのが大変であったというか、自分でも思った以上に試合後に体に疲労がきていました。そういう部分から相手の圧力の強さを感じました。それでもワントップとしてあそこで起点を作らなければいけない大きな仕事があったので、それをしっかりとこなす為に耐えうる力が必要ですし、そこの力という部分は自分自身が武器にしている面でもあるので、そこで負けてはいけないと考えています。

――早大の先制点、加藤選手のポストプレーがゴールに結びつきました。得点の場面を振り返ってください

ゴール前で背負って、正直鍬先から縦パスが入ったときに右にずらして左足で打つか、左にずらして右足を振るか、2つの選択肢が頭にありました。あのスペースは空くことが多く、またあのスペースではDFもゴール前なので強くは来られないので、ゴールに対して後ろ向きではありますが、DFに対して有利な状態で攻撃が仕掛けられます。その考えのもと、あのスペースでボールを受けたのですが、ちょうど大西がすごく良いところに入ってきたのが鍬先の縦のパスが入った瞬間に間接視野で見えたので、そこに対してボールを落としました。ダイレクトで打てれば良いかなというボールを出したのですが、うまくトラップをしてDFを外してくれたので綺麗な形になったかなと思います。自分の中であの判断ができたのは良かったなと感じていて、FWの選手である以上自分で行かなければならないということは毎日のように言われていますが、その中でもあの判断をすることができたのが自分の中での収穫です。

――加藤選手の頭の中には自身で足を振るというイメージがはじめにはあったということですね

ずっとFWをやっていて、ボールを受けたら自分自身で前を向いて散らして運んで。PKでも良いくらいの思いを持ってプレーしているので、やはりああいった場面になった時はゴールを目指すイメージを描いていますね。

――早大の2点目、加藤選手の1点目のシーンではマイナスのポジションに動き直してのゴールでした

あのような攻撃は毎週のようにトレーニングをしていて、練習通りの形が出せました。チームとしての意思統一は出来ているので、実行することでゴールに繋がってよかったです。

――加藤選手の2点目、自身が攻撃の起点となり生まれたゴールでした。

色々な人から加藤らしくないゴールだねと言われました(笑)。自分が起点になったシーンが評価されるかはわからないですが、起点になってサイドに散らして。柴田が持った時はある程度チャンスになりますし、またその後柴田と話してもちょうどバスのラインが見えたと言っていました。柴田からのパスが入ったときに距離1メートルもないくらいの真正面にDFがいて、それをうまくトラップで剥がすことができました。ゴールからの距離は遠かったので、ゴールは小さく見えたのですがその分GKも小さく見えて。これ打ったら入るんじゃないかな、というくらいの感覚で打ちました。力みながらコースを狙いすまして振り抜いて決めるよりも、トラップしたタイミングで相手のSBとCBがカバーリングに来る前に振り抜いてしまおうという気持ちでした。また後半開始早々で、シュートを打ってリズムを作りたいという時間でもあったので、まず打っていこうというのは自分の中で考えていました。

――専大戦後のインタビューで、外池監督からのアドバイスが結果に結びついたというお話をしてくださいましたが、最近外池監督の印象的なアドバイスはありましたか

外池さんは専大戦以降も色々なアドバイスをしてくださいましたが、お前がエースだからお前が早大を背負える選手になってくれ、と常々言われています。外池監督がどのような思いで言っているかは分かりませんが、背番号10を背負う中でやはり早大の顔として見られるのはもちろん当たり前で、だからこそ外池監督もそこに対しての信頼というものを置いてくださっていると思いますし、それとともに10番だからといって気負いすぎるなというスタンスでいてくれています。4年生はいますが、早大を背負っていくのはお前の仕事でもあるよというのは、これから日本サッカー界を代表していく中ではまず大学の顔として、という意味合いも持って言っていただけています。普通であれば重い言葉に感じられますが、逆にそれがすごく嬉しいです。誰かのためにやらなければならない、誰かのために何かを背負ってやらなければいけない、自分自身はそういったタイプでした。外池さんの言葉で、今までの誰かのために、という思いから早大のために、という気持ちがより強くなりました。

――今シーズン背番号10番を背負っていますが、今節も2ゴール2アシストと数字という目に見える結果もついてきています

2ゴール2アシストという結果は、試合に出ている中では評価されるというか、得点に関わることができているという見方もできると思います。しかし、例えば水野からのスルーパスを決めきることはできなかった。2失点目をした時の自分のプレーはどうだったであろうか。そういった部分を考えてると、自分が出場した65分全体を見てどうだったかと考えれば、FWは得点やアシストという数字を見られるとは思いますがそれ以外でまだまだの部分がたくさんあります。もちろん自分自身で2得点2アシストという部分は自分自身でも評価したいとは思いますが、やはり目を向ける場所はそこだけではないのかなと考えています。やはりサッカーは攻撃をやっていれば良いだけではなくて、全員攻撃全員守備の時代になってきたので、そういった部分を考えれば課題も残ります。外池監督も謙虚に謙虚に、慢心しないことと毎日おっしゃっているので、謙虚に慢心せずに考えたときに、そういった振り返りになってくるかなと思います。

――6−3という結果はチームとしてどう受け止めますか。攻撃の面ではポジティブですが、失点が増えてしまった部分もあります

明大戦で沢山の反省点が出て、翌週の中大戦は3–0で勝利できたので、周りからは良い試合が出来たのではと思われるかもしれません。しかしピッチの中では意外とそうではなくて上手くいかない部分も沢山ありました。それは今節も同様で自分たちが意図して試合を進めていくなかでやってはいけないプレーは絶対にあって、例えば自分の2失点目に繋がったプレー。失点につながってしまうようなプレーがまだまだ沢山あります。攻撃で6点取れたというのは、攻撃陣が良いという考え方もできますし、それで勝つことができているので自分自身認めたい部分ではあります。しかしこれから天皇杯予選もあり連戦が続いていく中で、攻撃陣が全試合6点取れるかと言われれば難しいものがあるし、明大を相手に6点取れというのは正直無理と言っても過言ではないことです。失点をいかにゼロに抑えていくかという部分、失点に関しては絶対にディフェンス陣だけの責任ではないので、6得点して攻撃陣が褒められて3失点して守備陣が良くないと思われるのではなくて、やはり得点は全員で取ったし失点は全員でしているもの。そこに真摯に向き合わなければいけないです。特に自分が失点の起点となるシーンを作ってしまったのでそこを今回強く感じています。ただ3失点を通して気付かせてもらえた部分があったのでそれが次の試合にいきれば悪いことではないと思います。ゴール前での球際の強さや、自陣での軽いプレーが失点に直結するというところを駒大が教えてくれた試合でもあったので、それは今後にいきてくることで、シーズンを通してそういったプレーが無くなっていけばいいと思っています。失点シーンはあまり気にしないようにしている選手もいるかもしれませんが、個人的には気になってしまいます。

――勝って反省できるという点では素晴らしいことですね

負けてから気付くよりいいと思います。その点に関しては攻撃で6点取れてよかったです。もっと取れるシーンは沢山ありましたが、勝つ事が一番大事なので。

――加藤選手の身体のキレも最近ますます増しているように感じます

生活習慣が今までよくなかった部分もあって。学校の授業もあり、課題を溜めてしまうタイプではあったので夜中までやったりとかも正直ザラにありました(笑)。その中で、同期の浦田幹(スポ3=兵庫・夢野台)というトレーナーがいるのですが、彼に指摘されて暑さに慣れるということもかねて、朝に30分くらいではありますがトレーニングを行うようになりました。そこから水風呂に30分から40分ほど浸かって。今は昼寝もしないようにしていて、だからこそ夕方練習の時、今までとは脳の動きも全く違うし汗の出方も変わってきて。1日ではじめてかいた汗が夕方の練習では無くなったので。今までは遅めの朝ごはんを取り、夕方からの練習ではじめて汗をかくというリズムになってしまうこともありました。朝起きてトレーニングを積むようになってから、脳も変わってきたというか。判断という部分でも変わってきた印象があります。それが今の身体のキレに繋がっているかどうかは確実ではないですが、そういう面では暑さに慣れているし生活の面から正していくことに気付けたんです。朝トレーニングをする事が自分にとってコンディションを上げる最適な方法かはわからないですが、やってみることで違った感覚を持つことを自分自身で実感できました。試合当日も午前中走っていたのですが、少し汗をかくだけでも全然違うなという事に気づいて。そういった出来事もコンディションの良さにつながっているのかもしれません。

――その変化が結果に結びついているから素晴らしいですね

結果が全てですから。それが繋がっているというのはいいことだと思います。

――リーグ戦は少し空き、天皇杯予選が始まります。意気込みを聞かせてください。

連戦で厳しい戦いになりますし、楽な試合は絶対にないです。中大は先週も対戦しましたし、それに勝つ事ができても次に明大や国士舘大といった1部リーグのチームとの対戦が続きます。更にはリーグ戦と違いトーナメント戦で1発勝負なので、相手がどんな戦いをしてくるかもわかりません。今までのリーグ戦の戦い方では勝つ事はできないと思いますし、気を引き締めなおす必要があります。それは高校の時に選手権やインターハイがリーグ戦の途中に入ってくるという経験をしているので切り替えという意味では問題はないです。全員がしっかりリーグ戦とは違うということを意識しながらやっていけば、今年のチームは誰が出ても勝てるチームですし誰が出ても早大のサッカーを体現できるチームだと思っています。だからこそ、メンバーは2枠減るのでチーム内での争いも大変になりますが、みんなで気を引き締めながらチームとしてやっていければなと考えています。