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準硬式野球部

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2020.04.28

【連載】準硬式野球部応援企画『結束』 第2回 渋谷隆太×鳥越康介×山浦秀斗

渋谷隆太選手(商2=茨城・江戸川学園取手)

 けがからの復活を期す。渋谷隆太(商2=茨城・江戸川学園取手)は現在、右肩痛を発症しインナーマッスルを中心とした筋力アップに励んでいる。高校時代には右ひじの故障も経験している渋谷。けがから復帰し、以前のように投げられる身体にすることが直近の課題だ。

春季新人戦で公式戦初登板を果たした渋谷

 「どうせ野球をやるなら真剣に日本一を目指せる環境でやりたい」と準硬式野球部に入部した渋谷だったが、ルーキーイヤーとなった昨年度はけがに苦しむ1年になった。木村杯春季新人戦(春季新人戦)の慶大戦で公式戦初登板を果たしたものの、高校時代から痛めていた右ひじを再び故障。結局チームは敗れ、「先輩方と新人戦優勝を目指せる機会を自分が潰してしまった」と自責の念にかられたという。この試合で4番を務めていた関大輝(基理3=茨城・江戸川学園取手)は高校時代から面倒を見てもらっていた先輩。入部にいたる経緯には関の存在も大きかった。そういった意味でも、先輩との優勝を逃したこの試合の記憶は強く残っている。

 渋谷は自身の持ち味としてテンポの良さ、間の使い方を挙げた。「守備の時間をどれだけ短くできるかということを心がけている」。中継ぎとして、短いイニングをゼロに抑えることが仕事。勝っているときはその流れを壊さないこと、ビハインド時には流れを変え、反撃につなげることが求められる。そんな中、リズムのいい投球、そして短い時間で守備を終えることに長ける渋谷は大きな戦力になりうるだろう。早いテンポで投げることは、一見簡単に見えるかもしれない。しかし、投球で使った筋肉を回復させるには数秒から数十秒かかると言われているため、この投球法には筋持久力が必要になってくる。また、多くのことを考えながらプレーする必要がある投手というポジションで、次のイニングの攻撃まで意識することはこの上なく難しいことだ。理想の選手像として、「『渋谷が投げた試合は早く終わる』と思われる投手」を挙げるほどのこだわりを持つからこそなせる業だろう。

 現在、新型コロナウイルスの流行の影響でチームとしての練習ができていないが、渋谷は完治を目指してトレーニングを続けている。完治後は「後ろを任せてもらえるように頑張りたい」と話した。テンポの良さを武器にするこの2年生右腕がブルペンを支えるような投手として復活することができれば、昨年に続く日本一を目指す早大準硬式野球部にとって大きな戦力となるだろう。

☆渋谷隆太って、どんな選手?

 第1回では注目投手ランキング1位に輝いた渋谷。そんな渋谷のエピソードを鳥越、山浦両選手に伺った。

鳥越 高校時代はモテモテだったらしいです

山浦 同期と『男気じゃんけん』をよくするのですが、渋谷はじゃんけんが強くて、よく勝っている気がします笑

(記事 山﨑航平、写真 池田有輝)

鳥越康介選手(文構2=東京・早実)

 「試合に出たい」――。この思いを、鳥越康介(文構2=東京・早実)は人一倍強く持っている。先日行われた関東地区大学選手権(関東大会)で3位となり、全日本大学選手権(全日)出場を決めた早大。それに向けたメンバー争いの中で、注目選手の1人となっているのが鳥越である。なぜ彼が注目されているのか、その理由に迫る。

 中学時代、軟式野球部で一度もメンバーに入れなかったという鳥越。その悔しい経験が、彼の試合出場にかける思いを強める。「どうしてもスタメンで試合に出たい」。その一心で高校では、強豪として知られる硬式野球部ではなく軟式野球部を選択した。すると、ここで彼は頭角を現す。1番遊撃手としてチームをけん引し、母校を18年振りの全国大会出場に導いたのである。大学で準硬式野球部を選んだのも、この時全国の舞台で出会った投手と対戦したいからだ。彼を大きく成長させた要因はいくつも考えられるが、その最たるものは「練習量」に違いない。

意欲的に練習に励む鳥越

 他の部員から鳥越に対して寄せられたコメントの多くは、「とにかく自主練を多くしている」という内容だった。チームの中でも一目置かれるほどの練習量が、この選手が注目されている理由である。準硬式野球部での1年目を終え彼は、「全体的にまだまだ劣っている」と感じたという。この悔しさが、自主練習に励む理由の1つであろう。多くの練習を行うことで成功のイメージがつき、試合での緊張や不安を減らすことが出来るそうだ。

 自主練を重ね今年度目指す役割は、「代打要員」への定着。自身の持ち味である打撃を生かすためだ。練習では下半身を上手く使った強いスイングを意識しているという鳥越。目標に向け、今後も着実に力をのばしていくだろう。彼はポジションについて、「こだわりはない」と答えた。与えられるチャンスをつかむため、守備の練習も怠らない。ただひたすらに出場機会に飢えているこの選手が、メンバー争いをさらにし烈なものにすることは間違いない。

 鳥越が意欲的に練習に励む理由は、「野球が楽しいから」であるという。この気持ちが、彼の原動力となっているのだろう。野球を楽しみ、ひたむきに努力を続ける彼の姿は、誰しもが応援したくなるものだ。日々積み重ねたものが、グラウンドで輝きを放つ瞬間は迫っている。今後の鳥越の活躍にぜひ注目していただきたい。

☆鳥越康介って、どんな選手?

 目標としている選手は大谷翔平選手だと話してくれた鳥越。そんな鳥越選手のプライベートの姿を渋谷、山浦両選手に伺った。

渋谷 自分は免許を持っていないのですが、よくドライブに連れて行ってもらいます。笑

山浦 夜に突然電話をかけてきて、ドライブに連れていかれたことが何回かありました笑

(記事 横澤輝、写真 準硬式野球部提供)

山浦秀斗選手(スポ2=埼玉・早大本庄)

 「(準硬式野球部は)最高のチーム」。チームの印象を聞くと、山浦秀斗(スポ2=埼玉・早大本庄)はこう答えた。優しい先輩と意欲的な同期に囲まれ、この1年は非常に充実していたと山浦は振り返る。昨年、早大は全日本大学選手権(全日)優勝を含む『三冠』を果たし、輝かしい結果を残した。その一方で、山浦個人としては思うようにいかないこともあったという。今年の全日に人一倍強い思いを抱く、山浦の素顔に迫る。

 1年目を終え、山浦は1番の思い出として、全日優勝を挙げた。高いレベルで野球に取り組むために準硬式野球部を選んだ山浦。スタンドが一体となった全日の応援を通して、チームの強さを肌で感じた。ただ、歯がゆさも味わった。昨年の全日では、新井健太(商2=東京・早大学院)や鷲田拓未(スポ2=神奈川・日大高)らがスターティングメンバーに名を連ね、栄冠に向けた原動力として活躍する一方で、山浦は試合に出場することすらかなわなかった。山浦は「戦力としてチームに貢献することができなかった」と悔しさをにじませる。「刺激になることが多い」という同期の存在が、山浦の競争心をかき立てた。

 出場機会を得るため、山浦は普段から自主練習に励んでいる。それを物語るように、他の部員からは「野球に対して熱心」、「野球好き」というコメントが寄せられた。しっかりとスイングできることが持ち味だという山浦は、練習であっても、実際の対戦を常にイメージして取り組んでいる。さらに、どんなボールに対してもフルスイングでアプローチすることを意識しているそうだ。また、山浦は理論派の一面を持つ。SNSなどを活用して、NPBやMLBの選手のスイングや、アメリカのベースボールスクールが発信している情報を活用しているそうだ。特にバリー・ボンズは「メカニクス的に優れたスイングをするから」という理由で憧れを持っていることを教えてくれた。

「今年は戦力としてチームに貢献したい」と話した山浦

 武器である打撃に加えて、最近は、自身も課題として挙げる守備や瞬発力の強化に取り組んでいる。「スイングスピードはAチームに引けを取らない」と評される山浦が弱点である守備を克服すれば、レギュラー争いに名乗りを上げることは容易に想像できる。「とにかく上手くなりたい、ただそれだけです」。新型コロナウイルスの影響で満足のいく練習ができない中で、これを信条にウエイトトレーニングを続けているという。そんな山浦のひたむきな努力が実を結ぶ日は、きっと来るはずだ。「今年こそは1試合でもベンチ入りできるように頑張りたい」と語る山浦。1年目の悔しさをばねに、飛躍を誓う。

☆山浦秀斗って、どんな選手?

 オフは「一日中こもるか、友達と食事や買い物に出かける」という山浦。そんな山浦のエピソードを渋谷、鳥越両選手に伺った。

渋谷 自分は免許を持っていないのですが、鳥越と一緒に、よくドライブに連れて行ってもらいます。笑

鳥越 とてもきれい好きで、毎日時間をかけて磨かれた歯は真っ白です。

(記事 長村光、写真 準硬式野球部提供)

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