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2020.04.18

早川世代 成長の足跡 ~東京六大学リーグ戦 過去6季プレーバック~

屈辱の最下位に沈んだ秋 早川、今西の戦いの記憶/2017年秋季リーグ戦

 「早稲田の名に泥を塗る結果になってしまった」(吉見健太郎当時副将、平30教卒)。2017年東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)、早大は70年ぶりの最下位に沈んだ。日本野球の礎を築いたともいえる早大にとってこれほどの屈辱はない。試合終了後にうつむいてベンチを引き上げるナインの中には今秋のドラフト候補である2人の左腕もいた。

  今西拓弥(スポ4=広島・広陵)は長身から繰り出される角度のある直球が武器の2メートル左腕。甲子園出場経験はなかったが、1年春に東京六大学フレッシュリーグで2勝を記録し、早くも頭角を現した。夏場に走り込みやトレーニングに取り組んだ結果、球速を伸ばし、秋に待望のリーグ戦デビューを果たす。2戦目となった明大2回戦では3ランを浴びるなどして4点を献上。「僕の力不足」と大学野球のレベルの高さを痛感することとなったが、指揮官は若きホープに期待を寄せ、その後も毎カードでマウンドを託した。「今西はランナーを置いてから非常にいい」(髙橋広前監督、昭52教卒=現神戸医療福祉大監督)。勝負強さを高く評価されると、慶大2回戦ではピンチの場面で登板。無失点でしのぎ、救援としての役割を果たした。本人が「60点」と評価する通りスタミナなどに課題を残したが、新たな戦力として台頭を遂げた。

慶大2回戦で力投する今西

  エース候補として将来を嘱望される早川隆久(現主将、スポ4=千葉・木更津総合)は秋季リーグ戦では7試合に登板。開幕戦では白星につながらなかったものの、テンポ良く3回を無失点に抑えると、「自分の真っすぐの成長が見えた」と手応えを口にした。しかし、正念場だった立大2回戦では連打を放たれ、リードを広げられる手痛い失点。野手陣もあと一本に泣き、チームは優勝争いから転落してしまう。さらに法大2回戦では同点の7回に勝ち越しソロを許して負け投手となり、この敗戦でチームは同率最下位に転落。因縁の相手である慶大との一戦では、前シーズンの雪辱を果たしたいところだったが、1死も取れずに降板とここでも苦しいマウンドとなった。早川は「責任を感じすぎた面もあり、自分らしい投球があまり見せられなかった」とルーキーイヤーを振り返る。その実力は折り紙つきなだけにふがいなさの残る1年となった。

法大2回戦で勝ち越しソロを浴びた早川

 「来年こそは自分らしい投球を」(早川)。「どんな場面で登板しても無失点でベンチに帰る」(今西)。投手陣の中核として期待がかかる2人は、来季へ向けこう決意を口にした。同率最下位に沈んだ悔しさを糧に、高橋前監督が理想として掲げる『守り勝つ野球』を体現すべく、勝負の2年目を迎えることとなる。

(記事 望月清香、写真 松澤勇人氏、大浦帆乃佳氏)


早大打者成績(早川世代のみ掲載)
名前
今西拓弥 6 1 0 0 0 0 1 0 0 .000
早川隆久 7 1 0 0 0 0 1 0 0 .000
吉澤一翔 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000
早大投手成績(早川世代のみ掲載)
名前
今西拓弥 6 0 0 7 2/3 6 3 11 5 5 5.87
早川隆久 7 0 1 9 8 2 8 6 6 6.00
2017年東京六大学秋季リーグ戦星取表
順位 チーム 勝ち点 勝率
慶 大 .750
明 大 .727
法 大 .500
立 大 .455
早 大 .273
東 大 .273

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