野球部
2020.03.07
春季オープン戦 3月6日 安部球場
大阪桐蔭勢が躍動 ルーキー熊田も活躍し今季初白星/城西大戦
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |||||
城西大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |||||
早 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | X | 4 | |||||
(早)○徳山、西垣、山下、柴田―岩本 ◇(三塁打)中川卓 |
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ここまで春季オープン戦は2戦2敗と白星に手が届いていない早大。この日は城西大との一戦に臨んだ。試合は中盤まで膠着(こうちゃく)状態が続いたが、岩本久重(スポ3=大阪桐蔭)の適時打で先制に成功。6回には中川卓也(スポ2=大阪桐蔭)の一打で追加点を挙げた。一方の投手陣は先発の徳山壮磨(スポ3=大阪桐蔭)が5回を無失点に抑える。投打にわたり大阪桐蔭勢が躍動を見せた。
5回1安打無失点と相手を圧倒した徳山
徳山がまっさらな先発のマウンドに上がる。前回の登板では3回4失点と苦杯をなめたが、この日は自慢の直球で相手打線を圧倒。5回以外は全て3者凡退に打ち取った。続く、西垣雅矢(スポ3=兵庫・報徳学園)、山下拓馬(法3=埼玉・早大本庄)も上々の仕上がりを見せ、8回までスコアボードに『0』を並べ立てた。一方の打線は5回、徳山の好投に同級生が応える。1死一、二塁で丸山壮史(スポ3=広島・広陵)が右前打を放ち、好機を拡大。続く岩本のバットからも快音が響き、先制に成功した。さらには続く6回。2死一、二塁の好機で打席には中川卓。3球目を振り抜くと打球は大きな弧を描き、右中間の深い位置へ。これが2点三塁打となり貴重な追加点を挙げた。
6回に2点三塁打を放つ中川卓
試合の流れを掌握し、ベンチの雰囲気も高まりを見せていた8回。表の守備から出場していたゴールデンルーキー熊田任洋(スポ1=愛知・東邦)が大学初打席に立った。熊田の放った打球は一ゴロに終わったが、その間に二塁走者の延命秀太郎(人4=神奈川・桐光学園)が三進。次打者の金子銀佑(教4=東京・早実)の犠飛をアシストするかたちとなった。4-0で迎えた最終回、抑えの柴田迅(社4=東京早大学院)は危なげなく2者連続奪三振。ところが、突如連打を浴びる。2死一、二塁とされ暗雲が垂れ込める中、次打者が放った打球は左翼フェンスを直撃。二塁走者に続いて一塁走者も本塁へと突入するかのように思われた。その時——。左翼手から中継を受けた熊田の本塁への好送球によりタッチアウト。事なきを得、今季初白星を手にした。
遊撃のポジションにつき、ボール回しをする熊田
安打こそ出なかったが、熊田の存在は上級生にとって脅威となるはずだ。他にも甲子園を沸かせた大物ルーキーたちが虎視眈々(こしたんたん)と出場機会を伺っている。一方で、下級生に負けてたまるかと言わんばかりに真中直樹(教4=埼玉・早大本庄)、太田雅之(商4=早大学院)、延命といったベテラン勢が猛アピールを続けている。その姿からは『ラストイヤー』に懸ける並々ならぬ気概が感じられる。東京六大学春季リーグ戦でのスタメン入り、ベンチ入りに向け、熱い火花が散っている。
(記事 望月清香、写真 吉田美結、倉持七海、山田流之介)
※記事中の学年は新年度のものです。
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