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バドミントン部

2019.11.28

全日本総合選手権 11月28日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

ダブルス2組が熱戦を制し、3回戦進出!ベスト4入りに期待がかかる!

 1回戦を勝ち抜いた、小野寺雅之(スポ3=埼玉栄)・岡村洋輝(日本ユニシス)組、大林拓真(スポ2=埼玉栄)、緑川大輝(スポ1=埼玉栄)・齋藤夏(ACTSAIKYO)組が全日本総合選手権(総合)の2回戦に登場。大林は日本ランキングが上回る相手に対し、あともう一歩のところまで及ぶが、勝利とはならず。ダブルス二組は実力伯仲の相手に挑み、熱戦を制し、ベスト8入りを果たした。

★小野寺のゲームメイクが光り、目標のベスト4に向けて好発進!/男子ダブルス

小野寺(左)は積極的に前に出た

 最近実力を上げてきている星野翔平・西川裕次郎組(NTT東日本)との対戦は、一瞬も気を抜けない展開となった。試合序盤、ミスが目立ち、リードを奪うことができない。そこで光ったのは小野寺の前衛。スマッシュを鋭くレシーブし、持ち味の素早いタッチと前への入りを存分に発揮し、先にゲームポイントを握る。ここで第1ゲームを奪取したかったが、決め急いでしまい、ジュースに及ぶ。互いにミスが許されない緊迫感の中、相手のサーブ。小野寺のレシーブがノータッチで決まり、勢いそのままにもう1点を追加した。続く第2ゲームも両者気迫のこもったプレーを見せる。「パートナーに助けられた」(岡村)の言葉通り、お互いにカバーしながら徐々に点差を広げ、最後はドライブの応酬から攻めのかたちをつくり、21-18。正念場だった試合を乗り越えた。
 パートナーが不調なら、自分がその分動く。互いの信頼がうかがえる試合となった。あすはベスト4入りをかけた3回戦。この1年、国際大会で経験を重ねた二人なら、必ずや成し遂げてくれるだろう。

(記事 山本小晴、写真 石名遥)

★勝利はかなわなかったものの、実力を出し切り、成長を感じた試合に/男子シングルス

レシーブで粘りを見せた大林

 「最低限のことはできた」。そう試合後に振り返った。全日本学生選手権(インカレ)では不完全燃焼に終わり、総合に向けて練習し、基礎を見つめ直してきた大林。初戦は勝利したにも関わらず、納得のいかないプレーに悔しさをにじませ、2回戦では自分の力を出し切りたいと意気込んでいた。
 迎えた2回戦。開始早々点差を付けられ、劣勢かと思われたが、連続得点で流れを呼び込み、ファイナルゲームに持ち込んだ。なかなか攻撃は決まらないが、その分レシーブで粘ってチャンスを待った。3-6の場面、甘く上がってきた球を見逃さずにプッシュで押し込む。ラリーで我慢できなかった相手のミスもあり、得点を重ねたが、15-21と勝利することはかなわなかった。
 「試合運びがうまくなれたのが去年からの成長」と語ったように、昨年は雰囲気にのまれ、自分の実力が出せないまま終わったのに対し、今回は、実力者相手でも自分なりの戦い方を探し、プレーをしていた。大林にとって今年の全日本総合はこれで終わりを迎えたが、まだ成長途中。来年は自分の実力を出し切るだけでなく、その手で勝利をつかみとる。

(記事 山本小晴、写真 石名遥)

★若きペアが成長実感!春のリベンジ果たした/ミックスダブルス

齋藤・緑川(前)組は息の合った攻撃を見せる

 若き二人の躍進が止まらない。昨年高校を卒業し、今年からシニアデビューした埼玉栄高出身の緑川・齋藤組が順調に2回戦を突破した。
 相手は同じく日本B代表のペアであり、5月のランキングサーキットでは敗北を喫している浦井唯行(丸杉)・宮浦玲奈(ヨネックス)組。同大会で優勝している強敵だ。「すごく緊張していた」(緑川)の言葉通り、出だしは動きが固く大きく離されあっさりと第1ゲームを献上してしまう。しかしそこから気持ちを切り替え、第2ゲームからは攻め続けていく自分たちのプレースタイルを発揮。「どんどん前に出ていたので、それがよかった」(緑川)とリベンジを果たせた要因を振り返った。
 混合ダブルスを組み始めてまだ1年ほどではあるものの、二人の強みは圧倒的なコンビネーションの良さ。フィジカル面では身長、パワーともに秀でているわけではないが、粘り強く攻め続ける姿勢は随一だ。また、先日行われたマレーシアインターナショナルチャレンジでは緑川、齋藤ともに男子、女子ダブルスでタイトルを獲得するなど互いに切磋琢磨し合っている。成長止まらないペアがどこまで上がっていけるのか、面白いのはここからだ。

(記事、写真 石名遥)

結果

▽男子シングルス

大林拓真●1-2(17-21、21-18、15-21)五十嵐(日本ユニシス)



▽男子ダブルス

小野寺雅之・岡村洋輝(日本UNYSIS)〇2-0(22-20、21-18)星野・西川(NTT東日本)



▽ミックスダブルス

緑川大輝・齋藤夏〇2-1(19-21、21-11、21-16)浦井(丸杉)・宮浦(YONEX)


コメント

小野寺雅之(スポ3=埼玉栄)・岡村洋輝(日本ユニシス)※囲み取材より抜粋

――競った展開でしたが勝因は

岡村 この前の韓国マスターズのスパーリングで来ていただいた方たちで。その時の練習でファイナルはやらなかったんですけど、1-1でほぼ互角でした。実力は変わらないと思います。きょうは気持ちで負けちゃだめなのと、相手よりいかにミスを減らすかで勝負は決まると思っていたので、辛抱強くやるっていうイメージで入りました。

――実際手ごたえは

岡村 ありましたね。最初は自分のミスが多くて、パートナーに助けられた部分はありました。

――練習はどのようにされましたか

小野寺 学校がない日とかにユニシスさんにお邪魔して、それ以外は代表合宿とかで練習をするくらいですね。早川コーチ(賢一、日本ユニシス)にもよく言われるんですけど、自分たちは組んでいる回数が少ないので、他のペアよりも話し合ってやっていけって言われているので、今伸びている要因かなと思います。

――今年1年を振り返ると

岡村 結構世界ランキングが高いペアにも競ったり勝てたりしているので、自分たちの力をフルに出せれば上にも通用するという自信になりました。

――どういった点が成長したと感じましたか

小野寺 フィジカル面とか1年間で大きくガラッと変わったと思います。大きくてパワーのある選手でも自分たちが対応できたので。今までは当てるだけだったり、はじかれたりしていたのが、狙ったところに返せるようになって。1年間合宿とかで自分たちもフィジカル面では、きついトレーニングをしてきたので、そこは伸びた点かなと思います。

――試合中は早川コーチから「2点だよ」「落ち着いて」という言葉をかけられていましたね

岡村 単純に、気が抜けない相手なので、点差が開いてもまだ2点というように、点数をとっていこうと。同じレベルなので、油断したらすぐ追いつかれたり、抜かれたりするので、1点が命取りなので、1本ずついこうという意味で声かけてくれたんだと思います。自分たちもそれで1本ずつ1本ずつという感じで心掛けられたと思います。

小野寺 自分たちは結構いい時と悪い時で差があって。去年とかだったら、いい時も、悪い時もあって、だめなときはいつもメンタル面でだめなところが多かったです。連続でミスってしまうことがあって。2点っていうのは、気持ちの面でその2点取るぞと声をかけてくれたのかなと思います。

――A代表というのはやはり視野に入れていますか

小野寺・岡村 はい。

大林拓真(スポ2=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返って

 昨日の初戦では納得いかない試合をしてしまいました。昨日の試合でよくなかったところが、満足はしていないですが、昨日よりはいい試合ができたと思います。いつもだったら1ゲーム目を取られて、2ゲーム目もすぐ取られてしまう負け方でしたが、いつもの総合よりはうまく試合運びができたのではないかなと思います。

――「プレッシャーなくできる」と言っていましたが、実際緊張はしませんでしたか

 地元のコーチや知り合いが来てくれていて。全日本総合というと緊張したり体が固くなったり、自分のプレーができない大会だと思うのですが、そういうことを一回忘れて、「大学生のリーグとか、そういう大会だと思って挑んでいけ」と言われたので、そういうのがいいアドバイスになりました。力になりました。

――緊張しなかった中での、きょうの試合の入りについては

 相手は格上ですし、ナショナルであり高校の先輩なので昨日よりは緊張しなかったですが、相手も後輩に下から向かってこられるのは嫌だというのもあるので、出だしの早い段階で点数差が離れてしまいました。でも途中から思い出して後半に追いついて、1ゲーム目負けてもいいから2ゲーム目につながる試合をしようと思いました。最初に離されたのは悪かったですが、後半はつながる試合ができたのでよかったと思います。

――ラリーはいかがでしたか

 攻められて切られるという場面がナショナルの合宿でも多くて、お互いプレースタイルがわかってやっていました。今回の試合はラリーというよりレシーブの方で粘って、なかなか決まらない相手ですがチャンスボールが来たらしっかり決めにいくというふうにやっていきました。

――昨年と同じ2回戦敗退となりましたが、昨年よりは晴れやかな気持ちだと思います。昨年と比べ振り返っていかがですか

 去年の総合2回戦や海外の試合でもそうなのですが、1ゲーム目取られて、2ゲーム目も一桁とかで簡単に取られて0−2で負けることが多かったです。でも今回は出だしで点数が離されたけど2ゲーム目に繋がるようなゲームができて、そのおかげで2ゲーム目が取れたのかなと思います。プレースタイルが変わったとか、スマッシュが速くなったとか、何かがうまくなったとかではなく、試合運びがうまくなれたのが去年からの成長だと思います。去年は簡単に負けるというか、総合の雰囲気に負けて終わってしまったので…。こんな試合はあまりできていないので、負けてすごく悔しいですが、格上相手にちゃんと力が出せて終わったので、最低限のことはできたのかなと思います。そこが成長かなと思います。

緑川大輝(スポ1=埼玉栄)・齋藤夏(ACTSAIKYO)※囲み取材より抜粋

――試合を振り返って

緑川 すごく緊張していて…。ランキングサーキットでも負けていた相手だったので、出だしが固くなってしまいました。案の定1ゲーム目を取られてしまいどうしようかと思っていましたが、途中でなんとか切り替えられました。なんとか勝ちにつなげられたのでよかったと思います。

齋藤 リベンジできたのはよかったですが、最初の方はサーブ周りで向こうの方が有利に立ってしまいました。サーブ周りでこっちが優位に立てば勝てると思うので、2ゲーム目からはそれがうまくできてよかったと思います

――今大会の目標は

緑川 優勝したいと思います。けど、まずは1個ずつ勝ちたいと思います。

齋藤 目標というよりかは、一戦一戦を大事に戦っていきたいなと思います。

――今年は世界大会をたくさん経験しましたが、良くなったところや課題を教えていただけますか

緑川 そうですね…。ジュニアからシニアに行って、サーブ周りやレシーブ面でまだまだボロが出てしまうので、そういう部分を今まで練習してきました。だんだんサーブ周りがよくなってきましたし、レシーブ面も少しはよくなってきているんじゃないかなと思います。戦っていく上ではまだまだだと思うので、もっと向上させていきたいです。

齋藤 自分たちは世界と比べると身長は低いですしパワーも弱いです。ドライブ勝負になると押し負けてしまう部分があるので、そこを直していけたらと思っています。

――前回の敗戦と今回の勝利できた要因、違いは

緑川  負けたときは引いて引いてレシーブを打つという形ですが、今回に関しては自分たちが負けている場面や競っている場面でも自分たちからせめていけました。どんどん前に出ていたので、それがよかったのかなと思います。

――「途中で切り替えられた」と言っていましたが、それについては

緑川 1ゲーム目を取られたというのをもう忘れて、また一から、1ゲーム目だと思ってやりました。

齋藤 サーブ周りでうまくできたのと、自分たちが引かないで全力で攻めていけたのがよかったんだと思います。