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ラグビー部

2019.11.22

関東大学対抗戦 11月23日 対慶大 東京・秩父宮ラグビー場

関東大学対抗戦 慶大戦展望

 今年もこの時期がやってきた。今週末、東京・秩父宮ラグビー場で伝統の一戦が行われる。前節では、ロスタイムにSH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が逆転トライを挙げ、9年ぶりに関東大学対抗戦(対抗戦)で帝京大に勝利を収めた早大。次なる相手は宿敵・慶大だ。今年の対戦は関東大学春季大会。その時は、36―12と早大が令和最初の早慶戦を制している。慶大にとっては、全国大学選手権出場をかけて、早大にとっては、全勝優勝に向けてプライドがぶつかり合う大事な一戦だ。

 帝京大に劇的勝利をあげた早大。その試合はまさに激闘だった。先制したものの、ブレイクダウンで激しい攻防を繰り広げ、前半35分にミスから被トライ。帝京大のPGもあり、17―25と今季対抗戦で初めてビハインドで試合を折り返した。しかし、早大が帝京大にじりじりと迫る。「全員が集中をしていたので、トライを取れました」とフランカー幸重天副将(文構4=大分舞鶴)が振り返るように、最後は地力の高さを見せつけ、同じく全勝で並んでいた帝京大に白星をあげた。ただ、アンラッキーなかたちとは言え、パスミスから失点してしまう場面や、ディフェンスでの規律が乱れる場面など課題も残った。しかし、対抗戦での失点は最小の50。ディフェンスには確かな自信を持っている。

 

ディフェンスから流れを呼び込めるか

 対する慶大。既に2敗しており、大学選手権出場に向けもう後がない中、前節は明大と対戦。明大のミスもあり、1年生ながら司令塔を担うSO中楠一期のPGで先制したものの、強力なFW陣とタレントぞろいなBK陣に攻め込まれ最終スコアは3―40。ノートライに抑え込まれ完敗を喫してしまった。しかし、そんな慶大も力強さは健在だ。秋からニュージーランド出身の留学生2人が加入し、目下成長中。ロック/NO・8アイザイア・マプスア、CTBイサコ・エノサともに、公式戦初出場となった日体大戦で1トライを挙げるなどの活躍を見せている。そんなルーキーたちに加え、昨季から主力として存在感を見せるフランカー山本凱やフランカー川合秀和の抜群の突破力は脅威だ。ただ、課題も多く残る。特に、後半の失速は顕著だ。筑波大戦、日体大戦はいずれも、疲労から足が止まり始めた後半終盤に、ディフェンスの隙につけ込まれて得点を許し、途中までリードを奪っていながら敗北している。

 

ハンドオフから突破を図るエノサ

 早大の齋藤主将は早慶戦での注目ポイントに「ディフェンス」を挙げた。両者ディフェンスに注力し、チーム作りを進めてきたためだ。どちらがディフェンスからモメンタムを引き寄せるか。いよいよ11月23日、14時にキックオフを迎える早慶戦。悲願の『荒ぶる』に向けて対抗戦1位通過を狙う早大と大学選手権出場に向けて早大を倒し、帝京大戦に望みをつなげたい慶大の意地とプライドがぶつかる。勝つのは、対抗戦5連勝と勢いに乗る早大フィフティーンか、「陸の王者」の誇りをかけて挑む慶大か。注目が集まる。

 

(記事 初見香菜子 写真 石井尚紀、塩塚梨子)

コメント

SH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――早慶戦で勝負のポイントなる部分はどこだと考えていますか

 ディフェンスだと思います。慶大はディフェンスしたいチームだと思いますし、今季僕らもディフェンスから流れを作ろうとしているからです。どっちが反則せずに規律を守って我慢し続けられるかですね。相手の速く前に出てくるディフェンスに対しては受けない。自分たちから逆にそういうディフェンスに対して「仕掛ける」といった強気なアタックをしたいです。(前に)出てくるからといって、ネガティブにボールを下げるのではなく、(アタックラインの)深さをしっかり保ちたいです。つまりは、いつも通りのアタックをすることですね。そういった部分も含めて「仕掛け」が大事になってくると思います。相手のディフェンスは飛び出してくるというのもあって空いたスペースが出てくると思います。その部分を有効的に使えるか。そこが大事ですね。

――警戒している部分はどういったところでしょうか

今年の慶大はハイパントを多く使ってくる印象です。そこに対しても警戒したいです。

――最後に意気込みをお願いします

勝ちます。

  

 
 

 

早大出場予定メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
久保 優 スポ3 福岡・筑紫
森島 大智 教4 東京・早実
小林 賢太 スポ2 東福岡
三浦 駿平 スポ4 秋田中央
下川 甲嗣 スポ3 福岡・修猷館
相良 昌彦 社1 東京・早実
幸重 天 文構4 大分舞鶴
丸尾 崇真 文構3 東京・早実
◎齋藤 直人 スポ4 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教4 大阪・東海大仰星
11 古賀 由教 スポ3 東福岡
12 中西 亮太朗 商2 東京・早実
13 長田 智希 スポ2 大阪・東海大仰星
14 桑山 淳生 スポ4 鹿児島実
15 河瀬 諒介 スポ2 大阪・東海大仰星
リザーブ
16 宮武 海人 政経2 東京・早大学院
17 横山 太一 スポ2 東京・国学院久我山
18 阿部 対我 社2 東京・早実
19 中山 匠 教4 東京・成城学園
20 大崎 哲徳 文構2 東京・国学院久我山
21 河村 謙尚 社2 大阪・常翔学園
22 吉村 紘 スポ1 東福岡
23 梅津 友喜 スポ4 岩手・黒沢尻北
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
 
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月10日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
明大 5 5 0 0 404 53 351 60
早大 5 5 0 0 366 50 316 55
帝京大 5 4 0 1 273 100 173 42
筑波大 5 2 0 3 167 168 ‐1 25
日体大 5 2 0 3 107 275 ‐168 13
慶大 5 2 0 3 180 90 90 26
7 青学大 5 0 0 5 40 307 ‐267 5
7 成蹊大 5 0 0 5 31 525 ‐494 5
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
関東大学対抗戦Aグループ星取表(11月10日現在)
  帝京大 早大 慶大 明大 筑波大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大

●32‐34

11/30 11:30

秩父宮

11/24 14:00

秩父宮

◯24-22

◯80‐7

◯59‐30

◯78‐7

早大

◯34‐32

11/23 14:00

秩父宮

12/1 14:00

秩父宮

◯52‐8

◯92‐0

◯68‐10

◯120‐0

慶大

11/30 11:30

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

●3‐40

●14‐17

◯35‐3

●27‐30

◯101‐0

明大

11/24 14:00

秩父宮

12/1 14:00

秩父宮

◯40‐3

◯59‐33

◯63‐12

◯103‐0

◯139‐5

筑波大

●22-24

●8‐52

◯17‐14

●33‐59

11/30 14:00

江戸川

11/24 14:00

敷島

◯87‐19

青学大

●7‐80

●0‐92

●3‐35

●12‐63

11/30 14:00

江戸川

●18‐37

11/24 11:30

敷島

日体大

●30‐59

●10‐68

◯30‐27

●0‐103

11/24 14:00

敷島

◯37‐18

11/30 11:30

江戸川

成蹊大

●7‐78

●0‐120

●0‐101

●5‐139

●19‐87

11/24 11:30

敷島

11/30 11:30

江戸川

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、菅平は菅平サニアパークM/C、筑波大Gは筑波大つくばグラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、たつのこFは茨城たつのこフィールド、ケーズデンキはケーズデンキスタジアム水戸、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。