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フェンシング部

2019.11.13

全日本学生選手権 11月12日 東京・駒沢体育館

インカレ2日目は男女ともに苦しむ一日に

 全日本学生選手権(インカレ)は2日目を迎えた。行われたのは男子サーブル個人と女子エペ個人。女子エペは駒場みなみ(スポ3=富山西)がベスト16進出も、一本勝負での敗北しベスト8入りならず。悔しさが残る敗退になった。男子サーブルは青木貴雅(スポ2=静岡・沼津西)のベスト16が最高の結果に。ただ全体的に見れば早々に敗北した選手が多く、納得のいく結果を残すことはできなかった。両種目とも団体戦で巻き返しを狙う。

★鬼門の一本勝負を乗り越えられず…(女子エペ個人)

 駒場はトーナメント初戦で村上夏希(スポ3=三重・津東)との早大対決に挑んだ。序盤に主導権を握ると、そのままリードを守り抜き2回戦に進出する。続く相手はプール戦で敗北した選手だったが、後半になるにつれギアを上げていった駒場。接戦を抜け出し、ここでも白星を収める。続く3回戦はお互いに取りつ取られつのシーソーゲームに。終盤に作った2点のリードも追い付かれ、勝負の行方は一本勝負にもつれる。優先権を手にした駒場は、後ろに下がりつつチャンスをうかがう。だが「慎重になりすぎた」(駒場)と、相手にじりじりと詰め寄られる。そして残り10秒を切ったところで相手に決められ、勝負あり。全日本選手権(全日本)個人戦に続き、またも一本勝負での敗北となってしまった。

一本勝負で敗北し、うなだれる駒場(右)

 関東学生選手権(関カレ)では2位に入賞し、インカレでの活躍にも期待されてたが、入賞を果たすことはかなわなかった。試合後、駒場は「自分から動いて攻めていたら」と課題を口にする。強敵と当たるたびに一点の重要性が高まることを痛感した1年だった。それはこの後に控える団体戦も同じ。関東学生リーグ戦(リーグ戦)から一本勝負に泣かされ続けている。「一本勝負まで持ち込ませる前にポイントを取りきって勝つことが1番いい」(駒場)と隙を見せることなく戦う覚悟だ。団体は連覇がかかっている。気持ちを新たに、決戦に挑む。

★青木が個人戦初のベスト16入り、奏功した「頭を使う」フェンシング(男子サーブル個人)

 2度目のインカレに挑んだ青木。関カレ以前から腰を怪我しており、コンディション調整に不安を残していたが「心の準備はしっかりできていた」(青木)。それは「内容を見れば自分のやることをきっちりやれた」とプール戦を振り返ったように、手応えにつながる。いいイメージを持って挑んだトーナメント戦も、1回戦を危なげなく勝ちきる。その後の2回戦も序盤から得点を重ね、試合の主導権を握る。その後も攻撃の手を緩めず、早大入学後では初となる個人戦ベスト16入りを果たした。3回戦は関カレで敗れた相手との再戦。途中で5連続ポイントを許すなど思うように攻撃できず、リベンジとはならなかった。
青木は結果を残せた要因として、「自分が考えていた組み立て通りに試合を進めることができた」と話した。これまでの青木はフィジカルを生かし、相手の動きに運動神経で対応するフェンシングスタイル。だが腰を痛めたことで、頭を使い、戦術を組み立てる戦い方を取り入れたのだ。万全でない中、強いられたスタイルチェンジ。だが、「自分を成長させてくれるきっかけになった」(青木)とレベルアップのためのヒントをつかんだ様子だ。次の個人戦はベスト8が目標と話した青木。1つずつ目標を乗り越えていきたい。

2回戦終了後の青木(左)

 早大サーブル陣が挑んだ個人戦は苦戦続きだった。小山桂史(スポ3=東京・クラーク)は2回戦で第1シードと対戦し、敗退。森多諒(社1=山口・柳井)は1回戦を接戦の末に落としている。各々実力を出し切れていない不本意な結果となった。それでも「団体のメンバー全員が全員優勝を目指している」(青木)気持ちは変わらない。個人戦の悔しさをぶつけるつもりだ。

(記事 小原央、写真 柴田侑佳)

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

結果

▽男子サーブル

青木貴雅(スポ2=静岡・沼田西) 16位

1回戦:◯15-7 河崎耀(専大)

2回戦:◯15-7 水上映斗(専大)

3回戦:●11-15 清水崇文(日大)

小山桂史(スポ3=東京・クラーク) 28位

1回戦:◯15-13 幡野一貴(明大)

2回戦:●7-15 渡邊裕斗(中大)

森多諒(社1=山口・柳井) 33位

1回戦:●14-15 紺屋雅輝(専大)

▽女子エペ

駒場みなみ(スポ3=富山西) 16位

1回戦:◯15-8 村上夏希(早大)
2回戦:◯15-10 中浦柚樹(日大)
3回戦:●13-14 高橋里衣(中京大)
登尾早奈(スポ3=愛媛・三島) 21位

2回戦:●8-15 登坂梨乃(日大)
澤浦美玖(スポ4=群馬・沼田女) 31位

1回戦:◯15-13 長井朋佳(関大)
2回戦:●8-15 高橋里衣(中京大)
中島美月(スポ2=群馬・沼田女) 38位

1回戦:●10-15 金氣愛華(日大)
村上夏希(スポ3=三重・津東) 42位

1回戦:●8-15 駒場みなみ(早大)
影山野希花(政経1=東京・早実) 55位

プール戦敗退

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コメント

駒場みなみ(スポ3=富山西)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

あまり結果自体を意識してやっていた訳ではないんですけど、接戦を勝ちきれなかったとか、なかなか自分の思った通りに試合が進みませんでした。

――2回戦では前半こそ競っていましたが、後半になるにつれ得点が重なりました

プール戦(予選)でも対戦した選手だったんですけど、その時は負けちゃっていて。この選手とは関カレ(関東学生選手権)でも対戦していたので、相手の動きを見ながら「あの時はこの技で(ポイントを)取れたな」とか考えるようにして動くようにしていました。

――3回戦はまさに接戦を制しきれませんでした

「この技で攻めたら勝てる!」っていうところはたぶんあったと思っているんですけど、慎重に攻めすぎてしまったところが反省点としてあります。そこを修正して1回点差を離すことができたのに、自分の足が止まってしまっていただとか、相手のアタックを気にして距離を離しすぎてしまって、逆に攻められてしまってポイントを取られてしまったので、自分から動いて攻めていたら一本勝負にはならなかったのかなと思います。

――今年は一本勝負までもつれ込む試合が多いですね

そうなんです。今年は団体でも個人でもすごく多いんですけど、全部勝てていなくて。でも一本勝負で勝つことも大事なんですけど、そこまで持ち込ませる前にポイントを取りきって勝つことが1番いいので、時間内に勝ち切りたいです。

――団体戦への意気込みをお願いします

個人の結果は、もちろん自分のものなのでしっかり受け止めて、引きずらないようにしっかり切り替えて、団体では連覇へ向けて気を引き締めてやっていきます。

青木貴雅(スポ2=静岡・沼津西)

――今日一日を振り返って

対談の時にも話したんですけど、心の準備をしっかりやろうと思って、心の準備はしっかりできていて、腰を今怪我しているんですけど、腰のことも視野に入れながら試合に臨みました。予選は3勝2敗だったと思うんですけど、結果としてはすごく良くなかったんですけど、内容を見れば自分のやることをきっちりやれていて。できなかったことはできなかったんですけど、自分で決めたことはできていたので、納得して試合に臨めました。トーナメントは今回ベスト16だったんですけど、大学に入ってから今までで、個人でいちばんいい成績だったので、それは成長したなと思うんですけど、足りない部分があったなと。個人戦は自分の中でいいプレーができたなと思っていて、1回戦、2回戦は自分が考えていた組み立て通りに試合を進めることができたので。何も考えずにやって勝つより、考えて勝てたので、そこは嬉しかったですけど、最後のベスト8決めの試合に関しても、自分のできることは最大限にやったんですけど、向こうの実力が上だったので負けてしまいました。今日の最後の試合に関してはやるべきことを全部やれたけど、向こうが上手だったから、今後はもっと練習量を増やしたり、練習の質を上げていって、入賞できるように頑張りたいです。

――お話にもあったが、1回戦、2回戦ですんなり試合に入れた要因は

今までの自分のフェンシングのやり方がフィジカルとか体の反射とかで、何も考えずに自分のフィジカルに頼っていて。今回は腰を怪我していて、フィジカルだけで勝とうとするのは無理だなと考えていたので。動きを早くして、突っ込んでいければフィジカルで点を取れれば有利なんですけど、レベルが上がっていくにつれてフィジカルに頼っていると、相手は頭を使っているんで、負けてしまうから、今回は契機になって。自分の中ではそのレベルの人たちに少し近づけたかなと思っています。今回の怪我は自分を成長させてくれるきっかけにはなったかなと思います。

――3回戦で当たった相手は関東学生選手権(関カレ)で敗れた選手でしたが、対策はありましたか

今回も負けてしまったことを自分の中では反省していて。何回も当たることは珍しいんですけど、その中で絶対勝たないといけないし、どんな状況でも勝たないといけないと思っていて。関カレの時は、相手も組み立てが上手と言いますか。一緒に攻撃を仕掛けると、次の段階で自分が下がったところを、追われてやられてしまっていたので、対策としては自分も前で前で勝負するというか、下がっていても相手が来たからよけるんじゃなくて、自分から仕掛けて、よけれるようにしようかなと自分の中では考えていて。今回のインカレに関しては、自分が思っていたことをやったうえで、やられてしまったので、常日頃から頭を使いつつ、フィジカルも徐々に上げていくと同時に、頭を使う戦術面も上げていければ今後もっと成長できると思います。

――男子サーブルは全体的に苦戦した印象がありますが、どう見られていましたか

関カレは最高成績がベスト8で、その時と比べたら、全体的な成績は悪かったんですけど、その分団体戦で結果を出して、個人戦の分を払しょくしようかなと。先ほど集合して話したんですけど、今回はあまり良くなかったけど、まだ試合は終わった訳じゃないから、勝ちに行って、団体で結果を残していこうと思っています。

――団体戦の意気込みを

勝てるからには勝ちたいので。団体のメンバー全員が全員優勝を目指しているので、その気持ちを一つにまとめて、大きな気持ちで優勝をつかみたいです。