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フェンシング部

2019.11.12

全日本学生選手権 11月11日 東京・駒沢体育館

竹田、自身最高の4位!女子は溝口が2位も団体に暗雲

 学生日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)が開幕した。初日に行われたのは男女フルーレ個人戦。女子はベスト8に3人が入賞。その中で溝口礼菜(スポ3=千葉・柏陵)は決勝までコマを進めるも、試合途中に腕を負傷し2位という結果に。男子は竹田陸人(社5=神奈川・法政二)が自身最高となる4位の成績を残し、早大フェンサーとして挑む最後の個人戦で有終の美を飾った。

★竹田は最後のインカレで4位、川村はベスト8入賞(男子フルーレ個人)

 男子フルーレには最後のインカレ、そして個人戦に臨んだ竹田陸人(社5=神奈川・法政二)が自己最高の4位に。また川村京太(スポ1=東京・東亜学園)も初めてのインカレでベスト8に残った。「楽しんでやるというのが一番」「どこまで行けるんだろうなというのを楽しんでやっていた」と自分自身に期待を持ちながら、終わりが近づくこの時間を楽しんでいた竹田。実は大会前に3週間の教育実習に行っていたと、練習が足りていないところもあった。準決勝までの3試合は「どこかで歯車が狂ったら全然負けていたと思う」と言うが、いずれも余裕を持った点差で勝負を決める。そして準決勝の相手は今年3度目の対戦となる松渕真平(日大)。去年の試合を含めて1勝2敗の対戦成績で「めちゃくちゃ意識はしていた」。お互いの手の内が分かっている状態で序盤、試合はシーソーゲームの展開を見せ1セット目半ばに差し掛かったところで8ー8と折り返しに。しかしそこから手数に困ったことと直前の運動不足が竹田の足を止めてしまった。相手に4連続ポイントを許し一気に差をつけられそのまま10ー15で決した。続く3位決定戦でも最初に4連続で得点するなど攻勢を見せた。しかし2セット目に入り「相手のギアが上がったところで、僕が対応できなかった」と5連続ポイントを許し破れた。竹田は結果に悔しさをにじませたが、万全の状態ではない中で自己最高の成績を残したことを自信にし、団体戦につなげて欲しいところだ。

準々決勝勝利後、雄叫びを上げる竹田

 また1年生の川村は1試合目から相手選手に先にマッチポイントを奪われるなど危うさをはらんだ試合運びではあったが、持ち前の勝負強さで勝ち進み、見事ベスト8入りを果たす。迎えた準々決勝では今春の世界ジュニア選手権で3位に入るなどの実績を持つ藤倉類(慶大2年)と対戦。「格上だと自分でも分かっていた」という相手との対戦。序盤から3連続ポイントを許すなど押される形になるが、なんとか食らいつきポイントを返す場面も。しかし1セット目は6ー10と点差をつけられた形で終えた。2セット目では「スピードだったり、間合いだったりが分かってきて我慢ができた」と幾分動きも良くなり、互角の戦いを演じる。しかし前半でつけられた差は大きく、9ー13から最後は2連続でポイントを決められ敗戦した。「気持ちの面で負けてるかな」という試合ではあったが、終わってみると「チャンスがあったような気がします」と自分の力が十分通用することも実感できた様子。団体戦でのリベンジに期待したい。

(記事 青柳香穂、写真 大島悠希)

★順風満帆の勝ち上がり一転…。まさかのアクシデント(女子フルーレ個人)

 早大から7人が出場した女子フルーレ。関東学生選手権(関カレ)でみせた実力そのままに多くの選手が好結果を残した。その中でも順当に勝ち上がっていった溝口。準々決勝では狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園)との先輩後輩対決に。序盤は溝口が狩野にアタックをさせず、カウンターを織り交ぜながらリードを広げていく。ファーストセットは9-2と試合の主導権を完全に握った。セカンドセットからは「冷静に1セット目を振り返った」と狩野が気持ちを切り替え、ファイナルセットでは4連取を挙げるなど本来の姿を取り戻す。それでも序盤にできた差は大きく、溝口が逃げ切りに成功した。続く準決勝は、序盤は相手を攻めあぐねる展開に。セカンドセットになると溝口は無理に攻めに行かず、後ろに下がりながら相手の出方をうかがうスタイルを取る。するとその我慢の姿勢が実り、6連続得点の猛攻。要所で集中力を発揮し、逆転勝利を収めた。迎えた決勝。相手の東莉央(日体大、3年)は世界でも結果を残す実力者。その大一番は思わぬ展開に。1-1から東が放った技が溝口の右腕に当たり、剣を持つことのできないほどの負傷となってしまう。ここで溝口は棄権し、女子フルーレ個人戦は幕を閉じた。

準決勝で仕掛ける溝口(右)

 まさかの結末となった早大の挑戦。溝口は13日に行われる団体戦に出場できるか不透明な状況だ。登尾早奈(スポ3=愛媛・三島)、狩野といったベスト8に入賞したメンバーだけでなく、遠藤里菜(スポ3=群馬・高崎商大付)、千葉朱夏(スポ3=岩手・一関第一)といった、団体の出場が予想されるメンバーも奮起が必要だ。今年最大のピンチといっても過言でない事態。チーム力で目標の優勝をつかみ取ることはできるか。

(記事 小原央、写真 柴田侑佳)

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽男子フルーレ個人

竹田陸人(社5=神奈川・法政二) 4位

2回戦:◯15-8 メンドーサ・ミゲル(専大)

3回戦:◯15-7 岩田圭介(法大)

準々決勝:◯15-9 久米春貴(明大)

準決勝:●10-15 松渕真平(日大)

三位決定戦:●10-15 藤倉類(慶大)

川村京太(スポ1=東京・東亜学園) 7位

1回戦:◯15-14 菅原康平(中大)

2回戦:◯15-13 冨田優作(中大)

3回戦:◯15-9 中村太郎(法大)

準々決勝:●9-15 藤倉類(慶大)

安雅人(スポ4=茨城・水戸一) 24位

2回戦:●13-15 岩田圭介(法大)

中埜匡貴(創理4=東京・早大学院) 26位

1回戦:◯15-6 原田晃佑(朝日大)

2回戦:●10-15 松渕真平(日大)

▽女子フルーレ個人

溝口礼菜(スポ3=千葉・柏陵) 2位

2回戦:◯15-3 小田みはる(中京大)

3回戦:◯15-2 小川千尋(日女体大)

準々決勝:◯15-10 狩野央梨沙(早大)

準決勝:◯15-10 田口莉帆(日大)

決勝:●1-1(棄権)東莉央(日体大)

登尾早奈(スポ3=愛媛・三島) 5位

2回戦:◯15-13 永野奈津子(中大)

3回戦:◯15-4 清水淑刀(関大)

準々決勝:●2-15 梅津春香(法大)

狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園) 6位

2回戦:◯15-7 橋本悠加(日体大)

3回戦:◯15-8 松尾美都希(日女体大)

準々決勝:●10-15 溝口礼菜(早大)

高原真央(人2=福井・武生) 10位

2回戦:◯15-10 竹中誉稀(日女体大)

3回戦:●6-15 田口莉帆(日大)

千葉朱夏(スポ3=岩手・一関第一) 17位

2回戦:●12-13 吉崎沙織(日女体大)

遠藤里菜(スポ3=群馬・高崎商大付) 20位

2回戦:●12-14 伊達京(日体大)

仙葉楓佳(社3=秋田・聖霊女短大付) 24位

1回戦:◯15-4 岩間日向子(中京大)

2回戦:●4-15 清水淑刀(関大)

コメント

竹田陸人(社5=神奈川・法政二)

――今日の目標はどこにありましたか

実は目標は設定していなくて。楽しんでやるというのが一番だと思っていたので、目標は持ちませんでした。個人戦は最後なので、18年間フェンシングをしているんですけど、18年間のフェンシングの成果を、18年間やってきてどこまで行けるんだろうなというのを楽しんでやっていたので、どこを目指すというのは決めていませんでした。

――準決勝まで順調に勝ち上がりましたが、振り返って

準決勝までの3人も決して弱くはない相手で、どこかで歯車が狂ったら全然負けていたと思うので。そこは歯車が噛み合ってよかったなという風に思っていて、特にあの準々決勝の久米(春貴、明大4年)は苦手意識を持っていたので、ちょっとどうなるのかなと思ったんですけど、そこは経験が勝ったというか落ち着いてやれたかなと思います。

――準決勝では日大の松渕真平(2年)選手との対戦になったと思うのですが、全日本選手権(全日本)、関東学生選手権(関カレ)と今年3度目の対戦でした。何か意識していた部分はありますか

めちゃくちゃ意識はしていて。去年の関カレ、今年の全日本、今年の関カレと今までに3回当たっていて、自分が1勝2敗しているという状態だったんですけど。どういう風にあがいても当たるだろうね、というのは松渕と話していたので、今回こういう風に当たってというのは嬉しく思いました。内容なのですが結果的には負け越してしまって、雪辱を晴らせなかったというのが一つ残念なところと、常に負けていた試合は一本勝負だったので、今回は一本勝負まで持ち越せなかったのが自分の甘さであり、向こうの方が意地があったのかなというところで、ちょっと悔しい思いですね。

――その準決勝で中盤から突き放されてしまった要因は何でしょうか

まずは足が止まってしまったというのがあって。ずっと何回もやり慣れている相手ですので、自分がどこで取るか、どこで取られるかというのはお互い分かっている状態なんですね。彼は取れる点数が分かっているので、そこでしか勝負をしてこなかった。具体的に言えばアタックなんですけど、序盤とかはアタックを凌げていたりだとか、アタックを切って自分のアタックにするということができていたんですけど、中盤に入って手数に困りまして。そういったところで考えていて、足が止まってしまったというのが一つと、おととい3週間の教育実習から帰ってきまして、あんまり運動ができていなかったので、足が動かなかったといいますか、自分の責任なんですけど。そういった外的要因を含めて、足が止まってしまったというのが一番の敗因ですね。

――三位決定戦を振り返っていただけますか

相手は僕の高校の後輩でして、実はクラブチームも同じでずっと知っていた相手ではありましたし、教えていた相手でもあったので、そいつと試合をやれるというところですごい嬉しかったです。彼は非常に強い選手なのですが、序盤はあまりがっついていなかったと言いますか、僕もやり易かったんですけど、1セット目が終わって2セット目になった時に、相手のギアが一段上がってきて。そこで僕が対応できなかったというところと、完全に足が止まってしまったところで。準決勝と三決に至っては僕のフィジカル負けですね。そこが一番の原因だと思います。

――全日本学生選手権(インカレ)では自己最高の成績を残しましたが、どう捉えていますか

インカレ4位とはいえ2回負けているわけですし、自分の最後の個人戦が2敗で終わったということは悔しくは思います。ただ自己最高というところで、他大のベストメンバーは遠征に行ってて、出ていないんですけど、インカレはインカレですし、最後にこういう風にベスト4に入れて、選手紹介も受けてというところで、これが18年間やってきた結果なのかなと自分では思いました。悔いはありますけど、楽しくフェンシングできたのでそれに尽きると思います。

――最後に団体戦に向けて意気込みをお願いします

実はチームには迷惑をかけていて、というのもさっき話した通り教育実習で3週間離れていたところで、チームの連携としてはあまりとれていない状態が本音です。ただ結果だけ見れば、ベスト8に入った選手と、ドイツからジェット(・ン、国1=シンガポール・メリディアンジュニアカレッジ)が帰ってくるので、戦えるメンバーではあるので、しっかり噛み合えば上位も夢じゃないかなと思います。でも勝つというところに重きを置かずに、楽しむというところに重きを置きたいので、楽しめた上で、楽しめれば自ずと結果は付いてくると思うので、そこに尽きますね。楽しむというところで、やっていきたいと思います。全日本もありますけど、学生の団体戦というのは最後なので、本当に楽しむに尽きると思います。

狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

調子は悪くは無かったと思うので、全体的には良かったと思います。

――ベスト8という結果はどのように捉えていらっしゃいますか

目指していたのは優勝なので、そこに関しては悔しいんですけど、今回で実感した課題もあるので、もっともっと頑張っていきます。

――準々決勝では先輩である溝口礼菜選手(スポ3=千葉・柏陵)との対戦もありました

前半に立て続けにポイントを取られてしまったことが大きな敗因だと思うんですけど、後半は立て直すことができたので、そこに関しては良かったのかなと思います。

――後半立て直すことができた理由には何があるのでしょうか

1分の休憩を挟んで、冷静に1セット目を振り返ることが2セット目、3セット目につながりました。

――団体戦へ向けて一言お願いします

団体戦も、もちろん優勝を目指して頑張っていきます。あと、個人的にはきょうの個人戦の悔しさをしっかり晴らしてきたいなと思います。

川村京太(スポ1=東京・東亜学園)

――個人戦が終わって今どんなお気持ちですか

もう一個勝ちたかったなという悔しい気持ちが大きいですね。

――準々決勝では実力者の藤倉類(慶大2年)さんと当たりましたが、戦ってみていかがでしたか

やっぱり類は格上だと自分でも分かっていたので、もうちょっと頑張りたかったなという感じです。やはり気持ちの面で負けてるかなと思いました。

――前半は押されていましたが、後半はうまく粘ってポイントを返す場面も見られました。

後半になってだんだん藤倉くんのスピードだったり、間合いだったりが分かってきて我慢ができたので、もうちょっと前半で粘って我慢できていればチャンスがあったような気がします。

――まだ団体戦が残っています。団体戦で再び当たったら、という気持ちもあるんじゃないでしょうか