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スケート部

2019.11.07

東日本ジュニアアイスダンス 11月3・4日 滋賀県立アイスアリーナ

「あゆみつ」ことしも全日本ジュニアの舞台へ

 この秋、秋季入学で新たに早大スケート部に加わった高浪歩未(国教1=ケイ・インターナショナルスクール東京)。相方の池田喜充(日大)とともに、アイスダンスカップル「あゆみつ」としてファンの注目を集めてきた。昨年度全日本ジュニア選手権で優勝、今季も9月のISUジュニアグランプリシリーズポーランド大会に出場するなど活躍が続いているカップルだ。ことしも全日本ジュニア選手権への出場権を獲得すべく、西日本選手権と同日程・同会場で行われた東日本ジュニアアイスダンス大会に出場した。

RDを演じる高浪(左)、池田(右)

 3日に行われたのはリズムダンス(RD)。『Macavity: The Mystery Cat』の音楽とともに、猫をイメージさせるような振り付けで演技を開始した。冒頭で息の合ったツイズルを披露すると、1つ目のパターンダンスでも4つ全てのチェックポイントをクリアする。どちらも最高評価のレベル4に値する出来だった。音や歌詞に合わせながら、上半身のみならず足先でも細やかに表現した。演技中盤、強めの曲調が優雅な雰囲気に変わる。リンクを広々と使い、滑らかなステップで観客を魅了した。組んでいた手が離れても、振り付けがぴったりと揃っていた。リフトも難なく成功させる。最後は膝をついてフィニッシュポーズをとり、会場の拍手を浴びた。48.28点で、翌日のフリーダンス(FD)につなげた。

高浪・池田組がFDで見せた伸びやかな表現

 4日のFDでは、『Believer』を演じた。場内にゆれる「あゆみつ」タオルを背景に、リンク中央に堂々と登場。音にポーズをはめて、力強く滑り出した。「喧嘩ではないんですけど、お互いパンチするような振り付けも入っているので、強いイメージをしました(高浪)」と語る前半を、鋭い視線を交わして演じた。ツイズルはこの日もレベル4を獲得。感情をぶつけ合いながらも、調和したステップを披露した。スピンでは2人で複雑なポジションを作り上げ、体のラインをしなやかに見せる。曲調が変わる後半では、一変した柔らかい表情で大らかに舞った。2人で姿勢を変えながら見せたリフトは、ダイナミックな回転が目を惹く華やかさだ。思いを込めて演じきり、笑顔で観客にあいさつした。1点の減点があった中でも、点数は70点台に乗せる。全日本ジュニア選手権出場が決まった。

 先日行われたポーランドでの大会から4点近く点を伸ばし、総合118.60点でフィニッシュした高浪・池田組。「きょうはよくできたのですがまだまだ直すところはいっぱいあります(池田)」「自分たち2人でしかできないプログラムを作り上げたい(高浪)」と勢いを見せた。迫る都民体育大会、さらにその先の全日本ジュニア選手権で、どのような演技を見せてくれるのだろうか。

(記事、写真 犬飼朋花)

結果

▽東日本ジュニアアイスダンス


高浪歩未・池田喜充組 1位 118.60点


コメント

高浪歩未(国教1=ケイ・インターナショナルスクール東京)、池田喜充(日大)

――リズムダンス(RD)の演技を振り返っていかがですか

高浪 この前出た国際試合、ジュニアグランプリで自分のミスがRDで出てしまって、そこを絶対に失敗しないというのが1つの目標でした。そこはよかったなと思うんですけど、まだユニゾンとかでぶつかったりっていうこともあるので、まだまだ強化していかなきゃいけない部分もあるなと思います。

池田 大きいミスがなかったのでよかったかなと思うんですけど、今回の課題のティータイムフォックストロットというのは、ジャッジからしたらまだまだ流れがないのかなと思ったので、そこの強化をしていきたいなと思います。

――振りのイメージや、注目してほしいポイントは

高浪 自分は最初のところが一番好きです。この曲調に対して2人で決めたのは、「自分たちは罪を持った悪い、ミステリーな猫」というのがあります。2人でじゃれ合いながら楽しむというのが最初からあるので、そこから見ていただきたいなと思います。

池田 ストーリをRDでは頑張って考えてきたので、そこは皆さんにも想像しながら見ていただけたら楽しいなと思います。

――途中で曲調が変わる箇所などにもストーリーがあるのですか

高浪 はい。

池田 そうですね、色々と変えながら。そこはちょっと皆さんにお任せという感じになってしまうんですけど(笑)。

――FDの演技を終えていかがですか

高浪 RDとともにすごく大きなミスはしなくて、自分はこの前の国際試合でFDでもミスがありまして、そこをミスなくできたので良かったなと思いました。ですがやっぱり自分では、まだ1つ目と2つ目の曲の表現力が足りないという風に感じていて、そこを全日本ジュニアに向けてもう少し頑張りたいなと思っています。

池田 流れを作る場所と表現力に力をつける場所が混ざり合い過ぎてしまっているので、分かりやすいようにそこは分けるというのが次の試合までに直していきたい課題かなと思います。

――FDはどんなイメージで滑っていますか

高浪 1つ目の曲は強いイメージです。喧嘩ではないんですけど、お互いパンチするような振り付けも入っているので、強いイメージをしました。2つ目の曲はもう少ししなやかで、だけど強さも入れるしなやかさという感じで、2つ分けてイメージしてやっています。

池田 最初の曲調は暗い、少し悲しかったり怒っていたりという表現があるのでそこを力強く出せるようにしています。後半からはやはり2人のその楽しさであったりという明るい表現になってくるので、曲が変わるところもあるのですが、そこが変わっていないように気をつけたりなどしながらやっています。

――全日本ジュニアに向けての意気込みをお願いします

高浪 やっぱり自分たち2人でしかできないプログラムを作り上げたいというのは自分の中の一番大きな目標になるので、そういうところは2人のユニゾンからして2人でしかできないプログラムを、もう少し詰め込んで頑張りたいと思います。

池田 きょうはよくできたのですがまだまだ直すところはいっぱいあります。それを直しながら、まだ都民体育大会という修正のチャンスがあと1回あるので、それを加えて全日本ジュニアではいい演技を見せられたらなと思います。

――アイスダンスとはどのような競技ですか。お2人が考える魅力はどんな部分ですか

高浪 シングルとは違って2人でできるところです。それなりの辛さもあるのですが、やっぱりその辛いというよりかそれを乗り越えたときの楽しさが2倍、それ以上になるというのがあって。2人で話し合ってここはどうしたらいいかなというのもできるので、頼れる人がいて1人ではないということが自分はすごく楽しいです。またアイスダンスということに関しては、ペアと違って「踊る」というのができるので、いろいろな曲にチャレンジしていろいろな違った表現が氷の上で楽しめると思います。

池田 1人じゃないというところがあって、1人じゃできない技だったりとか、ステップとか、そういうのがやっぱりできるし、あとは、2人なので「2倍」というところです。表現力も難しさも2倍になっていますし、くっついたときの感動とかも2倍なので、そこは楽しいところかなと思います。