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競走部

2019.11.03

第51回全日本大学駅伝対校選手権 11月3日 愛知・熱田神宮西門前〜三重・伊勢神宮内宮宇治橋前

上げた復活ののろし 6位で3年ぶりのシード権を得る

 薄氷の9位通過に終わった東京箱根間往復大学駅伝予選会(箱根予選会)からわずか1週間。今年も愛知県、熱田神宮で全日本大学駅伝対校選手権(全日本)の号砲が鳴った。早大にとっては学生三大駅伝の初戦となる今大会。目標である『3位以内』に向けて、復活の走りが期待された。1区こそ区間16位に沈んだものの、2区の太田智樹駅伝主将(スポ4=静岡・浜松日体)が8人抜きを達成し、チームを8位まで押し上げる。すると、その後の4区千明龍之佑(スポ2=群馬・東農大二)も快走を見せ、よい流れを確かなものとした。後半区間でも、上級生を中心に粘りの走りを見せた早大は6位でゴール。この結果によって3年ぶりに全日本のシード権を獲得した。

 前半区間に井川龍人(スポ1=熊本・九州学院)、太田智、中谷雄飛(スポ2=長野・佐久長聖)とエース格の選手を並べるという、積極的なオーダーを組んだ早大。試合の流れを左右する重要区間である1区に抜てきされたのはルーキーの井川だった。スタート直後から1キロ3分を超えるペースで進む第1集団で淡々と走っていたが、7キロ付近で明大・小袖英人が大きくスパート。井川はこれに反応することが出来ず、16位でのタスキリレーとなった。予想外の幕開けとなったが、駅伝主将が悪い流れを断ち切る。タスキを受け取った太田智は、「特に焦りなどはなく、とにかく周りに選手がたくさんいたのでうまく使って前に行こうと思いました」と語ったように、1キロ2分50秒ほどのペースで前を行く大学を次々と捕らえていく。9キロ過ぎには単独8位に浮上し、8人抜きを達成。そのまま中継所へと入り、タイムも区間新記録となる31分48秒(区間4位)で走破した。

区間4位、区間新記録の好走で順位を8つ押し上げた太田智

 3区に起用された中谷は脚のケガもあり、決して万全な状態ではなかった。それでも、7人抜きを達成した去年とほとんど変わらないタイムで走破。順位変動がありながらも前の見える位置をキープした。そして中谷からタスキを受け取ったのは、当日変更で4区に入った千明。箱根予選会終了後には「(全日本では)予選会と違う走りを見せたい」という言葉を残したが、きょうはまさに有言実行の走りとなった。3キロ地点で拓大をかわし7位に浮上すると、勢いは増していく。6キロまでにさらに2チームをかわし、9.5キロ地点では、中継所で約30秒の差があった順大をも抜き去る。区間3位の快走で、チームを4位まで押し上げ、後半区間に向けて最高の流れを形作った。

攻めの走りができたという千明は区間3位でチームを4位へ

 後半に向けて区間距離が長くなることが特徴である全日本。長距離区間に起用された選手も、流れを切ることなく粘りの走りを見せた。5区に入った太田直希(スポ2=静岡・浜松日体)は2.5キロ地点で後ろから追ってきた順大・國學院大に吸収されるも、集団に食らいつく。順位を1つ落としたものの、区間5位の好走でトップとの差を40秒にまで縮めた。続く6区の鈴木創士(スポ1=静岡・浜松日体)も中盤で集団から離される苦しい展開となるが、単独走で力を発揮。区間6位とルーキーながらたくましい走りを見せた。7区、6位でタスキを受け取った新迫志希(スポ4=広島・世羅)は「誰よりも強い気持ちを持って試合に臨みました」と語ったように、積極的な走りを展開。10キロまでに順大、13キロ付近で國學院大を捕らえる。その後1つ順位を落とすも、ペースを大きく落とすことなく走り切り、アンカー吉田匠(スポ3=京都・洛南)へと5位でタスキをつないだ。最長区間である8区は、後ろから力のあるランナーが追ってくる難しい状況で迎えたが、吉田が粘りの走りを見せた。順位こそ1つ落としたが、6位で伊勢路のゴールテープを切った早大。実に3年ぶりのシード権獲得となり、ゴール後には太田智をはじめとした選手たちが安堵の表情を見せた。

 箱根予選会から一転、力を見せた早大。出走した選手全員が大きく失速することなく、自らの役割を果たしたことが好走の要因だろう。しかし、選手たちが見ている場所はシード権ではない。更なる高みを目指すため、手放しでは喜べない結果となったこともまた事実だ。相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)が「よく頑張ってくれたと言いたい気持ちと、悔しい気持ちが半分半分」と振り返ったことに始め、選手はみな悔しさをにじませていた。目標としていた3位までの差はちょうど2分。この差をどのように埋めるかが、今後の課題となるだろう。箱根はわずか2か月後に迫っている。今大会で得た自信や手応え、反省点を活かして更なる研さんを積み、箱根路で『臙脂の誇り』を胸に躍動する姿が見られることを期待したい。

(記事 横澤輝、写真 青山隼之介、伊藤可菜)

第51回全日本大学駅伝対校選手権
区間 距離 名前 記録 区間順位
1区 9.5キロ 井川龍人 28分21秒 16位
2区 11.1キロ 太田智樹 31分48秒 4位
3区 11.9キロ 中谷雄飛 34分21秒 6位
4区 11.8キロ 千明龍之佑 34分08秒 3位
5区 12.4キロ 太田直希 36分36秒 5位
6区 12.8キロ 鈴木創士 38分24秒 6位
7区 17.6キロ 新迫志希 53分35秒 9位
8区 19.7キロ 吉田匠 59分51秒 9位
早大 5時間17分04秒 第6位

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コメント

相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)

――6位の結果をどう評価しますか

予選会のダメージは無視できないので、走った6人の選手は正直どのような影響が出るかスタートしてみるまでわからない中でのレースを迎えたかたちとなりました。要所要所で苦しい場面はありましたが、よく粘ってやってくれたので、選手に対しては、よく頑張ってくれた、耐えてくれたと言いたい気持ちはあります。でもやはり6番という数字を冷静に見ると途中で上位校と競っていたことを考えると悔しい気持ちが半分半分ですね。

――前半に主力を投入する攻めのオーダーを組みましたがその意図は

今の大学駅伝ではひと区間で大幅に流れを変えるのが難しくなってきています。前半でどうしても流れに乗り遅れたくなかったし、予選会の結果を受けて選手たちも「本当に戦えるのか」という不安な気持ちも持っていたと思うので、それを吹き飛ばすのは前で戦うことだと考えました。なのでそういった選択をしました。

――1区の井川龍人選手(スポ1=熊本・九州学院)は16位スタートとなりました。ここから上がる見積もりは立っていましたか

1区は高校時代から走り慣れている選手だったので、失敗しても無難に持ってくるだろうと思ったんですけど、結果論ですが、井川と鈴木(創士、スポ1=静岡・浜松日体)が箱根予選会では走れたので、そのダメージが残ってしまって、思っていたよりも順位もタイムも少し良くない結果になってしまいました。それでもよく粘ってつないでくれたので、なんとか踏みとどまれたと思います。

――現時点で東京箱根間往復大学駅伝に向けて必要だと感じたものはありますか

きょうのレースの中で予選会を走った後の疲労があった中で、それがなかったらどうだったんだろうという期待の部分があれば、先週苦しい走りをしたのも自分たち、という部分もあります。きょうのレースを見ると一つ失敗すると順位が4つも5つも変わる駅伝でしたが、今年の混戦の大学駅伝では箱根もこのようなレース展開になると思うんです。なので一つは自分たちにもっとやれるという期待を持って、こうなるんだという理想像を持って突き進んでいくところと、油断したら足元を掬われる危機感との両方を合わせ持ちながら準備していかないといけないと思います。

井川龍人(スポ1=熊本・九州学院)

――箱根予選会から1週間での全日本となりました。疲労など調子はいかがでしたか

疲労は残ったままのレースでした。ふくらはぎがかなり張ってて、予選会が終わった後は走ることができないくらいきつかったです。

――レースはスローペースで進みました。どのような考えで走っていましたか

どこかで急にペースが上がってくると思っていたので、心構えて走っていたんですけど、思った通り7キロを過ぎてペースが急に上がって。(脚が)動かなかったし、実力も足りなかったと思いました。

――区間16位でした。この結果をどう分析していますか

イメージでは先頭争いをしていたんですけど、こういう結果になってしまい、かなり悔しいスタートになってしまいました。

――初めての学生三大駅伝でタスキを背負いましたね

憧れでもあった早稲田のエンジのユニホームを着て、エンジのタスキをかけてスタートラインに立つことができたので、がんばらないといけないという気持ちになりました。

――今回改めて感じた課題はありますか

まだスタミナ不足や走りにキレを出せない部分があったと思います。

――箱根予選会と全日本を通して、どう20キロの走りにつなげていきたいと感じましたか

予選会を走った感じではハーフを楽しめたというか、気持ちよく走ることができました。もっとそれに結果がついてくるように箱根までにしっかり合わせていきたいと思います。ジョグの時間の増やすこと。そしてキレを出す点ではポイント練習の時に、高校では終了後に流しをしていたんですけど、それが少し疎かになっている部分があるので、ポイント練習後にもう一度追い込めるくらいのプラスアルファの練習をして、体力とキレを出していきたいと思います。

太田智樹駅伝主将(スポ4=静岡・浜松日体)

――結果を受けて率直な感想は

途中3位を目指せる位置にあっただけに悔しい部分はありますが、先週から比べたらだいぶ戦えるチームになったかなとは思います。

――2区を任されたことについてはどうお考えですか

前半から流れをつかむというオーダーだったので、しっかり流れをつくって後半にいい流れで渡せたらなと思っていました。

――監督から指示はありましたか

集団で来るから周りの使える選手をうまく使って一人で気負うことなく前を追ってくれという感じでした。

――下位でタスキを受け取りました。出走時のお気持ちは

特に焦りなどはなく、とにかく周りにたくさん選手がいたのでうまく使って前にいこうと思いました。

――走っている時はどのようなお気持ちでしたか

突っ込んで入った割には前が近づいてこなかったので焦る部分はありましたが、前が見える位置で渡せたのはまだ良かったかなと思います。

――太田選手の走りが勢いをもたらしました。結果についていかがですか

流れをつくることはできましたし、仕事は果たせたかなと思うのですが、区間賞と30秒ほど差がついてしまったので、まだまだ力不足だとも感じました。

――箱根予選会の疲労などはいかがですか

それほど感じなかったです。

――箱根予選会からどうチームを立て直したのでしょうか

話し合いをして、全員が意識を変えるというところで個人の意識が変わったところですかね。あとは、もちろん先週試合があってみんな体がきつい部分もありましたが、先週力を出しきれなかった選手もいるので、きょうは絶対出しきるというところで一人一人最後まで力を出し切ってくれたと思います。

――他の区間の選手の走りはどう評価されていますか

前半の勢いに乗って後半も粘ってくれたので、そういったところは以前のチームに比べれば良くなった点かなと思います。

――チームの6位という結果については

あくまで目標は3位だったので悔しい部分もありますが、全カレ(日本学生対校選手権)などから比べたらチームの状態も上がっていると思うので残り2カ月しっかり箱根本戦に向けて状態を上げていきたいと思います。

――箱根3位という目標に向けて一言お願いします

今はまだ上のチームとは差があるので、チーム全体として総合力を上げていきたいと思います。

中谷雄飛(スポ2=長野・佐久長聖)

――まずは、心配されていたケガの状態はいかがですか

走る前はなんとか万全な状態に持って来れたと思っていました。その中で、前半入りが少し早くなった部分があって昨年は初めの5キロを14分17秒前後で入りましたが、きょうは14分7秒で入って自分の理想のペースよりも早くなってしまいました。展開的に前を無理してでも追わざるを得ない展開だと思っていたので突っ込んで入ったのですが、そのダメージが後半の下りで出てきてしまって、痛みが出てきてしまったので、正直後半はタイムを気にするというよりも、ひたすらにもうこれ以上(痛みが)酷くならないでくれ、とだけ思いながら走っていました。

――左大腿部から膝にかけてテーピングが巻かれていましたが不安があるのは全カレ(日本学生対校選手権)時と同様に腸脛靭帯のあたりでしょうか

そうですね、部分としてはそのあたりの外側広筋を痛めていて。ただ、それは言い訳に過ぎないことで、結果が全てだと思っています。良い形で僕のところまで来ていたので、本来であれば僕のところで抜け出して、昨年のように先頭付近まで持っていければと思っていましたが、もう大丈夫だと思っていたその痛みが出るハプニングや、まともに練習ができたのがここ1週間しかなくて練習が思うように積めていない中で、3区を任せていただいたのにも関わらず自分自身不甲斐ない走りをしてしまいチームに申し訳ないと思っています。練習できなかったから、とか、痛みが出たから走れませんでした、というのは自分自身の責任であり、それを言い訳にするのは違うと思いますし、その辺りも含めて今の自分の実力がこのタイム、この区間順位に表れていると思うので、ただひたすら悔しい思いしかありません。この悔しさを次のレースで必ずぶつけたいと思います。そのためには、まずは痛みを完全にとって、次のレースや箱根に向けて練習を積んでいきたいと思います。

――プランとしてはどのような走りをしようと考えていましたか

考えていたプランとしては昨年のように初め少し早く入って、そのリズムのまま後半も走りたいと思っていました。後ろから相澤選手(晃、東洋大)が来ていたので広島男子駅伝(全国都道府県対抗男子駅伝)の時のように並走していければ思いましたが、思ったよりも(相澤選手の)ペースがかなり早くて、ついて行くよりも自分のペースで行って後半勝負で行こうという判断をしました。しかし、それもあり前半ハイペースになってしまったことも影響して痛みから走りのバランスが悪くなってしまい、走りもバラバラで力を使ってしまい力を出し切れませんでした。

――その状態の中でも、昨年のタイム(34分19秒)と2秒差のタイムで走り切りました

たとえ練習期間が短いとは言っても本来であれば昨年の記録は越えなければいけませんし、そこを今年はある程度の目安として考えていただけに結果としても悔しいです。

――昨年はゲームチェンジャーとしての役割を果たしたいと言っていましたが、今年のご自身の役割はどのように考えていますか

そこは、昨年と変わらずに流れをつくるような走りができればと思っています。その役割が果たせなかったのでチームに申し訳ないと思っています。

――箱根まで約2ヶ月空きますが、次はトラックでタイムを狙うレースになるのでしょうか

そうですね、5000メートルは必ずタイム狙って走りたいと思っていますし、1万メートルもチャンスがあればタイムを狙いたいと思っています。特に、昔から一個下でありながら仲が良くてライバルでもある駒澤大の田澤(廉)とはよく話をしますが、来年の日本選手権で勝負しましょうと言われていて意識している部分がありますし、普段からとても良い刺激をもらっている選手です。その選手が今、力をつけてきていて自分も負けていられないなという思いが強くあるので、まずは1つの目安として日本選手権の参加標準は切りたい思いがありますし、田澤は13分41秒を出して自己記録的にも抜かれてしまっているので自分も負けないよう13分30秒台を狙っていきたいという思いがあります。

千明龍之佑(スポ2=群馬・東農大ニ)

――きょうはエントリー変更で4区に入りました。どのような指示があって4区に入ったのでしょうか

前半の4区間に主力を投入して、箱根を見据えていたオーダーで行くことは前々から言われていました。その前半区間の最終4区ということでしっかり5区からの流れをつくる走りをしようと思っていました。何位で来ようが3位を捕らえられるような位置で渡すのはずっと考えていたことで、それが最低限できたのはよかったです。

――中谷雄飛選手(スポ2=長野・佐久長聖)から8位でもらったときのモチベーションは

井川(龍人、スポ1=熊本・九州学院)、太田智樹さん(スポ4=静岡・浜松日体)、中谷が良い流れをつくってくれたので、その流れを僕がさらに加速できるようにするのが仕事だと思っていました。前は少し離れていたんですけど、追いついて。余裕もあって前にも出れたので、今回は久しぶりに攻めの走りができたと思います。

――走っていてハイペースだなという感覚はありましたか

そうですね。思ったよりも速かったんですけど、感覚としては全くもって楽でした。集中力も続いて、5、6キロの通過は速かったですね

――箱根予選会での自身の走りと比較すると

箱根予選会では差し込みが来て50パーセントくらいしか出せなくて。でも疲労はそこまで来ませんでした。それは予選会で悪かった中での不幸中の幸いというか、今回に良い刺激が入ったのかと思います。

――チームが6位でゴールしたことに関しては

後半区間の選手はすごくがんばってくれたので、あとは前半区間を修正できれば、箱根でも戦えるのではと個人的には思います。

――個人の区間3位についてはいかがでしょう

途中10キロくらいまでは区間賞争いができていたんですけど、後半尻つぼみとなってしまったので、そこは力不足な部分があって、気持ちで負けてしまった部分も大きくあると思います。区間順位は3位ですけど、後半上げられなかったのは致命的だと思うので、そこは本当に反省して改善していきたいです。

――20キロに対応するために、具体的にどういう対策を考えていますか

ラストの粘りは気持ちが大きく左右すると思います。普段の練習から中谷や井川と一緒に厳しいところでも粘れるように。そういった練習を積み重ねることでしか、粘れるようにはならないので、強い仲間を活用させてもらいながら自分の弱点を克服できればと思います。

太田直希(スポ2=静岡・浜松日体)

――5区を任された経緯は

前半で流れをつくって、後半はその流れに乗って走るという感じだったので、僕には勢いを後半につなげるような役割が任されたのだと思いました。

――4人抜きした千明選手から4位という位置で引き継ぎましたが、気にかけた部分はどこですか

千明が追い上げてきているというのは知っていたので、とりあえず前との差だけと思っていました。秒差まではわからなかったので、とりあえず前を追いかけようと思ったんですけど、後ろからすぐ来られたので、ここは落ち着いてついた方が得策かなと思って、落ち着いてレースを進められたと思います。

――指示を受けたわけではなく自分で判断したと

そうですね。

――國學院大と順天堂大と共に4位集団を走っていましたが、集団がバラけたのはどのあたりですか

10キロ過ぎで、順天堂の藤曲(寛人)さんがペースアップしたんですけど、そこまででちょっときつくなっちゃって、自分も残り1.5キロから行こうかなと思っていたんですけど、案外早く仕掛けられたので、そこでバラけてしまいました。

――ご自身にとってペースが少し速かったということでしょうか

速かったですけど、ついて行かなかったらダメだと思ったので、時計を見ずに行きました。

――今回のレースで良かった点、悪かった点は何でしょう

良かった点としては、レースを冷静に進められたことなんですけど、良くなかったことは最後の詰めの甘さが出てしまって、そこを順大と國學院と競っていけば、創士にも楽に渡せたと思いますし、自分の区間順位もひとつ上がっていたので、そこはやはり自分の詰めの甘さが出たなと思います。

――トップとの差は縮めました

トップとの差はあまり言われなかったので、わからなかったんですけど、順大と國學院がかなりいいペースで走っているということは沿道からも良く聞こえたので、それに着いていけば自然といけるかなと思いました。

――昨年は区間10位でしたが今年の区間5位と言う結果はどう思いますか

自分の力を試せたいい大会だったんですけど、結局集団で走っちゃったので、自分でひとりで押していく力っていうのもこれからつけて行かないといけないと思いました。区間5位で満足していないで、もっと上を目指して練習していかなくてはと思います。

――昨年と比べて変わったと思うことはありましたか

攻める姿勢が今大会あったと思います。去年はあまり流れが良くなくて、その中で自分が何とかしてやるって思いは多分あまりなかったんですけど、去年とは違う思いがあったと思います。

――箱根予選会から1週間でしたが疲れはありましたか

いや、先週は不甲斐ない走りで、自分の全力を出せたかというと出せてないんで、日曜日と月曜日で気持ちの切り替えも体のリフレッシュもできたので、疲労はほぼない状態で走れました。

――全日本を受けて箱根への課題は

箱根は20キロという距離をひとりで淡々と走らないといけないので、今回区間5位だったんですけど、次も集団になるとも限らないので、どの区間に抜てきされても自分一人で走れるタフな体をつくっていきたいと思います。

鈴木創士(スポ1=静岡・浜松日体)

――最初、青学大と國學院大との4位集団を形成し、その後6位で単独走になったというレース展開でした。今回のレースにどのような手応えを感じましたか

最初、結構突っ込んで國學院大に追いついて、後半青学大に追いつかれてからは粘ったんですけど、それでも途中で離れてしまったんで、そこは自分の反省点だと思います。そこでもうちょっと粘って、ラストに東洋や順天堂くらいまでに追いつけたらよかったと思います。

――試合前は、監督からどのような指示を受けて、どのようなレース展開を予想して臨んだのでしょうか

監督から言われたことは、自分の力出し切ればいいよ、みたいな感じで言われていました。レース展開は、多分前の方で来るとは予想していたんですけど、そんなにはっきりとした予想はついてなかったんで、その時の状況に合わせて走ろうと考えてました。

――予選会から一週間ほどで迎えたレースでしたが、調整に難しさというのはあったのでしょうか

ハーフを走って疲労も溜まってる中では、結構やっぱりキツかったですね。やっぱり体の疲れが取りきれなかったです。

――それが、後半ついていけなかった部分に出ていたのでしょうか

それも少しはあると思うんですけど、やっぱり自分の力不足だと考えています。

――今回のレースの課題と収穫を教えてください

収穫からいくと、大学駅伝を初めて走らせていただいて、他大の力であったり、大学駅伝というものを経験できたというところで、それが収穫です。反省点は自分の大きなくくりで言えば力不足というところなんですけど、しっかり最初ハイペースで入ったところで、後半粘りきれなかったところが反省点かなと思います。

――その課題の克服のために、今後必要になることはなんだと思いますか

夏合宿で、故障とかを繰り返して走れてなかったんですけど、ここから2ヶ月しっかり距離積んで、加えて箱根走るとしたら、(1キロ)2分55秒くらいのペースで刻まないといけないと思うので、スピードの余裕度をつけないといかないと思います。

――最後に、今後の抱負をお願いします。

箱根まで約2カ月くらいありますが、そこに向けて、自分は今回区間6番という結果で終わってしまったので、今回箱根で区間賞を取れるような練習を積んでいきたいと思います。

新迫志希(スポ4=広島・世羅)

――きょうの6位という結果、4年生としてどのように捉えていますか

目標は総合順位3位だったのですが、予選会はあの結果で、前評判は良くなかったので6位の結果には悔しい反面、ほっとはしています。

――箱根予選会はパスして、今回の全日本に臨まれましたが、どのように調整されましたか

箱根予選会は距離の問題もあって、エントリーされなかったです。予選会で皆が頑張ってくれた分、全日本では長い距離を自分から走りたいと伝え、走らせてもらえることができたので、誰よりも強い気持ちを持って試合に臨みました。

――7区を希望されたのですか

7、8区を希望しました。

――きょうの自身の走りを振り返ってもらえますか

区間順位はそこまで良くないのですが、今までの練習やこれからの練習を見て、自分のやるべきことや目標が見つかったので、あと2カ月東京箱根間往復大学駅伝(箱根)に向けて頑張っていきたいと思います。

――レースの前半では前を走る順天堂大を抜きましたが、振り返ってください

監督からは東洋大に追い付いていこうという話だったのですが、レース前半に突っ込んで入って追いつかなかったので、我慢へとシフトチェンジしました。10キロ付近で順天堂大と國學院大を捉えることができたので、そこで自分が走れているという確信を持つことができたので、レース前半は良かったです。

――レース後半は駒大に抜かされましたが、駒大に抜かれてからの走りを振り返って

後半のスタミナが足りないというのは分かっていたので、これ以上離されないようにということだけを考えました。

――その中で15秒差の5位でのたすき渡しとなりましたが

できれば4位でタスキ渡しをしたかったので、もう少し(順位を上げて)いきたかったです。

――タスキを受けた時点ではどのようにアンカーの吉田匠(スポ3=京都・洛南)選手につなげていきたいと考え、走り出されましたか

正直3位は厳しいとは思っていたので、シード権は見えていたので少しでも上の順位で吉田を楽にできるようにという思いで走りました。

――結果として、シード圏を安全圏へと持っていく位置でのタスキ渡しとなりましたが、その部分を振り返ってもらえますか

國學院大のアンカーに強い選手が残っていたので、少し心配だったのですが、向こうも全力を出し切れた訳ではないと思いますが、結果的には6位でゴールすることができたので良かったです。

――最後に、今後強化していきたい部分はどこですか

走り込みや練習に対する気持ち、そして食生活などを一つ一つ見直していき、ストイックに競技をしていきたいと思ってます。

吉田匠(スポ3=京都・洛南)

――当日変更となりましたが、8区への出走はいつ決まったのですか

確定ではなかったのですが、箱根予選会の前くらいから長距離区間になると思うとは言われていて、だいぶ前から準備をしていたので、急に変わって気持ちの準備ができなかったといったことは全くなかったです。

――箱根予選会が終わってから調子はいかがでしたか

予選会では全然自分の走りができなかった分、そこでの結果は悪かったんですけど疲労があまりなかったので、思ったより疲労を感じずにきょうは走ることができました。間のつなぎの調整でもだいぶ疲労感はなく走れたかなと思います。

――今回、ご自身の目標やレースプランは設定されていましたか

正直8区は何位で来るか、どれくらい後ろや前と差があるかなどがわからなかったので、走り出してからレース展開は決めようと思っていたんですけど、とりあえずタイムとしてはキロ3分イーブンで刻むという意味でも最初の5キロ、10キロくらいは3分切るくらいのペースで入ってリズムをつくって、その流れで1キロ3分イーブンペースくらいでまとめられたらと思っていました。

――タスキを受け取った時は前を走る駒大は見えていましたか

見えていました。追える距離だったので頑張って追おうと思っていたんですけど、なかなか距離が縮まりませんでした。ただ前半はそんなに差を付けられずに走れましたが、半分手前くらいから僕自身きつくなったのと、前も力がある選手だったので、どんどん差が開いていってしまって、見えなくなってしまったあたりからは気持ち的にもきつくなって追えなくなってしまったという展開でした。

――後半、國學院大が後ろに迫っていましたが、気配は感じましたか

後ろにいるというのはわかっていたんですけど、途中8秒差くらいまで詰められていたというのは全然わかっていなくて、一度も後ろは見なかったので来てるとしても30秒差くらいなんだろうなと思っていたので、逆にそれが変な焦りとか走りが固くなったりとかにつながらなかったので、そこはよかったのかなと思います。

――ご自身の走りを全体的に振り返っていかがですか

タイム見ても抜かれてしまったというところを見ても、まだまだ力不足だなと感じる部分は大きい中で、チームの順位を落としてしまいましたけど留学生にしか抜かれなかったことや、後半きつくなってからも粘れたこともあって、長い距離に対して少し強くなったのかなという手応えはありました。でもまだまだ力は及ばないので、残り2カ月で力を付ける必要がありますが、最低限の走りはできたかなと思います。

――箱根予選会では後半体が動かなかったとおっしゃっていましたが、今回は比較していかがでしたか

中間地点の手前から結構きつくなってきて、正直(脚が)止まるというのも頭をよぎりましたが、そこからピッチに走りを切り替えることができてからは粘れたと思います。脚が止まった時は一歩が大きくなって脚の周りが遅い走りになりがちなので、最後の方はピッチでも走れなくなっていたんですけど、途中はそれで粘ることができたのは一つの収穫だと思うので、今回得たものを意識して今後につなげていけたらなと思っています。

――区間9位という順位に関してはどのように感じていますか

さっきも言ったように最低限かなという感じで、全然納得もできないですし満足のいく結果でもなかったので、正直悔しいです。区間5位以内に入ることはチームが3番以上を目指す上で必要な条件だったと思うので、それを考えると悔しいですが、悪くはないかなという感じなので50点くらいですかね。

――全日本3位という目標を掲げている中で6位となりましたが、チームとしての結果はどのように受け止めていますか

もちろん悔しい気持ちがありますが、この2年間シード権を落としてしまって、おととしは箱根で取れたので予選会はありませんでしたが、今年は予選会からのスタートだったことを考えたら、ちょっとほっとしたところもあるというのが正直な気持ちです。ただ、3位を目指してやってきたチームとしては力が及ばなかったと思います。箱根本戦は3位以内を目指しているので、まだ自分たちの力が足りないというのを自覚して2カ月頑張っていかなきゃいけないと思います。

――箱根に向けて、今後修正していきたい点はありますか

やっぱり箱根駅伝は長い距離になって、強い人は1キロ3分を切る速さで走る人もいっぱいいるのでそれを考えると、きょう一番長い区間を走りましたがまだまだ力不足だなと感じるので、この2カ月間さらに長い距離の強化を進めていきたいです。1キロ3分で余裕を持って走れるくらいに力を付けることができれば箱根でも戦えると思うので、箱根駅伝では5番、3番といった区間上位に食い込める走りができるように頑張っていきたいと思います。