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バレーボール部

2019.11.02

秋季関東大学リーグ戦 11月2日 駒澤大玉川キャンパス

入替戦で松蔭大に敗戦。『1部昇格』にまたも手が届かず

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)ではあと一歩手が届かなかった入替戦。その舞台に2季ぶりに帰ってきた早大は、1部リーグ11位の松蔭大と対峙した。第1セットから相手のフェイントに苦戦しペースを掴むことができない。第2セットでは早大らしい『粘りのバレー』を展開しセットを奪ったが、その後は1部リーグを戦い抜いた実力ある相手に攻め込まれる展開が続いた。地力の差を見せ付けられた早大は、セットカウント1-3(19-25、25-23、13-25、18-25)で敗戦。『1部昇格』は来季以降に持ち越された。

 橋本美久(社2=福島・郡山女大附)のサービスエースで始まった第1セット。開始直後は、サイドアウトを取り合う展開が続いた。しかし、特別な舞台に硬さが見られる早大に対し、その隙をつくように相手はフェイントを効果的に用いる。5-5から3連続得点、さらに6-9からエース富澤結花主将(スポ4=東京・文京学院大女)のスパイクにブロックで応戦した得点を含む4連続得点を奪われ、6-12と序盤に大きなリードを許してしまった。流れを変えたい早大は、秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)でリベロでの起用が続いた梨本未央(社3=東京・駒場)をピンチサーバーとして投入。すると梨本がサーブで相手を崩し、最後は植松知里(文構3=香川・高松第一)のスパイクポイント。流れを手繰り寄せたかと思われた。しかしその後はなかなかブレイクを奪うことができず、このセットを落とした。流れを変えたい第2セットであったが、1-1からいきなり6連続得点を奪われ、セット開始早々、嫌な雰囲気がコート内に漂った。しかし、苦しい場面こそ、富澤は出場メンバーに多くの声を掛けた。すると、富澤の気持ちに応えるように選手たちは躍動する。中澤恵(スポ1=大阪・金蘭会)がスパイクでもブロックでも得点を奪うと、守備では井上裕利惠(スポ3=岡山・就実)や河治えみり(社3=北海道・旭川実業)のレセプション、ディグがともに安定し始め、早大らしい『粘りのバレー』を展開。徐々に点差を縮めていった早大は、富澤の連続得点で1点差とすると、井上のフェイントでついに同点に追いついた。その後も、中澤がストレートとクロスにスパイクをうまく打ち分け得点を重ね、最後は富澤のブロックアウトで第2セットを奪った。

守備でもチームに貢献する富澤

 続く第3セットも、吉内文(スポ3=山口)のサービスエースで1点目を奪い、流れは完全に早大に傾いていると思われた。しかし、相手のサービスエースやフェイントなどで4連続得点を奪われ、2-5と追う展開に。その後もブレイクを重ねられると、主導権は完全に松蔭大に移った。橋本は、富澤、中澤の両エースにボールを供給し続けたが、相手ブロッカーの徹底したマークの前に連続得点が奪えず、大差でこのセットを落としてしまう。後がなくなった第4セット。序盤は両チームともミスが目立ち、点差が広がらない展開となった。しかし、その均衡を破ったのは早大。吉内のスパイクポイントや井上のサービスエースなどで4連続得点を奪い、10-8とこのセット初めてリードを奪った。しかし地力で勝る松蔭大は、すぐさま3連続得点で逆転すると、12-13から6連続得点。セット中盤で7点差と、痛すぎるリードを奪われた。その後も点差を縮められなかった早大は、16-24とついにゲームポイントを握られてしまう。絶体絶命の場面で輝いたのは、やはり富澤、中澤の両エース。中澤のフェイントと富澤のクロススパイクで連続得点を奪い意地を見せた。しかし反撃もむなしく、最後は相手にブロックポイントを奪われ試合終了。1部昇格はならなかった。

アナリストとして早大のバレーボールを支えてきた利根川智緩(スポ4=埼玉・星野)

 現チームが発足当時から目標にしていたもの。それは、紛れもなく『2部リーグ優勝』、そして『1部昇格』であった。このチームにとって、春季リーグ戦で3位、秋季リーグ戦で2位、入替戦で敗退というのは、間違えなく悔しさが残る結果であろう。本節直後に涙を流す部員が多くいたことからも悔しさというのはうかがえる。しかし、春季リーグ戦が始まる前に、富澤はチームのスローガンが『誇り』であることを明かしていた。このスローガンは、「自分達は何か日本一になるんだ、これだけは日本一を譲らないぞというものを得よう」という意味だそうだ。春季リーグ戦でブロック賞を取った齋藤友里(社2=千葉・敬愛学園)の留学による離脱、そして秋季リーグ戦でも主力選手の相次ぐけがや体調不良。このように決して戦力が万全とは言えない中で入替戦という大舞台に立てたのは、紛れもなく日本一の『チーム力』を得たからだろう。しかし、まだ彼女たちの旅路は終わっていない。全日本大学選手権がこのチームの最終目的地だ。『チーム力』という『誇り』を胸に、旅路の最後を4年生の花道で彩ってもらいたい。

(記事 友野開登、写真 橋口遼太郎、平林幹太)

セットカウント
早大 19-25
25-23
13-25
18-25

松蔭大
スタメン
レフト 吉内文(スポ3=山口)
レフト 井上裕利惠(スポ3=岡山・就実)
センター 富澤結花(スポ4=東京・文京学院大女)
センター 中澤恵(スポ1=大阪・金蘭会)
ライト 植松知里(文構3=香川・高松第一)
セッター 橋本美久(社2=福島・郡山女大附)
リベロ 河治えみり(社3=北海道・旭川実業)
コメント

富澤結花主将(スポ4=東京・文京学院大女)

――入替戦を終えられて率直な気持ちを聞かせてください

リーグ戦では本当に厳しい戦いが続きましたが、まず入替戦に来られたことに後輩に感謝しています。また、練習を手伝ってくれた部員や色々な人に助けてもらってここまでやってこられたので、その方々にも感謝しています。きょうの結果は残念ですが、まだインカレまで一ヶ月あるので自分たちのいいところとかを練習して頑張りたいと思います。

――きょうの試合はいかがでしたか

みんな大丈夫かなと思うくらい硬くて緊張していてどうしようかと思いました。でも、特に2セット目とかで粘りなど早稲田のいいところが出ていたと思います。ただ、悔しいなという気持ちです。

――きょうのチームの雰囲気はいかがでしたか

本当にみんな顔が硬かったですが、とにかくみんなに楽しんでやって欲しかったので、たくさん声を掛けてプレーしました。

――この試合にはどのような気持ちで臨まれましたか

1部に後輩たちを連れていきたいという気持ちやこのリーグを勝って終わりたいという気持ちなど、とにかく勝ちたいという気持ちでした。しかし、試合では自分自身も緊張したし、入替戦に何度も来て何度も嫌な思いをしているので、いい思い出になればいいなと思いながら試合をしていました。

――きょうのご自身のプレーはいかがでしたか

きつかったですね。サーブも狙われるしブロックも常に2枚付いているし厳しい状況が続きました。しかし、そのような状況の中で全部思い切り打てたので良かったです。

――インカレ(全日本大学選手権)への意気込みをお願いします

一ヶ月練習できるので、チームとしてもう1個成長できるようにしたいし、自分も大学最後の試合になるのでもう1個レベルアップして思い切って臨めるように頑張ります。

吉内文(スポ3=山口)

――4年生にとっては最後のリーグ戦の最終戦となりましたがどのような気持ちで臨まれましたか

結花さん(富澤)が昨日の練習後にメッセージを全員にくれて、最後なのだと実感しました。今年のチームはうまくいかないことも多かったので、最後は勝って終わりたかったのですが悔しいです。

――きょうの試合を振り返っていただけますか

結花さんとめぐ(中澤恵、スポ1=大阪・金蘭会)は打数が多いぶん相手にマークされているというのは最初からわかっていたことなので、自分がもっと打数を増やして二人を楽にできればよかったのかなとすごく思います。

――吉内選手自身スパイクやブロック、サーブでの得点もありましたがご自身のプレーには満足されていないということでしょうか

全然(満足できない)ですね。スパイクの打数をもっと増やさないと駄目だなというのはすごく思います。全カレ(全日本大学選手権)に向けて、セッターの美久(橋本美久、社2=福島・郡山女大附)に信頼してもらえるように練習からもっと頑張っていかなければならないなと思います。

――相手のほうが勝っていると感じた部分はありましたか

速攻には対応しきれませんでしたし、フェイントも結構やられました。それでも勝てる試合だったと思います。

――これからに向けて一言お願いします

全カレはこのチームにとっての集大成になりますし、4年生にとっては最後の大学バレーになります。一部のチームと当たるまで勝ち進んで、自分たちがやりきったと思える試合ができるようにもう一度練習を頑張っていきたいと思います。

橋本美久(社2=福島・郡山女大附)

――きょうで入れ替え戦が終了し、インカレが残っていますが一区切りがつくかと思います。今の率直な気持ちを教えてください

リーグ全体の目標として入れ替え戦に行って勝って一部に昇格するというのが目標だったので、それができなかったのでちょっとみんな沈んだりとかしてると思うんですけど、監督とかコーチとかOGさんとかOBさんとかに言われたようにあとは全日本インカレ(全日本大学選手権)に切り替えて、練習して行くしかないと思うので残り一ヶ月も無いと思うんですけど、しっかり全カレでまた1部のチームと当たれるかもしれないのでそこで勝ちきれるような練習をしていきたいと思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか?

最初から決めていたのは自分たちのバレーをしようっていう、粘りのある自分たちのバレーをしようって言っていたんですけど、最初相手の雰囲気にちょっと飲まれてしまったというかあんまりしっかり持ち味であるレシーブの粘りが出せなくて、で1セット目グラグラしてやられちゃって2セット目取ったけど3、4とまた粘りあるバレーができなかったなというふうに思います。

――きょうは試合に入る前に何か心がけていたことはありましたか

リーグの集大成というか、最後だったのでなんでもいいからトスを上げてアタッカーも決めてくれるからとにかく全力でやろうという気持ちで入りました。

――軟打やフェイントに苦しめられた部分もあったりと思います

絶対そういうプレーはやってくるとわかっていて、そういう練習もしててのあのミスだったので悔しいです。

――相手に先行されてしまうことも多かったですが、コート内でどのような声をかけていたのですか

結構5、6点差開いていた時も結花さん(富澤、スポ4=東京・文京学院)を中心に「次切ろう次切ろう」とか「サイドアウトは1回で取ろう」とか「1本1本に集中して」という声かけをしてました。

――2セット目はもぎ取ることができました。その要因はどの辺りにあると思いますか

2セット目もやっぱり最初点差が離れていたのですが、2セット目レシーブが凄く上がっていたと思います。繋ぎがちゃんとできていて、最後アタッカーに持って行けていたら点数取れているというのが凄くわかっているし、それが出来たから2セット目は取れたと思います。

――きょう橋本選手自身のサーブがすごく走っていた印象があります

データを出してくれている先輩がいるのですが、その先輩にミーティングで言われた通りのところに狙って打ったら決まったなと感じます。

――最後に全カレに向けて一言お願いします

本当に4年生も最後ですし、このチームでやるのも最後の試合になるのでこれをやっておけば良かったとか、もっとこうしておけば良かったみたいな後悔がないようにしっかり練習して最後の試合なので、思いっきり相手に当たっていこうと思います。