ラグビー部
2019.11.03
関東大学対抗戦 11月4日 対成蹊大 東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
関東大学対抗戦 成蹊大戦展望
W杯開催により、関東大学対抗戦(対抗戦)は約2か月ほど休止期間に入った。その間大学ラグビーではトップレベルの公式戦は行わず、各々でチームを強化することに。他大学がそれぞれ練習試合などを組み強化を図る中で、早大はAチームの対外試合を多く行うことはなかった。中断前から早大の今季軌跡をたどっていきたい。
まずは対抗戦での戦いを振り返りたい。開幕戦である日体大戦では、初戦の硬さからかミスを連発。主導権を握られるも、徐々に攻守で安定感を見せる。すると、モメンタムを奪取。68-10と無事に勝利を収めた。本拠地である早大・上井草グラウンドでは青学大と対戦。完成度高い洗練されたアタックで圧倒。92ー0と大勝した。「序盤のヤマ場」とされた筑波大。ともに攻撃力の高いBKがそろうチーム同士の戦いであった。先制点は早大。WTB古賀由教(スポ3=東福岡)がラインアウトからサインプレーで抜け出し、インゴールを駆け抜ける。すると、この得点から波に乗り、得点を量産。反撃を受ける場面もあったものの、52-8と快勝。3戦を終えて試合ごとの失点は10点以下。筑波大戦後ディフェンスについてフランカー幸重天副将(文構4=大分舞鶴)は「ディフェンスのところで成果が出た」と手応えを口にした。開幕戦こそつまずいたものの、その後は持ち直し順調にステップアップしていった早大。春季課題であった「ディフェンス」は弱点であるどころか、強みに成り得るほどに進化してきていた。
筑波大戦で先制トライを挙げた古賀
対抗戦中断期間中、早大は「セットプレーとフィットネスの強化」を重点的に行い、鍛錬を積んできた。特にFWはセットプレーを中心にレベルアップを図る。選手たちが口をそろえて語る課題。ディフェンスは先述した通り、向上し続けているだけにセットプレーの安定が今後試合を左右するかもしれない。夏合宿では天理大からスクラムトライを奪うなどこちらもレベルアップしているが現状には満足していない。後者のフィットネス強化。早大はボールを大きく動かすラグビーを戦術として行う。その戦略の中でフロントローの選手であっても高いレベルでのフィットネスが要求されるため、継続的にフィットネスを向上させるメニューが必要だろう。
一方の成蹊大。3試合を終えた時点での失点は318。昨年度好成績を残した帝京大、明大、慶大との対戦であったことを踏まえても決して少ない数字ではないことは明らかだ。そのためディフェンス面が課題となっていると言えるだろう。上位進出を狙うために背水の陣で挑んでくるはずだ。主将には高校時代SH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)と全国高校大会決勝にも出場したフランカー甲山大悟。昨年度は差番号12を背負っての出場だったが、今回はフランカーとしてプレーする。両主将の同高校出身対決にも注目だ。
スクラムを更に昇華させることができるか
再開後は早大は成蹊大、帝京大、慶大、明大と順に対戦。初戦の成蹊大での対戦成績を振り返ると過去3年は負けなし。スコアを見ると、昨年度は99ー5、それ以前は99-14、71-0と早大が圧倒している。だが、油断は禁物だ。「この先相手もどんどん厳しくなってくる」(相良南海夫監督、平4政経卒=東京・早大学院)。昨年度以上に成蹊大を圧倒し、続く連戦に向けて弾みをつけたい。
(記事 小田真史、写真 石井尚紀、佐鳥萌美)
早大メンバー | |||
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背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 久保 優 | スポ3 | 福岡・筑紫 |
2 | 森島 大智 | 教4 | 東京・早実 |
3 | 小林 賢太 | スポ2 | 東福岡 |
4 | 大崎 哲徳 | 文構2 | 国学院久我山 |
5 | 中山 匠 | 教4 | 東京・成城学園 |
6 | 相良 昌彦 | 社1 | 東京・早実 |
7 | 幸重 天 | 文構4 | 大分舞鶴 |
8 | 丸尾 崇真 | 文構3 | 東京・早実 |
9 | ◎齋藤 直人 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
10 | 岸岡 智樹 | 教4 | 大阪・東海大仰星 |
11 | 古賀 由教 | スポ3 | 東福岡 |
12 | 中西 亮太朗 | 商2 | 東京・早実 |
13 | 桑山 淳生 | スポ4 | 鹿児島実 |
14 | 安部 勇佑 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
15 | 梅津 友喜 | スポ4 | 岩手・黒沢尻北 |
リザーブ | |||
16 | 中野 幸英 | 文構4 | 東京・本郷 |
17 | 横山 太一 | スポ2 | 東京・国学院久我山 |
18 | 阿部 対我 | 社2 | 東京・早実 |
19 | 桑田 陽介 | スポ2 | 愛知・明和 |
20 | 柴田 徹 | 社4 | 神奈川・桐蔭学園 |
21 | 小西 泰聖 | スポ1 | 神奈川・桐蔭学園 |
22 | 吉村 紘 | スポ1 | 東福岡 |
23 | 松下 怜央 | スポ1 | 神奈川・関東学院六浦 |
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院) |
関東大学対抗戦Aグループ順位表(9月16日現在) | |||||||||
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順位 | チーム | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失 | トライ |
1 | 明大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 301 | 38 | 263 | 45 |
1 | 早大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 212 | 18 | 194 | 32 |
1 | 帝京大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 217 | 44 | 173 | 33 |
4 | 慶大 | 3 | 2 | 0 | 1 | 150 | 20 | 130 | 22 |
5 | 筑波大 | 3 | 1 | 0 | 2 | 58 | 125 | ‐67 | 9 |
6 | 日体大 | 2 | 0 | 0 | 3 | 40 | 230 | ‐190 | 5 |
6 | 青学大 | 3 | 0 | 0 | 3 | 10 | 207 | ‐197 | 1 |
6 | 成蹊大 | 3 | 0 | 0 | 3 | 19 | 293 | ‐274 | 3 |
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。 |
関東大学対抗戦Aグループ星取表(9月16日現在) | ||||||||
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帝京大 | 早大 | 慶大 | 明大 | 筑波大 | 青学大 | 日体大 | 成蹊大 | |
帝京大 | * |
11/10 14:00 秩父宮 |
11/30 11:30 秩父宮 |
11/24 14:00 秩父宮 |
11/4 14:00 駒沢 |
◯80‐7 |
◯59‐30 |
◯78‐7 |
早大 |
11/10 14:00 秩父宮 |
* |
11/23 14:00 秩父宮 |
12/1 14:00 秩父宮 |
11/4 11:30 駒沢 |
|||
慶大 |
11/30 11:30 秩父宮 |
11/23 14:00 秩父宮 |
* |
11/10 11:30 秩父宮 |
11/4 14:00 上柚木 |
|||
明大 |
11/24 14:00 秩父宮 |
12/1 14:00 秩父宮 |
11/10 11:30 秩父宮 |
* |
11/4 11:30 上柚木 |
|||
筑波大 |
11/4 14:00 駒沢 |
* |
11/30 14:00 江戸川 |
11/24 14:00 敷島 |
11/10 14:00 熊谷B |
|||
青学大 |
●7‐80 |
●0‐92 |
11/4 11:30 上柚木 |
11/30 14:00 江戸川 |
* |
11/10 11:30 熊谷B |
11/24 11:30 敷島 |
|
日体大 |
●30‐59 |
11/4 14:00 上柚木 |
●0‐103 |
11/24 14:00 敷島 |
11/10 11:30 熊谷B |
* |
11/30 11:30 江戸川 |
|
成蹊大 |
●7‐78 |
11/4 11:30 駒沢 |
●0‐101 |
11/10 14:00 熊谷B |
11/24 11:30 敷島 |
11/30 11:30 江戸川 |
* |
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、菅平は菅平サニアパークM/C、筑波大Gは筑波大つくばグラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、たつのこFは茨城たつのこフィールド、ケーズデンキはケーズデンキスタジアム水戸、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。