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漕艇部

2019.10.28

第60回全日本新人選手権 10月25~27日 埼玉・戸田ボートコース

メダル2つ獲得!手応えのある結果に

 全日本新人選手権最終日。この日は、2日間のレースを勝ち残ったクルーによるレースが行われた。早大からは、男女含め4艇が午前中の準決勝に出場し、3艇が決勝進出を果たした。午後に行われた決勝では、女子舵手付きクォドルプルが4位、男子舵手付きフォアと男子エイトがメダルを手にした。前年の金を含むメダル4個という結果には及ばなかったものの、早大の新戦力として明るい光が見えた。

 女子部は、2艇が準決勝に挑んだ。敗者復活戦を勝ち残ったシングルスカルの大槻のりか(スポ2=宮城・佐沼)は、スタートから他艇に先行されると、追いつくことができずに4着で今大会を終えた。予選タイム1位の舵手付きクォドルプルは、準決勝でもスタートから飛び出すとレースプラン通りに展開していき、1着で決勝進出を決めた。優勝を目標に臨んだ決勝でも、前半から攻めのレースを展開していき、第3クォーターでトップに躍り出る。このままゴールかと思われたが、ゴール直前にミスが出てしまい失速。その間に後方の3艇に差され、4位でフィニッシュした。この結果に大崎未稀(スポ2=福井・美方)は、「まだまだ詰めが甘い点が多かった」と悔しそうに振り返った。

ミスオールにより失速してしまった女子舵手付きクォドルプル

 男子部からは、2艇が準決勝に挑んだ。予選タイム1位を記録した舵手付きフォアは準決勝でも予選同様にスタートからトップに立って、優位な位置でレースを進めていき、1着で決勝への切符を得た。決勝でもスタートで頭を取るレースプランで臨んだが、日大に先行されてしまう。その後は落ち着いて漕ぎ進めるも、日大との3秒の差を埋めることができず、2位でゴールした。惜しくも優勝は逃したものの、飯島温人(基理2=東京・早大学院)は「勝つ時の勝ち方みたいなものを少しつかむことができた」と手応えを口にした。一方、予選タイム2位のエイトは、準決勝では課題のスタートを改善させて2着で決勝へと駒を進める。課題である中盤以降のリズムを修正して挑んだ決勝では、フィジカルの強い他艇に先行を許すと、「後手に回ってしまった」(岡本真弘、商2=東京・早大学院)とコンスタントでトップとの差を詰めることができない。ラストスパートで懸命の追い上げを見せるも3位でフィニッシュした。

3位入賞を果たした男子エイト

 前年に続いての金メダル獲得とはならなかったものの、手応えを感じた大会となったのではないか。この日で全日本新人選手権を終え、短いオフシーズンに入る。今シーズンを通じて見つかった課題に対して一人一人が向き合う大切な期間だ。そして、冬が明ければ早慶レガッタが待っている。隅田川であの歓喜を――。一冬を超えて進化した早大漕艇部に期待あれ。

(記事 関飛人、写真 加藤千咲、石井尚紀)

男子舵手付きフォア

男子エイト

結果

▽男子部

【準決勝】

【舵手付きフォア】

C:下平翔太(スポ1=東京・小松川)
S:三浦武蔵(商1=山梨・吉田)
3:濱野圭吾(商1=埼玉・春日部)
2:飯島温人(基理2=東京・早大学院)
B:船木豪太(スポ2=静岡・浜松北)
6分53秒23 【1着 決勝進出】

【エイト】

C:川野柊(法2=東京・早大学院)
S:中島湧心(スポ1=富山・八尾)
7:越智竣也(スポ1=愛媛・今治西)
6:阿部光治(スポ1=愛知・猿投農林)
5:森長佑(スポ1=福井・若狭)
4:牟田昇平(商2=兵庫・三田学園)
3:菅原陸央(政経1=秋田・本荘)
2:岩松賢仁(スポ2=熊本学園大付)
B:岡本真弘(商2=東京・早大学院)

6分11秒28 【2着 決勝進出】

【決勝】

【舵手付きフォア】

6分58秒66 【2着 総合2位】

【エイト】

6分11秒23 【3着 総合3位】

▽女子部

【準決勝】

【シングルスカル】

大槻のりか(スポ1=宮城・佐沼)

8分44秒21 【4着 準決勝敗退】

【舵手付きクォドルプル】

C:勝又真央(スポ1=東京・小松川)
S:宇野聡恵(スポ2=大分・日田)
3:茂内さくら(社1=秋田)
2:大崎未稀(スポ2=福井・美方)
B:髙田涼花(社1=静岡・浜松西)
7分29秒67 【1着 決勝進出】

【決勝】

【舵手付きクォドルプル】

7分28秒20 【4着 総合4位】

コメント

【男子エイト】

B:岡本真弘(商2=東京・早大学院)

――3位という結果をどのように捉えていますか

正直、優勝を狙える位置にいましたので悔しいです。ただ、レース後のミーティングでもクルーで話が出たのですが、持てる全てを出しての結果だったのでやりきれたなという思いもあります。

――準決勝のレースを振り返っていかがでしたか

準決勝は上位2艇が決勝進出ということで、他の船を見ながらのレースになりました。前日の予選で課題となっていたスタートは改善できたのですが、中盤以降船を伸ばしきれなかったのでその点が反省として残りました。

――きのう岩松選手が、ストペアの2人がいいキャッチをしているのに対して後ろの6人が遅れてしまっている、と仰っていました。この点は修正できましたか

準決勝は、中盤以降、予選と同じ動きが出てしまい、ストペアを疲弊させてしまう原因になってしまいました。決勝に向けてその点を全員で認識し、修正しようという話になりました。

――準決勝から決勝に向けて修正を施した点はありましたか

前にも述べたように、スタート500m以降のリズムと、8枚のブレードで同じ水を押すという2点です。

――決勝を振り返っていかがですか

やはり決勝ということもあって、自力のある他艇にスタートで先行されてしまい、後手に回ってしまいました。中盤以降、特にラスト750mからは渾身のスパートで他艇に迫ったのですが、前を行く明治大学、仙台大学を差しきれませんでした。

――来年は個人としてどのようなシーズンにしていきたいですか

僕自身、今回、大学トップクラスの実力を持ち、経験も豊富なメンバーと一緒にレースに出場し、全日本級のレースの決勝で戦えたことは大きな自信と経験になりました。今後は長いオフシーズンに突入し、4月の早慶戦までトレーニングを継続することとなりますが、自分の実力を毎日底上げして、来シーズンこそは、1番いいメダルを獲得できるようにしていきたいです。

【男子舵手付きフォア】

飯島温人(基理2=東京・早大学院)

――準決勝を振り返ってどうでしたか

スタートでトップを取り相手を見つつだったので、相手が仕掛けてから仕掛けることができました。仙台大学Aが中盤に強いことは聞いていましたので、スタートでトップを取ってある程度の艇差をつけてから余裕を持って中盤に入ることで、中盤少し詰められても慌てることなくスパートを入れてすぐに艇差を戻すことができました。スタートから終始レースを支配でき、決勝に向けて理想的なレースを展開できました。

――予選では勝負所でのタイミングのズレが課題でしたが、準決勝では修正されましたか

予選で課題だった勝負所のズレは改善されていたと思います。やはり、スタートで明確にトップを取ることで相手に合わせてスパートを入れることができるようになったことは、勝負所のタイミングの改善につながったのではないかと思います。

――決勝でのレースプランを教えてください

基本は今までと変わりません。スタートで4人で漕ぎを合わせて楽にトップを取り、相手に合わせてスパートをかけて、ラストでレートを上げて逃げ切るプランでした。

――実際に決勝を振り返ってどうでしたか

レースプランは今までと変わらずに、予選、準決勝と同じようなかたちで漕いだ感じでした。ただ、2レーン日本大学にスタートでトップを取られたことで1位になる想定でのレースプランが崩れてしまいました。その後、落ち着いて漕ぎ進められたのですが、結局、日本大学との差を大きく変えることはできずに2着になったようなレースでした。日本大学のペース配分が敗者復活戦、準決勝と早稲田のペース配分と似てきていたので、日本大学もトップを取れれば、あとは早稲田に合わせてスパートすれば勝てる、と考えてスタートのトップを全力で取りに来たのかもしれません。そのような点では、決勝でも今までと変わらないプランを立てていたのは優勝を逃した原因の一つだと思いました。

――今大会を通じて得た収穫はありますか

今までこのような大会で負けることが多かったので、勝つ時の勝ち方みたいなものを少しつかめたような気がします。また、レースのなかった敗者復活戦の日も準決勝に向けてレース結果の分析、比較をしたり、敗者復活戦を実際に見たりして、相手のプランに対してどのような策が打てそうかを考える手法が身についたと思います。

――春の早慶戦に向けて、今冬はなにを意識して練習していきますか

部内でもエルゴの数値やウエイトトレーニングの重さがあまり良くないので、フィジカルを強化したいです。また、冬の練習での体力、技術の伸びが毎年あまり良くないので、今年から来年にかけて、今大会までの練習で得たいい練習を他のクルーになっても実践していき、良くない傾向からいち早く今年は抜け出したいです。

【女子舵手付きクォドルプル】

2:大崎未稀(スポ2=福井・美方)

――大会を終えて、今の率直なお気持ちはいかがですか

とても悔しい結果となりましたが、たくさんのものを得られた大会となったと思います。

――準決勝では、予選の反省を生かして前半から攻めたいとおっしゃっていましたが、レースを振り返っていかがですか

準決勝はスタートから攻めれたので良かったです。また、自分たちの思い通りのレースが出来ました。

――決勝ではアクシデントがあったと思われますが、レース展開はいかがでしたか

スタートは出られたものの焦ることなくコンスタントで1本1本艇を進められたという点は良かったです。

――今回の結果はどのように受け止めていらっしゃいますか

こういった結果になったのもまだまだ詰めが甘い点が多かったと思います。

――今大会で何か収穫はありましたか

ありました。

――今シーズンを振り返ると、どんなシーズンでしたか

今シーズンはすごく悔いの残るシーズンでした。

――冬季、来シーズンに向けての意気込みをお聞かせください

この冬にもっとフィジカルを強化していきたいと思います。