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準硬式野球部

2019.10.21

東京六大学秋季リーグ戦 10月21日 早大東伏見グラウンド

接戦制し歓喜の時 30年ぶりの3連覇達成!/法大3回戦

3回戦
法大
早大
(早)清水、前田、〇杉山-吉田龍
♢(二塁打)渡部(3裏)

 「最後まで諦めずにやり切るというのが大事だと改めて感じました」(池田訓久監督、昭60教卒=静岡・浜松商)。開幕戦で東大に敗れると次週の立大戦で勝ち点を落とし、以後苦境に立たされ続けた今季。しかし粘り強く戦い続け、最終週まで優勝への望みをつないできた。そしてこの日の3回戦は、勝てば優勝、負ければ4位となる大一番に。早大は序盤に3点を先行したが、中盤に投手陣がつかまり同点に追い付かれてしまう。しかし6回裏に満塁の好機をつくると、吉田龍平主将(スポ4=東京・小山台)のスリーバントスクイズで勝ち越し。そのリードを3番手・杉山周平(教4=神奈川・山手学院)が味方の好守にも助けられて守り抜き、接戦を制して30年ぶりの3連覇を成し遂げた。

 打線は初回、3連投となった相手先発の尾崎海晴(3年)に対し、1番・関大輝(基理2=茨城・江戸川学園取手)が内野安打で出塁。続く須能浩太郎(商2=東京・早実)が初球で犠打を決め、1死二塁と好機をつくった。ここで中村康祐(教3=早稲田佐賀)の打球は投ゴロとなったが、尾崎が一塁に悪送球。この間に関が一気に生還し、早大が1点を先制した。さらに3回、中村、鈴木涼馬(商4=東京・早実)の連打と吉田龍主将の犠打で1死二、三塁と好機を演出。鷲田拓未(スポ1=神奈川・日大高)がきっちりと中犠飛を上げて中村をホームに迎え入れると、続く渡部椋雅(商2=神奈川・桐光学園)が三塁線を破る適時二塁打を放って鈴木もホームイン。序盤終わって3-0と、早大が試合の主導権を握ったかに思われた。

3回に適時二塁打を放つ渡部

 だが直後の4回、先発の清水佑樹(スポ2=早稲田佐賀)は1死から四球を出すと、続く6番・鎌田航平(3年)に右越えの適時二塁打を許す。さらに盗塁で1死三塁とされ、野選の間に2点目を奪われてしまった。ここで早大は清水に代えて前田直輝副将(スポ4=熊本)を投入する。次打者には安打性の打球を打たれたが、右翼手・関が強肩を生かして一塁走者を二塁封殺。その後ピンチを広げられたが守り切り、続く5回も無得点に抑えて火消しの役割を果たした。6回、このまま逃げ切りたい早大は早くも守護神・杉山周平(教4=神奈川・山手学院)をマウンドに送る。しかし杉山は四球と犠打で1死二塁のピンチを招き、7番・乘松幹太(4年)に同点の左越え適時二塁打を浴びてしまった。

スリーバントスクイズを決める吉田龍主将

 その裏、またも関、須能の名コンビから好機が生まれる。投手強襲安打と犠打で1死二塁とすると、中村、鈴木も出塁して満塁に。打席には前日にフルカウントからスリーバントスクイズを決めている吉田龍主将が入った。最初の2球はスクイズの構えをして相手投手を揺さぶると、3球目以降は積極的に振りにいく。追い込まれてからもファウルで粘り、この日もフルカウントに持ち込んだ。そして迎えた8球目、低めの球にうまくバットを合わせ、2日連続でスリーバントスクイズを決め切った。その後はチーム無得点が続き、ついに試合は9回へ。引き続きマウンドには杉山が上がっている。その先頭打者、俊足の9番・伊藤滉章(4年)は三塁線への鋭い打球を放つ。これを三塁手・須能が好捕したが、捕球したことに自分で驚いてしまい一塁送球を大暴投。犠打で1死二塁とされた後、次打者には右翼方向への大飛球を放たれる。ここは9回から守備範囲の広い鷲田が右翼手に回っていたため何とか右飛となったが、二塁走者が三進して2死三塁とピンチは続いた。ここで打席には3番・堀皓貴主将(4年)。カウント3-1からの5球目を捉えられると、痛烈なライナーが左翼方向へ。同点の適時打になってしまうのか。そう思われた次の瞬間、左翼手・鈴木が猛然と前進してスライディングキャッチ。この瞬間早大の3連覇が決定し、早大東伏見グラウンドは歓喜の渦に包まれた。

歓喜に沸く早大ナイン

 東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)と全日本大学選手権(全日)に続き、今年3つ目の栄冠を手にした早大。一見すると華々しい成績だが、どれも苦しみ抜いての優勝だった。特に今季は直前に全日で優勝したことで「負けられない」という見えないプレッシャーがかかり、「少し縮こまって」(中村)野球をしてしまっていた。その状況を変えたのが吉田龍主将の「楽しんでやろう」という言葉だ。このメンバーで野球ができるのも残りわずかという中で、勝利を目指しながら野球を精いっぱい楽しむ。その意識がチームの雰囲気を明るくし、明大戦以降の快進撃につながったのだ。この優勝により、11月2日から行われる関東地区大学・社会人王座決定戦への進出が決まった。これがこのメンバーで野球ができる最後の大会となる。最後まで野球を楽しみ、4つ目の栄冠を勝ち取って有終の美を飾りたい。

(記事 池田有輝、写真 新井万里奈、西山綾乃、小山亜美)

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※監督、選手への優勝コメントは後程別の記事として掲載いたします