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準硬式野球部

2019.10.20

東京六大学秋季リーグ戦 10月21日 早大東伏見グラウンド

度重なる失策が響き惜敗 前を向いて3回戦へ/法大2回戦

2回戦
早大
法大
(早)田中爽、●前田-吉田龍
♢(二塁打)鷲田(3表)

 やはりすんなりと連勝できるほど、法大戦は甘くなかった。勝利すれば優勝の2回戦、早大は2つのスクイズで2点を先行する。しかしそこから立て続けに守りのミスが起き、すぐさま同点に追い付かれてしまった。そして8回には好投を続けていた2番手・前田直輝副将(スポ4=熊本)が痛恨の押し出し四球で勝ち越しを許す。そのまま1点差で敗れ、30年ぶりの東京六大学リーグ戦(リーグ戦)3連覇はあす21日の3回戦に持ち越しとなった。

 早大の先発は田中爽稀(法2=神奈川・柏陽)。初回は2死から四球を出したものの、盗塁を企図した走者を捕手の吉田龍平主将(スポ4=東京・小山台)が矢のような送球で捕殺。続く2回も相手の中軸を危なげなく三者凡退に抑えた。すると打線は3回、7番・鷲田拓未(スポ1=神奈川・日大高)の浅い飛球がセカンドの裏に落ち、相手右翼手が不規則なバウンドに対応できなかったため二塁打に。続く田中爽の犠打は投飛となったが、鷲田の封殺を狙った相手投手が悪送球。幸運が続いて1死三塁と好機を迎えた。ここで打席には渡部椋雅(商2=神奈川・桐光学園)。前日の1回戦では2度失策をした上に犠打を失敗し、さらには併殺打を打つなどチームに貢献できなかった。何とか挽回したい場面、ベンチの指示は今年の早大の『お家芸』であるスクイズ。捕手前への弱い当たりだったが何とか成功となり、先制点をもぎ取った。

先発した田中爽

 さらに4回には安打と2つの四球で1死満塁とし、吉田龍が一前へ絶妙なスクイズを決める。リードを2点に広げ、このまま早大ペースで試合が進んでいくかに思われた。しかしその裏、先頭打者の三ゴロを須能浩太郎(商2=東京・早実)が一塁に悪送球。無死から二塁に走者を背負うと、四球と犠打で1死二、三塁にピンチが拡大。ここで相手6番打者にスクイズを決められ、1点差に詰め寄られた。さらに5回、この回から登板した前田は先頭打者を一、二塁間への弱い飛球に打ち取ったが、二塁手・塚脇太陽(人3=千葉・市川)が落球。その後犠打と二ゴロで2死三塁とピンチが拡大。前田はここも落ち着いて次打者を二ゴロに打ち取ったが、塚脇がまさかのファンブル。この回2つ目の失策で同点に追い付かれてしまった。

2つの失策で同点に追い付かれた前田

 勝ち越したい早大は7回、敵失と盗塁で無死二塁と絶好の得点機を迎える。しかしここで前田が犠打を失敗し、続く渡部の鋭いライナーも相手二塁手に好捕される。好機を広げられず、アウトカウントだけが増えた。ここで法大ベンチは関大輝(基理2=茨城・江戸川学園取手)を申告敬遠し、途中出場の新井健太(商1=東京・早大学院)との勝負を選択。久々の打席となったゴールデンルーキーに期待が集まったが、空振り三振に仕留められてしまった。すると法大は8回から3番手として、前日に先発していた尾崎海晴(3年)を投入。早大打線はその剛速球の前に、なすすべもなく打ち取られてしまった。すると流れは法大へ。前田は1死から連打を浴びると、2死後に四球を出して満塁のピンチを背負う。そして次打者への8球目、フルカウントからの渾身の一球はわずかに低めに外れてしまった。この押し出し四球で万事休す。9回も尾崎を打ち崩すことはできず、惜しくも1点差で敗北となった。

7回2死一、二塁で空振り三振に倒れ、悔しがる新井健

 守備のミスが響き、勝ち切れなかった早大。しかし、秋季リーグ戦が終わったわけでも優勝がなくなったわけでもない。ただこのチームで戦える試合が1つ増えただけだ。「試合後、みんなの口からは「あした頑張ろう」という言葉しか聞こえなかった」(前田)。早大ナインはしっかりと前を向いている。あすの3回戦で勝利し、必ずや栄冠を勝ち取ってくれるだろう。

(記事 池田有輝、写真 西山綾乃、新井万里奈、小山亜美)

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コメント

吉田龍平主将(スポ4=東京・小山台)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

序盤はいい形で試合を進められたのですが、後半はチャンスらしいチャンスが作れませんでした。きのうからありましたが、守備でのミスがありましたから勝てなかったのかなと思った試合でした。

――きょう勝てば優勝の試合でしたが、プレッシャーはありましたか

なかったですね。プレッシャーというよりはきょうしっかり勝って優勝を決めようという思いはあったので。

――守備を振り返っていかがですか

きのうからミスが出ているので、あしたはあのようなエラーを出さないようにしたいなと思います。

――投手の調子はいかがでしたか

きょうは本当によく投げてくれたなと思います。田中爽稀(法2=神奈川・柏陽)もそうでしたし、前田(直輝、スポ4=熊本)も長いイニングを投げてくれました。押し出しで点を取られる形にはなりましたが、ピッチャーの調子は良いと思います。

――インターフェアで守備妨害と判定されました

審判がそう判定したら仕方ないので。でもすぐに切り替えるようにしました。

――『試合を楽しむ』ことをモットーにされてきましたが、きょうは試合を楽しめましたか

はい。もう最後なので。4年生は勝たなければいけないというよりは、最後の野球だしという思いを持って楽しめたのかなと思います。

――次は最後の秋季リーグ戦ですが、強い思い入れはありますか

そうですね。4年生にとっては最後のリーグ戦ですし、勝てば優勝なので。最後を優勝で締めくくりたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

きょうのことは切り替えて。プレッシャーがある試合ではありますが、今までやってきたことと変わらずに勝ちを意識しながらも楽しんでやりたいと思います。

前田直輝副将(スポ4=熊本)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

勝ちたかったです、やっぱり。優勝がかかっていて、たくさんの人が見に来てくれた中で、1点差で負けたというのは悔しいです。毎年そうなんですけど、やっぱり簡単には優勝できないなと感じました。試合内容としては、バントだったりとか、決めるべきところで防げるミスをしてしまったなと。僕の失点も押し出しでしたし。ただ、試合の中で出てしまったミスは仕方がないので、そこは切り替えて、あした何がなんでも勝とうと思います。もうあしたのことしか今は考えていないです。

――きょうのチームの雰囲気はいかがでしたか

自力優勝がない中での、めぐってきた(優勝の)チャンスだったので、何がなんでもそれを掴もうというのはみんなで共有できてました。試合中の雰囲気も悪くはなかったと思います。試合後も、勝てそうな試合で負けてしまったので落ち込むかと思っていたんですが、みんなの口からは「あした頑張ろう」という言葉しか聞こえなかったので、それが良かったかなと思います。

――試合後のミーティングは何を話しましたか

きょうの試合で出た反省点と、落ち込むのはこのミーティングまでにしようという話をしました。改善しようという点は特になかったんですけど、バントだけはきょう見直そうというだけで。あとは、あしたに向けての対策がメインでしたね。このミーティングからあしたにむけて気持ちを切り替えようという場にしました。あしたがリーグ戦最後なので全部出し切ろうという、前向きな話をできましたね。

――ご自身の投球を振り返っていかがですか

点を取られてしまったので、とても良いピッチングとは言えなかったんですけど、久しぶりに長いイニングを投げれて、ボール自体も良かったと思ってます。昨日投げた疲労はあまりなく臨めたので、あしたもいつでもいける準備をしたいと思います。

――立ち上がりの調子はいかがでしたか

田中爽稀が先発で、自分の期待に応えるピッチングをして自分に繋いでくれました。そこから杉山までをなんとか自分が繋ぐというつもりで投げたので、序盤から飛ばしていこうと思って臨みました。

――4イニングを投げて、いつもと何か違うことはありましたか

4イニング目、点を取られた回では、打線が少し目が慣れてきたのかなとは思いましたし、そこで一気に束になってかかってくる法政はさすがだなと思いました。自分自身は特に疲れも感じずに、いつも通り投げることができました。

――あしたに向けて意気込みをお願いします

負けたら引退ですし、勝てば優勝という最高の結果が待っているので、4年生が最後の力を出すのはもちろんのこと、試合に出て頑張ってくれている後輩達を、ベンチから支えようと思います。そこで、自分の出番が来たらこれまでの4年間をぶつけるだけって思いで、腕がちぎれてでも投げぬきます。

田中爽稀(法2=神奈川・柏陽)

――今日の試合を振り返っていかがですか

全体として渋い試合というか、波に乗り切れない試合でした。

――今日のご自身の投球を振り返っていかがですか

完璧には程遠かったですし、先発としてもっと長いイニングを投げたかったですけど、最低限の仕事はできたと思います。

――前回の登板では失策からの3失点がありましたが、今回はスクイズの1点に止めました。前回に比べて良くなった点はありますか。

ランナーが出たところでいかに球威を落とさず投げられるかをこの1週間考えてやってきたので、その成果が出たと思います。

――走者が出た時に球が浮く時がありますが、そのあたりはいかがですか

試行錯誤の最中というか、どういう投げ方がここに合っているのだろうと模索していってという感じですね。あそこから、やっと落ちついて低めに投げられるようになりました。

――次の試合に向けて一言お願いします。

勝つしか無いので、出番が与えられないような、余裕で勝てるような試合になることを望んでますけど、出たら自分の仕事を全うするだけだと思います。