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ラグビー部

2019.10.21

関東大学ジュニア選手権 対東海大B 10月20日 神奈川・東海大湘南グラウンド

ロスタイムに逆転を許し東海大Bに惜敗

 関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)、第3戦。早大Bは、神奈川・東海大学湘南グラウンドでここまで開幕から2連敗中の東海大Bと対戦した。前半は自陣でプレーする時間が続く。東海大Bに先制トライを奪われてしまう。しかし、その後はPGとトライを決めて逆転し、10-7で試合を折り返した。後半は序盤から2トライを決めると東海大Bもこれに続けてトライを決め、点の取り合いとなる。試合終了間際、痛恨のペナルティから相手にPGを決められ、29-31で惜しくも敗れた。

 前半は自陣の反則が取られ攻め込まれる場面が多く見られた。しかし、「相手を見ながらのディフェンスができていた」とFB南徹哉(文3=福岡・修猷館)が語るように、早大Bは粘り強いディフェンスを見せ、簡単には得点を許さない。両者が拮抗した状態が続いたが、前半24分、早大Bはスクラムから突破を許すと、ディフェンスラインを整備し切れず、キックパスをつなげられ先制トライを献上する。だが、直後の前半27分、今度は早大Bに得点チャンスが訪れた。相手が反則を犯すと早大BはPGを選択。これをSO吉村紘(スポ1=東福岡)が確実に決めて3-7とする。前半終了間際の42分、早大Bはゴール付近でのラインアウトを成功させモールを組むと、猛プッシュ。ついにフッカー宮武海人(政経2=早大学院)が逆転のトライ、10-7とリードして試合を折り返した。

相手ディフェンスに果敢に挑む宮武

  後半は序盤から動きのある展開が見られた。後半4分、SH河村謙尚(社2=大阪・常翔学院)が相手のパスをインターセプトすると独走し、インゴールを駆け抜け早大Bが先制。続けて後半9分にもラインアウトモールからトライを決めて22-7とし、さらに点差を広げた。勢いに乗った早大Bであったが、その後立て続けに失点し、点差を1点まで詰められてしまう。しかし、後半20分、南がキックカウンターからビックゲイン。河村、ロック星谷俊輔(スポ3=東京・国学院久我山)とパスをつなぎ、最後はCTB高木樹(法3=早稲田摂陵)が左隅に飛び込む。コンバージョンキックも決まりまたも点差を8点に広げた。ところが後半37分、東海大Bのラインアウトモールからトライを献上。1点のリードを守り抜きたかったが、試合終了間際に早大Bが痛恨のオフサイド。東海大Bに逆転のPGを決められ、29-31で試合終了となった。

ゴールラインを駆け抜け、トライを決める河村

  勝利まであと一歩のところでの敗戦。途中でPGを狙うなど「最後勝ち切るというところを目指してやってきた」(南)というだけに悔いが残る。幾度も自陣に攻め込まれながらもディフェンスでは粘りを見せ、反則を誘うことができたことは好材料だろう。しかし、ミスやペナルティから相手に流れを渡してしまった点など、課題が見つかる試合であった。ジュニア選手権も残すところあと1試合。次戦の対戦相手は明大Bだ。最終戦を勝利で締めくくることができるか。

(記事 鬼頭遥南 写真 千葉洋介、涌井統矢、布村果暖)

コメント

ロック星谷俊輔(スポ3=東京・国学院久我山)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

 自分たちがディフェンスできているので、きちんと戦えてました。ですが途中からペナルティとかが多くなって、相手が強みとしているラインアウトとかスクラムなどので後手に回ってしまい、得点を許してしまいました。試合前にもペナルティをしない「ディシプリン」の部分をこだわると言った中で、後半でそこができなくなって負けてしまったと思います。

――スクラムはいかがでしたか

 最初の方は前列の3人が上手く合わせられなくて相手と上手く組めてないっていう状況だったんですが、それを試合中に前後でコミュニケーションを取って改善していったら途中まではイーブンをキープできたのかなと思います。後半はペナルティが続いた部分で押されてしまうとこはありましたが、修正もできがっつり押されたわけではないと思います。

――ラインアウトでスティールを許す場面もありました

 自分たちもラインアウトを分析したり研究してて、相手にプレッシャーまではかけられてたんですが、後半になるにつれモールのときに誰がどこに入るや最初の勢いがなくなってたかなと。

――個人的な部分を振り返ってみていかがですか

 ディフェンスは自分の目の前でピックされてトライにつながってしまった場面があったので、それは自分が見ないといけないところでした。フェイズでのディフェンスはまだまだクオリティは足らないですけど、止めることはできました。ただキックオフの競りにいくところでとかポイントの裏で見てなくてトライ取られるなど結果的に相手に流れを与える原因を作ってしまったので、こういった僅差の試合でしてしまうと命取りになるので改善していきたいです。

――次戦の明大B戦に向けて修正していくこと、取り組むことはありますか

 「規律」の部分で、たくさんのペナルティを与えてしまうと相手の強いところを自分たちから出させてしまう展開になっていたので。規律の部分を全員で共通認識持って挑みたいです。具体的にチームではまだ話せていませんが、今試合の反省はそこかなと。明大Bも同じく相手のミスからセットプレーで優勢な状況をつくりにくるチームなので、そこを頑張っていきたいです。

SH河村謙尚(社2=大阪・常翔学園)

――試合を振り返っての感想をお願いします

 チームとしてやろうと言っていたことは、ディフェンスもアタックもしっかり前を見て、相手がどこにいるか判断し、自分が誰を見ているか周りとコミュニケーションを取りながら進めようということでした。それがしっかりできたので、チームとしては良かったです。

――トライはどのような状態でしたか

 ディフェンスの時に、FWを中心として全員がしっかり前に出て相手のミスを誘ったおかげで僕がトライを取れただけなので、周りのみんなに感謝したいです。

――トライにつながるナイスパスが何度も見られましたが、意識していたことはありますか

 周りの声を聞いて、自分でもしっかり前を見て判断することです。周りからしっかり声が聞こえてきたのでやりやすかったです。

――これからの関東大学対抗戦に向けてアピールしようとしていたことはありますか

 自分が今まで練習してきたことをそのまま出すだけだと思っていたので、そこのところでまだ足りていないかなと思うのですが、Aチームにいる2人に負けないようにしっかりと練習していきたいと思います。

――次の明大B戦に向けての意気込みをお願いします

 チームでミーティングをして課題が出ると思うので、それを遂行し、今回悔しい負け方をしてしまった分も次は勝てるように頑張りたいです。

FB南徹哉(文3=福岡・修猷館)

――接戦の末敗戦という結果でした

 最後に勝ちきれなかったというところで、すごく悔しく思っています。チームとしても途中でPGを狙ったように最後勝ち切るというところを目指してやってきたので、それで勝ち切れなかったのは、課題として残ります。

――どのようなところを意識していましたか

 『スキャン』という言葉で、アタックもディフェンスも相手を見て速いセットをして人数を偏りなく整備すること。みんな前を見ようということを意識していました。

――意識していた部分は実際に試合を振り返ってみていかがでしたか

 『スキャン』できていた場面ではいい仕掛けができていましたし、中盤のディフェンスも上手くできていました。スコアを許してしまった場面は(前を見ることが)抜けていたというか、できていなくて失点しまったかなと思います。

――個人として振り返っていただいていかがでしたか

 一番後ろから見えてるので、ディフェンスだったら(ディフェンスラインを)コントロールするということを意識して臨んでいました。WTB、SOが4人そろって下がってることが多いので、連係を取りながらできたのかなと思います。

――キック使う場面が散見されましたが、どのような話し合いをしていましたか

 裏のスペースがあったら外側から要求することはありましたね。

――ご自身のプレーを振り返っていただけますか

 ラインブレイクということを意識していました。今までラインブレイクがなかなかできずにいたので、決めようと思っていました。カウンターいくと決めたら思い切りいこうと決めて走りましたね。(思い切っていくプレー)があんまりできていないと思っていたので、克服できるようにということは意識してやっていました。

――FBとして意識している部分はどのようなところでしょうか

 一番後ろで見ているので、しっかりと連係して声を出すというところです。アタックはカウンターだけではなく、ボールに絡んでラインブレイクできたらと思っています。

――ご自身のアピールポイントはどのような部分でしょうか

 足が速いというわけではないです。周りとしっかりコミュニケーションを取って、連係しながらやっていけるようにという部分を心掛けています。

――次戦に向けて一言お願いします

 関東大学ジュニア選手権は最後ということもありますし、これが終わると下のチームの対外試合というのはもうありません。しっかりとチームとしても勝つということもそうですが、しっかりいいプレーしてアピールできたらなと思います。次戦は早明戦になるので、負けられない戦いです。そのため、チームとして戦っていきたいと思います。

    

   

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 東海大B
前半 後半 得点 前半 後半
10 19 24
29 合計 31
【得点】▽トライ 河村、高木、田中、宮武 ▽ゴール 吉村(1PG、3G)
※得点者は早大のみ記載

   

 
     

    

早大Bメンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
木下 隆介 文構3 東京・本郷
宮武 海人 政経2 東京・早大学院
後半35分交代→16芦刈
土田 彬洋 スポ3 茨城・茗渓学園
桑田 陽介 スポ2 愛知・明和
星谷 俊輔 スポ3 東京・国学院久我山
田中 智幸 政経2 東京・早大学院
坪郷 智輝 法3 埼玉・川越東
◎沖野 玄 商4 北海道・函館ラサール
河村 謙尚 社2 大阪・常翔学園
10 吉村 紘 スポ1 東福岡
11 小泉 怜史 文構1 東京・早実
12 平井 亮佑 スポ3 福岡・修猷館
13 高木 樹 法3 大阪・早稲田摂陵
14 松下 怜央 スポ1 神奈川・関東学院六浦
15 南 徹哉 文3 福岡・修猷館
リザーブ
16 芦刈 太政 スポ3 福岡・東筑
17 大平 純造 文4 東京・早実
18 木村 陽季 社2 東京・早実
19 永瀬 功太郎 文構2 東京・早実
20 岸野 楓 教4 岐阜聲
21 藤浪 魁 基理4 東京・本郷
22 加藤 皓己 創理4 北海道・函館ラサール
23 堀尾 健太 スポ2 茨城・茗渓学園
※◎はゲームキャプテン監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)