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フェンシング部

2019.10.16

関東学生選手権 10月15日 東京・駒沢体育館

溝口2位!関カレ初日は幸先のいいスタートに

 戦いの火ぶたが切って落とされた。関東一を決める関東学生選手権(関カレ)。初日は男女フルーレ個人戦が行われた。男子は5人が出場。そのうちジェット・ン(国1=シンガポール・メリディアンジュニアカレッジ)は7位、川村京太(スポ1=東京・東亜学園)はベスト16とルーキーが好成績を残した。一方の女子は溝口礼菜(スポ3=千葉・柏陵)が2位、登尾早奈(スポ3=愛媛・三島)が4位、狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園)がベスト8に入賞と、多くの選手が苦境を乗り越え、奮闘。全日本学生選手権(インカレ)に向けていい収穫となった。

★1年生健闘!ジェットは初出場でベスト8入り(男子フルーレ個人)

 初めての関カレに挑んだ川村は、落ち着いたプレーを見せ順調に勝ち上がっていく。迎えた3回戦はシード選手との対戦に。実力者相手でも臆することなく点を重ねるものの、「詰めの甘さが出た」(川村)と中盤から失速。相手にリードを受け渡す苦しい展開に。それでも持ち前の修正力を発揮し、最後は粘り勝ちを挙げることができた。しかし続く4回戦は相手の動きに苦しめられ、目標にしていたベスト8入りを果たすことはできなかった。予想だにしない活躍を見せたのはジェット。この秋から早大に加入した新星はパワーを生かしたプレーで、思い切りのいい攻撃を決めていった。4回戦ではお互いにアタックを決めあう激しい戦いに。最後は一本勝負となったが、ここでもジェットは積極性を貫き白星を手にした。準々決勝ではアタックを思うように決めることができず敗退となったが、今後に期待の持てる戦いぶりを披露。頼もしい新戦力が加わった。

ジェット(右)は要所を勝ちきった

★成長見えた2位(女子フルーレ個人)

 年々成績を伸ばしている女子フルーレは8人が出場。その中で結果を残したのは昨年ベスト4に入った2人のフェンサーだった。溝口は序盤から試練が降りかかる。初戦を無難に突破するものの、続く試合では相手のリーチのある攻撃を崩せず、11-14と窮地に。それでも浮足立つことはなかった。時間をかけて狙いを絞り、一気に4連取と劇的な勝利。最後の突きが決まったと同時に喜びを爆発させた。
 迎えた準決勝。相手の東莉央(日体大3年)は「小さい頃から戦っていて、勝ててないことが多い」(溝口)と苦しめられてきた。しかし序盤からペースを握ったのはそんな苦手意識を持っていた溝口。いきなり得点を連取し、相手をかく乱。終盤こそ追い上げられたものの、序盤に作ったリードを守り、逃げ切ることに成功。昨年はたどり着くことのできなかった決勝の大舞台にコマを進めた。しかし、決勝はアタックを得点に結びつけることができない。悪い流れを覆すことができず、優勝の夢にあと一歩届かなかった。それでも「成長を感じた」と溝口が振り返るように、苦境を乗り越え手にした価値ある準優勝だった。

一本勝負を勝ち抜き、喜びをあらわにする溝口(左)

 シードとして迎えた登尾を待ち受けていたのは、厳しい同士討ちだった。初戦は仙葉楓佳(社3=秋田・聖霊女短大付)、続く試合は高原真央(人2=福井・武生)と対峙。それでも「練習でやられた技を試合では繰り返さないように」(登尾)と過去の失敗を生かし、勝ち進む。しかし苦境は終わらない。準々決勝は早々にリードを奪われると劣勢のまま、10―14と追い詰められる。だが「ギアをあげることができた」(登尾)とそこから4連取の猛攻。そしてファイナルセットになって迎えた一本勝負でも突きを決め、薄氷の勝利をもぎとった。
 「ヤマ場だと思っていた」(登尾)と振り返った準決勝。「自分のミスが目立った」(登尾)と序盤からビハインドを背負って戦う展開に。中盤からは調子を上げてポイントを奪っていくが、なかなか点差を埋めることができない。食らいつきをみせるも、またしても準決勝の壁を乗り越えることはできなかった。続く3位決定戦も敗れ、昨年と同じ4位で挑戦を終えた。だが、度重なる苦境を突破できたのは自信につながったはずだ。まだまだ上を見据え、前進するだけだ。

(記事、小原央 写真、大島悠希)

※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。

結果

▽男子フルーレ個人

ジェット・ン(国1=シンガポール・メリディアンジュニアカレッジ) 7位

2回戦:◯15-6 田辺空我(中大)

3回戦:◯15-13 中村太郎(法大)

4回戦:◯15-14 薗田嶺太(専大)

準々決勝:●5-15 伊藤拓真(日大)

川村京太(スポ1=東京・東亜学園) 15位

2回戦:◯15-8 持田龍平(専大)

3回戦:◯15-13 井神俊兵(日大)

4回戦:●6-15 伊藤拓真(日大)

竹田陸人(社5=神奈川・法政二) 22位

2回戦:◯15-5 稲垣恵人(日大)

3回戦:●14-15 松渕真平(日大)

中埜匡貴(創理4=東京・早大学院) 37位

2回戦:●14-15 根橋大空(拓大)

安雅人(スポ4=茨城・水戸一) 45位

2回戦:●11-15 菅原康平(中大)

▽女子フルーレ個人

溝口礼菜(スポ3=千葉・柏陵) 2位

2回戦:◯15-4 松尾美都希(日女体大)

3回戦:◯15-14 福塚世帆(日女体大)

準々決勝:◯15-7 中屋暁(日大)

準決勝:◯15-13 東莉央(日体大)

決勝:●6-15 森千絢(日大)

登尾早奈(スポ3=愛媛・三島) 4位

2回戦:◯15-6 仙葉楓桂(早大)

3回戦:◯14-12 高原真央(早大)

準々決勝:◯15-14 小川千尋(日女体大)

準決勝:●12-15 森千絢(日大)

三位決定戦:●6-15 東莉央(日体大)

狩野央梨沙(スポ1=宮城・常盤木学園) 8位

1回戦:◯15-3 竹中稚葉(日女体大)

2回戦:◯15-6 梅津春香(法大)

3回戦:◯15-14 巾下可蓮(日女体大)

準々決勝:●13-15 森千絢(日大)

高原真央(人2=福井・武生) 15位

1回戦:◯15-4 佐藤槙有子(國學院大)

2回戦:◯15-4 五十嵐悠花(日大)

3回戦:●12-14 登尾早奈(早大)

千葉朱夏(スポ3=岩手・一関第一) 16位

1回戦:◯15-4 鹿野幸感(中大)

2回戦:◯15-9 高田真帆(法大)

3回戦:●9-15 東莉央(日体大)

遠藤里菜(スポ3=群馬・高崎商大付) 18位

2回戦:●8-9 小川千尋(日女体大)

仙葉楓佳(社3=秋田・聖霊女短大付) 29位

1回戦:◯15-1 飯沢安貴(青学大)

2回戦:●6-15 登尾早奈(早大)

村上万里亜(スポ2=愛媛・三島) 50位

1回戦:●9-15 五十嵐悠花(日大)

コメント

登尾早奈(スポ3=愛媛・三島)

――今大会はどのような目標で臨みましたか

去年が4位だったので絶対に準決勝に勝って決勝に行くのが目標でした。その中で、準決勝がヤマ場だと思っていました。

――準決勝まで勝ち上がる中で早稲田の選手たちとの戦いがありましたが

沢山試合数を重ねてきているので、練習でやられた技を、試合では繰り返さないように心掛けました。あとは気持ちで負けないようにしました。

――昨年の結果を超えるためには、まず準々決勝を勝たないといけないですが、準々決勝の戦いを振り返ってもらえますか

初めからギアが上がらなくて、何となくやられた点数が多かったです。本当にやばいと思った時にギアを上げることはできましたが、本当は最初からギアを上げないといけないのですが。いいように言うと、駄目なところをしっかりと後半に修正できて良かったです。一本勝負もいいイメージで臨めたので良かったです。

――敗れてしまった準決勝を振り返ってください

準決勝は点数としては追い掛ける展開が続きましたが、自分の思った通りの点数がすごい取れました。フレーズなどの自分のミスが目立ったので、そこで勝ち切れなかったのが去年と同じ敗因で、悔しいなと思います。

――今後に向けて改善したい部分は

早稲田の女子フルーレは左利きが多く、右対策が全然できていないので、右利きとの練習を増やして苦手意識をなくし、チャンスの時の精度を上げていきたいと思います。

――最後に明日への意気込みをお願いします

リーグ戦(関東学生リーグ戦)は優勝したので、関東学生選手権(関カレ)も優勝できるように、声を掛け合って練習をしていきたいと思います。

溝口礼菜(スポ3=千葉・柏陵)

――準優勝という結果になりましたが、どう捉えていますか

いつも勝てない選手に勝って、一本勝負も久々に勝つことができて、自分自身すごい成長を感じました。ですがやっぱり踏ん張れなかったなと思います。

――今日の調子はいかがでしたか

シードで予選がなくてアップが全然できていなかったんですけど、1回戦をしっかり勝つことができて調子が上がったかなと思います。他の選手よりアップができない分、初戦の勝負を大事にしていたので、勝てて良かったなと思います。

――準決勝の試合を振り返っていただけますか

対戦相手の東莉央選手(日体大)は同世代で小さい頃から戦ってきていて。今まで勝てないことが多かったので、自分でも勝てて驚いています(笑)

――勝てた要因はどこにありましたか

最初6-1とリードができて、その最初の勢いで点数を重ねることができたのが大きな要因かなと思います。最後の方は追い上げられたのですが、リードを許すことはなかったので、そこが大きかったなと思います。

――決勝戦を振り返っていただけますか

自分が得意としている技を審判が得点したと認めてくれなくて。審判が悪いというわけではなく、自分の見せ方が上手くなかったです。その取ってくれなかった技を何回も繰り返してしまって、相手のポイントになってしまったので、そこが敗因だったなと思います。

――明日の意気込みをお願いします

早大が1位になれるよう頑張りたいと思います。

川村京太(スポ1=東京・東亜学園)

――今日の結果をどのように捉えていますか

もう1個勝ちたかったなっていう気持ちです。ベスト8には入りたかったです。

――今日の調子はいかがでしたか

調子は良かったです。足も動けてて良かったです。

――3回戦を振り返っていただけますか

前半自分が大きくリードする展開で。でも自分の詰めの甘さが出て追い付かれて、そのまま逆転されてしまった場面があって。そこで踏ん張って勝てたのは収穫ですけど、自分の甘さがでてしまったかなとも思います。

――続く4回戦を振り返っていただけますか

完全に相手が上手だったなと思います。相手のスピードについていけなかったです。何とかしないといけないなと思いました。

――川村選手の持ち味はどういったところにあると考えていますか

修正する能力が高いなと思っています。

――明日の団体戦の意気込みをお願いします

リーグ戦(関東学生リーグ戦)では先輩に助けられてばっかりだったので、明日はどうにか自分の力をチームのために生かせるように頑張りたいです。先輩たちを助けてあげられるように頑張ります(笑)