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ラクロス部

2019.10.08

関東学生リーグ戦ファイナル4 10月5日 駒沢オリンピック公園第一球技場

中大との死闘制す。いざ二年連続の関東王者へ

1Q 2Q 3Q 4Q 延長
早大
中大
▽得点者
小野2、岡田2、小林2、丸田、半場

 季節外れの暑さの中行われた関東学生リーグ戦ファイナル4。ここから先は負けることの許されないノックアウト方式。悲願の全日本選手権優勝という目標の達成に向け、関東地区Aブロック2位通過の早大男子ラクロス部・RedBatsは、Bブロック1位・中央大学との準決勝に臨んだ。緊張感ある中始まった試合は、序盤から両チームともに激しいプレーを見せ、互いに点を取り合う。第3クオーター(Q)終了時点で7-5と2点のリードを奪った早大がファイナル進出に近づいているように思えたこの試合。しかし第4Qに2失点を許し、勝負の行方は1点先取した方の勝ちとなるサドンビクトリーに持ち込まれてしまう。両者譲らず延長第2Q残り10秒、AT小林大祐(社3=東京・早稲田)が角度のないところからゴールに突き刺し、早大が8-7で勝利。同じくファイナル4で慶大を破った東大が待つ関東ファイナルに駒を進めた。

 序盤から早大は積極的な姿勢を見せ、立て続けにシュートを放つ。2分、AT岡田康平(教4=東京・早実)のパスからMF小野泰輔(社4=東京・早実)がゴールを決めると、3分後にも岡田のパスからMF丸田敦司副将(商3=埼玉・早大本庄)が相手のタイミングを外すダイレクトシュートをゴールに沈め、早大は早々に2点のリードを奪う。このまま早大ペースで試合を進めたかったが、7分に初シュートを浴びるとそこから何度もゴールを脅かされ、10分、12分と続けてゴールを許してしまう。相手の流れを断ちたい早大はたまらずタイムアウトを取る。するとその直後、ピッチを幅広く使うパスを仕掛け、相手を揺さぶることに成功すると、最後はAT青木俊汰主将(法4=東京・早大学院)のパスを受けたMF半場涼介(スポ4=東京・東大和南)がゴールに突き刺し3-2.1点リードで第1Qを終える。第2Qは互いに点を取り合うが、早大がリードをさらに2点に広げる。

守護神としてチームを救った勝本

 第3Q開始早々に早大が得点を決め、攻撃陣の決定力の高さを遺憾なく発揮していく。しかし流れが次々と入れ替わる展開となり、徐々にシュートを受ける場面も多くなっていく。その後互いに点を取り合い7-5で最終第4Qを迎える。青木俊主将が「みんな心のどこかで勝ち逃げしようとしていた部分もあったのかな」と振り返るように第4Qは中大の攻撃を受けてしまう場面が続く。中大の猛攻をなんとか凌いでいた早大だったが、ついに5分、7分と立て続けに得点を奪われ、7-7の同点となってしまう。その後も中大攻撃陣の多彩な攻めに翻弄されるが、G勝本勇人(社4=東京・早大学院)が最後に立ちはだかり、勝ち越し点は許さない。早大も試合を決める1点を奪いにいこうとするも、自分たちのパスミスと相手の強固なディフェンスによりなかなかシュートを放つことが出来ない。結局このままスコアは動かず、勝負の行方はサドンビクトリーに持ち込まれる。

 先に得点を奪った方の勝利となるサドンビクトリー。延長第1Qも中大のポゼッションが長く続き、早大はひたすら耐える展開に。4分の間に4回ものシュートを許すものの勝本の集中したセーブがチームを救う。そして迎えた延長第2Q、歓喜の瞬間が訪れる。残り10秒、一瞬の隙を突いた小林が岡田からパスをもらい、角度のないところからクロスを振り抜く。勢いよく放たれたボールはゴール右隅に突き刺さった。その瞬間、早稲田応援席からはこの日一番の大歓声が上がり、チームメート達は小林のもとへ駆け寄った。最終スコアは8-7で勝利した早大は次戦、関東王者の座を賭け、東大との戦いに挑むこととなった。

決勝ゴールを決めた小林

 「一本決めきれなかったのがあったのでそこは次に向けて修正したいです」(小林)。劇的勝利で終えたこの一戦であるが、試合後の選手たちから語られたのは個人またはチームとしての課題点だった。このような勝利の後は余韻に浸りたくなるものに思えるが、次の試合を見据えているその姿はこの先の戦いに対する期待感を抱かせてくれるものであった。苦しい試合を乗り越えたチームはさらに一体感を強め、『全日本選手権優勝』という目標に向けてまずは一か月後のファイナルで勝利を掴み、関東王者となってくれると信じている。

(記事 加藤敦、写真 石井尚紀、村上萌々子、芦澤りさ)

コメント

AT青木俊汰主将(法4=東京・早大学院)

――今の気持ちを教えてください

負けたら終わりの戦いということで、ファイナル4の舞台が初めての人も多かったので、緊張している部分もあったんですけど、内容どうこうよりも結果が全てなので、最後勝ち切れたのはすごいよかったと思うので、ホッとしています。

――ブロック内での試合が終わり約2週間。相手が中大と決まってからどのような準備をしてきましたか

ファイナル4に向けた合宿もやったので、中大に向けた対策はしっかりやれていたんですけど、ケガ人が多く出たので、みんながいい状態できょうを迎えられなかったんですけど、でもそういう中でも気持ちを切らさずに4年生が主体となっていい準備ができたから勝ち切れたと思うので、準備自体はしっかりできたかなという印象があります。

――中盤までリードした展開でした

序盤から中盤にかけては、準備したオフェンスだったり、今まで練習してきたオフェンスがすごい出来ていて、点数が入っていたので、すごい良い流れで来ているなと感じていました。ただ、一球のミスだったり、一つのプレーで流れが変わってしまうことを改めて痛感しましたし、みんなもそれが分かったんじゃないかなと思うので、それは次に繋がると思います。

――第4Qは非常に苦しい展開でした

守りに入ってたわけじゃなかったんですけど、やっぱりみんな心のどこかで勝ち逃げしようと思っていた部分もあったのかなと思います。振り返ってみると、第4Qではオフェンスが1点も取れてなかったので、そこがやっぱりメンタル面を強くしていかなきゃいけないなと思います。

――同点に追いつかれ、延長に入りました。チームの雰囲気はいかがでしたか

試合始まる前から、難しいプレーやスーパープレーはこの舞台じゃできないから、今やれること、できることを全力でやろうってことをテーマとして掲げていたので、そういったことをもう一回話して、厳しい状況だけどみんなやれることをやろうねとみんなで話してできたので、落ち着いていたとは思います。

――ファイナルの相手が東大に決まりました。約1ヶ月ありますが、ファイナルに向けてどんな準備をしたいですか

1ヶ月あったらチームはすごい変われると思うので、まずはしっかり体のケアを努めて、東大に向けてしっかり準備して、後悔しないように、連覇できるように、また頑張りたいなと思います。

DF青木秀斗副将(人4=東京・城北)

――試合を終えた今の気持ちを教えてください

ホッとしているというのが1番ですね。ファイナルまであと1ヶ月あるんですけど、あと1ヶ月ラクロスが出来る、まだみんなと居られるというのはすごく思います。

―きょうの試合を振り返って感想をお願いします

最初、オフェンスがいい流れをつくってくれた中で、順調にいっていたところ、最後に失点してしまいましたが、最後取り返せました。第3Qまではいいリズムでこれたんですけど、第4Qで自分たちのディフェンス時間が長い中で、締めきれなかったというのが、ディフェンスとしては反省です。また、オフェンスにもっとつなげられる機会はあったもののそこでミスをしてしまったのが、ギリギリになってしまった結果かなと思います。

――後半、相手にペースを握られる場面がありましたが、その要因はどういったものだと思いますか

自分たちが奪えた時に、クリアミスや攻め急ぐシーンがあり、ゲームコントールの部分でまだまだ甘い部分があったのかなと思います。そういった原因で相手にペースを握られてしまったと反省しています。

――延長のシーンで守りきれた点についてどういったところがよかったと思いますか

特別なことをする訳ではなくて、ただ目の前のワンプレーワンプレー、例えば、ワンワンに負けないだとか、グラボを取りきるですとか、自分たちにできることをいつも通り100%やろうとやっていました。

――ご自身の今日のプレーを振り返っていかがですか

簡単なミスがとても多くて、途中、引っ込められたんですけど、逆にそこで落ち着けました。最後の第4Q、チーム全員で守ることができたので、結果としては改善点が見えたということで反省もしつつ、次に繋げていきたいと思います。

――次回の対戦相手である東大の警戒している部分を教えてください

ペースを握らせるとかなり強い相手だと思います。相手のペースに持ち込ませないように、早めから自分たちのペースで試合を進ませていければと思います。

―最後に次戦への意気込みをお願いします

東大は去年もファイナルで戦っていて、その時は早稲田が勝っています。奇しくも、今年も同じカードになり、向こうは相当気合入っていると思います。去年は去年として、いつも言っているように自分たちはいつまでもチャレンジャーなので、挑む身としてスカウティングなど、粛々としっかり準備を進めて、対応していきたいと思っています。

MF丸田敦司副将(商3=埼玉・早大本庄)

――今の率直なお気持ちをお願いします

勝つことができて嬉しいです。ファイナル4に向けて、リーグ戦が終わってからずぅと練習してきたので良かったです。

――きょうの試合振り返っていかがですか

オフェンスは自分たちがやりたいことができていて、いい流れでした。ただ、自分たちがしっかり丁寧にやらなくてはいけないことを疎かにして、ミスからの失点も多かったので、そこはファイナルまでに修正したいです。

――2点目のご自身の得点シーン振り返っていかがですか

自分の強みを生かしてスペースが空いたところにカットインできて、フィードも岡田さんから上手く出してもらえたので、決められて良かったです。

――中大に対してどのようなことを対策してきましたか

中大のディフェンスはスパイダーという、普通のゾーンディフェンスではない特殊なディフェンスなので、そこに対してファイナル4前合宿から対策してきました。うまく練習してきたことを本番で出せたので、こういう結果に繋がったのかなと思います。

――延長戦どのような気持ちで戦っていましたか

最後はディフェンスに回ってたのですが、絶対に点をやらないという気持ちと同時に自分がクリアすることも狙っていたので、最後まで気持ちを切らさないようにしていました。

――4年生の方の引退もかかっている中でのプレッシャーはありましたか

自分は、負けたら終わりというのはあまり考えないようにしていました。もちろん、今の4年生の方々はいい方ばかりで育ててもらっているので、ここで終われないという気持ちは強かったです。ただ、試合中にそれを考えるということが、イコール負けだと思うので、勝つことだけを意識してプレーしていました。

――次戦の東大戦に向けてどのような準備をしていきたいですか

まず、きょうはミスが攻守ともに多かったのでそこを修正していくのと、1ヶ月あるので個人でもチーム全体でも、もっとスキルアップをしていきたいです。長いようで短いので、全員でしっかりやるべきことをやって、レベルアップできればいいかなと思います。

――次戦のファイナルと、さらにその先への意気込みをお願いします。

きょうのファイナル4では点を取れたのですが、外してしまった場面もあったので、この先はチャンスでしっかり決めきるようにしたいです。きょねんは全日(全日本選手権)の舞台でファルコンズに負けてしまったので、今年も掲げている目標は全日優勝です。その目標達成のために、まずは次のファイナルで勝てるようにこれからもしっかり練習していきたいです。

AT岡田康平(教4=東京・早実)

――試合を終えた今の気持ちを教えてください

本当にギリギリだったのですが、勝てたので、本当に嬉しいです。

――きょうのご自身のプレーを振り返っていかがですか

悪くはないですけど、大事なところでしっかり決められなかった部分がやはりあったので、そこは反省点だと思います。

――前半ではゴールを決め、チームを引っ張る存在でした

良かったといえば良かったのですが、それはやらなくてはいけないことなので。やらなくてはいけないことができたという点では良かったのかなと思います。

――延長戦ではどのような気持ちでプレーされていましたか

本当に、頼むからオフェンスまでボールを繋げて欲しいという、その思いだけでした。

――ファイナルの相手が東大に決まりました。これから1ヶ月間どのような練習をしていきたいですか

大事なのはチームとしての成長なんですけど、個人としてもっと精度とか技術を上げていくことがやはり大事だと思うので、そこはチームとして厳しく指摘し合いながら成長していきたいと思います。

DF中島大介(社4=東京・早実)

――中大はもう一つのブロック戦を首位で通過してきましたが、どのようなことを警戒していましたか

相手が1位で通過してきていますし、練習試合で全然勝てていなかったので、特殊なディフェンスであったり、個々が強いところに対してどのように対策をするかということを考えてやってきました。

――実際にきょう戦ってみていかがでしたか

対策したところはできていたんですけど、オフェンスとディフェンス共にミスが多くて、そのときに臨機応変に対応ができなかったというのが失点のほとんどで、もったいないところが多かったです。

――第4Qで追い上げを許したこともその点が要因でしょうか

そうですね。一個一個誰かがさぼってしまうと崩れてしまうディフェンスシステムだったので、運動量のところだったり、最後までやり切ることができていなくて、追い上げられてしまいました。

――サドンビクトリーでは第4Qに比べてうまく守ることができていた印象です。何か守備陣で話し合われましたか

「一場面一場面を乗り切れば絶対に勝てる、オフェンス陣を信じよう」ということで、自分のマークに集中して、最後まで邪魔をするということをやっていたら、勝本がビッグセーブをしてくれてチームが流れに乗って、最後に小林(AT小林大祐、社3=東京・早稲田)が決めてくれました。

――きょうのご自身のプレーは振り返っていかがですか

コーチの荻さん(萩原史暁Aチーム担当コーチ、平20スポ卒)が、「当たり前のことを積み重ねることが一番大事」と言っていて、一つミスはあったんですけど、自分的には可もなく不可もなくで、基本に忠実なディフェンスでした。こうした方がディフェンス自体も良くなるし、その上でこれをベースにもっと(ボールを)落としにいくことだったり、プラスアルファでやっていければと思います。

――中島選手から丁寧なクリアがあったと思います

早く数的有利をつくるときはしっかりと出して、そうじゃないときは一個一個丁寧にやろうということを心掛けていました。

――決勝の相手は昨年同じ舞台で勝利を収めている東大になりました。どのように戦っていきたいですか

すごく準備をしてくると思うので、自分たちはそれ以上に準備をして、やらなければいけないことを一人一人が徹底して、チームとして勝てればいいなと思います。

G勝本勇人(社4=東京・早大学院)

――今の気持ちを教えてください

厳しい試合ではありましたが、最後には勝ちきれて素直に安心しました。

――試合全体を通して、中大にシュートを打たれることが多い試合でしたが、何を意識して守っていましたか

結構際どいシュートが多かったので、最後までボールを見て、できることをやろうと思っていました。

――延長戦では、スーパーセーブを連発していましたが、どういった心境で守っていましたか

「早く(早大が)点を取ってくれ」と思っていました。

――緊張はされていましたか

そうですね。やっぱり負けたら終わりで、もうラクロスできないという状況だったので、緊張はかなりしていました。ただ、緊張を楽しむというのを自分では意識していたので、緊張してもベストなプレーを自分が全力でやっていればいいかなと思っていました。

――次戦は東大が相手ですが、どのような対策をしていきますか

きょうで課題がたくさん出たので、そこを一つ一つ潰していって、次戦に向けて万全な準備して臨みたいと思います。

――課題というのは

クリア面とかグラボとか、今まで甘く見過ごしていた部分が見えてきたので、そこを徹底していきたいと思います。

AT小林大祐(社学3=東京・早稲田)

――勝利を収めましたが、今の気持ちを教えてください

自分たちのミスが多く追いつかれるだろうと思っていたので、追いつかれてもあまり焦らずに個人としてはやれていましたが、苦しい展開が続いたので勝った時は嬉しかったです。

――きょうの試合は決めきるところで決めきれていた印象を受けました。その点についてお聞かせください

負けたら終わりの一発勝負なのでずっと練習の時から神経使って一本に集中しながら練習していたのが良かったと思います。でも自分にも一本決めきれなかったのがあったのでそこは次に向けて修正したいです。

――第4Q、延長前半がチームとして無得点でしたが、攻撃陣で何を話していましたか

一点一点いこうと話していで、三人でよくコミュニケーションをとっていました。

――決勝点は角度のないところから決めました。その時の心境はいかがでしたか

俺が決めてやるという思いでやっていて、最後はさらに他の人にパスを出していた方が確率が高かったかもしれないんですけど、相手のスカウティングの結果、可能性がある場面だなと思って瞬時に打つ事ができました。勝本さんが相手のゴーリーをスカウティングしてくれたおかげかなと思います。

――ファイナルへ向けて個人としてどのようなプレイをしたいですか自分はオフェンス陣の中で他の選手が崩して決めるというのをサポートする役割ではあるんですけど、きょうみたいに自分でもゴールを決めれるように青木さん、岡田さんに頼るだけではないプレイをしていきたいです。あときょうは応援の力に助けられたと感じていて、両サイドに早稲田の応援がいてくれて、苦しい時間とかに下を向きそうなときにまだ頑張ろうと思わせてくれたのでありがたかったです。