メニュー

ラグビー部

2019.10.09

関東大学ジュニア選手権 対慶大B  10月5日 神奈川・慶大日吉グラウンド

慶大Bに途中苦しむも大差をつけ勝利!

 秋晴れの空の中、神奈川・慶大日吉グラウンドで慶大Bとの試合は行われた。試合は前半から早大B優位の展開で進んでいく。序盤から6連続のトライを挙げ勢いに乗る早大B。このまま大幅な点差で後半を迎えると思いきや、前半終了間際に失速。後半序盤にも連続で失点し、なかなか流れは取り戻せない。しかし、後半16分にインゴールをこじ開け勢いを取り戻してからまたも早大Bの猛攻が始まる。慶大Bを大きく引き離し試合終了。追い上げられる場面もあったものの、慶大Bに大勝した。

 先制点を挙げたのは早大Bだった。前半開始7分、WTB加藤皓己(創理4=北海道・函館ラサール)が大外を走り切ってトライを挙げる。その後のコンバージョンキックをSO吉村紘(スポ1=東福岡)が決める。この得点から早大Bの猛攻が始まった。テンポよく繰り出される攻撃で徐々に陣地を支配する早大B。なんと5連続でトライを決め、42−0と一気に引き離す。「緩んでしまった」(フランカー柴田徹、社4=神奈川・桐蔭学園)と語るようにこの後、早大Bは失速。慶大Bが反撃する。スクラムから慶大Bは右に展開。アタックを重ねられ、失点。さらにロスタイムにもボールを左右に動かす攻撃を防ぐことができず、42-12で前半を終える。

ディフェンスから流れを引き寄せることができなかった

 後半、モメンタムを引き寄せたい早大Bであったが先制点を慶大Bに献上してしまう。その直後もトライを決められると、前半と打って変わって思うように攻撃を敵陣に攻め込めない早大B。だが後半17分、ゴール付近でラインアウトを選択した早大Bは、モールを組み、押し切りインゴールをこじ開ける。慶大BのFWに苦しむ場面も見られたが、早大Bはこのトライで息を吹き返すと、相手のFWの隙を突き連続で得点。早大Bは大きなリードを保ったまま試合を進め、63―26で試合終了。一時は相手に主導権を奪われた場面も散見されたが、今大会初となる勝ち星を収めた。

相手ディフェンスを突破し、抜け出す吉村

 慶大Bに大差で勝利することに成功した早大Bだったが、前半終盤から後半序盤にかけて途中苦しい展開が続いた。劣勢な展開が続いた理由の一つとして、点差が開いたための油断があったことが推察される。この点に関して吉村も「点差が開いてルーズになった部分があった」と反省の弁を口にした。チーム全体で意識している『早稲田クオリティー』。このスローガンを意識しつつ、今試合で出た反省を生かして臨みたい。

(記事 高橋さくら 写真 佐鳥めぐみ、宮武龍)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

コメント

フランカー柴田徹(社4=神奈川・桐蔭学園)

――早慶戦を通しての新人の成長はいかがでしたか

最初、自分たちの流れにできてたんですけど、前半20分くらいで相手にノックオンの反則を取られたのが反省する点かなと思います。後半も最初に取られたのが反省材料だったので、自分たちの流れを最後までキープし続けることが課題かなと思います。

――チームとしてのディフェンスはいかがでしたか

今申し上げました緩んでしまった時間帯については反省点なのですが、最後ディフェンスが粘り強くやってトライ取り切れたのは良かったなと思います。

――ハーフタイムではゲームキャプテンとして何かお話をされましたか

ちょっと点を取った後にいけるだろうという雰囲気になっていたので、前半の入りの時のように、気を引き締めていこうと話しました。

――戦略的にキックが多い印象がありました。どのような意図があったのでしょうか

そうですね。キックをして、ディフェンスから自分たちの流れをつかもうという意図がありました。

――次戦の東海大戦に向けての意気込みをお願いいたします

きょうはいいところもあったのですがそのようなところは継続して課題は修正していきたいと思います。

SO吉村紘(スポ1=東福岡)

――試合を終えての率直な気持ちをお聞かせください

いい場面もたくさん出たシーンだったと思いますが、前半の最後と後半の最初点差が開いてルーズになった部分があったのでそこは反省点だったかなと思います。

―今回のご自身のプレーを振り返ってみていかがですか

チームの立てたプランをうまくできたのでバックスに関しては合格点と言えますが、ディフェンスの部分でうまく前の選手をコントロールできなかったのでそこは課題かなと思っています。

――SOとして今回はどのようなプレーを意識されましたか

自分で仕掛けるということとエリア取りのところを意識して試合に挑みました。

――前半は早稲田のペースで攻撃を進められていました。その場面を振り返ってみていかがですか

うまくキックで敵陣に入れて自分たちのかたちからのアタックでトライが取れていたので、練習してきたことが出せた時間帯だと思います。

――一方、後半は慶応に流れを持っていかれてしまうシーンがあったと思いますが、その要因はどこにあると思われますか

前半の最後の2トライを取られたところから少し流れを持って行かれたのかなと思います。

――東海大戦となる次戦ですが、意気込みをお願いします

まずは勝つことを目標にしてますし、きょう出た反省を生かしてきょうよりも良い試合にしていきたいと思います。

CTB中西亮太朗(商2=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

アタックはやりたいことができたんですけど、ディフェンスで何度もやられる部分があったので、そこは反省しなければいけないなと思っています。

―ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

チームとしてキックで敵陣にいくということを決めていたんですけど、もうちょっと自分でボールをもらってキャリーできるシーンもあったと思うので、もう少しボールもらえば良かったなと思っています。

――前半のトライシーンについてはいかがですか

平井さん(CTB平井亮佑、スポ3=福岡・修猷館)にサポートにいくと決めていたので、平井さんがゲインしてくださって、自分も良いサポートをしてそこからきれいにトライが生まれたので、それはよかったです。

――前半終盤から苦しい展開が続きました

ディフェンスでフォーカスした部分がなかなかできなかったり、一発目のタックルで倒せなかったりしたので、そこはしっかり直さないといけないなと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

ファーストタックルの部分がきょうは甘かったので、ディフェンスのファーストタックルとダブルタックルの部分をチームとして意識して次の試合で改善して、気迫のあるプレーをしたいと思います。

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 慶大B
前半 後半 得点 前半 後半
42 21 12 14
63 合計 26
【得点】▽トライ 中野幸、沖野、小西、平井、中西、加藤、梅津 ▽ゴール 吉村(9G)
※得点者は早大のみ記載

   

<

早大Bメンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
横山太一 スポ2 東京・国学院久我山
後半15分交代→17木下
中野 幸英 文構4 東京・本郷
後半15分交代→16宮武
阿部 対我 社2 東京・早実
後半15分交代→18土田
大崎 哲徳 文構2 東京・国学院久我山
後半15分交代→19桑田
星谷 俊輔 スポ3 東京・国学院久我山
坪郷 智輝 法3 埼玉・川越東
後半20分交代→20田中
◎柴田 徹 社4 神奈川・桐蔭学園
沖野 玄 商4 北海道・函館ラサール
小西 泰聖 スポ1 神奈川・桐蔭学園
後半12分交代→21河村
10 吉村 紘 スポ1 東福岡
11 加藤 皓己 創理4 北海道・函館ラ・サール
後半37分交代→22高木
12 平井 亮佑 スポ3 福岡・修猷館
13 中西 亮太朗 商2 東京・早実
14 梅津 友喜 スポ4 岩手・黒沢尻北
後半0分交代→23松下
15 南 徹哉 文3 福岡・修猷館
リザーブ
16 宮武 海人 政経2 東京・早大学院
17 木下 隆介 文構3 東京・本郷
18 土田 彬洋 スポ3 茨城・茗渓学園
19 桑田 陽介 スポ2 愛知・明和
20 田中 智幸 政経2 東京・早大学院
21 河村 謙尚 社2 大阪・常翔学園
22 高木 樹 法3 大阪・早稲田摂陵
23 松下 怜央 スポ1 神奈川・関東学院六浦
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)