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ラグビー部

2019.09.30

関東大学ジュニア選手権 9月29日 対帝京大B 東京・帝京大百草グラウンド

ミスが続き、悔しい敗戦 攻守に課題残る

 カテゴリー1で迎える今年の関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)。早大Bは強敵・帝京大Bとの初戦に臨んだ。前半の立ち上がりから帝京大Bに主導権を握られ、立て続けに3トライを許す苦しい展開。35分にトライを挙げることには成功するも、7-21で試合を折り返す。巻き返しを図った後半であったが、相手の勢いを止めることができずさらにリードを広げられてしまう。一矢報いたい早大Bはトライに近付く場面を作り出すものの決め切れず後半は無得点。7-40の完敗で試合を終えた。

 前半開始早々に訪れたスクラムの場面で対等に渡り合い、競った試合になることも考えられた。しかし、9分に一瞬の隙を突かれて先制点を献上し、11分には敵陣でのパスミスから相手に速攻を許し、トライを奪われる。その後は反則が頻発し、攻守でなかなかリズムを生むことができない。21分、スクラムのペナルティーの流れからトライを献上し、リードを21点に広げられる。流れを変えたい早大Bは35分ロック星谷俊輔(スポ3=東京・国学院久我山)が中央を突破し、走りこんできたSH河村謙尚(社2=大阪・常翔学園)にパス。フリーでパスを受けた河村がインゴールを駆け抜け、得点が生まれる。このトライを契機に好タックルを連発。敵陣に相手を押し込む展開となるものの追加点を取れず7-21で前半を終える。

相手ディフェンスラインの突破を試みるCTB平井亮佑(スポ3=福岡・修猷館)

 前半終盤の勢いをつなげていきたい早大Bだったが、後半最初の得点を奪ったのは帝京大Bであった。相手の強力なFW陣による連続攻撃に耐えることができず、11分、17分と立て続けにインゴールを割られてしまう。このままでは終われない早大Bは次々と交代カードを切り、点差を縮めようと試みる。しかし、パスミスやノックオンなど連係がうまくいかず、得点チャンスを逃してしまう場面が続く。相手の守備網をこじ開けきれないでいると、終了間際にもトライを献上し、万事休す。後半は無得点に抑えられ、7-40と前半からさらにリードを広げられたまま試合を終えた。

チーム唯一のトライを挙げた河村

 きょうの試合はチームとしての完成度に大きな差を感じさせる試合であった。個々としては良いタックルや粘り強いプレーで相手を押し込む場面も何度もあった。しかし、平井が「最初のセットプレーのところでパスの数多くてミスしたり、ノックオンをしたり、相手の弱いところをつけてなかった」と振り返るように自分たちのミスから点を取り切れず、流れをつかめないまま試合を終えてしまった。対等に戦えていたように見えた試合だっただけにこのような結果は残念であるが、チームとしての課題に取り組み、修正して次の試合では勝利を挙げることを期待したい。

(記事 加藤敦 写真 千葉洋介、塩塚梨子)

コメント

SO小泉怜史(文構1・東京=早実)

――きょうの試合はどのような意気込みで臨みましたか

きょうは帝京大という強い相手だったこともあり、自分も強いプレーをしっかりしていこうと思ってファーストタックルからしっかり意識しました。

――実際に試合に臨んでの成果と課題を教えてください

良かった点に関しては、監督(相良南海夫監督、平4政経卒=東京・早大学院)から言われていた最初の入りはうまくできたと思います。前半はアタックとディフェンスどちらもいいテンポだったんですけど、後半になって陣地での判断が遅くなって自陣にいる時間が長くなってしまったのが課題だと思います。

――これからご自身でどんな点をアピールしていきたいと思っていますか

もともとFBだったのをSOで出させてもらっているので、どのポジションでもいいプレー、誰にも負けない、嫌がられるようなプレーをできていければと思っています。

――自身の強みについて教えてください

自分の強みは左足のキックとランが得意だと思います。

CTB平井亮佑(スポ3=福岡・修猷館)

――試合を振り返っていかがですか

元々敵陣でプレーしようって、自陣からタックルして、キックして敵陣行くっていう話だったんですけど、最初のセットプレーのところでパス数多くてミスしたり、それでノックオンしたりとかで、相手の弱いとこつけてなかったのでそこが上手くいかなかったかなと思います。

――ご自身、きょうディフェンスで前に出ていましたが振り返っていかがですか

マインドとしてしっかり前に上がってディフェンスしようっていうのは前からずっとやってて。けど相手BKが長いパス多かったのでそこで詰めて、前で止めようって意識でずっとやってました。

――チームとしてのディフェンスはいかがでしたか

前半はゴール前がFWの課題っていうのもあるんですが、しっかり前出てディフェンスを継続できたのは良かったかなと思います。けど、やはりエリアマネジメントのところが自陣でプレーするとどうしても相手FWが強いのでいかれてるっていうのが多かったので、そこで負けてしまったかなと思います。

――アタックでも光るプレーが多くありましたが、振り返っていかがでしたか

強いプレーしていこうっていうのはずっと話してて、相手もセットプレーの際に自分のトイメンのCTBが流してディフェンスしてたので、そこをタテついてSOとのギャップ狙ってゲインできたのが良かったかなと。そういうプレーを試合中どんどん続けていこうってなって、タテをつくプレーを意識してやりました。

――試合後、相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)に何か声を掛けられましたか

戦うマインドのとこは良かったから、この敗戦に下を向くんじゃなくて次の試合も近いからそれにつなげていけるようにいければと思います。

――次戦への意気込み、改善点は何かありますか

まだ敵陣でプレーするということができてなかったので、後ろのキック蹴るプレーヤーと前のプレーヤーで連係を取ってキックチェイスを間抜かれないようにすることとかキックのエリアの取り合いで負けない練習をやって慶大B戦に生かせるよう頑張ります。

   

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 帝京大B
前半 後半 得点 前半 後半
21 19
合計 40
【得点】▽トライ 河村 ▽ゴール 松下(1G)
※得点者は早大のみ記載

   

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早大Bメンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
横山太一 スポ2 東京・国学院久我山
後半13分交代→17木下
中野 幸英 文構4 東京・本郷
後半13分交代→16宮武
阿部 対我 社2 東京・早実
後半13分交代→18土田
大崎 哲徳 文構2 東京・国学院久我山
後半18分交代→19桑田
星谷 俊輔 スポ3 東京・国学院久我山
坪郷 智輝 法3 埼玉・川越東
小柳 圭輝 社2 東京・国学院久我山
後半8分交代→20田中
◎沖野 玄 商4 北海道・函館ラサール
河村 謙尚 社2 大阪・常翔学園
後半21分交代→21小西
10 小泉 怜史 文構1 東京・早実
後半21分交代→22吉村
11 松下 怜央 スポ1 神奈川・関東学院六浦
12 平井 亮佑 スポ3 福岡・修猷館
13 高木 樹 法3 大阪・早稲田摂陵
14 梅津 友喜 スポ4 岩手・黒沢尻北
15 南 徹哉 文3 福岡・修猷館
後半31分交代→23加藤
リザーブ
16 宮武 海人 政経2 東京・早大学院
17 木下 隆介 文構3 東京・本郷
18 土田 彬洋 スポ3 茨城・茗渓学園
19 桑田 陽介 スポ2 愛知・明和
20 田中 智幸 政経2 東京・早大学院
21 小西 泰聖 スポ1 神奈川・桐蔭学園
22 吉村 絋 スポ1 東福岡
23 加藤 皓己 創理4 北海道・函館ラサール
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)