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準硬式野球部

2019.09.24

東京六大学秋季リーグ戦 9月23日 早大東伏見グラウンド

早稲田の秋はまだ終わらない! 激戦制し、2つ目の勝ち点獲得/慶大3回戦

3回戦
慶大
早大 1X
(早)清水、前田、〇杉山-吉田龍
♢(本塁打)須能(3裏)、渡部(6裏) ♢(二塁打)関(1裏)、鷲田(4裏、8裏)、宮崎(6裏)、鈴木(7裏)

 ここからが『覇者・早稲田』の本領発揮だ。2回戦では投手陣を援護できず、屈辱の2安打完封負けを喫した早大。しかし、この日は須能浩太郎(商2=東京・早実)と渡部椋雅(商2=神奈川・桐光学園)に本塁打が飛び出すなど、10安打で9得点。強風が吹き荒れる中で今季一番のつながりを見せ、宿敵を打破。東京六大学リーグ戦(リーグ戦)3連覇に望みをつなげた。

1番起用に応え、初回に二塁打を放った関

 ここまで早大は打線の状態が悪く、「なかなか先制点を取れないと問題視されていた」(須能浩太郎、商2=東京・早実)。そこで、この日は出塁率5割8分8厘(慶大2回戦終了時点)の関大輝(基理2=茨城・江戸川学園取手)を「小学生4年生の時以来」という1番に起用。すると初回、さっそく関が期待に応え、中越えの二塁打を放ってチャンスメイク。ここで2番の須能が犠打を決め、3番・中村康祐(教3=早稲田佐賀)は2球目をスクイズ。外角高めの難しいボール球を見事にフェアグラウンドに転がし、幸先よく先制点を奪った。さらに3回、敵失と犠打で1死三塁とし、打席に関を迎える。しかし、打球は一ゴロ。三塁走者の池澤一真(スポ3=栃木・大田原)は三本間に挟まれて刺殺され、さらに関もその間に二塁を陥れられず。チャンスはついえたかに思われ、嫌なムードが漂った。しかし、続く須能がそれを打ち消す。初球を豪快に振り抜くと、打った瞬間に大歓声が沸き起こる。特大の右越え2ランで、リードを3点に広げた。

3回に2ランを放った須能

 しかし、先発の清水佑樹(スポ2=早稲田佐賀)が4回につかまる。1死から連打を許すと、5番・高野佑樹(3年)との佑樹対決で右翼フェンスをぎりぎり超える同点3ランを浴びる。さらに2死後、7番・小倉圭悟(2年)には左中間に勝ち越しソロを許す。「風で仕方ない部分はあったが、相手が上手だった」(吉田龍平主将、スポ4=東京・小山台)。さすがは慶大、簡単には勝たせてくれない。それでも打線がその裏、1死二塁から6番・鷲田拓未(スポ1=神奈川・日大高)の右翼線適時二塁打で同点に追い付く。「点を取られても取るという雰囲気があった」(吉田龍主将)。この日の早大打線は、全日本大学選手権(全日)の時のようにどこかエネルギーに満ち溢れていた。

 試合は進んで6回。早大は四球と暴投で1死二塁の好機を迎えると、5番の吉田龍主将が中前に勝ち越し打を放つ。さらに2死二塁とし、打席には7番・渡部。カウント3-1から高めのストレートを叩くと、高々と上がった打球は風に乗り、左中間フェンスを越えて2ランに。『眠れる獅子』が約1年ぶりに公式戦で本塁打を放ち、覚醒を印象付けた。しかし7回、5回から登板の2番手・前田直輝副将(スポ4=熊本)が先頭の小倉に被弾。これで今季初失点を喫すると、さらに四球から1死三塁のピンチを背負う。ここで1番・服部智大(2年)の打球が前田を強襲。三塁手の須能がカバーして一塁は封殺したが、その間に三塁走者が生還して1点差に詰め寄られた。

6回に2ランを放った渡部

 その裏打線は関の安打と須能の犠打で好機をつくり、4番・鈴木涼馬(商4=東京・早実)の中越え適時エンタイトル二塁打で1点を追加する。このまま逃げ切りたい早大。8回からは守護神・杉山周平(教4=神奈川・山手学院)をマウンドに送った。ここで先頭打者の打球は平凡な二ゴロ。幸先よく1死目を取ったものと思われた。しかし、名手・渡部がまさかの悪送球。嫌なかたちで走者を許すと、続く高野に甘く入ったスライダーを完璧に捉えられる。中越えに特大の2ランを叩き込まれて、同点に追い付かれてしまった。さらに9回、杉山は先頭から安打と犠打で1死二塁と一打勝ち越しのピンチをつくられる。しかし、次打者の遊ゴロで三塁に向かった二塁走者を途中出場の新井健太(商1=東京・早大学院)が落ち着いて捕殺。続く打者も遊飛に打ち取り、同点のまま9回裏を迎えた。すると先頭の関がこの日3度目の出塁を果たし、須能が厳しいバントシフトの中でこの日3つ目の犠打を決める。さらにこのカードでまだ安打がなかった中村が持ち前の勝負強さで右前打を放ち、1死一、三塁と好機が広がった。ここで慶大サイドは鈴木を敬遠し、吉田龍主将との勝負を選択。ここで早大サイドはカウント1-1からの3球目にスクイズを敢行した。しかしこれは相手バッテリーに読まれてしまい、投球を外角に外されて空振り。三塁走者が刺殺され、2死二、三塁となってしまった。それでも吉田龍主将が四球を選んで再び満塁とすると、最後は鷲田がストレートの押し出し四球を選び、9-8でサヨナラ勝ちを果たした。

サヨナラ勝ちを収め、喜ぶ早大ナイン

 大激戦を制した早大。新たな打順がしっかりと機能したことや、代打で出場した宮崎翔(商3=埼玉・早大本庄)が二塁打を放ったことなど、打撃面で収穫の大きい試合となった。一方、まだ高みを目指せるチームであることも事実だ。今週末の空き週を利用し、走塁や守備などの精度を高めていきたい。そして次の相手は全日ベスト4の明大だ。現在首位を走る強敵だが、逆転優勝へ向けて連勝はほぼ必須。その鍵になるのは第2先発だ。経験豊富な久郷太雅(創理4=静岡・沼津東)か、慶大2回戦のリベンジに燃える福川千明(スポ3=兵庫・白陵)か、あるいは新星・安在悠真(人1=早稲田佐賀)が初先発を果たすのか。他にもまだまだ好投手が揃っている。空き週での様子を見ながら調子の良い選手を使うことになるだろう。負け越せば優勝の可能性がなくなるという中で、首脳陣がどのような決断を下すのかにも注目が集まる。「春に連敗した屈辱を、この秋で連勝して晴らしたい」(関)。何としてもリベンジを果たし、優勝への希望をつなぎたい。

(記事 池田有輝、写真 瀧上恵利、西山綾乃)

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コメント

吉田龍平主将(スポ4=東京・小山台)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

打たれはしましたがその後しっかり打点を返せたのが大きかったのかなと。点を取られても取るという雰囲気があったので、そういった意味では粘り強く戦えたと思います。

――2回戦の反省を踏まえてのきょうの試合だったと思いますが、どのようなことに注意されましたか

球種が分かっていたので、チーム全体ではありませんが狙い球を絞ってというのは個人的に伝えました。

――きょう本塁打が4本出ましたが打たれた要因は何だと思われますか

風で仕方ない部分はあったと思いますが、相手が上手だったというのもありますし、相手の7番打者の2本目は追い込んでからだったので絶対にあってはいけないホームランでした。杉山(周平、教4=神奈川・山手学院)が打たれたホームランもですね。ああいったところでキャッチャーが広く構えなければならないなというのが今回の反省点です。他の2本は相手が上手かったかなと思います。

――本塁打を打たれた時の球種は何ですか

2本真っ直ぐ、2本スライダーですね。一本目の高野(佑樹、4年)君はストレートで、小倉(圭悟、2年)君がスライダー、2本目小倉君がストレート、高野君2本目スライダーですね。

――ご自身の打撃を振り返っていかがですか

なかなかヒットは出てなかったのですが、チャンスの場面でタイムリーを出せたのは良かったと思います。

――きょうの試合で反省点はありましたか

エラーを2つしていて、エラーからのホームランだったので、先週も言いましたがいつも僕達が練習している東伏見のグラウンドでエラーをしているので、それは内野手に頑張ろうという話をして。あと打たれてしまったので明治は強力打線ですししっかり調整をして抑えられるようにという反省をしていました。

――明大戦に向けての意気込みをお願いします

慶大1回戦のような少ない点数で抑えて点を取るという試合をしたいので、しっかり練習をして、個人的にもチャンスで点を取れるようにしたいと思います。

渡部椋雅(商2=神奈川・桐光学園)

――このカードからスタメンに復帰されましたが、ご自身の状態はいかがですか

けがの状態は全く問題なくて言い訳はできないので、少しずつ調子を上げていけたらなという感じですね。

――打撃面では1回戦で無安打、2回戦で内野安打1本、そして3回戦で本塁打という結果でした。調子は上がってきていますか

どれもラッキーなものかもしれないですが、それでもああいうところでホームランが出たというのは自分の中でも自信にもなりますし、これからも少しずついい当たりを増やしていけたらなという感じです。

――本塁打を振り返っていかがですか

最初はレフトフライかなと思ったのですが、風も味方してくれてうまい具合に入ってくれました。きょうはついているなという感じですね。

――打った球は何でしたか

高めの真っすぐですね。

――春季リーグ戦では遊撃手として出場していましたが、このカードでは塚脇太陽選手(人3=千葉・市川)の不在もあってセカンドを守っています。セカンドというのはいかがですか

去年の冬くらいから森田さん(達貴氏、)がいなくなったこともあってセカンドをやる機会もあったので、全く練習していないというわけではなくよっぽど難しいというわけではありませんでした。ただけがをする前も治ってからもショートをやることが多かったので、少しやりにくいことがないことはないです。でも、送球面で、腕の状態的にあまり強く投げられない中で、セカンドというポジションはいいのかなと思います。

――先ほど「メンタルがきている」とおっしゃっていましたが、その部分は

エラーです…。まじでやったもう…。

――平凡な二ゴロでした

油断というか、自分のミスです。それに尽きます。皆さんに申し訳ないです。自分がどうこうというよりみんなに迷惑をかけたのが申し訳ないですね。あの後ホームランを打たれたというのが辛かったです。

――この3試合いいプレーもたくさんありました

そこでおごりが生まれてしまったのが自分のミスです。いいプレーがある中でボテボテの平凡なゴロをさばけなかったということで。杉山さんすみません。

――次は強敵・明大との試合です。それに向けて一言お願いします

空き週があるということで少し練習ができるので、少しでも4年生に喜んでもらえるような勝利をつかめるようにしたいと思います。

須能浩太郎(商2=東京・早実)

――打順を変えて臨んだ試合でしたが、きょうの試合を振り返っていかがですか

なかなか先制点を取れないと問題視されていた中で、1番を関(大輝、基理2=茨城・江戸川学園取手)に変えてバントやスクイズで1点を取れたので、打順を変えて良かったかなと思いました。

――3回には本塁打が出ました。ご自身の打撃を振り返っていかがですか

ずっと自分の中で満足できる打球が打てていませんでした。きょうはどちらも点数があまり入っていない状況を打開するホームランを打ててうれしかったです。それまでは結構狙っていて凡退していたので、きょうはあえて狙わないでいこうと決めていました。

――バントも3つ決まりましたね

2番という打順なので、チームのためにやるべきことをしっかりできたので良かったです。

――全て打球の勢いを殺したいいバントになりましたが、何か意識されていることはありますか

大学に入るまでバントをあまり練習してこなかったので、本番になると結構緊張してます。でも気負わず力を抜いて打球の勢いを殺すことだけを意識しています。

――2番として3試合戦ってみた感想はありますか

初めて2番になった時はびっくりしましたが、3試合戦った中でいいところで打順が回ってくるので楽しいです。

――次の明大戦への意気込みをお願いします

今まで3カード連続で第3戦まで戦っていて、4連勝しないと優勝はないと思うので、ここから明治戦に向けて全力で調整していきたいと思います。

関大輝(基理2=茨城・江戸川学園取手)

――1番での出場は大学に入って初めてでしょうか

そうですね、小学校4年生の時以来です。

――1番起用の理由は何でしょうか

いまの自分の成績的に、出塁率が高くて打率もそこそこ高いというところでの起用でした。これまでは自分がランナーを返すポジションだったのですが、ここ何試合かはランナーがいない状態で回ってくることが多かったです。そのため何か変えなければなというチームの方針として、自分がまずリードオフマンになって塁に出て、須能と康祐さん(中村、教3=早稲田佐賀)がつないで、4年生に返してもらうというかたちをこの試合は取りました。

――その中で3度先頭打者として出塁しました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか

いかに先頭で出るかが大事だったので、自分が先頭の打席は絶対に塁に出ようときのうの夜から決めていました。3回先頭で回ってきて3回とも塁に出られたというのはきょうの収穫かなと思います。

――試合の入りなどで慌てることなどはありませんでしたか

そうですね、きのうの夜から準備していて1番が忙しいというのはわかっていたので、事前に準備をしていました。向こうのピッチャーもわかっていたので、そんなに焦ることなくいつも通り臨めたのかなと思います。

――風が強くて飛球の処理などが難しかったと思いますが、守備に関してはいかがでしたか

難しい打球がいっぱい来て結構不安ではあったのですが、目立ったエラーはありませんでした。守備は最近調子がいいので、いい感じかなと思います。

――走塁面では「もう1つ進塁できたのでは」という場面もありました

そうですね。1番という役割にいる以上は次の塁をどんどん狙っていかなければいけないと思うので、そこは反省したいと思います。

――次は強敵・明大とのカードです。それに向けて一言お願いします

自分は今バッティングフォームを改良しているのですが、それも全て明治戦で高島から打つためにやっていることなので、練習の成果を発揮できればいいのかなと思います。明治に勝たなければ優勝はないので、春に連敗した屈辱をこの秋で連勝して晴らせたらなと思います。

鷲田拓未(スポ1=神奈川・日大高)

――久しぶりのスタメン出場でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

毎試合スタメンだったりスタメンではなかったりするので、いつも試合に出られる準備はしています。きょうもいつもと特に変わらず試合に臨めたと思います。

――きのうもきょうもいい当たりがありました。打撃の状態は上がっていますか

そうですね。割と上がってきているかなと思います。

――きょうも2本の安打が出ました。右方向への打球が多かったですが、何か意識していることはありますか

センターに強い打球を打つことは意識しています。右方向や左方向には振るのが遅かったり速かったりする違いなので、特に右方向に打とうとは考えていないですね。でも右方向にヒットが出るということは悪い状態ではないと思います。

――9回裏、2死満塁で打席が回ってきました。どのような気持ちで打席に入りましたか

龍平さん(吉田龍平主将、スポ4=東京・小山台)が決めてくれるかなと思っていたので、実際に回ってきた時は「うわ」と思いました。でも同点で自分が打てなくても負けることはないので、ある程度楽な気持ちで打席に入ることができました。

――次の明大戦への意気込みをお願いします

強い相手ですが、勝ち点をしっかり取っていきたいです。全日などをやらせてもらいましたが、リーグ戦はまた違った雰囲気で楽しめています。4年生と一緒にプレーするのも少しなので、試合に出たら打つところでしっかり打ちたいですし、出なかったらベンチで雰囲気を上げて、結果として勝てるようにしたいと思います。