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水泳部

2019.09.10

第95回日本学生選手権 9月6~8日 神奈川・相模原市立総合水泳場

国士舘大にペナルティースロー戦の末敗れ、4位で終える

TEAM 1P 2P 3P 4P PT
早大 14
国士舘大 15
▽得点者
渋谷5、塗師3、榎本2、土屋2、百田、菅野
※PTはペナルティースロー戦を指す
 

 3日間にわたる大会もついに最終日を迎えた。勝てばメダル獲得。負ければ4位。重要な最終日の対戦相手は宿敵・国士舘大。関東学生リーグ戦(リーグ戦)では1勝1敗。思えばリーグ戦の3位決定戦で早大の前に立ちはだかったのも、また国士舘大であった。実力が拮抗(きっこう)し、互いをよく知る両チームの試合の軍配は国士舘大に上がった。攻守が噛み合い一時3点差を付けたが、後半徐々にディフェンスが崩れ始める。そこに百田恵梨花主将(スポ4=埼玉・秀明英光)の永退(※)もあり、ピンチを迎える。しかし渋谷紗代(スポ1=埼玉・秀明英光)が同点のシュートを決め、試合はペナルティースロー戦に。最後まで健闘したが14ー15で惜しくも敗戦となった。

 「うまくいっている感覚はあった。」(保田万里監督、平16教卒=東京・藤村女)という前半。早大は上々な立ち上がりを見せた。第1ピリオド。土屋セナ(創理3=千葉・芝浦工大柏)が先制点を決めると、その後は無理に攻め急ぐことなく丁寧にデイフェンスをしていく。1対1の場面では守備の要である松本桃子(先理2=神奈川大付)がパスをカットし相手をゴールに近づけさせない。早大が退水(※2)を取られピンチを迎える瞬間もあったが、ゴール正面に落ちたボールをサイドから塗師葵(社2=東京・藤村女)が取り、逆に攻撃につなげる場面もあった。その間に1点を失ったが、残り1分47秒のところで1年の渋谷が正面から持ち味の力強いシュートを決め2-1。第2ピリオドでは武蔵優希(スポ3=埼玉・秀明英光)が度々ナイスセーブ見せ、1失点に抑える。オフェンスでは榎本有希(スポ2=千葉・芝浦工大柏)が自身の強みである泳ぎでゴール前までボールを運びシュート。ガッツポーズを見せた。また菅野瑛生(スポ3=東京・藤村女)、土屋が積極的にゴール前に入りシュートに挑む。終盤、渋谷がバウンドシュートでさらに追加点を決め4-2で後半へ。

試合前、チームで円になる早大

 早大が理想とするロースコアでの展開で迎えた第3ピリオド。開始早々、相手チームに1点を奪われるがすぐさま塗師、百田と得点しリードを3点に広げる。流れをものにしたかと思われたが、「後半、空けてはいけないところを空けてしまった。」(保田監督)という早大。連続失点で一気に流れは国士舘大へ。さらに残り時間11秒で早大に試練が訪れる。百田がこの試合3回目のファールを取られ、残り時間試合に出場できなくなってしまう。ムードメーカーであり、チームの精神的支柱である存在が抜けてしまった早大は動揺もあったのか、第4ピリオドは序盤からあわや得点という場面が散見された。すると、早大が退水を取られた直後に試合が動く。カウンター攻撃からのシュートで7-7の同点に並ばれると、その約1分後、パスをつないでもう1点追加されリードを奪われる。なんとか追いつきたい早大ともう1点欲しい国士舘大。試合は攻守が激しく入れ替わる。残り時間2分13秒。ここで早大にチャンスが生まれる。相手が退水を取られたところですぐさま1度目のタイムアウトを使い、仕切り直しを図る。どちらかのチームがゴールに近づく度、観客の歓声も大きくなる。手に汗握る展開が続く中、残り時間1分を切ったところで早大に待望の同点シュートが生まれた。この日3得点と大活躍の渋谷が放ったシュートがゴールネットを揺らし、8-8。早大は土壇場で追いつき、試合はペナルティースロー戦へもつれ込む。

ペナルティースロー戦に挑む菅野

 1チーム5人を選出し交互にシュートを打っていくペナルティースロー戦。「この場面を想定して何回か練習してきた。1人ずつ思い切りやっていこうと送り出した。」(保田監督)。会場全体が緊張感に包まれる中、土屋、塗師、渋谷、榎本、菅野とそれぞれシュートを決めていく。2週目に突入した国士舘大の一投目。これをゴールキーパー・武蔵が見事に止め歓声が沸く。次の一本、早大のシュートが決まれば勝ちという場面。しかし、ここで相手のゴールキーパーも意地を見せ阻止。再び大歓声が上がる。2人目は両チーム共に成功し、国士舘大の3人目もゴールを決める。早大の3人目。ペナルティースロー戦へつなぐ1点を決めた渋谷のシュートは、くしくも相手キーパーに阻まれてしまいここで試合終了。宿敵・国士舘大に惜敗し、早大は4位でインカレを終えた。

 「本当に勝ちたかったです。」試合後、百田は悔しさをにじませた。敗戦により目標のメダル獲得には至らなかったが、最後のインカレに主将として出場した百田は、プレーでチームを引っ張るだけでなく第3ピリオド途中で永退となってしまった後もプールサイドから常に声をかけ、チームを鼓舞した。また「チーム全体として見れば少しずつスキルは上がっている。」(保田監督)と語るよう、8人という少数精鋭のチーム一人一人の個性が発揮された試合でもあった。個人の強みを生かしつつ修正すべき点は見直す。9月21日から始まる日本選手権最終予選では、この悔しさを糧に勝利を掴みにいく。

4位で表彰された早大

※退水が累積3回となった選手は、残り時間出場できない。

※2重大な反則を犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加することができない。

(記事 飯塚茜、写真 佐鳥萌美)

コメント

  

保田万里監督(平16教卒=東京・藤村女)

――きょうはどのような意気込みで試合に臨まれましたか

相手の弱点も強い点も知っていたので、そこをしっかり詰めてちゃんと勝とうと臨みました。勝つ気で挑んだ試合でした。

――実際やってみていかがでしたか

内容は悪くなくて、前半も良く、1回3点差までいったので、きょうは良い感じかなと思ってたんですけど、後半のディフェンスで空けちゃいけないのに空けちゃったりして、そこで打たれて点を取られてしまいました。あとは4年生の恵梨花(百田、社4=埼玉・秀明英光)がいなくなった面で、1年生から3年生が少し精神的にさみしくなってしまったかなというのはあったんですけど、でもすごく頑張っていたなと思います。

――やはり百田選手の永退の影響は大きかったですか

やはりムードメーカーでもあり、4年生である彼女のためにというのもありましたし、ピリオド間で恵梨花が永退っていうのを知った時に、みんな「どうしよう」って感じだったと思ういます。でもその後もすごく頑張っていて、雰囲気は悪くなかったんですけどディフェンスが少し合わなかったですね。

――どのようなディフェンスを理想としていましたか

1対1でちゃんと当たって、回されることなく当たり切って自分たちの攻撃にいくというのが理想でした。ちょっと怖いところを下がったりして、ボールを取ったりとかはしていたんですけどカウンターのディフェンスとかで少し下がりすぎちゃって上が空いてしまったりしました。そこから打たれたりというのがあったので、そこはもう改善点ですね。

――序盤はリードして試合が進みましたが、うまくいっている感覚はありましたか

うまくいっている感覚はありました。シュートも入っていて惜しいシュートもありました。1年生もシュートを決めて、2年生、3年生もシュートを決めていたので、あとはもう恵梨花が引っ張って、良い雰囲気でやってるなというのは思っていたので、悪くなかったですね。

――後半には逆転を許してしまいましたが、そこにやりづらさはありましたか

恵梨花がいなかった部分でどうしようってなってしまったと思うんですけど、それでも同点まで追いついて1年生の子がシュートを決めて同点まで追いついたので、やりづらさはみんなの中にそこまでなかったと思います。追いついたことで気持ちは少し上がっていたと思います。

――ペナルティスロー戦はどのような思いで見られていましたか

何回かペナルティは想定して練習していたので、あとはみんなを信じるしかないです。1人ずつ思い切りやっていこうという風に送り出しました。

――今大会の総括をお願いします

1回戦、2回戦ともあんまり動きが良くなくて、オフェンス面では動きが止まっちゃう部分もあってちょっと固いなと思っていました。ディフェンスは逆にそんなに怖くない部分があったので、きょうはディフェンスの良いところを生かしながら、オフェンスはもう少し攻められるかなと思っていたんですけど、結果的にディフェンスが最後揺らいじゃったところがありました。全体的に見れば学生リーグから見ても少しずつスキルは上がって自信もついたと思いますし、今回すごい悔しかったと思うので、その思いをまた次につなげてほしいなと思います。

――今大会の経験を次の大会に向けてどのように生かされますか

日本選手権最終予選が2週間後にすぐあるので、1個1個細かいところ、「ああすればよかった」、「こうすればよかった」って今すごくあると思うんですけど、それをちゃんと肝に銘じて一戦一戦やっていってほしいなと思うので、個々にちょっと違うんですけど、できなかったところをできるようにしていってほしいなと思います。

百田恵梨花主将(社4=埼玉・秀明英光)

――きょうの試合内容はいかがでしたか

永退で途中から出れなかったんですけど、そこは自分の力不足でふがいないです。それでも最後1点差で負けているところを同点に追いつくことができましたし、前半ロースコアで進めていくという自分たちの水球ができていたので良かったです。

――永退になってしまったことについては

これで取られてしまうのかという気持ちはあったんですけど、やっぱり自分の力不足で、人数が少ないのもありますし、リーチになっているところからもう少し気をつけたかったです。4年生が自分しかいない中で永退になってしまったのは、みんなに重荷を負わせてしまって申し訳ないと思いました。

――最後のペナルティースロー戦はどのような気持ちで見ていましたか

自分は結構ペナルティースローを練習していたんですけど、打つ機会がなくなってしまいました(笑)。でもキーパーが一本止めて、1、2、3年生もよく決めていました。最後任せる形になってしまいふがいなかったんですけど、みんな本当によくやってくれたなと思います。

――最後のインカレでした。どのような気持ちで臨まれましたか

国士舘大とは学生リーグ(関東学生リーグ戦)では勝ったり負けたりしている中で最後のシーズン終わりは本当に勝ちたかったです。

――インカレ2日間を振り返っていかがでしたか

学生だけの試合はこれで終わりなんですけど、まだこの後も最終予選(日本選手権最終予選)と日本選手権があるので、この3日間の中で見つかった改善点を2週間後の最終予選につなげていきたいです。

――リーグ戦からインカレまで、どのような点に成長を感じられましたか

まず、ディフェンスは確実にみんなよくなっていると思います。強く当たれているのと回されることも少なくなっていて、声も出ていました。自分が(永退になって)上がった時に上から見てて、1年生の渋谷が4点くらい取ったりしてみんなすごい成長したなって思います。