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ラグビー部

2019.08.22

ジュニア夏季オープン戦 対帝京大B 8月21日 長野・サニアパークDグラウンド

課題の改善が見られるも強敵・帝京相手に流れつかめず

  前回の天理大戦に完敗し、大きな課題を残して迎えた帝京大B戦。早大Bにとっては前回の試合で実力差が露わになったスクラムの課題の改善が求められる試合であった。前半は完全に帝京大Bに流れを作られ、チャンスを作り出せない早大。前半20分で3トライを帝京大Bに献上し、課題としていたスクラムからのアタックで意地のトライをするも反撃され前半終了。選手交代後に行った後半では、BK陣の活躍によりトライに繋がるような場面が増えるも、得点に直結しない。結局、14-31で試合終了となった。

 前半開始早々、帝京大Bにラインアウトからの流れで先制トライを許す早大。CTB平井亮佑(スポ3=福岡・修猷館)の熱いタックルや、スクラムで両者拮抗し早大Bの課題改善が見られる場面が多かった前半だが、帝京大B度重なるゲインと素早い展開により、ディフェンスの隙を突かれ、完全に流れをつかめない。前半11分、17分どちらも帝京大Bにギャップを突かれトライを献上されてしまう。その後21分に課題としていた早大Bボールのスクラムを成功させ、流れの良いパスワークからWTB加藤皓己(創理4=北海道・函館ラサール)がゴール左端に意地のトライで一矢報いるも、再び点を許し前半を7-24で終える。

自陣から積極的に攻め込むWTB槇瑛人(スポ1=東京・国学院久我山)

 選手交代を行った後半戦では、BK陣の活躍により敵陣でのプレーが増える。ゲインや帝京大Bにペナルティーを誘う場面などの増加から、早大Bが流れをつかみ始めたように見えるも、あと一歩の場面での連係プレーミスやペナルティーにより点につながらないに失トライ、時間が経つに連れてスクラムで力の差が明確になり押され気味になっているシーンも目立った。36分にCTB高木樹(法3=大阪・早稲田摂陵)が最後のチャンスを生かしトライ、試合を14-31で終えることとなった。後半についてWTB梅津友喜(スポ4=岩手・黒沢尻北)は「前半はチャンスすら作れなかったので、チャンスメークに関しては良かったが、結果につながらなかった。点を取りきるということを意識していきたい」と悔しさをにじませた。

敵陣へと大きくゲインしたFB松下怜央(スポ1=神奈川・関東学院六浦)

 今回の試合ではスクラムの課題改善は見られたものの、帝京大に対して終始流れをつかむことのできない試合となった。しかし、チャンスをつかみ切ることができれば、確実に対抗できるはずだ。チームの課題に加え、さらに個人の課題を修正し、早大Aの一員としてグラウンドに立ち、早大の勝利に貢献する姿を見せてくれることを期待したい。

(記事 塩塚梨子、写真 内海日和、鬼頭遥南)

コメント

フランカー柴田徹(社4=神奈川・桐蔭学園)

――試合を振り返って

 入りのディフェンスでうまく前に出られなかったところが一番大きな反省材料だったと思います。一人目のタックルの質が低かったかなと思います。

――合宿のテーマであるクイックポジショニングについては

 たぶんそこよりもそのあとの部分。一人目のタックルというところです。

――春から継続してディフェンスを意識されていますが、そこの積み重ねがあまり出せなかったということでしょうか

 そうですね。自分たちよりも帝京大さんの方がアタックに上回る部分がありました。そこですね。

――両者ともにミスが目立ちましたが、規律の部分については

 タックルに入れない一つの部分に共通するように、細かいところがおろそかになっていたのかなと思います。

――天理大戦でも、A戦とB戦でかなり対照的な結果になりました

 Aの方が一人一人前に出ようという意識が高いぶん、一人一人の少しずつの積み重ねがチームの総合力として大きな差になってきていると思うので、もう少し一人一人が細かい部分を突き詰めるというところを積み重ねていけたらなと思います。

――1週間半後には対抗戦が開幕しますが、どのように迎えていきたいですか

 Aは今やっていたような質の高いラグビーをやっていき、それを見てBもアタックとディフェンスともに突き詰めていけたらと思います。

FB梅津友喜(スポ4=岩手・黒沢尻北)

――今日が久しぶりの出場ということでしたが、いかがですか

 教育実習があった上に、その後足首を捻挫してしまってずっと出場できていなかったのですが、久々にBチームで出場することができて、前半かなりFWが苦しんでいる中、後半いかに立て直せるかということに重点を置いて、4年生として引っ張っていこうという考えでした。

――きょうの試合を振り返って全体としても、個人としてもチャンスを生かしきれない場面があったと思いますが

 後半から入ったのにもかかわらず、自分のところでトライを決めきれなかったというところで、前半は中々チャンスすら作れなかったのですが、少ない中でのチャンスを自分に生かすことができなかったことが反省で、チャンスメイクはできたけれども、最後に仕留めるところを、自分も含め、もっと全員で頑張っていきたいと思います

――前回のコミュニケーション不足という反省から、試合前に意識したことはありますか

 前回同様、BチームはチームはFWで押し込まれてしまうことが多かったのですが、今回もなかなかセットプレーなどを生かせずに、相手に差し込まれることが多く、コミュニケーション云々というよりも、ただプレッシャーがかかる中で自分たちのスキルというものをいかに出せるかというのが、もうちょっといいチームになっていくために必要かなと思いました

――個人としてのこれからの意気込みをお願いします

 31日から関東大学対抗戦も始まってくると思うので、今はけがで出遅れている分、ここからまい進していきたいです。対抗戦に途中からでもレギュラーに食い込んでいけるかな、なんていう風に思っています。トライを目標にしてるので頑張っていきたいです。

CTB高木樹(法3=大阪・早稲田摂陵)

――きょうの試合への意気込みをお願いします

 帝京大の試合ということで、CTBが体を張らなければいけない試合だなと思ってきょうは体を張る気持ちでいました。Aチームが僕達の前で、入りからいい試合をしてくれたので、最初から思いきり当てていこうと思って試合に入りました

――フィジカルの面について詳しく教えてください

 当たり負けてるという感じはしなかったのですが、バインドをしっかりするだとか、しっかり足を踏み込むだとか、細かいところで、いつもはごまかせていることが帝京大のフィジカルが強いのでごまかせずに、ゲインをきられてトライという流れになってしまったなと思います

――最後のトライのシーンを振り返ってひとことお願いします

 その前もこぼれ球に走って詰めたシーンがあったのですが、敵陣なので前出てどんどんプレッシャーをかけていこうと思っていて、良いターンオーバーが起きたので、裏が空いているのが見えたのもあり、走ろう、と思って、絋(SO吉村紘、スポ1=東福岡)に、キック蹴って、と言ってボールをもらいました

――最後ミスが多くなってしまったと思うのですが、反省点はありますか

 最後もそうですし、前半もそうなんですけど、前回の天理大戦も含めて、ミスが多くなった時に、修正するという能力がすごく今のBチームは低くて、立て続けにトライをとられたりしているので、そこが、1番の課題かなと思って取り組んでいきたいなと思います

――最後に今後の目標をお願いします

Bチームとしてはジュニア選手権で勝つということはあるんですけれども、きょうも僕はBチームで出場したのですが、個人としては、まだBチームに甘んじているので、赤黒着て関東大学対抗戦に出たいなと思います。

――

夏季ジュニアオープン戦
早大B スコア 帝京大B
前半 後半 得点 前半 後半
24
14 合計 31
【得点】▽トライ 加藤、高木 ▽ゴール 島本(1G)、吉村(1G) 
※得点者は早大のみ記載

   

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早大Bメンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
横山太一 スポ2 東京・国学院久我山
前半20分交代→16木下隆
原 朋輝 スポ2 神奈川・桐蔭学園
前半33分交代→17中野幸
阿部 対我 社2 東京・早実
前半33分交代→18土田
桑田 陽介 スポ2 愛知・明和
星谷 俊輔 スポ3 東京・国学院久我山
後半11分交代→19中山
柴田 徹 社4 神奈川・桐蔭学園
小柳 圭輝 社2 東京・国学院久我山
後半11分交代→21坪郷
相良 昌彦 社1 東京・早実
前半33分交代→20沖野
藤浪 魁 基理4 東京・本郷
10 島本 雄太 創理3 神奈川・桐蔭
前半33分交代→25吉村
11 加藤 皓己 創理4 北海道・函館ラサール
前半33分交代→25槇
12 平井 亮佑 スポ3 福岡・修猷館
13 高木 樹 法3 大阪・早稲田摂陵
14 池本 暖 人2 愛知・千種
後半0分交代→28梅津
15 松下 怜央 スポ1 神奈川・関東学院六浦
リザーブ
16 木下 隆介 文構3 東京・本郷
17 中野 幸英 文構4 東京・本郷
18 土田 彬洋 スポ3 茨城・茗渓学園
19 中山 匠 教4 東京・成城学園
20 中尾 悟 スポ4 神奈川・桐蔭学園
21 坪郷 智輝 法3 埼玉・川越東
22 沖野 玄 商4 北海道・函館ラサール
23 武田 雄多 文4 東京・早実
24 森谷 隆斗 商2 東京・早大学院
25 吉村 絋 スポ1 東福岡
26 槇 英人 スポ1 東京・国学院久我山
27 田所 賢汰 社3 埼玉・早大本庄
28 梅津 友喜 スポ4 岩手・黒沢尻北
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)