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弓道部

2019.07.03

第31回全国大学選抜大会 6月29・30日 東京・全日本弓道連盟中央道場、明治神宮武道場至誠館弓道場

悲願達成ならず。屈辱の予選敗退

 この日、明治神宮に集まったのは全国九つのブロックから選抜された強豪校、その数42校。いずれも精鋭ぞろいだ。この大舞台で、昨年早大は準優勝を果たしている。今年こそ日本一の頂へ。弓道部はこの大会で優勝することをひとつの大きな目標に据えて、研さんを積んできた。ところが早大は予選で大きく崩れ20射11中。決勝トーナメント進出すら叶わず無念の予選敗退となった。優勝を目指して臨んだ大会。あまりにも早い幕切れだった。

 結末を暗示させるような雨が降りしきる中、今年も全国大学選抜大会(選抜)が開催された。日本全国の各ブロックで高的中を記録した40校と昨年度の優勝校、および射道優秀校の計42校のみが参加を許される、高レベルの大会だ。早大からは男子のみが出場権を与えられた。

日本一に挑んだ男子団体

 大会は予選序盤から西日本工業大学、甲南大学など関西の強豪校が20射17中の高的中をマークする、非常にハイレベルな展開となった。例年の決勝進出ラインは14、5中であり、確実な予選突破のためには16中以上を出しておきたいところだ。「普段の練習では16中、17中くらいは出る」と牧山千莉主将(スポ4=千葉)も語るように、実力通りの力が発揮できれば、予選突破は十分可能だと思われた。ところがその普段の力が出せない。序盤は全関東学生選手権(全関)に引き続き大前を任された千葉智弘(先理2=東京・早大学院)が初矢を確実に決め、他の選手も次々と1本目を的中させるなど、上々の滑り出しだった。しかし2本目で早くも射に乱れが生じ、全員が2本目を引いたところで10射6中。これ以上外せば予選突破が危ぶまれる状況にまで追い詰められた。もう外せないという状況に、「心が折れてしまった」と語る千葉。チームに暗い雰囲気が立ち込める。後がないというプレッシャーからか、選手は次々と矢を外してしまい結果は20射11中。最後まで悪い流れを断ち切れず、全国制覇の夢は予選であっけなく散った。

追い込まれた状況で弓を引く千葉

 「弱い部分が出てしまった」と牧山はこの試合を振り返る。どんな状況下でも練習通りの的中を出せるようにすることと、一度崩れた場合の立て直しは早大にとって大きな課題だ。今回は一度生まれた悪い流れを止められず、的中を落としてしまった。8月に控える全日本学生選手権(インカレ)までに、選手それぞれがここという場面で1本を詰められるようにメンタル面を鍛えていくことが要求される。インカレでは規模、出場校のレベル共に今大会と同水準の戦いが繰り広げられるだろう。今回の苦い敗戦を糧に、早大はインカレでの全国制覇を誓った。

(記事 菊元洋佑、写真 吉田昭太)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽男子団体

千葉、村上史哉(法2=熊本)、西原剛志(スポ4=東京・城北)、阿部悠理(教3=宮城・仙台一)、宮川晃弥(スポ2=茨城・清真学園)

予戦

千葉  ○×○○
村上  ○○×○
西原  ×○××
阿部  ○××○
宮川  ○××○

20射11中

コメント

牧山千莉主将(スポ4=千葉)

――今日は補欠としての出場でしたが

そこはしっかりと的中の出ている5人を選んだので、的中順に選んだベストメンバーです。

――一歩引いたところから選手の射を見たと思うのですが、どう思いましたか

選手たちは皆堂々と弓を引いていたので、しっかり頑張っていたと思います。

――大会直前の部の様子はどうでしたか

部全体で、今日いなかったメンバーも含めて全員が選抜で優勝する、という気持ちを持って一つになって練習できていたので、いい雰囲気だったと思います。

――今回の結果をどう振り返りますか

普段の練習でもあまり出ないような的中が出てしまって、ちょっと弱い部分が出てしまったのかなというのが見受けられました。

――弱い部分とは

普段の練習では16中、17中くらいは出るのですが、こういう緊張した場面となると、しっかりと弓は引いていてもやはり少し甘くなってしまう、というのが弱い部分です。

――次の目標は

8月にインカレがあるのでそこに向けて、全関の反省や今回の経験を次に生かせるように頑張って優勝を狙っていきたいと思います。

――インカレに向けて部ではどういう練習をしていこうと思いますか

緊張感を作り出して、本番に近い状態で同じように弓を引いてしっかり的中を出していく、ということを意識してやっていきたいと思います。

――個人としてインカレの抱負を教えてください

今日団体メンバーとして出場できずに悔しい思いをしたので、また一から練習を積んで、団体でも個人でもいい結果を残せるように頑張っていきたいと思います。

千葉智広(先理2=東京・早大学院)

――全関に引き続き大前を任されましたが、大前というポジションについてどう思いますか

大前というのはまず初矢を当てることでチームにいい流れを渡す、というポジションで、そこに関しては今日当てることができてよかったと思います。ただ2本目を外してしまって、それが結果的に悪い流れを生んでしまったかなと思います。初矢を当てるだけでなくすべての矢を詰めて皆中を出すことでもっといい雰囲気を作っていきたいです。

――今日は全関と比べて調子はどうでしたか

全関が終わってから調子は下がり続けていました。大会前日に新しい、自信をもって引ける引き方を身に着けたのですが、やはりそれにかける時間が足りず、矢数をかけられなかったので自信もって引くことができませんでした。当てようという自信と気概を持って最後まで引ききることができなかったのが外してしまった要因かなと思います。

――全国から強豪校が集まってきましたが、緊張はありましたか。

緊張はしましたが、それよりも心が折れてしまったというのがありました。

――心が折れたとは

全員が2本引き終わったタイミングで4本外していて、ボーダーは例年15中14中あたりなので、チーム全体で5本か6本外すくらいで、ここであと1本か2本しか外してはいけない、と思ったところで心が折れてしまったかなと。そのように思ってしまったことがチームの雰囲気を悪くしてしまったのかなと思います。

――次の目標は

今回は早稲田の弱点が明確に出てしまって、追い上げることができずに全員が崩れてしまいました。全員があと1本を詰められるようにもっとメンタル面を鍛えていかなければならないと思います。

――そのためにどのような練習をしていきたいですか

この1本をいかにして当てるかという意識をもって、1本1本にこだわって練習していきたいです。

――8月のインカレでの目標を教えてください

まず団体で優勝することと、それに加えて個人でもいい成績を残して2冠を狙っていきたいです。