メニュー

柔道部

2019.06.28

第68回全日本学生優勝大会 6月22・23日 日本武道館

見事な逆転劇 中大にリベンジを果たし、51年ぶりのベスト8進出

 「ここで勝たなきゃ男じゃないだろ」(佐藤竜主将、スポ4=東京・修徳)。全日本学生優勝大会(全日本学生)でのベスト8進出をかけ、早大の戦いが始まった。ベスト8進出へ最大のかべとなったのは、東京都学生優勝大会(東京学生)で僅差で敗れた中大。リベンジを果たすべく臨んだ早大は序盤、中大に0ー2と点差をつけられる。しかし、空辰乃輔(スポ3=広島・崇徳)の一本で流れが変わった。続く高波勁佑(社4=富山・小杉)も一本を取り、勝利をたぐり寄せた。全員柔道でつかみ取った全日本学生ベスト8進出は、実に51年ぶり。早大柔道部に新たな歴史を刻んだ。

 大会1日目に行われた1回戦では、先鋒の佐藤虎太郎(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が先制。さらに3勝をあげ、4−0で2回戦に駒を進めた。大会2日目から2回戦が始まり、早大の相手は龍大。「アップの時から調子が良いだろうなと感じていた」という佐藤竜が先陣を切り、早大のペースを作った。6ー0で龍大を圧倒し、ベスト8をかけて3回戦に臨んだ。

龍大戦で先陣を切っていった佐藤竜

 3回戦の相手である中大は5月に行われた東京学生で7人全員が引き分け、代表戦の末に敗れた因縁の相手だ。先鋒の清水祐希(スポ3=愛知・大成)が攻めていくも、相手に小外掛けを決められ、技あり。その後も早大は流れに乗れず、0ー2と劣勢の状況でエース・空に順番が回ってきた。空は東京学生で敗れた後藤昌毅(4年)と再び対戦することになった。「僕自身は至って冷静でした」(空)。そう語るように空は早い時間帯で十字固めを決め、一本を取った。その瞬間、早大ベンチのボルテージが一気に上がる。その後も流れに乗った高波は積極的に相手を攻めていった。相手の隙をつき、大外刈りで一本。高波が一番得意なかたちで勝負を決め、4年生としての意地を見せた。その後を託された百瀬敦也(スポ2=長野・松本第一)と佐藤竜がしっかりと引き分けに持ち込み、2ー2の内容差で中大に勝利。ひとりひとりが自分の役割を果たした試合となった。

試合を決める一本を取り、ガッツポーズをする高波

 準々決勝で戦った国士舘大には、0ー3と力の差を見せられてこの大会を終えたが、早大は51年ぶりに目標のベスト8進出を果たした。中大戦では劣勢でありながら、逆転を信じて戦い続けた。その結果今回の逆転劇が生まれたのではないだろうか。チームの団結力で勝ち取った一勝だった。今年のチーム発足時に立てた目標は、全日本学生体重別団体優勝大会ベスト8と早慶戦優勝だ。あと2つの目標を達成すべく、早大柔道部はこれからも稽古に励んでいく。

勝利が決まった瞬間沸き上がる早大ベンチ

(記事 瀧上恵利、写真 望月清香)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽1回戦 対秋田大 4ー0

▽2回戦 対龍大 6−0

▽3回戦 対中大 ②−2(内容差)

▽準々決勝 対国士舘大 0ー3

コメント

佐藤竜主将(スポ4=東京・修徳)

――ベスト8進出おめでとうございます。今の気持ちを教えてください

本当にうれしいです。最後は負けてしまったのですが、ずっと目標としてきたベスト8を自分の代で達成できました。

――どのような気持ちで今大会に臨みましたか

東京学生でも分かった通り、小さくても勝てると思っていました。前回接戦で負けた中大を抽選で引いてきたので、「ここで勝たなきゃ男じゃないだろ」とみんなに言って臨みました。

――龍大戦では先陣を切られましたが、調子はどうでしたか

きょうはアップの時から調子良いだろうなと感じていました。あんな風に早い時間でしっかり取れたので、チームに弾みをつけることができたと思います。

――中大との戦いを振り返って

前半で予期せぬ負け方をして焦ったところはありましたが、空(辰乃輔、スポ3=広島・崇徳)がしっかり取ってくれて、高波(勁佑、社4=富山・小杉)も4年生の意地で取り返してくれて、その後に百瀬(敦也、社2=長野・松本第一)、僕としっかり自分の仕事ができました。ひとりひとりがしっかり仕事をして勝ちきることができたというのが率直な印象です。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

完璧に相手を止めるという役割で大将に送り出されたのですが、相手が大きくてプレッシャーに負けながらの試合展開でした。本当はもっと組み止めて相手のいいところを出させずに試合ができたらベストだったんですけど、結果として引き分けで終われたので良かったと思います。

――国士館大と戦ってみた感想を教えてください

本当にトップクラスのチームで力の差はあると分かっていたのですが、いい勝負をしていた選手もいますし、これからの早稲田が目標としていけるところなのではないかなと思います。

――これからの目標をお願いします

この代が始まった時に立てた目標がこの大会と尼崎のベスト8、早慶戦優勝なので、あとの2つを達成して自分の代を終わらせたいと思います。

 

高波勁佑(社4=富山・小杉)

――団体戦ベスト8入りおめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください

本当にずっと(団体戦ベスト8を)目標に掲げていたので、今年51年ぶりと聞いて絶対に達成しないといけないと自分の中で思っていて、チームとしての目標が達成できて本当に嬉しいです。

――龍大戦では一本勝ちを決めましたが、ご自身の状態はいかがでしたか

4年間で一番良かったです。相手が小さい相手だったので、まず自分のペースで試合することを意識しました。結果として自分の得意なかたちで技をかけることができたので勝利につながったと思います。

――中大戦では1勝2敗の状況で回ってきましたがどのような気持ちで臨みましたか

僕の前のスコアは全く気にしていなくて、自分が勝つということだけを意識して臨みました。

――中大は東京学生優勝大会で敗北した相手でしたが、戦いを振り返っていかがでしたか

早稲田のチーム力というか団結力が勝ちにつながったと思います。

――国士舘大戦はいかがでしたか

相手が一枚も二枚も上手(うわて)でした。

――最後に、今後に向けての意気込みをお願いします

きょう念願だったベスト8に入れてすごくうれしいんですけど、気持ちを切り替えて個人戦でもいい結果が出せるようにこれから頑張ります。

 

空辰乃輔(スポ3=広島・崇徳)

――ベスト8進出おめでとうございます。今の気持ちを教えてください

僕が1年生の時からずっと目標にしてきたことなので、僕たちの目標を達成できたことがすごくうれしいです。

――きょうの調子はいかがでしたか

きょうの朝のアップの時には正直そんなに良くないかなと感じていました。いざ試合をやってみるとそんなこともなかったです。きょうは得意な寝技も出ていたので、良かったと思います。

――中大の後藤昌毅選手(4年)は東京学生で敗れてしまった相手ですが、どのような作戦で臨まれましたか

狙って取ったのではなく、一本を取った技は練習の成果だったと思います。寝技は特に重点的に練習していて取った十字固めはそんなに得意な技ではなかったのですが、大学に入ってから先輩に教えてもらったり自分で他の格闘技の練習に参加したりして身につけた技なので、それが自然にできたというのは良かったと思います。前の人が負けて0−2で回ってきて、キャプテン(佐藤竜主将、スポ4=東京・修徳)には引き分けで良いと言われていたのですが、力関係を考えた時に取らなきゃうちが負けると思いました。

――空さんの一本から流れが変わりましたね

そうらしいですね(笑)。僕自身は至って冷静でした。後で高波さん(勁佑、社4=富山・小杉)の試合を見ている時に、こんなに流れって一気に変わるんだと思いました。

――国士舘大と戦ってみた感想はありますか

僕国士舘によく練習に行くことがあるんです。きょう戦った相手も高校の時からよく試合している相手だったので、そんなに新しい感じはしなかったです。でも力の差というのはちゃんと存在していて、それをひっくり返すにはまだまだ足りない部分が多いのかなと思います。

――今後の目標をお願いします

僕は今3年生でベスト8入ったので、来年からは当然のようにベスト8に入るというプレッシャーがあると思います。僕個人的には、来年の代も戦力が充実している代だと思っています。今年は佐藤先輩がチームを引っ張ったのですが、来年は僕がチームを引っ張ってベスト8やベスト4へと勝ち上がって試合を楽しめるチームにしたいと思います。

 

佐藤虎太郎(スポ2=神奈川・桐蔭学園)

――ベスト8入りおめでとうございます。今の気持ちを教えてください

チームとしてはすごく良いのかもしれないですけど、僕的には準々決がふがいない試合であまり納得できていないです。言い方が悪いですが、僕のせいで負けたのでいい気持ちではないです。

――きょうの調子はいかがでしたか

いつも通りできたと思います。

――中大戦は負けられないところで登場して引き分けでしっかりと役割を果たせたと思いますが、振り返っていかがですか

相手も大きい選手で引き分け狙いかなとずっと思っていました。でも勝てそうだったので、そこを取りきれなかったことはまだまだレベルアップが必要だと思いました。

――国士舘大と戦ってみてどのような課題が見つかりましたか

僕は小さい階級で相手は大きい選手なのでどう頑張っても力で勝つことは不可能だと思います。これから体のレベルアップと技術のレベルアップといっぱい課題が見つかって良かったです。

――今後の目標を教えてください

7月上旬に東京都ジュニアがあって、その大会は世界ジュニアまで続く大会なので、とりあえず東京都ジュニアで優勝してチームに貢献できるようにしたいです。

百瀬敦也(社2=長野・松本第一)

――団体戦ベスト8入りおめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください。

仕事はできたんですけど、僕では勝負を決められなかったので、そこが少し悔しかったです。でもやっぱり素直にうれしいです。

――龍大戦では判定勝ちを決めましたが、きょうの調子はいかがでしたか

国士舘とやったときは満身創痍って感じでしたけど、そこでも戦えることが分かったので今後も頑張っていきたいと思います。

――中大戦では2勝2敗で負けられない状況で回ってきましたがどのような気持ちで臨みましたか

去年の全国大会で負けた相手とのリベンジ戦だったので、(一本)取られるか取るかわからなかったんですけど、しっかり抑えることができて良かったです。

――中大戦を振り返っていかがですか

チームの応援もしっかりできたし、仕事ができたので良かったと思います。

――国士舘大戦を振り返っていかがてすか

自力の差が出たなという感じだったんですけど、(一本)取られることはなかったので、今後は取れる練習をしていきたいと思います。

――最後に、今後の意気込みをお願いします

今回ベスト8に入ることができたので、来年もベスト8に入ってさらにそれ以上を狙えるように頑張りたいと思います。