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馬術部

2019.06.26

第54回関東学生章典総合競技大会 6月22日・23日 山梨県馬術競技場

3種目総合3位 8年ぶりの快挙

 4日間にかけて行われた関東学生競技大会(「三大大会」)において、早大が3種目総合3位に輝くという8年ぶりの快挙を成し遂げた。初日・2日目から関東学生章典障害競技大会・関東学生章典馬場競技大会でそれぞれ団体3位と好調だった早大は、関東学生章典総合競技大会(総合)でも結果を出すことで「三大大会」すべてで全日本学生大会(全日本)への出場権を獲得することを目指していた。結果、総合については団体4位となり総合競技でも全日本に進出。個人では石山晴茄副将(スポ4=茨城・つくば秀英)が6位、山下大輝(スポ3=宮城・東北)が9位に入賞した。

総合の馬場で演技する武井・稲帥

 3日目の馬場に最初に登場したのは「三大大会」初出場の武井梧右(スポ3=東京・東農大一)。今回「変わった馬」だという稲帥と初めてコンビを組み、初日の障害で活躍を見せたが、馬場でも納得のいく演技ができたという。チームを導く蒔苗知紀主将(国教4=東京・玉川学園)とビビアンリストも59.28点の得点率。総合では同一人馬が馬場競技(馬場)、クロスカントリー競技(クロスカントリー)、障害競技(障害)の3種目に取り組んで減点方式で採点され、団体成績は上位3人の減点の少なさによって決まる。今大会で4度目の出場である石山と実績のあるアイシングラーは、ここで団体での総減点を抑えることが期待されていた。しかし、経路を間違えて減点され、手ごたえのないまま練習の成果が出せずに演技を終える。自身の役割を意識していた石山は経路違反を「やってはいけないミス」だったと表現した。なぜミスが起こったのか。自身の内面を省みた石山は新たな気持ちで最終日を迎えようと長い髪を切った。

クロスカントリーで水濠障害を越える石山・アイシングラー

 最終日のクロスカントリーは自然を模した敷地内の障害が設置された2つのルートから1つを選択して走行する競技だ。選手たちは前日の下見において制限時間内に最終障害を飛び越えることの難しさを知った。石山は5月に同競技場で行われた全日本ヤング総合馬術大会(ヤング総合)のときにインタイムで走破できなかったことを思い返し、スピードを出せるようベストを尽くした。制限時間を2秒上回る記録は目標には届かなかったが、アイシングラーの力が発揮された結果だ。武井は不慣れな水濠障害で苦戦し、タイムオーバーしながらも帰ってきた。山下と稲太郎は障害が連続するポイントで坂を下った勢いのまま迂回せず障害を飛び越えて走る。3分59秒でコースを駆け抜け減点ゼロ。障害には3人馬が駒を進めるが、総合3位となる専修大とはこの時点で開きがあった。

 

 総合の最終競技である障害では多くの選手にとって減点ゼロでの走行は困難だった。障害を一つ落とした石山は自身に馬の力を引き出そうとする焦りがあったと話す。総合は個人では最終日の健闘があり石山が6位、山下が9位に入賞した。団体では4位というまずまずの結果になり、見事三種目全てで全日本への出場権を獲得。関東学生章典障害競技大会・関東学生章典馬場競技大会の結果と合わせ、3種目総合で3位に輝くという8年ぶりの快挙を成し遂げた。しかし石山は、2位以上の順位もあり得たと顔をしかめる。「全学までに全員頑張って練習して、今以上に2倍にも3倍にもレベルアップして、日大と同等に戦えるところまで持っていけたら」。秋の全日本に向けて、さらなる高みを目指す。

表彰式後の選手たち

(記事 日野遙、写真 宇根加菜葉)

結果

関東学生章典総合競技大会

▽馬場競技

石山・アイシングラー 得点率60.72 馬場減点39.3

蒔苗・ビビアンリスト 得点率59.28 馬場減点40.7

武井・稲帥 得点率58.55 馬場減点41.5

山下・稲太郎 得点率57.54 馬場減点42.5

▽クロスカントリー競技

山下・稲太郎 タイム3分59秒 総減点0.0

石山・アイシングラー タイム4分14秒 総減点0.8

武井・稲帥 タイム5分22秒 総減点48.0

蒔苗・ビビアンリスト 3反E

▽障害競技

石山・アイシングラー タイム53.33 総減点4.0

山下・稲太郎 タイム54.36 総減点8.0

武井・稲帥 タイム56.10 総減点8.0

▽個人

6位 石山・アイシングラー

9位 山下・稲太郎

22位 武井・稲帥

▽団体

優勝 日大

2位 東京農業大

3位 専修大

4位 早大

関東学生競技大会3種目総合

▽団体

優勝 日大

2位 専修大

3位 早大

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コメント

石山晴茄副将(スポ4=茨城・つくば秀英)

――馬場についてはいかがでしたか

本当にやってはいけないミスをしてしまったので。内容もあんまりよくなかったですし…。そうですね、経路ミスっていう、やってはいけないミスをしてしまったので、経路が終わって帰ってきて髪をばっさりここ(厩舎)で、はさみで切って。

――それで髪が短くなっていたんですね

そうなんですよ(笑)…馬自体(アイシングラー)もスーパーホースで3位以内に入ってもいい馬なので、部活的にも一番たぶん期待されていた馬で。馬場の点数が全く取れないっていうのは大きなミスで、やってしまったなという。全く練習の成果が出せなかった状況になってしまったのですごい悔しいなと。本当にふがいないです。

――2日目の馬場についてはいかがでしたか

馬自体(稲隆)がもともと馬場馬じゃなくって、たぶんどの人にもこの馬で点数とるのは無理って最初の方とかずっと言われていて。4年生になっても…でもずっと、もともと今回馬場出た馬で1・2年生の時は総合もやっていて、4年間コンビを組んでいた馬だったので、全学に行くことすらも無理って言われていたんですけど、最後の全学にあの馬で行けるっていうのは本当によかったなという風に思います。

――髪を切られたのはプレッシャーなどによるものですか

やっぱり、やってはいけないことをやってしまったので。何かしらチャラチャラしたものが自分にあるのがよくないなって思って、気合入れじゃないですけど、ちょっとここでもう一回リセットしようっていう気持ちで。

――そのあと、今日のクロスカントリーはいかがでしたか

本当にタイムがきついのはわかっていたので、ほかの選手が走ったのと昨日の下見の時点で。あと、前回のヤング総合っていう全然違うクロス(カントリー)の試合でタイムインできなかったので今回こそタイムインしようと思って、最大限の馬のスピードを頑張って出したんですけど。タイムインできなかったのは計算外だったので悔しいんですけど、馬は本当に最大限の力を出してくれたかなって思うので内容的には悪くはなかったと思います。

――障害についてはいかがでしたか

馬の能力を引き出そうと思って焦りすぎてしまって一落下をしてしまった状態だったので、自分が逆に焦ってしまって馬に迷惑をかけてしまったので、もう少し冷静な判断でやっていけたらよかったなと。

――全体を通してご自身の試合を振り返って感じることはありますか

練習の成果が出せた馬もいればまったく馬の能力を出せなかった競技もあったので――3種目出させていただいてとりあえずは全学に3種目ともいけそうなので安堵はしているんですけど――内容が良くなかったので、全然力不足だなっていう。副将として今回出させていただいたんですけど自分的にはちょっと苦いものを感じていて。全学までには何とか力を伸ばしていけたらなと思います。

――早大の結果についてはどうですか

早稲田も全体ではたぶん団体の3位には入れたと思うんですけど(※表彰式前にインタビューしている)、自分が一番足ひっぱってしまったかなって感じがあったので、本当は2位以上には行けたかな、っていうのは悔しいところではあります。全学では何とか3位、2位くらいには上がりたいなと思います。

――今後の意気込みなど改めてお願いします

全学までに全員頑張って練習して、今以上に2倍にも3倍にもレベルアップして、日大と同等に戦えるところまで持っていけたらと思っています。

武井梧右(スポ3=東京・東農大一)

――初めての関東学生競技大会出場でしたが、いかがでしたか

僕自身初めてというのがあって、周りの人にもいろいろアドバイスをもらっていましたが、正直もう少しできたかなというところはあります。

――どのようなアドバイスをもらいましたか

具体的に言うと稲帥と組むのが初めてだったので、稲帥が変わった馬なのですが、その馬に合わせた乗り方などのアドバイスをいろいろもらって、障害などに挑みました。

――初日の障害競技を振り返っていかがですか

第1走行目は思っていた以上に自分の中ではいい結果が出せましたが、第2走行目で馬の疲れもあった中で自分がサポートできる能力が全然足りなかったので、落下が多くなってしまったかなと思います。

――総合はいかがですか

最初の馬場は割といい感じでいけましたが、クロスカントリーで僕の経験不足があだとなって失敗してしまって1反抗になってしまったので、今後の総合の試合ではしっかり細かいところまで注意して、そういうミスはなくしていきたいと思います。

――水濠障害は難しかったですか

そうですね、あんまりやったことがなかったので。

――早学戦に向けての意気込みをお願いします

早学戦のエントリーはまだ分かりませんが、頂いたエントリーを考えて馬に合わせた騎乗ができるように準備を頑張っていきたいと思います。