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アーチェリー部

2019.06.19

全日本学生王座決定戦 6月16日 静岡・つま恋リゾート 彩の郷

悔しさ残る結果となるも、4位で王座を戦い終える!

 試合が終わった後、選手たちの表情からは悔しさに加え、全国から集う強豪相手と熱い戦いを繰り広げた充実感も感じ取ることができた。学生アーチャーの大舞台、全日本学生王座決定戦(王座)が今年も静岡県掛川市のつま恋リゾートで行われた。早大は予選を5位で通過すると、準々決勝に勝利。勢いそのまま勝ち切りたかったが、準決勝、続く3位決定戦で敗れ、4位で戦いを終えることになった。

 王座は1日目に予選ラウンドが行われ、2日目に予選の順位に応じて決勝ラウンドのトーナメントが割り当てられる仕組みだ。しかし今年は1日目が悪天候のため中止に。そのため2日目の午前中に予選が、午後に全18チーム中上位8チームで決勝ラウンドが行われることになった。リーグ戦から点数面でチームを引っ張り、初めて王座のメンバーに選ばれた横塚葵(文構2=埼玉・栄東)は「8チームだけになって他は予選で落ちてしまうことになって、多少のプレッシャーにはなりました」と話した通り、予選で半分以上が姿を消すという難しい戦いに。そんな中でも早大は落ち着いた射を見せた。横塚と同じく2年生の中村美優(スポ2=北海道・旭川北)は昨年に続いての王座出場。その中村はリーグ戦での安定感そのままにチームをけん引した。晴れこそしたが強い風が吹く難しい環境の中で、「風を見極めながらテンポよく射つことや、強くまっすぐに射つことで風にも対応できるように」意識して射ったという中村。予選ではチーム1位の582点の成績を残した。さらに1年生ながら王座出場を果たした矢原七海(スポ1=福岡・柏陵)は「雰囲気を大切にしたい」と意識して望み、チーム2位の成績をマーク。またチーム力の向上を常に目指し、王座までチームを導いてきた助川茜女子主将(政経4=岩手・花巻北)も食らいつき、早大は予選で6位とした。

決勝ラウンドでサポートに回った助川とハイタッチする中村

 迎えた決勝ラウンドは負けたら終わりのトーナメント方式。1人2射を放ち、セットごとに合計点の多いチームに2ポイント、同点の場合は1ポイントが与えられ、先に5ポイント取った方が勝者となる。またここからは射つ選手は3人となり、助川がサポート役に回ることになった。「もちろん射ちたかったというのはある」としたうえで、「ずっと頼もしい後輩に私も時には引っ張ってもらうようなこともあったので、信じて、任せられると思ってしっかり自分は後ろで盛り上げようといった気持ち」だったと話した助川。そのサポートもあってか早大は初戦の愛知産業大戦で、最初にセットポイントを奪われながら逆転し、準決勝進出を決める。続く相手は昨年優勝した強豪、近大。中心に矢を集める近大を前に早大は苦戦し、2セットを連取され、追い込まれる。しかし早大はここで底力を見せた。中村、横塚、矢原の3人がテンポよく中心に矢を集め、近大から1セット取り返す。だが続くセットは惜しくも落とし、早大は3位決定戦に回ることになった。3位決定戦の相手は昨年5位の同志社大。この試合では応援の部員からメンバー紹介が行われ、試合は大きな盛り上がりを見せた。「前や後ろからたくさん聞こえてきて、自分がすごく応援されているんだと思うと、すごくうれしかった」(中村)という中で何としても勝ち切りたかった早大。しかし同志社大の高得点を次々に決める射の前に及ばなかった早大。3セットを続けて奪われ、4位で戦いを終えることとなった。

チームの雰囲気を意識しながらプレーした矢原

 王座制覇を目指し1年間努力を重ねてきたアーチェリー部にとって4位という成績は決して満足できる成績ではないはずだ。しかし昨年はベスト16だったことを踏まえれば、助川女子主将の下で戦い続けてきた早大の1年間は実りあるものだったと言って間違いない。1年生ながら上級生にも積極的に声を掛け、チームの雰囲気作りにも貢献した矢原。2年連続で王座に進出し、難しいコンディションの中でも安定した射でチームを引っ張った中村。王座初出場ながら、常に冷静さを保ちながら戦った横塚。そしてチームを大切にし、最後の大会となった王座ではサポート役に徹して精神的支柱となった助川。このメンバーだからこそ4位という昨年を上回る成績を残すことができたのだろう。「この悔しさを絶対に忘れずに来年絶対に王座制覇をしたい」と決意を語った中村。「まだまだ大学での競技生活がある中で、自信をもって射ってほしいし、楽しんで射ってほしい」と後輩への思いを語った助川。この代では成し遂げられなかった悲願を必ず達成するために。早大の新たな戦いはここからはじまる。

(記事 岡秀樹、写真 芦澤りさ 岡秀樹)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

助川と喜ぶ横塚

結果

▽予選ラウンド

早大 6位 1642点

▽決勝ラウンド

準々決勝

○早大6-2愛知産業大

準決勝

●早大2-6近大

3位決定戦

●早大0-6同志社大

コメント

助川茜女子主将(政経4=岩手・花巻北)

――今の率直な気持ちを教えてください

 そうですね。途中で近大さんと当たってかなり惜しいというか、チームの雰囲気がいい中で負けてしまったというのはすごく悔しくて、そこを勝てれば決勝という場面だったので、すごく悔しくはあったんですけど最後まで4人と応援の皆さんと最後までしっかり戦い抜けたのは、すごくよかったなと思います。

――リーグ戦からここまでチームを引っ張り続けてこられましたが、決勝ラウンドではメンバー外となってしまいました。それについてはいかがでしょうか

 そうですね。もちろん射ちたかったというのはあるんですけど、ずっと頼もしい後輩に私も時には引っ張ってもらうようなこともあったので、信じて、任せられると思ってしっかり自分は後ろで盛り上げようといった気持ちで臨みました。

――昨日の予選が延期となりましたが、調整の面で大変だったことはありますか

 そうですね。やはり平射ちをしてからトーナメントに入るというところで、射数が多くなったり、きのう雨で濡れてしまったので、そういった中で体調管理をどうしていくかというところもあったんですけど、みんな落ち着いてその場その場に応じて臨機応変に対応できていたのはすごくよかったなと思います。

――予選の射の中で意識されていた点はありますか

 そうですね。やはり風がきのうに引き続き強かったので、軸をまっすぐに立つことと、しっかり思い切ってという2点だけ意識して射ちました。

――意識していた点をチームの他のメンバーに伝えることはありましたか

 風が吹いていく中でどっちにいくので、しっかりまっすぐ立ちましょうなどは4人の共通認識としてあったので、そのあたりもうまく声を掛けながらできたかなと思います。

――これで58代の試合は最後になりました。後輩に伝えていきたいことなどはありますか

 私はこれで引退なんですけど、みんなはまだ次があるというか、特に今回女子のチームで王座に出た人たちというのは2年生と1年生になるので、まだまだ大学での競技生活がある中で、自信をもって射ってほしいし、楽しんで射ってほしいなと思います。

――最後に、助川選手自身、今後アーチェリーとどのように向き合っていきたいですか

 そうですね。私自身は長くというか、大学を卒業しても続けるのかということは決めていなくて、王座というところで終わろうかなとも思っていたので、ちょっと休んでというか、やりたいなと思えた時にアーチェリーをできたらなと思います。

中村美優(スポ2=北海道・旭川北)

――試合を終えて率直な気持ちを教えてください

 素直に悔しいです。1年前の王座で来年こそはと思ったんですけど、それが果たせなくて58代の引退になってしまったことが、すごく悔しくて悲しいなと思います。

――きのうの試合が中止になり、きょう予選と決勝が1日で行われるイレギュラーな形のなったと思うのですが、難しい部分はありましたか

 きのうは中止にはなったのですが、本日は雨がないだけで、風は自分側と的側が逆に吹いていたのでとても難しくて、そこに対応が遅れてしまったところが良くなかったかなと思います。

――その強い風が吹く中で、予選ではチーム1位の成績をマークされましたが、試合の中で意識された点、また工夫された点はありますか

 とても風が強いので、風を見極めながらテンポよく射つことや、強くまっすぐに射つことで風にも対応できるように射ちました。

――決勝ラウンドの1試合目、愛知産業大戦では最初の1セットを奪われましたが、その時焦りなどはありましたか

 最初のセットを奪われはしたんですけど、すごい団体戦をやること自体が楽しかったですし、他の2人も当ててくれると信じていたので、焦りとかはなかったです。

――準決勝の近大戦では追い込まれた中で1セット奪い返し、粘りを見せました。何な意識されていたことはありますか

 近大はもちろん格上の相だとはわかっていたんですけど、どうしても王座制覇したかったですし、たくさん自分が応援されていたのもわかっていたので、最後まで諦めることなく射ち切ることを意識しました。

――やはり応援の声は力になりましたか

 はい。3位決定戦の時は前や後ろからたくさん聞こえてきて、自分がすごく応援されているんだと思うと、すごくうれしかったです。

――きょうで58代としての試合は最後になりましたが、1年間を振り返っていかがでしたか

 もちろん自分自身は成長できた部分はあったと思うんですけど、それでもまだ足りない部分がたくさんあったと思うので、もちろん王座は1年に1回しかなくて、58代の王座は1度しかなかったんですけど、この悔しさを絶対に忘れずに来年絶対に王座制覇をしたいなと思っています。

――最後に、これから59代が始まります。これからの目標を教えてください

 目標はもちろん59代として王座を制覇したいと思っていますし、さらに前回の東日本(大会)でインカレ(全日本学生個人選手権)も決まったり国内大会でも上位の大会があると思うので、その中でも優勝できるように頑張っていきたいなと思っています。

横塚葵(文構2=埼玉・栄東)

――今の率直な気持ちを教えてください

 すごい悔しいというよりはチームに貢献できなかったなという自分の未熟さに反省する気持ちの方が強いです。

――チームに貢献できなかったというのは

 予選でもそうなんですけど、トーナメントでもなかなか自分の思うように射てず、他の3人の方、トーナメントでは2人の方に引っ張ってもらう形になってしまったので、1年生も出ている中でもうちょっと先輩として引っ張っていけたらいいかなと思っていたんですけど、それができなかったというのが反省点です。

――きのうの試合が中止になり、きょう予選と決勝が1日で行われるイレギュラーな形のなったと思うのですが、難しい部分はありましたか

 そうですね。まず普段の王座というのは予選で落ちることのない、全チームがトーナメントに進むということだったんですけど、まずそれが8チームだけになって他は予選で落ちてしまうことになって、多少のプレッシャーにはなりましたね。加えてこの天候だったので自分でもどこまでのパフォーマンスができるかという不安もありましたし、金曜日が移動日できのう射てなかったということで2日間も間が空いてしまったので、少し調整は難しかったかなと思います。

――決勝ラウンドでは普段あまり感情を表に出さない横塚選手がチームメイトとグーたちしていく場面が印象的でした

 もちろん団体戦ですし、大学の名前を背負って戦っているので、選手、応援関係なく一丸となって戦うということで、普段あまり表には出さないんですけど、リーグ戦とはやはり別物ですので、そこは自分も積極的に加われるように、また士気を上げられるようにという気持ちでやりました。

――初めての王座出場となりましたが、緊張などはありましたか

 去年、自分は風邪を引いてしまって王座という舞台に応援としても加わることができなかったので、本当に大学に入って初めてだったんですけど、きのうの雨天中止もあり、王座とはこんなに厳しいものなのかというのもあり、8チームの予選落ちもあるとのことで、ある程度のところまではしっかりやらないという、若干気負ってしまった部分はありました。

――58代としての試合は最後になりましたが、1年間を振り返っていかがでしたか

 58代本当にあっという間でした。春と秋に試合が集中して、夏と冬、3月あたりは合宿という感じで本当に慌ただしい1年で、大学生活、普通に勉強の方もありますし、部活の方もありますしといった形で、振り返る間もなくあっという間に過ぎてしまったなというのがひとつの反省としてあるので、来年59代となりまして、その次は自分たちが幹部代として引っ張っていかなければならないので、要所でしっかり振り返って自分だったらどうするかなと考えて、今年1年過ごしていきたいなと思います。

――これからの59代の中での目標を教えてください

 59代として王座制覇というのはもちろんある目標でして、今年自分がもうちょっと当てていればという、惜しいという新たな道といいますか可能性は見えたと思いますので、もちろん自分も実力を上げてチームにきちんと貢献できる、当てなければいけない部分で結果を残せる選手になれるように頑張っていきたいと思います。

矢原七海(スポ1=福岡・柏陵)

――今の率直な気持ちを聞かせてください

 大学入って初めての全国大会だったので、正直大学のレベルがどれくらいかも分からなくて、今回はとりあえず楽しもうという気持ちだったんですけど、ブロンズメダルマッチ(3位決定戦)まで出られたのでうれしいけれど、最後の最後まで勝ちたかったです。勝てるところにいると知れたので、来年は王座制覇を目指して頑張りたいという気持ちです。

――昨日の試合が中止になり、予選と決勝が同じ日に行われてイレギュラーでしたが、難しく感じた部分はありましたか

 朝が早かったことは大変でしたが、予選が最初でトーナメントになるということに関しては何とも思いませんでした。予選と同じ状況で決勝も挑めたので、そこに関しては同じ日で良かったかなと思いました。

――強い風が吹く中、難しいコンディションだったと思いますが、その点についてはいかがですか

 風のせいと言い訳したかったですが、みんな同じ状況なので、風にも耐えられるような練習量や自分の技術が必要だなと思いました。

――初めての王座の出場で意識していた点はありますか

 自分は、結構雰囲気を大切にしたくて、声かけとか、1年生だけど頑張ってやろうと思っていたので、その雰囲気づくり、例えば沈んでいるときとかに自分が声かけることでテンションを上げられるように、意識してやろうと思いました。先輩方を元気づけようと思って臨みました。

――きょうで4年生は引退になりますが、4年生への思いは

 入部してそんなに経ってないんですけど、入部する前から合宿とかでお世話になりました。いろいろな面でサポートしてくださったし、たくさん声をかけていただいて、他の1年生よりは自分が4年生と一緒にいる期間は長かったので、4年生が出たいはずの王座にも自分が出させてもらったので、しっかりそのことを忘れずに来年も頑張れるように、早稲田でしっかり存在感出せるように頑張っていこうと思います。

――今後の抱負を教えてください

 新チームになりますが、自分がやることは変わらないと思うので、しっかり成績を出せるように、みんなから応援されるような選手になれるように頑張っていこうと思います。