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競走部

2019.06.09

2019日本学生個人選手権 6月7〜9日 神奈川・ShonanBMWスタジアム平塚

中村健と竹内が2位入賞!好記録も続々と誕生

 関東学生対校選手権(関カレ)から2週間経ち、迎えた今年の日本学生個人選手権。開催初日の6日から関東地方の梅雨入りが発表され、コンディションも悪く欠場者も相次いだ今大会。早大からは10種目に14人が出場した。その中でも男子走幅跳に出場した中村健士(スポ4=東京・調布北)と女子400メートルの竹内まり(教4=愛媛・松山西中等)がともに2位に入り、銀メダルを獲得した。この他にも、男子100メートルに出走した南山義輝(スポ3=福岡・小倉東)が10秒29(+1.0)を、男子110メートル障害では森戸信陽が13秒97(+1.3)の好タイムをマーク。今後へつながる一戦となった選手も多く、鍛錬の夏を越えた日本学生対校選手権(全カレ)での活躍を予感させた。

(以下記事、写真 岡部稜)

★南山が10秒29をマーク!6位入賞を果たす(男子100メートル)

準決勝で大幅自己ベストの10秒29(+1.0)をマークした南山

 南山義輝(スポ3=福岡・小倉東)が好調だ。今月2日の布勢スプリントで自己記録を更新した勢いのあるスプリンターは今大会でも躍動。予選、準決勝と立て続けに自己ベストを連発し、決勝では6位に入った。

 予選で10秒40(+1.6)と布勢スプリントでマークした10秒41(+1.7)を0.01秒上回る好記録で準決勝に駒を進めた南山。布勢スプリントで課題に残ったスタートの局面を念頭に置いていたが、「予選でスタートダッシュがある程度良かったので、スタートから中盤でどう走れるか、そして後半にその加速でどれだけ行けるか試した」とレースプランを変更して準決勝に挑んだ。

 そのレースでは快記録が生まれた。追い風1.0メートルの絶妙な風を受けた準決勝1組。スタートから坂井隆一郎(関大)が抜け出す展開で南山はし烈な2着争いを繰り広げ、南山を含む3人が坂井のゴール後にフィニッシュラインへ飛び込んだ。学生歴代7位の10秒12の坂井のタイムが掲示板に表示されると会場にどよめきが起こる中で続々と記録が表示される。4番目に南山の名前の隣に「10秒29」が出ると南山は「えーっ!」と好タイムに驚きをあらわにした。「先生から『(10秒)2台は出る』と言われていましたが、僕は出ないだろうと思っていたので」(南山)。予選での自己記録をさらに0.11秒更新して決勝進出を決めた。決勝ではスタートから出遅れてしまい6位にとどまったが「課題は見えたので良いレースになったと思う」と1年時のU20日本選手権以来の個人の全国大会の決勝レースは価値のある一戦となったようだ。

 5月初旬の記録会、6月の布勢スプリント、そして今大会と立て続けに100メートルの自己記録を更新している一因として南山は「陸上競技に対して冷静になった」と挙げる。試合を重ねるごとに課題が明確になり、それを修正していくことで記録を伸ばせているという。早大の選手として橋元晃志(平29スポ卒=鹿児島・川薩清修館)が3年時にマーク(10秒29)して以来4年ぶりの10秒2台に乗せた南山は、来る9月の日本学生対校選手権に向けて「入賞はもちろん表彰台にも登りたい」とさらなる飛躍を誓った。

★『日本一のハードルブロック』へ。2年生ハードラーの挑戦

2年ぶりの13秒台をマークし、決勝では6位に入った森戸

 男子110メートル障害には日本学生対校選手権(全カレ)のA標準である「14秒05」をターゲットに森戸信陽(スポ2=千葉・市船橋)と勝田築(スポ2=島根・開星)の2年生ハードラーが挑んだ。

 関東学生対校選手権(関カレ)でひざのけがからの復帰戦ながらも決勝まであとわずかという成績を収めた森戸は、予選からシーズンベストとなる14秒09をマーク。「予選からいいかたちで来ていて、なんとなく自信があった」(森戸)と迎えた準決勝では大雨がトラックにたたきつける中、隣を走る吉間海斗(法大)と競り合うレースに。わずかに吉間には及ばず2着でのフィニッシュになったものの、森戸自身2年ぶりの13秒台となる13秒97(+1.3)で決勝進出を決めてみせた。「残ったからにはちゃんと勝負したい」(森戸)と挑んだ決勝では序盤から出遅れてしまい、6位でのゴール。「全然レースに参加できなかった」と悔しそうに振り返った。市船橋高3年時の県民大会でマークした自己記録・13秒91以来2度目の13秒台に到達した森戸は、「自己記録が変な壁に感じているところがありましたが、その先が見えてきたように思います」と、今大会の走りがターニングポイントとなったようだ。

 一方、関カレで高3以来のベスト記録・14秒10(+1.8)をたたき出していた勝田は、「どれもしっくりこない感じだった」と満足行かない結果に終わってしまった。予選と準決勝、9位以下決定戦の3本のレース共に目標の14秒05には届かず、9位以下決定戦のフィニッシュ後には自己記録に近い14秒14(0.0)の好タイムにも、タイマーを見て首を傾げた。記録は物足りなかったが、「改善点がありすぎて今後につながるレースだった」と手応えをつかんだ勝田。自身初の13秒台にも、「自分の体と条件がそろえば出せると思う」と記録更新への意欲を示した。

勝田は狙っていた14秒05には届かなかったものの、13秒台へ手応えをつかんだ様子だった

 障害ブロックの2年生に勢いがある。今シーズン、森戸の2年ぶり13秒台、勝田の自己記録更新、そして400メートル障害が専門の山内大夢(スポ2=福島・会津)は春先から自己ベストを連発し、関カレでは並み居る4年生に立ち向かい5位に入賞した。「山内のおかげでいい雰囲気が漂っています」(森戸)と、山内の活躍がブロック内の刺激剤になっているようだ。

 勝田は16年総体2位、17年総体優勝、森戸は17年総体2位、山内も17年総体2位と誰もがうらやむような素晴らしい成績を収めてきた3人。ただルーキーイヤーとなった昨年は思うような結果が残せなかった。関カレ、全カレの対校戦では誰一人と準決勝へ進出することができず、自己記録の更新もかなわなかった。しかし、今年に入ってからは好調な動きを見せている。その理由を森戸はこのように分析している。

 「たぶん1年目はみんな焦ったりとか、記録を出さなきゃとかという気持ちがあったと思うんですけど、2年目を迎えてやっと焦りがなくなって、いい意味で余裕が持てるようになったのが一番大きいのではないですかね」

 数々の実績、そして恵まれた体格を持つ3人の2年生ハードラーのポテンシャルは底知れぬものがある。『日本一のハードルブロック』の一翼を担うべく、3人は一歩ずつ成長を続けていく――。

★ラストシーズンも折り返し。4年生の活躍に迫る(男子走幅跳、女子400メートル、女子1万メートル競歩)

2位に入賞した中村健。日本選手権ではさらなるビッグジャンプに期待だ

 男子走幅跳に出場した中村健士(スポ4=東京・調布北)は7メートル50で銀メダルを獲得した。今月末の日本選手権に向け、練習の一環として出場した今大会。数値以上の風に悩まされ無効試技になる選手が続出する中で3回目までに確実に記録を残し、2位で4回目以降の試技につなげる。後半戦は助走を合わせた3回目までの試技から気持ちを切り替えて臨んだが記録を伸ばすことはできず、2回目の跳躍が最高記録となった。「全力で跳んだ時にファールになってしまうので、そこの感覚がもう少し良くなれば」と中村は課題を口にした。2度目の出場となる日本選手権では「8メートルを跳びたいもありますが順位が欲しい。8位入賞を達成させたいです」(中村)。日本最高峰の舞台で最高の跳躍を披露するために、残り3週間トレーニングを積んでいく。

2位ながらも目標の54秒台に届かず、悔しい表情を見せた竹内

 女子400メートルでは800メートルを得意とする竹内まり(教4=愛媛・松山西中等)が2位に入った。自己記録の54秒台に目標を定めて挑んだ竹内は予選、準決勝を1着通過で決勝に駒を進めた。決勝では「前半から積極的に走って、かつ後半切り替えられるレースをしようと思っていました」(竹内)と序盤から先頭に立つ。残り100メートルまでトップでレースを進めていた竹内だが、徐々に54秒台のベスト記録を持つ塩見綾乃(立命大)が迫り、ラスト50メートルを切って逆転を許してしまう。2位でのフィニッシュとなり、ゴール後には54秒台に届かなかったことに納得のいかない表情を浮かべた。今シーズンは400メートルのスピードを800メートルに生かしきれていない点があるという竹内。「スピードを維持したまま800メートルを走り切れる走り」(竹内)を体現するべく、後半シーズンへ向けさらなる磨きをかける。

関カレから大幅に記録を縮めた溝口。調子は右肩上がりだ

 女子1万メートル競歩では溝口友己歩(スポ4=長野東)が5位に入賞。9月の日本学生対校選手権(全カレ)の『予行練習』として今大会の出場を決めた。事前のレースプランどおり1キロ4分45~50秒の落ち着いたペースで歩を進めた溝口。その後は冬季の練習不足や貧血の影響もあってややペースダウンしたが、1キロ5分を下回ることなく歩き抜き、5位でフィニッシュした。48分45秒70のタイムは関カレよりも40秒以上速い記録で、関東の選手の中でも4番目から3番にジャンプアップ。関カレ後には自身の生活や練習での行動をひとつひとつ見直してきたそうで、「徐々に右肩上がりに来ています」(溝口)と調子の上向きを実感している。そこには言葉を詰まらせていた2週間前の関カレとは違う、力強く話す溝口の姿があった。

 入賞した3人に加え、髙内真壮(スポ4=栃木・作新学院)が男子200メートルに、雨宮巧(社4=山梨・巨摩)が男子砲丸投に出場したが、ともに厳しい結果に終わってしまった。競走部の看板を背負う4年生のラストシーズンも折り返しに近づいている。全カレをはじめとした大会で最終学年の意地を見せることができるか、その巻き返しに期待したい。

男子結果

▽100メートル(8日)

予選(5組2着+6)

南山義輝(スポ3=福岡・小倉東)  10秒40(+1.6)(5組2着)自己新記録、準決勝進出

三浦励央奈(スポ1=神奈川・法政二)棄権

準決勝(2組3着+2)

南山 10秒29(+1.0)(1組4着)自己新記録、決勝進出

決勝(-0.1)

南山 10秒57(6位)

200メートル(9日)

予選(10組2着+4)

澤大地(スポ1=滋賀・草津東)  21秒73(+2.1)(3組3着)

松本朗(スポ2=福岡・戸畑)   21秒63(+3.2)(4組4着)

髙内真壮(スポ4=栃木・作新学院)21秒49(+0.2)(8組3着)準決勝進出

三浦               棄権

準決勝(2組3着+2)

髙内 22秒10(+1.8)(2組8着)

▽400メートル

予選(6組2着+4)(7日)

村木渉真(スポ3=愛知・千種) 48秒23(5組2着)準決勝進出

準決勝(2組3着+2)(7日)

村木 48秒60(2組6着)

▽800メートル

予選(7組3着+3)(8日)

徳永翼(人4=岡山操山) 棄権

▽1500メートル(7日)

予選(3組4着+3)

齋藤雅英(スポ4=東京・早実)  棄権

半澤黎斗(スポ2=福島・学法石川)棄権

▽5000メートル決勝(2組タイムレース)(8日)

真柄光佑(スポ4=埼玉・西武学園文理)棄権

千明龍之佑(スポ2=群馬・東農大二) 棄権

半澤黎斗(スポ2=福島・学法石川)  棄権

山口賢助(文2=鹿児島・鶴丸)    棄権

小指卓也(スポ1=福島・学法石川)  棄権

安田博登(スポ1=千葉・市船橋)   棄権

▽110メートル障害(7日)

予選(7組3着+3)

森戸信陽(スポ2=千葉・市船橋) 14秒09(-0.3)(3組1着)準決勝進出

勝田築(スポ2=島根・開星)   14秒33(+1.5)(5組2着)準決勝進出

金井直(スポ4=神奈川・橘)   棄権

準決勝(3組2着+2)

勝田 14秒22(+0.9)(1組5着)9位以下決定戦進出

森戸 13秒97(+1.3)(3組2着)決勝進出

決勝(-0.4)

森戸 14秒21(6位)

9位以下決定戦(0.0)

勝田 14秒14(1着)

▽400メートル障害

予選(7組3着+3)(8日)

山内大夢(スポ2=福島・会津)棄権

▽3000メートル障害決勝(3組タイムレース)(9日)

森田将平(スポ3=広島・修道)棄権

大木皓太(スポ4=千葉・成田)棄権

▽走幅跳決勝(8日)

中村健士(スポ4=東京・調布北)7メートル50(-0.8)(2位)

▽砲丸投決勝(7日)

雨宮巧(社4=山梨・巨摩)13メートル38(33位)

女子結果

▽400メートル

予選(5組2着+6)(7日)

竹内まり(教4=愛媛・松山西中等)56秒04(2組1着)準決勝進出

準決勝(3組2着+2)(7日)

竹内 55秒96(2組1着)決勝進出

決勝(8日)

竹内 55秒85(2位)

▽800メートル

予選(6組2着+4)(7日)

藤崎紗羅(社2=東京・早実)2分15秒04(2組3着)

髙田真菜(商1=東京・早実)2分15秒36(6組3着)

▽1万メートル競歩決勝(8日)

溝口友己歩(スポ4=長野東)48分45秒70(5位)

▽走幅跳決勝(9日)

漁野理子(政経3=和歌山・新宮)5メートル84(+1.8)(11位)

男子コメント

中村健士(スポ4=東京・調布北)

――今大会に出場した狙いは

まず関カレ(関東学生対校選手権)では助走を合わすことができなかったことが一番の敗因で、けがもあって練習も積めていませんでした。自分の中で一番練習になるのは、本番で競技することだと思って、この試合を利用したというか自分の中で練習兼本番というかたちで出場させていただきました。

――記録や順位はあまり考えずに、ということですか

そうですね。今回はあまり調整もしていなかったので、練習の一環というかたちで出場しました。

――関カレから2週間ですが、練習での調子はいかがですか

ちょっとまだイマイチ上がらないところがあって。きょうは走りも全然うまく行かなかったですし。まだスピード練習をできていないと思うところと、けがにびびっているところがあるので、3週間後の日本選手権までには練習をたくさん積んでいきたいと思います。

――今日は7メートル50(-0.8)がベスト記録となりました

ちょっとさすがに低いかなという気持ちが大きいですね。記録を求めていない気持ちもありましたが、いざ出るとなると記録も欲しいなと。もう少し出せたんじゃないかなという気持ちはありますね。

――記録が安定していたと思いますがご自身ではどう考えていますか

これは(7メートル)40くらいだなと思ったのが41で、それは足を合わせた跳躍で、50も合わせたものでした。その後(4回目以降)の47や45の跳躍は気持ちを切り替えてやっていたので、ガツンと1本自己ベストに行くくらいの記録を出せていたらと思いました。

――今回は関カレと違って、1、2回目にしっかりと記録を残しました

そこはすごい良かったなと思います。安心しました。

――きょう良かった点や課題はありますか

きょうは自分の調子があまり万全ではありませんでしたが、その中で一番の助走から跳躍ができたところが良かった点で、課題としては無心になってというか、全力でやった時にファールでなければ記録は出ると思うんですけど、関カレから今回もファールしてしまうことがあったので、そこの感覚がもう少し良くなればと思います。

――次の大会は日本選手権となりますが目標をお願いします

きょうみたいな試合展開には絶対にならないと思うので、きょうの1本目の記録からさらに30~40センチの記録で乗せていって、8メートルを跳びたいですけど、順位が欲しいですね。8位入賞をしたいです。

南山義輝(スポ3=福岡・小倉東)

――今大会の目標はありましたか

関カレ(関東学生対校選手権)と布勢スプリントと連戦だったんですけど、会場の平塚は良い風が吹くので、とりあえず(10秒)3台は出したいという気持ちで個人選手権に挑もうかなと思いました。

――連戦の中で調子はいかがでしたか

関カレの前に脚をちょっとけがしてしまって、関カレには調子を合わせきれないまま走ってしまったんですけど、それから若干感覚が戻ってきはじめて、布勢でも試したいことを試せました。試合を重ねていくごとに自分の走りに課題が見つかって、だんだんとまとまってきている感じはしますね。

――準決勝のレースを振り返るといかがですか

布勢での課題はSD(スタートダッシュ)が良くない部分で、逆に中盤から後半が良かったので、今回は前半をどれだけ楽に遅れずに行って、中盤でスピードに乗って後半に良い走りをしたいなと思っていました。きょうのアップではやはりSDが良くなかったので、どうかなと思う部分はあったんですけど、予選である程度SDが良くて、中盤もスピードに乗れた感じがしたので、きょうはレースプランを切り替えて、SDから中盤でどう走れるか、そして後半にその加速でどれだけ行けるか試しました。予選は後半があまり良くなかったので中盤からどれだけ楽に行けるかを準決勝で試そう思っていたので、準決勝はそれがうまくはまったかなという感じはしました。

――予選、準決勝ともにスタートがやり直しでしたが、怖さなどはありましたか

そんなになかったですね。中盤のことを考えていたので。きょうはあまりスタートのことを考えなくても良い感じで走れていたので、(準決勝では)動揺することはなかったですね。

――準決勝のレース後には坂井隆一郎選手(関大)の記録にも、ご自身の記録にも驚いていましたね

いや恥ずかしいです(笑)。予選が終わって、先生から「(10秒)2台は出るかな」と言われていて、でも僕は出ないだろうと思っていたので、準決勝走ってみて遅いんじゃないかなと思ったらただ前が速いだけで、意外と速かったという感じでした。

――決勝のレースを振り返ると

記録は出ないと思っていたので、どういうレース展開をして順位を取れるかなと思っていたんですけど、SDから中盤が上がりきらなくて、練習不足もあって中盤から後半にかけてもつくり直すことはできなくて、そのままゴールという感じでした。ただ課題は見えたので良いレースになったと思いますね。

――記録更新が続いていますが、その理由はありますか

陸上に対して冷静になったというか、どうしたら速くなるかとか、試合を重ねていくごとに課題が明確になってそこをどうやって走っていこうかなと考えていたら徐々に記録が伸びていったので、実感はない感じですね。自分の中で修正したいなと思うところをやったら記録が出たので、そこが要因というか、うまく行ってるのかなと思います。また今まではレースを重ねるとけがをしてしまっていたので、それがなく走れるようになったのも感覚的にも良いものがつかめているからなのではというのがあります。

――これからまた強化していきたい部分はありますか

やはり中盤のトップスピードの維持の仕方とか、中盤から後半の部分が課題かなと思っているので、特に中盤からの練習はしていこうかなと思います。

――次の大きな大会は日本学生対校選手権(全カレ)になると思いますが目標はありますか

全カレでは入賞はもちろん、表彰台に登りたいなと思います。

勝田築(スポ2=島根・開星)

――今大会の目標は

(110メートル障害の)メンバーが3人いる中で、まだ誰も全カレ(日本学生対校選手権)のA標準を切っていなくて、そのタイムである14秒05を目標にしていました。

――順位はそこまで意識せずという感じでしたか

記録が出たら出たで結果が付いてくると思ったので、そこまで勝ちに行くというよりはタイムを狙いに行きました。

――では3本のレースを振り返るといかがでしたか

そうですね。予選は安全に行き過ぎたというか攻めずに行ってしまいました。準決勝はアプローチのところで、最初の2歩を早く出過ぎてしまって1台目が遠くなるというミスをしてしまいました。決勝ではそれを怖がってしまって、少し大股になったというか、バウンディングのような感じになってしまって。どれもしっくりこない感じだったのでタイムも付いてこなかったと思っています。

――9位以下決定戦では自己ベストに近いタイムでしたが

それでも前半の部分が全然駄目駄目で、1台目から置いて行かれる状況でした。そこをもっと改善できれば13秒台は狙えると思います。

――13秒台へは手応えがありますか

そうですね。自分の体の条件と状態がそろえば、出せると思います。

――前回のインタビュー時に抜き脚の改善ができてきているとお話していましたが、今はいかがですか

少しずつではあるんですけど、大きな減速につながることはなくなってきたのかなと思います。きょうは(ハードルに)かすったりすることはあったんですけど、思い切りぶつかるというのはなかったので、少しずつは成長しているのかなと思います。

――きょう全カレのA標準を突破できなかったことに関してはやはり物足りないという気持ちでしょうか

そうですね。改善点がありすぎて、逆に改善点が明確すぎて今後につながるレースだったのかなと思いますけど、タイムを切れなかった点に関してはまだまだですね。

――全カレまでに試合は予定されていますか

7月に地元の国体予選が今のところ入っているんですけど、それまでに他の記録会にも出て記録は狙っていくかもしれないですね。

森戸信陽(スポ2=千葉・市船橋)

――まず今大会の目標を教えてください

まず最低限全カレ(日本学生対校選手権)のA標準を切ることが目標で、タイムが出てくれば自然とラウンドも踏めてくると思ったので、タイムを一番メインに置いて臨みました。

――A標準を切った準決勝のレースを振り返るといかがでしたか

予選から結構いいかたちで来ていて、なんとなく自信を持った状態で準決勝を迎えることができたので、落ち着いて自分のレースをすることに重きを置いていました。僕は中盤からが最も重要になってくるところで、そこでスピードが感覚に乗ってくるタイミングでハードリングが浮かないようにまとめるということが今回はできたのではないかと思います。

――タイムを切ったことで、決勝はどのように臨みましたか

決勝に残れたことはうれしいんですけど、残ったからにはちゃんと決勝のレースで勝負したいところはあったので、しっかりと勝負することが目標でした。ただ、全然レースに参加できないような状態になってしまったので、そこはふがいない結果だったと思います。

――それは前半から遅れてしまったからということでしょうか

そうですね。3本目(決勝)は全然走れていませんでした。

――準決勝の記録は2年ぶりの13秒台でしたが、これについては

高校最後に13秒台(13秒91)を出してそこから大学に入って、自己ベストが変な壁に感じているところがあって…。今回、自己ベストを更新できたわけではないんですけど、少しその先が見えてきたように感じます。

――その記録を出したときも雨だったと思いますが、悪天候には強いですか

そうかもしれないですね(笑)。悪天候に強いというよりは雨のときに気分が落ちがちになってしまいますが、逆に気分を高揚させるかたちで挑んでいます。

――シーズンインのときはけがをしていたと部員日記を拝見しました

冬季練習は結構順調に積めていて、このままシーズンにうまく移行できれば初戦からいいかたちで入れると思っていたんですけど、2月に入る前くらいに膝を痛めてしまって、それが長引いてしまって関カレ(関東学生対校選手権)にぎりぎり間に合わせるかたちになったという感じでした。

――関カレは初戦ながらも決勝まであとわずかという結果でしたが振り返るといかがですか

結局全体9番で決勝に残れなかったのは、もう点数が取れていないので…。確かに復帰戦という目で見れば結構いいかたちで入れたという見方もできるんですけど、結局決勝に残れなかったので、そこはけがのまま出ていなかったのと同じだったと思っています。

――障害ブロックの2年生が好調のように見受けられますが、森戸選手はどのように感じていますか

そうですね。山内(大夢、スポ2=福島・会津)は今シーズン、(東京六大学対校大会、日体大競技会、関カレと)ベストベストベストと来ているので、そのおかげで結構いい雰囲気が漂っています。たぶん1年目はみんな焦ったりとか、記録を出さなきゃとかという気持ちがあったと思うんですけど、2年目を迎えてやっと焦りがなくなっていい意味で余裕が持てるようになったのが一番大きいのではないですかね。

――次の大きな大会は全カレになると思いますが、どの部分をパワーアップしていきたいですか

やはり走力ですね。トッパーはスタートから1台目のところでしっかりのスピードに乗らないといけないので、特にスタートのところを改善していきたいですね。あとはけがしていて練習できずに空いてしまった期間があるので、そのぶん体をつくり直さなくてはいけないというが一番大きいです。

――全カレに向けて目標があればお願いします

最大の目標は表彰台に乗りたいという気持ちがあるので、今のままだと到底難しいとは思うんですけど、しっかり狙えられるような位置で全カレを迎えたいと思います。

女子コメント

竹内まり(教4=愛媛・松山西中等)

――今大会は800メートルではなく400メートルに出場した狙いは

まず400メートルの記録を狙いに出場して、さらに今回つくってきたスピードをこれからの800メートルのレースに生かしたいと思って400メートルに出場しました。

――狙っていた記録や順位は具体的には

順位はあまり狙っていなくて、記録としては54秒台を狙っていたんですけれど、達成することができなくて課題が見つかったレースになりました。

――3本のレースを通じて、決勝に向けてどうタイムを縮めていこうと考えていましたか

予選と準決勝と共に、前半は抑えてラストで切り替えるというレースをしていたので決勝ではもう少し前半から積極的に走って、かつ後半切り替えられるレースをしようと思っていました。

――決勝では前半から飛ばしていましたが振り返るといかがでしょうか

全体的には想定していたレース展開にすることができたんですけど、やはりラスト追い上げられて順位を落としてしまったという点では、もう少しラストで切り替えられる練習が必要だと思いました。

――風などは気になりましたか

そうですね。バックストレートでかなり向かい風を感じたので、いかに力を使わずに前半走るかということを考えながら走っていました。

――その中での前半の走りはいかがでしたか

思ったより力を使っていたので後半が予選や準決勝に比べてきつく感じてしまいました。

――ゴール後には複雑な表情を浮かべていました

順位よりも記録を狙っていただけに悔しいというか、満足できない気持ちが大きかったです。

――順位に関しては

あまり強い選手が出ていなかったので、自分が取れる順位だったのかなと思います。

――今シーズン竹内選手が競技で意識している部分はありますか

冬季練習では800メートルを強化する練習をしていたんですけど、シーズンに入ってみて、400メートルのスピードが上がってきても800メートルにどうしてもつなげられない点が大きいので、後半のシーズンに向けてスピードを維持したまま800メートルを走りきれるようなスタミナをつけるための練習に取り組んでいきたいと思います。

――今後も試合が続くと思います

次の自分が重要としている試合が7月の県選(愛媛県選手権)なので、そこでもう一度400メートルで54秒台を狙っていきたいと思います。

溝口友己歩(スポ4=長野東)

――今大会に出場した狙いは

この冬にあまりいい練習が積めなくて試合にも出られていなくて、関カレ(関東学生対校選手権)が久しぶりの大きな大会になったんですけど、そこから徐々に歩けてきている勢いで全カレ(日本学生対校選手権)の予行練習というか、ほぼ全カレに出る選手と一緒に歩ける大会なので、刺激になると思って出場しました。

――関カレから2週間経ちましたが、現在の調子はいかがですか

右肩上がりには来ていると思っていて、今回も関カレよりも40秒近くタイムを縮めることができたので、徐々に上がってきていると思います。

――きょうのレースプランはどう考えていましたか

もし突っ込む選手がいたら付いて行かないで自分のペースで(1キロ)4分45秒くらいから50秒くらいで入っていこうと思っていました。そこはしっかり狙ったとおりに落ち着いて入ることができたので、予定どおりでした。

――後半は少しペースが落ちてしまいましたがそこに関しては

4月の頭に貧血になってからここまで徐々に上がってきてはいるんですけど冬の練習不足がまだ響いていて、1万メートルになるとラスト4000メートルがきつくなってしまいます。そこはまだ練習不足なのでここから徐々に積んでいければいいなと思います。

――関カレよりタイムを縮められたことに関して、どの部分に改善点がありましたか

関カレですごく悔しい思いをして、この2週間でもう一度ひとつひとつの生活や練習での行動を見直しながら集中してやってこれたのが、調子が上がってきている要因かなと思います。

――現在、練習は木村和選手(人1=秋田・横手)と一緒に行っているのでしょうか

ポイント練習はまだ一緒にできるメニューが少ないんですけど、ストローといって走りでいうジョグみたいなゆっくり歩く練習は一緒にやっています。

――新しい後輩ができて今どんなお気持ちですか

そうですね、やはり競歩が一人になってしまったら少し寂しくて。でも4月から入ってきてくれて、明るくなったというか、自分も練習に対して前向きに取り組めるようになりました。

――次の全国大会が全カレになりますが、強化していきたい部分はありますか

スピード持久力がまだ戻せていなくて、ラストの5000から4000メートルがつらいので、そこの強化ですね。全体的にまだまだ不足しているので上げていきたいと思います。