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ア式蹴球部

2019.06.03

関東女子リーグ戦 6月2日 早大東伏見サッカー場

船木がリーグ戦初ゴール! 苦しみながらも勝ち点3を奪取

第25回関東女子リーグ戦
早大 0-0
1-0
東洋大
【得点】
(早大)81’船木和夏
(東洋大)なし

 関東女子リーグ戦(関東リーグ)第7節、前節終了時点で2位のア式蹴球部女子(ア女)はホーム・早大東伏見グラウンドで東洋大と対戦した。前半、決定機を逃すとその後は東洋大の攻撃に苦しめられる展開に。それでも後半徐々にペースをつかむと、81分にCKからDF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)のヘディングシュートで先制に成功し、そのまま逃げ切った。苦戦を強いられたものの、ア女は今季初のクリーンシートで勝ち点3を獲得。関東リーグ2連勝を飾った。

 高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)や世代別代表(U19)から廣澤真穂(スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)と船木がスタメンに復帰し、フォーメーションを4−2−3−1に変更した今節。ア女は開始直後から東洋大ゴールに迫る。1分、MF中條結衣副将(スポ4=JFAアカデミー福島)のスルーパスを受けたMF村上真帆(スポ3=東京・十文字)がミドルシュートを狙うも、相手GKの好セーブに阻まれる。5分、GK鈴木佐和子(スポ3=浦和レッズレディースユース)のフィードをうまく収めたFW高橋雛(社1=兵庫・日ノ本学園)がそのままボールを運び、ミドルシュート。しかしこれは惜しくもポストに直撃し、ゴールとはならなかった。決定機を逃したア女は、徐々に東洋大に主導権を握られる。8分、右への展開からクロスを許すも船木がヘディングでブロック。14分には自陣右サイドを突破されたが、DFブラフシャーン(スポ1=スフィーダ世田谷FCユース)が冷静に対応する。20分にも自陣右サイドからクロスを許したが、鈴木がセーブした。後ろから丁寧にパスをつないでくる東洋大からなかなかボールを奪うことができないア女。26分にショートカウンターからミドルシュートを許すなど劣勢での試合運びを強いられる。32分にはサイドを崩されエリア内でシュートを浴びたが、ポストに救われなんとかピンチを脱した。反撃したいア女は36分、村上からのスルーパスに廣澤が反応し一気にゴール前へ。廣澤はそのままシュートを放ったが、惜しくも相手GK正面。絶好機を逃した。すると終了間際、船木のパスミスからミドルシュートを許す。鈴木がキャッチし失点こそ逃れたものの、ア女は東洋大に押し込まれ前半を折り返した。

スタメンに復帰し、アシストを記録した高瀬主将

 東洋大の攻撃を防ぐため、「もっと(布陣を)コンパクトにしていこう」(高瀬)と迎えた後半。48分、MF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)のドリブルから、最後は高橋がシュートを放つもゴール右へ外れる。52分にもカウンターから高橋がシュートを狙うなど後半の入りに成功したア女。55分にはバイタルエリアでパスをカットした廣澤がシュートを打ったが、決め切ることはできない。すると62分、東洋大にFKからバイタルエリアでシュートを許す。しかし、ここは混戦の中こぼれ球を鈴木が好セーブしゴールを割らせなかった。先制点が欲しいア女は64分にMF田中実夏(スポ4=セレッソ大阪堺レディース)、MF阪本未周(スポ3=大阪・大商学園)を投入し攻撃の活性化を図る。72分には高瀬のパスを受けた田中が強烈なミドルシュートを放つなど、幾度も東洋大ゴールへ迫ったがゴールを奪うことができず。すると75分、船木のクリアミスから東洋大にエリア内でシュートを許すも、シャーンがブロック。さらに77分、船木がバックパスを空振りしカウンターを受ける。ゴール前まで運ばれシュート打たれたがゴール左へ外れ、間一髪のところで失点は免れた。ミスから流れを失いかけたア女だったが、阪本の仕掛けからCKを獲得する。「できるだけ競れる選手を中に入れて蹴った方がいいと思った」と村上に代わってキッカーを務めたのは高瀬。正確なボールをエリア内に入れると、これに反応したのは終盤ミスが目立っていた船木だった。混戦の中、高い打点でヘディングシュートを放つと、ボールは相手DFに当たったもののゴールに吸い込まれた。「当てるだけでしたが、この1点が重要だったと思うのでよかった」と船木。船木のリーグ戦初ゴールは貴重な先制点となり、ア女は苦しい時間帯にリードを奪った。86分にもカウンターから船木がシュートを放ったが、惜しくもゴール左へ外れる。追加点こそ奪えなかったものの、その後は粘り強い守備で東洋大に得点を許さなかったア女。今季初のクリーンシートで見事勝利を収めた。

先制に成功し、喜ぶ船木(写真右から2人目)ら選手たち

 「今までの試合を振り返っても、悪い時間帯、早い時間帯で失点することがとても多かった」と高瀬が語るように、悪い流れを止められずそのまま失点を許すケースが多かったア女。しかし今節は前半から東洋大に多くのチャンスをつくられたものの、1、2年生で構成された最終ラインとGK鈴木の粘り強い守備で失点を許さず。開幕6戦目にしてようやくクリーンシートを達成した。また後半には布陣をコンパクトにし、逆サイドハーフを中に絞るなど、徐々に東洋大に効果的な攻撃をさせなかった。「(東洋大は)下からつないでくるので、自分たちは中を通させないように、外に追い出していこうという話はしていた。前半はそのかたちがうまくつくれなかったのですが、後半それを修正できたのはよかった」と高瀬。試合の中で課題を修正できたことはチームにとって大きな自信となったはずだ。今節もビルドアップに改善が見られるなど、試合を重ねるごとに完成度が増しているア女。次週に延期された第6節(日テレ・メニーナ戦)を残して、首位・群馬FCホワイトスターと勝ち点1差の2位をキープしている。「もちろん勝って終わりたい」(高瀬)。次節も必ず勝利し、首位で前期を締めくくりたい。

(記事 永池隼人、写真 石井尚紀)

スターティングイレブン

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早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 鈴木 佐和子 スポ3 浦和レッズレディースユース
DF 27 黒柳 美裕 スポ2 宮城・聖和学園
DF 35 船木 和夏 スポ1 日テレ・メニーナ
DF 36 ブラフ シャーン スポ1 スフィーダ世田谷FCユース
DF 37 吉野 真央 スポ1 熊本・聖和学園
MF 中條 結衣 スポ4 JFAアカデミー福島
→64分 14 田中 実夏 スポ4 セレッソ大阪堺レディース
MF ◎8 高瀬 はな スポ4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
MF 10 村上 真帆 スポ3 東京・十文字
→90+1分 19 桝田 花蓮 スポ2 ちふれASエルフェン埼玉マリ
MF 11 松本 茉奈加 スポ3 東京・十文字
→81分 12 並木 千夏 スポ2 静岡・藤枝順心
MF 32 高橋 雛 社1 兵庫・日ノ本学園
→64分 17 阪本 未周 スポ3 大阪・大商学園
FW 34 廣澤 真穂 スポ1 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
リザーブ:GK33近澤澪菜(スポ1)、DF4小林奈々子(スポ4)、DF5源関清花(スポ4)、FW18荻原優花(スポ3)、FW30土居明日香(スポ4)
◎=ゲームキャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)

コメント

高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

すごく我慢の時間が長くて、精神的にもけっこうきつかったのですが、その中で1点取って勝ち切れたことは自分たちの自信になったと思います。

――スカウティングではどのような分析をしていましたか

下からつないでくるので、自分たちは中を通させないように、外に追い出していこうという話はしていました。前半はそのかたちがうまくつくれなかったのですが、後半それを修正できたのはよかったと思います。

――世代別代表から復帰した選手もいる中で、フォーメーションの変更がありました。選手の距離感はいかがでしたか

代表から帰ってきた選手も含めて、だんだんいい距離感がつくれてきているので、これは今度も続けていくというよりは、より質を上げていきたいなと思います。

――ア女のビルドアップも、キーパーも絡んだいいかたちが多くありましたが

ビルドアップもことしの自分たちの課題でしたが、キーパーも含めて練習から声をかけ合って、いいタイミングでいいかたちでというのが、だんだん回数多くつくれていると思います。でもまだバタバタしているところはあるので、もっと質を上げていかないとなと思います。

――前半から苦しい展開となりましたが、東洋大に失点を許さなかったことはどう評価していますか

今までの試合を振り返っても、悪い時間帯、早い時間帯で失点することがとても多かったので、そういった中で苦しかったですが自分たちで我慢し切れたというのはいいところだと思いますし、後半自分たちで点を取れたというのは評価できると思います。

――最終ラインでは下級生が奮闘していた印象です。主将としてどう評価していますか

下からどんどん戦力になってくれるのはすごくありがたいし、自分たち4年生はもっとチームを引っ張っていかないといけないなと思います。

――後半から徐々にいいかたちが増えましたが、ハーフタイムではどのような話をしていましたか

守備のところでうまくはめ切れていないところがあったので、もっとコンパクトにしていこうということで。逆サイドハーフを中に絞らせたりなど、後半はそこを試合の中でうまく生かせたと思います。

――アシストの場面を振り返っていかがですか

もともとキッカーではなかったのですが、結衣(中條、スポ4=JFAアカデミー福島)が交代して中で競れる選手が少なかったので、真帆(村上、スポ3=東京・十文字)はすごく競れる選手なので、できるだけ競れる選手を中に入れて蹴った方がいいと思ったので(蹴りました)。点が入ってよかったです。

――あの時間帯では船木選手にミスが出ていました。その中で船木選手にゴールが生まれたのは大きかったですか

かなり大きかったですね。もともと点を取れる選手なので、前でも頑張ってくれるのですが、本当によかったと思います。

――次節で前期は終わりとなりますが、前期をどのように締めくくりたいですか

もちろん勝って終わりたいですし、順位もかなり均衡しているのですが、ここでもう一度勝ち点3を取って、しっかりと首位をキープできるように頑張ります。

DF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

結構拮抗(きっこう)した戦いだったのですが、今まで無失点の試合がなかったので、とりあえず無失点に抑えることを意識してやりました。

――東洋大は後方から丁寧にビルドアップをしてきました

守備は前からというよりは、焦らずに自分たちで狙って守備をしていこうと心掛けて、声を出し合ってやることができていたと思います。

――早大も後方からの組み立てが機能していたシーンがありました

でも攻撃はあまり今回うまくいかなかったので、まだまだ課題が多いと思います。

――後半に疲れが出てきた中でクリアミスなどからピンチを招いてしまいました

疲れとかが出てくると思うのですが、そこは集中を切らさずにこれからやっていかなければいけないと思います。

――そのような苦しい時間帯でCKからご自身がヘディングでゴールを決められました

当てるだけだったのですが、この1点が重要だったと思うのでよかったです。

――きょうの試合のご自身のプレーを振り返っていかがですか

まだまだだと思うので、納得はしていないです。

――5月にはU19日本代表での活動がありました

本当にレベルが高い中でやらせてもらえて、それをこのア女で生かせるように頑張っていこうと思える、いい経験でした。

――次戦で関東リーグが折り返しになりますが、どのように戦っていきたいですか

無失点で勝ち続けていかないと連覇は厳しくなると思うので、頑張っていきたいです。