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フェンシング部

2019.05.15

関東学生リーグ戦 5月10、13日 東京・駒沢体育館

女子エペ、王座進出!男子サーブルは3位と不本意な結果に

 熱戦続く関東学生リーグ戦。3、4日目は男子サーブルと女子エペの試合が行われた。男子サーブルは初戦の一本勝負を制すことができず1勝1敗で3日目を折り返すと、4日目は宿敵・中大を倒せず3勝2敗で3位。惜しくも、王座進出を果たすことはできなかった。一方の女子エペは2つの一本勝負に敗れ3勝2敗でリーグ戦を終えるも、得失点差で2位に滑り込み、見事王座進出を勝ち取った。

★王座行きを決めるものの、一本勝負に泣く(女子エペ)

 女子エペは才藤歩夢(平31スポ卒=現マイナビ)が卒業し、新たな戦力を迎え入れて今大会を迎えた。チームは時間を使いながら冷静に攻撃をしていくゲームを披露し、学習院大、法大と立て続けに破る。続く明大との対戦もこれまで同様、競り合う展開に。最後周りの駒場みなみ(スポ3=富山西)でも決着つかず、一本勝負にもつれる。優先権は明大にあったために、1分がたつ前に決めなければならず、早い段階でアタックを決めたい場面。しかしなかなか仕掛けらないまま、残り9秒。相手に隙を突かれ、痛い敗戦を喫してしまった。それでも他大学も混戦状態だったことが幸いし、最終試合の日大戦の結果次第では王座進出、またリーグ優勝が見える展開に。その日大戦は「食らいついて点差を引き離されない」(駒場)意識で挑んだのが功を奏し、昨年幾度となく苦しめられてきた相手に堂々のプレーを見せる。しかし終盤、前に出てくる積極的な攻撃に苦しめられ、最後周りに入った駒場も相手の追い上げをかわせない。再び一本勝負での決着になった。ここで「少し引いてしまった」(駒場)と相手の踏み込んで放つ突きに対応できず敗北。それでもこの試合で得点を重ねることができたため、3勝2敗ながらも王座進出が決定した。その一方、接戦を勝ちきれない不安も残った。

駒場(右)はチームの中心として奮起した

★食らいつくも、王座の道のりは険しく…(男子サーブル)

 昨年の王座進出からほとんどメンバーの入れ替えなく挑んだ男子サーブル陣。王座進出には一戦一戦が大事になる中で初戦の日大戦。小山桂史(スポ3=東京・クラーク)と、高木良輔主将(スポ4=埼玉・立教新座)がスピードを生かし、リードを保った状態でエース・茂木雄大(スポ5=神奈川・法政二)にバトンをつなぐ。しかし、「練習を積めていなかった」こともあり、思うようなアタックを決められない。それでも試合は44-44まで持ち込む熱戦に。多くの観衆が見守る中、審判の合図とともに茂木が攻撃を仕掛ける。しかし、繰り出した突きは相手を捉えることができない。その隙を相手に切られ、敗北。試合後、茂木がその後はチーム力で相手に差をつけ、3連勝。王座進出をかけ、ここまで無敗の中大との対決になった。勝つことが王座への絶対条件だったが、なかなか主導権を握らせてもらえない。大会4日目から出場している森多諒(社1=山口・柳川)が気迫のプレーを見せ、ベンチを盛り立てるも、リーチ、スピードのある相手の攻撃を崩せず無念の敗北。順位も3位に終わり、王座進出を逃した。

中大戦の敗北が決まり、うずくまる茂木

 2年連続の王座進出を果たすことはかなわなかった。その一方で、今大会が初の公式戦となった森多諒が4日目の試合から起用されると、長いリーチを生かした攻撃で流れを引き寄せて見せた。また青木貴雅(スポ2=静岡・沼田西)は出場機会こそ限られたものの、法大戦では5連続得点を挙げ、勝利に貢献。下級生が起用に応えるプレーを発揮できたことは、サーブル陣に新たな風を吹き込んだ。成長著しい彼らが目指すは秋の大会での結果、昨年から作り上げてきたこのチームでの優勝だ。「結果という形で残して卒業したい」。(茂木)どん欲に勝利を目指していく。一方王座を決めた女子エペは、終盤に失速する展開が目立った。その結果が一本勝負に持ち込まれ、2敗を喫する原因に繋がってしまったと言えるだろう。それでも、「勝てた試合はすごくいい流れで試合ができていた」(駒場)と、新チームになっても大崩れすることなく相手に食らいついていった。この安定感は相手に主導権を握らせることなく、得点を重ね、最終的には得失点差での準優勝に繋げた。リーグ戦での反省を生かし、王座で躍動する女子エペの姿を見たい。

(記事 小原央 写真 青柳香穂)

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

結果

▽男子サーブル

早大[茂木雄大(スポ5=神奈川・法政二)、高木良輔(スポ4=埼玉・立教新座)、小山桂史(スポ3=東京・クラーク)、青木貴雅(スポ2=静岡・沼田西)、森多諒(社1=山口・柳井)]1部

●44-45日大

◯45-41専大

◯45-43日体大

◯45-38法大

●30-45中大

▽女子エペ

早大[澤浦美玖(スポ4=群馬・沼田女)、駒場みなみ(スポ3=富山西)、村上夏希(スポ3=三重・津東)、中島美月(スポ2=群馬・沼田女)、影山野希花(政経1=東京・早実)]1部
◯33-26学習院大

◯45-32法大

●35-36明大

◯45-29慶大

●44-45日大

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コメント

茂木雄大(スポ5=神奈川・法政二)

――大会前のチームの調子はいかがでしたか

チーム全員でそろって練習することがあんまりできなかったというのがありまして、自分と主将の高木(良輔、スポ4=埼玉・立教新座)を含めて就職活動で抜ける場面が多くて、下級生主体で練習してもらったんですけど。チームとしては調子は良くも、悪くもなかったというのが僕の印象ですね。

――金曜日は1勝1敗という結果になりましたが、振り返っていかがでしたか。

1日目の1試合目の日大戦は後輩2人、小山(桂史=東京・クラーク)と高木が頑張ってくれたんですけど、自分が最後一本勝負を落としてしまって。非常に悔しかったですし、練習を積めてないからこそ一本を取れなかったのかなと思います。

――金曜日と今日で変わったことはありますか。

いい部分では、1年生の森田諒(社1=山口・柳井)が最初から試合に出て、チームの雰囲気を活性化させてくれたということです。青木(貴雅、スポ2=静岡・沼田西)も法政の試合で出て、チームの雰囲気を負けから勝ちへ変えてくれたので、結果は3位と残念な結果になったんですけど、秋に向けていい材料、収穫ができたのかなと思います。

――今後の男子サーブルの課題というのはどこにありますか

そうですね。下級生は本当に頑張っていて常日頃から練習しているので、課題と言うならば、僕と主将の高木が全然練習を積めていなくて、失点したポイントというのも二人にあったと思いますし、自分はエースとして点を取らないといけない立場だったんですけど、それが全うできなかったというか、期待にしっかり応えられなかったというのは本当に反省するべきだなと思いますし。チームとしてまだ優勝したことがないので。2位になったことはあるんですけど、優勝したことはないので、秋、自分が卒業する前にしっかりと結果という形で残して卒業したいと思います。

駒場みなみ(スポ3=富山西)

――3勝2敗という結果になりましたが、今の率直な感想をお願いします。

今回歩夢先輩(才藤歩夢、平31スポ卒=現マイナビ)が抜けて、新しいチームで一番点数を取っていた歩夢先輩がいなくなったので、正直試合が始まる前の気持ちとしては、日大だけずば抜けて強くて、ほかの大学は競った状態になるのかなと思っていました。チームの状態は悪くないと思っていたんですけど、結果を見ると落とした試合は2つとも一本勝負だったので、全勝できたんじゃないかと悔しい気持ちがあります。

――初日は2勝1敗で折り返しましたが、振り返っていかがでしたか。

最初はスコアを気にせず勝とうという意識で試合に入ったので。振り返ればもったいないこともあると思うんですけど、2試合勝って勢いづいて最後も勝つつもりでやっていたので、落とした試合がもったいなかった。初日に落とした試合が今回の結果、準優勝にも響いてきていると思うので、もったいなかったと思います。

――今大会は団体に新戦力を加えて臨みましたが、その中で難しさはありましたか。

私が入学した時に初めて組んだチームでいきなり試合して、あまり上手く試合が回らなかったという経験があるので、私はこの大会前に2週間遠征で日本にいなかったんですけど、そのあいだに団体戦をやっておいてもらうように言っていて、慣れてもらうように言っていたので、そこに関してはあまり不安はなかったです。

――日大戦は接戦になりました。振り返って。

その前にリーグ戦すべての試合が終わっていて、王座に行くためには負けても食らいつく、勝つというよりかは食らいついて点差を離されないようにしようということを目標にやっていて。プラスで回しながら少しずつ点差を広げて、最後もリードの状態で回ってきたので、勝てる流れではあったと思うんですけど最後に自分が少し引いてしまって。自分の気持ち的な部分で引いてしまって、それが負けに繋がってしまったかなと。プラスで回してくれたみんなに申し訳ない気持ちですし、でもそれをプラスに捉えて、次勝てたらと思います。

――今後の課題は何でしょうか。

チーム的に積極的な試合というのはできていないと思うので、積極的に取りに行くことがこれからの課題です。粘るというのはできていると思うので、攻撃力をプラスしていくのが課題です。

――最後に、王座の意気込みをお願いします。

今回もったいない試合を落として、悔しい思いをしたんですけど、勝てた試合はすごくいい流れで試合できていたと思うので、悪かったところはしっかり反省して、良かったところはもっと生かして伸ばせていけるように、しっかり反省して王座に向けて練習していきたいです。