ハンドボール部
2019.05.12
関東学生春季リーグ 5月12日 神奈川・桐蔭横浜大学体育館
粘り強く戦うも、国士舘大に競り負け3連敗
関東学生春季リーグ(春季リーグ)第9節、連敗脱出、そして2次リーグ初勝利を目指す早大は入れ替え戦回避を目指す国士舘大と対戦した。今節もエース不在で厳しい試合展開が予想されたが、序盤から早大が優位に試合を進め、前半12分までに4点のリードを奪う。しかし、5連続失点で一気に逆転を許すと、そこからは一進一退の展開に。前半こそリードで終えたが、ミスが増えた後半に連続得点を許し、逆転されてしまう。終盤、猛攻を見せた早大だったが一歩及ばず、3連敗となった。
前半、早大の狙いであるサイド攻撃が完璧に機能。杉山瑞樹主将(社4=神奈川・横浜創英)のサイドシュートで先制に成功すると、その後も得点を量産。杉山主将と衣川直緒(社3=愛知・星城)の両サイドを中心に攻撃を組み立て、試合を支配する。岡崎麗(教3=埼玉・浦和実)がミドルシュートを積極的に放つなど、前日は見られなかった積極的な攻撃で流れをつかみ前半12分までに4点差をつける。しかし、ここから国士舘大の反撃が始まる。この日の第1試合で桐蔭横浜大が勝ったため入れ替え戦に回る可能性がなくなった早大に対して、次節対戦する日女体大と入れ替え戦回避を争う国士舘大。メンバー外の選手たちは1次リーグで対戦した際よりも大きな声援で選手を後押しした。その声援に応えるように国士舘大の選手は躍動。4連続得点で一気に同点に追いつき、早大はたまらずタイムアウトを取る。しかし、流れは変わらず、5連続得点を許して逆転に成功されてしまう。だがその後は杉山主将、衣川直のサイドシュートや紅林詩乃(スポ2=東京・佼成学園)の連続得点などで再び勝ち越し、2点リードで前半を終える。
積極的な仕掛けを見せた紅林
後半、この日積極的な姿勢が光った岡崎がカットインからシュートを決めると、チームのムードメーカーである衣川紗菜(スポ3=愛知・旭丘)が速攻から得点を奪い、粘り強い国士舘大相手に何とかリードを保つ。しかし、春季リーグ通しての課題であるセットオフェンスでの簡単なミスが増えてくると、流れは国士舘大に。3連続失点でリードを奪われ、ここからは早大が追いかける展開になる。前日の試合後、「ポストシュートを打てなかったのが悔しかった」と話していた垣内三春(社3=富山・氷見)が見事なゴールを奪い、チームを盛り立てると、それに応えるように大沢アビ直美(スポ4=東京・佼成学園女)も好セーブを見せ、逆転への機運が高まる。しかし流れの良い時間に退場者を出してしまい逆転までは至らない。終盤、春季リーグであまり出場機会のなかった桐林香奈(商2=静岡・清水東)が得点を決めるなどチーム全体で逆転を目指すが最後まで点差を縮めることはできず。終了間際にはミスからの一対一で追加点を許し試合終了。またしても勝つことはできなかった。
これで2次リーグ2連敗、1次リーグ最終戦を合わせると3連敗となった。チームの状況はなかなか厳しいが、前日に比べると攻撃、守備ともに改善されてきた。また。垣内、山根など春季リーグ終盤に出場機会を増やしてきた選手たちが存在感を発揮し、ゴールを奪いチームを盛り立てるシーンも目立つ。最終戦の対戦相手は2次リーグ2連勝中の桐蔭横浜大だ。1次リーグでは接戦の末勝利を収めたが、エースの吉田瑞萌(スポ3=東京・佼成学園女)を欠く早大は厳しい試合になることが予想される。しかし、春季リーグ9試合で培ったチーム力を最大限発揮し最終戦を勝利で飾りたい。
桐林がシュートを決めると、この日一番の歓声が沸き起こった
(記事、写真 稲葉侑也)
関東学生春季リーグ | ||||
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早大 | 18 | 11-9 7-13 |
22 | 国士舘大 |
GK 大沢アビ直美(スポ4=東京・佼成学園女) LW 杉山瑞樹(社4=神奈川・横浜創英) LB 紅林詩乃(スポ2=東京・佼成学園女) PV 衣川紗菜(スポ3=愛知・旭丘) CB 岡崎麗(教3=埼玉・浦和実) RB 山根萌(スポ3=東京・昭和学院) RW 衣川直緒(社3=愛知・星城) |
コメント
大沢アビ直美(スポ4=東京・佼成学園女)
――きょうの試合の感想をお願いします
率直な感想は、すごく悔しくて、きのうあまり攻めも守りもうまくいってなかったんですけど、きょうはセットディフェンスではそんなに変なやられ方はしてなかったと思うので勝てるチャンスはあったのかなと思ったんですけど、やっぱり今回のリーグを通して結構セットオフェンスでの簡単なミスが多いので、そこが一番の敗因だったと思います。
――試合の入りがよかった中で逆転を許してしまいましたが、その原因はなんだと思いますか
ルーズボールなどのボールに対する執着心とか、絶対に決めなければいけないシュートとか、絶対に守らなければいけない場面とか、試合の中で絶対にやらなければいけないところが出来ていなかったので、勝負際のところが弱かったかなと思いました。
――これまであまり出場機会の多くなかった選手が出場し、結果を残していますがいかがですか
萌(山根)とか、香奈(桐林)もそうですし、出てなかった選手たちがよく頑張ってくれてるなと思います。
――次の試合への意気込みをお願いします
下位リーグ最後の試合なので、春季リーグこれまで同じ反省が続いていますが、それをどうにか変えて勝ちたいと思います。