ラグビー部
2019.05.03
春季ジュニアオープン戦 5月2日 対摂南大B 早大上井草グラウンド
摂南大Bに快勝!意思疎通でミスをカバー
成長が見られる試合内容であった。早大Bの春季オープン戦が、ホームの早大・上井草グラウンドで開催された。SO武田誠太郎(社4=島根・石見智翠館)が「個人個人がどれだけアピールできるかというのが重要なポイント」と話すように、各メンバーの成長に期待がかかっていた一戦。試合は対戦相手である摂南大Bに大差をつけての勝利を収めた。
前半5分、FB遠山拓(教2=東京・国学院久我山)がキックをキャッチ。その後、CTB宇野明彦主務(スポ4=神奈川・横須賀)らにボールを集め、フェーズを重ねる。最後は、巧みなボール回しからWTB竹下日向(教2=神奈川・桐蔭学園)がインゴールを駆け抜ける。その後もゲインラインを突破しようと試みるものの、ノックオンやスローフォワードなどの些細なミスが頻発してなかなか得点には繋がらない。前半20分、摂南大Bのスピード感のあるランナーを止めることができず、トライを献上。摂南大Bのキックも成功し、5-7と逆転される。だがその直後、相手のペナルティーから得たラインアウトからモールを組み、インゴールをたたき割る。このトライから流れは好転。早大Bペースで試合を進行していくかに思われたが、摂南大Bも意地を見せた。その後も両者得点を重ね、20-12とリードして前半を終える。
宇野を中心にチームプレーが展開される場面も
BK同士の意思疎通が明確になったことで、後半にはミスの数が減少。後半2分でフッカー中野幸英(文構4=東京・本郷) がトライを上げると、良い流れのままキックも成功して27-12と点差を一気に開く。だが形勢逆転を狙う相手も負けじとトライ、ゴールを決め、点差が戻ってしまう。早大Bボールのラインアウトモール、キック成功で34-19と引き離すと、以降は相手の加点を許さず。ミスが減少したことで、アタック・ディフェンス共にチームワークが発揮された。得意のボール展開で得点につなげる。また、後半開始23分にはスクラムトライを決めるなど、集中力やフィジカルの強さをそれぞれの団結によって見せつける。また後半戦では早大Bの長いパスやゲインもあり、前半戦からの大幅な改善がなされていた。
タックラーを振り切るフランカー宮下龍樹(人2=茨城・茗溪学園)
個々はAチームでのプレーを目標としてアピールをしながらも、チームでの連携を失わなかったのが今回の大勝の秘訣かもしれない。個々のプレーの甘さが露呈したものの、チームワークでカバーするかたちとなった本試合。春季を通しての成長が楽しみだ。
(記事 馬塲貴子、写真 伊東穂高、千葉洋介)
春季ジュニアオープン戦 | ||||
---|---|---|---|---|
早大B | スコア | 摂南大B | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
4 | 7 | T | 2 | 1 |
0 | 5 | G | 1 | 1 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
20 | 45 | 計 | 12 | 7 |
65 | 合計 | 19 | ||
【得点】▽トライ 桑田2、長谷川2、島本、清水、高吉、竹下、坪郷、藤浪、宮下 ▽ゴール 島本(5G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
---|---|---|---|
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 横山 太一 | スポ2 | 東京・国学院久我山 |
前半17分交代→16木下 | |||
2 | 中野 幸英 | 文構4 | 東京・本郷 |
前半17分交代→18長谷川 | |||
3 | 木村 陽季 | 社2 | 東京・早実 |
前半17分交代→20黒田 | |||
4 | 中尾 悟 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
前半26分交代→23高吉 | |||
5 | 星谷 俊輔 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
前半26分→24桑田 | |||
6 | 坪郷 智輝 | 法3 | 埼玉・川越東 |
後半26分交代→26淺沼 | |||
7 | 小柳 圭輝 | 社2 | 東京・国学院久我山 |
後半0分交代→27岸野 | |||
8 | 田中 智幸 | 政経2 | 東京・早大学院 |
後半20分交代→28宮下 | |||
9 | 河村 謙尚 | 社2 | 大阪・常翔学園 |
前半22分交代→29森谷 | |||
10 | ◎武田 誠太郎 | 社4 | 島根・石見智翠館 |
前半22分交代→33島本 | |||
11 | 池本 暖 | 人2 | 愛知・千種 |
前半29分交代→34村岡 | |||
12 | 平井 亮佑 | スポ3 | 福岡・修猷館 |
前半0分交代→35宇野 | |||
13 | 桑山 淳生 | スポ4 | 鹿児島実 |
前半11分交代→37松本 | |||
14 | 竹下 日向 | 教2 | 神奈川・桐蔭学園 |
前半17分交代→38島田 | |||
15 | 遠山 拓 | 教2 | 東京・国学院久我山 |
後半8分交代→40千年原 | |||
リザーブ | |||
16 | 木下 隆介 | 文構3 | 東京・本郷 |
後半27分交代→21安西 | |||
17 | 武田 雄多 | 文4 | 東京・早実 |
18 | 長谷川 太 | スポ2 | 群馬・太田 |
後半13分交代→19宮武 | |||
19 | 宮武 海人 | 政経2 | 東京・早大学院 |
20 | 黒田 瑛大 | 社3 | 埼玉・早大本庄 |
後半17分交代→17武田雄 | |||
21 | 安西 樹 | 法4 | 東京・早大学院 |
22 | 土田 彬洋 | スポ3 | 茨城・茗溪学園 |
23 | 高吉 将也 | 教3 | 神奈川・桐蔭学園 |
後半20分交代→25永瀬 | |||
24 | 桑田 陽介 | スポ2 | 愛知・明和 |
25 | 永瀬 功太郎 | 文構2 | 東京・早実 |
26 | 淺沼 黎 | 政経2 | 東京・青山学院 |
27 | 岸野 楓 | 教4 | 岐阜聾 |
28 | 宮下 龍樹 | 人2 | 茨城・茗溪学園 |
29 | 森谷 隆斗 | 商2 | 東京・早大学院 |
後半27分交代→30矢野 | |||
30 | 矢野 翼 | スポ3 | 愛知・明和 |
後半17分交代→31藤浪 | |||
31 | 藤浪 魁 | 基理4 | 東京・本郷 |
後半31分交代→32蒲谷 | |||
32 | 蒲谷 勇太郎 | 法4 | 東京・早大学院 |
33 | 島本 雄太 | 創理3 | 神奈川・桐蔭学園 |
34 | 村岡 隆貢 | 人3 | 東京・国学院久我山 |
35 | 宇野 明彦 | スポ4 | 神奈川・横須賀 |
後半8分交代→36田所 | |||
36 | 田所 賢汰 | 社3 | 埼玉・早大本庄 |
37 | 松本 悠汰 | スポ4 | 大阪・天王寺 |
38 | 島田 雄大 | 商3 | 東京・早大学院 |
後半18分交代→39清水 | |||
39 | 清水 竜成 | 教2 | 東京・早実 |
40 | 千年原 倭 | 文構3 | 東京・早実 |
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院) |
コメント
WTB竹下日向(教2=神奈川・桐蔭学園)
――きょうの試合にあたりご自身の課題などありましたか
いつも違うポジションで、きょう初めてWTBをやったんですけど、BK3の連動を課題として、上がり下がりをBK3で意識しようって話してました。
――その部分振り返って前半いかがでしたか
走れてはいたんですけど、自分が走るだけじゃなく周りも動かさないと大外で切られたりするので、もっと早めに仲間を動かしてディフェンスがしやすいように後ろからもっと声かけていきたらっていうのが前半ありました。
――前半ディフェンスで抜かれてしまう場面が多く見られましたが、そういったコミュニケーションなどが原因でしょうか
コミュニケーションの部分もそうですけど、そもそもポジショニングができてなくて。AもBも相手をノミネートしてなくて抜かれてた部分があったのでそこを修正していきたいです。
――今試合最初のトライを決められました。振り返っていかがですか
きょうWTBだったのでボール呼び込んで自分で決め切りたい、アピールしたいって強く思ってたのでトライできてよかったです。あとボール貰えるところは貰えてたのでそこもよかったかなと。
――後半を見てて修正できたように感じましたが、外から見てていかがでしたか
アタックとしては外側にスペースがあるときに、どうやってボール運ぶかをBK全員が意思統一して、全体的にはできてなかったですけどラストは裏のスペースも見れてましたし、そういうところではオプションが増えて、相手の足も止まってきたので攻撃的なアタックはできてたんじゃないかなって思います。
――きょうの試合を終えてのチームの課題などあればお願いします
ディフェンスを武器としていくと今年一年考えたときに、去年と比べてまだ精度が低いので、Aチームだけでなくチーム全体で底上げできるようにしなきゃいけないので、コミュニケーションとってFWが自信持って上がれるように外から声掛けていきたいです。
――春シーズンの目標、ご自身がアピールしたい部分を教えてください
Aチームで試合出ることを目標です。アピールとしてはボールキャリーが得意なのでそこの部分出して、赤黒にからんでいきたいです。
SO武田誠太郎(社4=島根・石見智翠館)
――きょうの試合の課題と目標を教えてください
そうですね、新チーム初めて、さらに昨年度から期間が空いての試合だったので、もうそれぞれが試合の感覚を取り戻すという点では大事なゲームだったと思います。あとは個人個人がどれだけアピールできるかというのが重要なポイントでした。
――目標に対してチーム全体のコンディションはいかがでしたか
チームのコンディションとしては、やっぱり最初の試合ということもありモチベーション高く、アピールしようという気持ちがそれぞれあったと思います。先週高麗戦があって、23人しか選ばれなかったのでそれ以外のメンバーはこの試合で上のチームに上がるためにモチベーションは高かったです。
――前半の試合内容から後半の試合内容にかけて改善された点はありますか
前半のゲームは私たちのミスも多くて自滅している部分が多かったので、後半は自チームの修正点、ミスを減らしたり規律を守ったりという部分を注意していました。
――その際になにか声掛けなどはされましたか
ディフェンスの部分ではしっかりと、相手の人数が揃っているので、その部分は気を付けるようにという声掛けはしました。
――春シーズンの目標を教えてください
個人としてはやはり、個人として一つでも多く(の試合)に出場することです。チームとしては春のシーズンの試合で全勝するというのが目標です。