メニュー

ウエイトリフティング部

2019.04.30

全日本学生個人選手権 4月26~28日 大阪・はびきのコロセアム

早大から5人が優勝!さらなる飛躍につながる一戦

 今年も4月26~28日の3日間で開催された全日本学生個人選手権。基準記録を突破した学生のみで行われ、階級ごとに学生日本一を決める大会だ。早大からは16人が出場し、5人が優勝、2人が3位に入るという好結果になった。その他の選手も自己ベストを更新するなど、しっかりとした結果を残した。

 まずは男子。先陣を切ったのは、世界ジュニア選手権への出場が決まっている木村勇喜(スポ3=兵庫・明石南)。去年、一昨年と2位で終わっており、今年こそは、学生チャンピオンになると意気込んで臨んだ今大会。木村は圧巻の試技を見せる。まずは、スナッチ。「スナッチ125kgのC&J150kgっていうのを目標にきた」と語るように、スナッチでは目標通り125kgを成功させて、折り返す。C&Jでは、2本目149kgを成功させ、3本目が始まる前に、木村の優勝が決まる。その中迎えた3本目。C&Jでの自己新記録を狙うために、一気に155kgに上げて、挑戦した。会場が静かに試技を見守る中、何とかジャークで立ってみせた木村。自身も驚きの4kg更新を達成し、トータル280kgで目標にしていた学生日本一に見事輝いた。世界ジュニア選手権への大きな弾みとなった今大会。木村の世界ジュニア選手権での活躍に目が離せない。続いて、結果を残した選手は、知念勇樹(スポ3=大阪・関大第一)。前日に優勝した木村の試技が刺激になったと振り返る知念も、会心の試技を見せる。まず、スナッチでは、2本目を失敗して迎えた3本目。ライバル選手との差を考えて、1本目の重量から6kg上げて挑んだ。「リスクは大きかった」と振り返る知念。それでも優勝するために、122kgを成功させ、1位と8kg差の2位で折り返す。C&Jでは、1、2本目を成功させ、迎えた3本目。ライバル選手は先に試技を終え、トータル288kg。この記録を抜くには167kgを成功させる必要があった。3本目の直前の心境として「やってやるって気持ちの方が大きかった」と語る知念。その気持ち通り、見事に拳上させ、優勝を決めた。さらにスナッチ、C&J両方の自己ベストを更新し、好記録を残した。それでも知念は「もっと改善できるところはある」と語るように、スナッチ2本目の失敗を反省点に挙げた。次に控える全日本選手権では、更なる好記録に期待大だ。

学生日本一になった木村

 女子は45kg級の鈴木莉乃(スポ1=岩手・盛岡工)と55kg級の原沙織(スポ1=群馬・前橋育英)が共に1位となり、ルーキーとしていきなり結果を残した。49kg級には新川百音(スポ4=山梨・塩山)と鈴木梨羅(スポ3=千葉・松戸国際)が出場。鈴木は、スナッチ70kgを成功させ、C&Jに折り返す。2本目94kgを成功させ、迎えた3本目97kg。クリーンでは成功したが、ジャークで持ち上げることが出来ず、失敗に終わる。ただ、結果として1位になるところは、さすがである。次はC&J97kgを成功させて、優勝する姿に期待したい。新川は、久しぶりの全国大会に出場したこともあり、「緊張してしまいました」と振り返る。スナッチは3本目を失敗してしまうが、65kgを記録する。C&Jでは2本目まで失敗し、追い込まれて迎えた3本目。意地を見せて、85kgを成功させ、3位に入る。しかし、新川は成功率や内容に「課題が多い試合になりました」と振り返る。

自己ベストを更新した知念

 今大会、結果としては多くの選手が好成績を残すことが出来た。ただ、内容を振り返ると、各選手が改めて課題を見つける大会となった。課題を克服すべく、練習を重ね、今後始まる団体戦に向けて、さらなる記録を求めていきたい。

(記事、写真 西杉山亮)

結果

▽男子

67kg級

木村勇喜 スナッチ125kg C&J155kg トータル280kg 1位

73kg級

知念勇樹 スナッチ122kg C&J167kg トータル289kg 1位

生頼啓暉 スナッチ112kg C&J155kg トータル267kg 4位

坂本拓夢 スナッチ110kg C&J135kg トータル245kg 10位

西野渓心 スナッチ113kg C&J125kg トータル238kg 13位

81kg級

田中裕也 スナッチ121kg  C&J142kg トータル263kg 10位

102kg級

岡村幸尚 スナッチ126kg C&J160kg トータル286kg 4位
柏木良太 スナッチ126kg C&J156kg トータル282kg 6位

▽女子

45kg級

鈴木莉乃 スナッチ56kg C&J78kg トータル134kg 1位

49kg級

新川百音 スナッチ65kg C&J85kg トータル150kg 3位

鈴木梨羅 スナッチ70kg C&J94kg トータル164kg 1位

55kg級

原沙織 スナッチ77kg C&J100kg トータル177kg 1位

59kg級

山口千尋 スナッチ70kg C&J93kg トータル163kg 5位

71kg級

西村深聡 スナッチ80kg C&J108kg トータル188kg 3位

吉武温子 スナッチ86kg C&J96kg トータル182kg 5位

+87kg級

佐熊汐梨 スナッチ78kg C&J93kg トータル171kg 5位

新川百音(スポ4=山梨・塩山)

――きょうの調子やコンディションを教えて下さい

まあ調子的には体重もそんなに減量も負荷なくできたんですけど、試合もまあ久々の全国大会っていうのもあって、まあちょっと緊張してしまいました。

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

まあ、そうですね、スナッチは自分なりには思っていた通りだったなって思うんですけど。クリーンアンドジャークはどうしてもやっぱり最後のジャークの試技で、肘が決まらなくて、二本とも、そこから三本目は「意地で」って感じなので、まあ取れたのは結果としては良かったんですけど、内容としては自分的には本数も成功率も悪かったので、課題が多い試合になりました。

――C&J3本目に挑む時の心境はどうだったか

逆にもう開き直って、こんなの軽いから、絶対取ってやるという気持ちしかなかった。逆にずっと軽かったので、本当に肘のことは仕方ないなっていう、開き直った感じで、最後はいきました。

――最後の1年間、個人とチームの目標を教えて下さい

個人的にはまず、インカレのメンバーに入ることはもちろんですけど、団体では去年準優勝だったので、「しっかり今年は優勝また持ち帰られるように」っていうチームの目標で、今年一年頑張っていきます。

木村勇喜(スポ3=兵庫・明石南)

――きょうの試合の目標と意気込みを教えて下さい

去年と一昨年もこの大会出たんですけど、両方とも2番で、これまで大学、学生チャンピオンになったことなくて、学生チャンピオン目指して、なろうと思ってきました。

――C&J3本目155kgは予定通りだったのか

いや、予想外でした。試合での最高は149kgで、練習でのベストが151kgなんですけど。150kgくらい取れば、学生チャンピオンなれるだろうと思っていたので、スナッチ125kgのC&J150kgっていうのを目標にきたんですけど。最後相手選手が落として、優勝決まったので、自己新記録狙うかってことで一気に上げました。

――C&J155kg挙げるために取り組んできたことは何か

そうですね、今年の1月1日から階級が全部改正になって、62kg級だったんですけどそれまでは、67kg級でいくってなって、5kg増やさないといけなくなって、体重はもう、絶対優位なので、まずご飯をいっぱい食べて、あとプロテインを1日5回飲んでいました。体作りを今年一年頑張りました。

――世界ジュニア選手権での目標は何か

世界ジュニアも去年と一昨年出ているんですけど、その2大会は予選大会でめちゃくちゃ良い記録出して選ばれて、本番世界ジュニア行っているんですけど、意外と本番ボロボロで、全然良い記録出せなかったので、2回とも。今年こそは入賞できるように頑張りたいと思います。

知念勇樹(スポ3=大阪・関大第一)

――きょうの試合の調子やコンディションを教えて下さい

今日のコンディションは悪くはなかったです。しっかりフォームが固まったらできるっていう自信はあったので、練習通りやればおのずと、あとは成功率で結果はついてくるかなって思っていました。

――スナッチ3本目の重量を1本目から6kg上げることはセオリーなのか

なかなか、もうリスクは大きかったんですけど。2本目がプレスアウトで、まあ落としてはないので、引き出しも軽かったから、もう122kgくらいいけるかなと。法政大学の渡辺選手が3本目130kg、まあスタートが125kgだったので、とりあえずスナッチは1kgでも稼いでおかないといけない気持ちだったので、119kgだと勝負できないなって思って122kgに上げました。

――C&J3本目167kg挙げる自信はあったのか

もうやるしかないって感じでしたね。だいたいこれくらいかなって。スナッチ始まる前、試合前にだいたい計算したら、167kgくらい挙げないといけないのかなって想像していたので。まあ実際167kgって決まった時は、自信っていうよりやってやるって気持ちの方が大きかったですね。もうビビってもしょうがないなって思って。

――きょうの結果は満足できるものだったか

スナッチもジャークも1kg、3kg新だったので、結果で見たら満足ですね。でもやっぱりスナッチの2本目のプレスアウトとかあったので、もっと改善できるところはあるし、たぶんもっとできると思うんですよ。パワーはあると思うので。テクニックとあと集中力だけ磨き上げたら、スナッチ130kgのC&J175kgくらいは出来ると思うので、そこを目指して頑張っていけたらと思いました。

――全日本選手権へ向けて一言

全日本選手権でメダルを獲得することは難しいことなんですけど、それに一歩でも近づけるように、メダル獲得を目標に頑張りたいと思います。そのために、スナッチが弱いので、そこがもっと重量がついてきたら、ジャークで今回のように巻き返せると思うので、同じ試合を集中してこなしていけたら成長できると思うので、次は岩手なんですけど、また頑張りたいと思います。