メニュー

スケート部

2019.04.29

秩父宮杯第67回関東大学選手権 対法大 4月27日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

ゴールに向かう姿勢で上回り、得点を量産する

 関東大学選手権決勝リーグ、前回の東洋大戦で敗北を喫した早大は、2戦目の法大戦に挑んだ。法大は今大会、中大、明大といった強豪校に勝利を収め、破竹の勢いでこの日を迎えた。「ゴールに向かう姿勢があった」と内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)、DFハリデー慈英(スポ4=埼玉栄)が口をそろえたように、得点への執着が強かった早大。波に乗っていた法大に対し7-2とゴールを量産。優勝のチャンスを残したまま、最終戦を迎えることとなった。

  試合開始早々に連続失点してしまった前回の試合の反省を生かし、この日は見違えるような試合の入りを見せる。10分、FW木綿宏太(スポ1=北海道・駒大苫小牧)の体に当たったパックがゴールネットを揺らし、ラッキーなかたちで先制点を奪う。第2セットのFW陣はその後も積極的にリバウンドを叩きにいく姿勢を見せ、好機を演出するがスコアは動かせないまま試合は進んでいく。第1ピリオド(P)終盤、法大のペナルティーにより5対3のPP(※1)を迎える。絶好のチャンスで慎重にパスを回す早大。FW生江太樹(スポ3=北海道・釧路江南)のパスを受けたハリデーが、大きくスティックを振りかぶり強烈なスラップショットでネットを揺らす。前節では一度も成功しなかったPPでの得点に成功する。続く第2P、今度は早大にペナルティーが重なり、3対5のピンチを迎える。数的不利な状態ながら早大がパックを奪い、FW青木孝史郎主将(スポ4=埼玉栄)が抜け出したハリデーに絶妙なパスを出す。ハリデーは法大のDFを振り切り、GKとの1対1を制し貴重な3点目をマーク。鮮やかなプレーに観客からはどよめきが起きた。

  大学初ゴールを決めた務台

  GK谷口嘉鷹(社4=東京・早実)の好守も光り、3-0で最終Pへ。41分30秒、ルーキーDF務台慎太郎(スポ1=北海道・駒大苫小牧)が遠めから打ったショットがネットを突き刺しす。これが大学での初ゴールとなり、「仲間に助けられてできたゴール」と得点シーンを振り返った。中盤、青木が膝を負傷し退場するアクシデントに見舞われた早大だが勢いは衰えない。「2対1のチャンスもしっかり決めきることができた」(ハリデー)というように、5点目は木綿、生江が6点目はFW河田隼弥(教育4=東京・早実)、FW加賀美俊介(スポ4=北海道・釧路江南)が2対1を決めきり追加点を挙げる。さらに生江がゴールを決めスコアは7-0。法政にゴールを割らせることなく試合終了のブザーが鳴るかと思われたが、残り6分で2失点。「最後に2失点してしまったのは、僕らの弱さが出たと思う」(ハリデー)と反省を口にした。

6点目に素晴らしいアシストを見せた河田

  1勝1敗で今大会最終戦を迎えることとなった早大。自力優勝の可能性は消滅したが、まだ優勝のチャンスは残されている。次戦の敵はアイスホッケー界に君臨する王者・明大。決勝リーグではここまで2敗と王者らしい試合展開ができていないとはいえ、「もともと能力は高いチームですので、しっかり足を動かさないと明治の速いパスにやられるんじゃないか」(内藤監督)と油断は禁物だ。秋に向けて、充実した試合内容で春の大会を締めくくりたい。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 小林理沙子、写真 宇根加菜葉、林果歩)

※( )内はシュート数

結果
早大 ピリオド 法大
2(12) 1st 0(9)
1(14) 2nd 0(13)
4(11) 3rd 2(14)
7(37) 2(36)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 10:00 木綿 PP
早大 16:53 ハリデー 生江 杉本 PP
早大 23:39 ハリデー 青木 PK
早大 40:30 務台 ハリデー 杉本
早大 48:34 生江 木綿 加賀美
早大 51:57 加賀美 河田
早大 53:33 生江 澤出
法大 54:23 松井 石川
法大 59:02 小金澤 石川
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
小澤田 青木 杉本 ハリデー 務台
澤出 木綿 生江 大崎 住友
伊東 前田 河田 大塚 吉野
加賀美 富田 北村 金井 草島
GK谷口→GK村上
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)※囲み取材から抜粋

――前の試合に比べて入りが良かったです

選手自身もこの前の試合の入り方に関しては反省していたところなので、それはよく表現してくれたんじゃないかと思います。足も比較的動いていましたので、パックを守るというところで負けていなかったのかなという気がします。あとは、ゴールに向かう気持ちが先週よりも出ていたと思います。

――第1セットと第2セットのFW陣を変えられていました

少し刺激を与える意味で動かしましたけど、やろうとしていることは何ら変わりません。

――大差で勝てた要因は

やっぱりゴールに向かう姿勢があったのかなと。いい入れ方ではなかったですけど、加賀美(俊介、スポ4=北海道・釧路江南)のシュートのようにゴールに向かう姿勢がやっぱり大事なのかなと。あれがゴールに向かわないとただの反則で終わってしまったけれど、あそこでゴールに向かっていく姿勢が体のどこかに当たってゴールが認められたというところじゃないでしょうか。

――相手は好調の法政でしたが

歴史を振り返れば分かると思うんですけど、法政は非常に強いチームです。この10年くらい下位リーグにいましたけれど、もともとポテンシャルが高いことは知っていたので驚きませんでした。ただ我々としてもこの十何年、法政が下に沈んでいる間もずっと上位リーグで頑張ってきたプライドがありますので、上位リーグにずっといた責任を果たしなさいと言って送り出しました。その部分に関してはきょうはできたんじゃないでしょうか。

――自力優勝の可能性はなくなりましたが、モチベーションとしては

優勝できればそれに越したことはありませんが、まず自分たちのやろうとしているホッケーをできるようになりましょうということがありますので、優勝云々も勿論そうなんですけど、できるだけいい順位で秋につなげたいと思います。

――次に明大に勝つために何が必要だと思いますか

きょうのように最初から足を動かすことですね。ちょっと明治に元気がないようには見えますけど、もともと能力は高いチームですのでしっかり足を動かさないと、明治の速いパスにやられるんじゃないかと思いますので、きょうのように体にいって前を向かせないでパックを自分のものにしたいと思います。

DFハリデー慈英(スポ4=埼玉栄)

――前回に比べて入りは非常に良かったと思います

本当に入りも良くて、その後も早いチェッキングで相手を圧倒できて、前回と比べてパワープレーでもしっかり得点できて、そういう積み重ねがうまく進んでいい試合運びができたのかなと思います。

――大差で勝てた要因は

やっぱりゴールに向かう姿勢ですかね。2対1のチャンスもしっかり決めきることができましたし、パックを持っていない選手がパックを持っている選手に対して何をしてほしいというのを示さないとプレーというのはうまくいかないので、パックを持っていない選手がきょうは頑張ったので、その分たくさんの得点につながったと思います。

――DF陣の総括をお願いします

3ピリの最後まで良かったんですけど、最後に2失点してしまったのは、後味悪い感じにもなってしまいましたし、そこは僕らの弱さが出たと思うので、無失点できっちり勝つというのは試合内容として一番いいかたちだと思うので、最後まで弱みを出さずに60分集中して戦えるメンタリティーが必要かなと思いました。

――明大戦への意気込みをお願いします

自力では優勝できなくなってしまったんですけど、まだチャンスがあるということなので次も120パーセント全力で戦って明治も圧倒したいと思います。

 

DF務台慎太郎(スポ1=北海道・駒大苫小牧)

――試合を振り返っていかがですか

東洋戦の課題を改善してやれたのはすごく良かったし、またきょうの試合で出た課題もあったので、そういうのも修正して明治戦に臨んでいきたいです。

――東洋大戦の課題と、きょう出た課題というのは何ですか

東洋戦は短い時間での失点が多くてあまりリズムに乗れなかったですが、その点については改善できていました。きょうの反省は、試合終了間際に連続失点したので、勝っていても気を抜かずにゼロで終われるというのが大事だなと思いました。

――大学初ゴールもありましたが、振り返ってみていかがですか

スクリーンに入ってくれた選手がいてキーパーがあまり見えていなかったと思うので、仲間に助けられてできたゴールなので、すごくうれしかったです。

――DFハリデー慈英選手(スポ4=埼玉栄)と組まれていますが、いかがですか

毎回の練習ですごく勉強になるし、試合でもとても頼りになる存在なので尊敬しています。

――高校と大学での違いは感じられていますか

プレッシャーやプレースピードはすごく速いので、そういうところで高校のときよりさらに成長していければいいなと思います。

――今年一年間の目標はありますか

1セット目で出させてもらっているので、そういう責任感を大事にして、自分が出ているシフトでは失点をできるだけしないようにというのを目標にします。

――次は明大戦ですが、意気込みは

春のリーグ戦(関東大学選手権)最終戦なので、内容にもこだわって勝ちにもつなげられるように選手全員で頑張っていきたいと思います。