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スケート部

2019.04.23

秩父宮杯第67回関東大学選手権 対東洋大 4月21日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

連続失点響き、惜しくも東洋大に敗北

 「最初の少しの気の緩みが負けにつながると思い知らされた試合でした」(DFハリデー慈英、スポ4=埼玉栄)。4校が総当たりで戦う関東大学決勝リーグの初戦は、力のあるルーキーが多く入学した強豪・東洋大との対戦となった。試合開始1分も経たないうちにまさかの2失点。同点に追い付き、第2ピリオド(P)で勝ち越したが第3P開始直後に再びの連続失点。一気に3点を奪われるとそれ以上点差を縮めることができず、3-5で敗北を喫した。「全体的にチームの動きというのは悪くなかった」(FW伊東勢司、政経4=東京・早実)というように内容は悪くなく勝機があっただけに、悔やまれる敗戦となった。

  試合開始直後の0分27秒、フェイスオフで東洋大にパックが渡ると相手FWが一閃。GK谷口嘉鷹(社4=東京・早実)はシュートに反応できず先制を許す。直後に東洋大のルーキー石田がゴール前に流したショットをゴール前の選手が叩きはやくも2点目を奪われてしまう。序盤、早大はなかなかアタッキングゾーンに攻め込めない時間が続く。苦しい状況を打開したのは第1セットのFW陣。まずはFW青木孝史郎主将(スポ4=埼玉栄)がコーナーでの1対1を制しゴール裏からパスを出す。アシストを受けたFW小澤田匠副将(スポ4=東京・早実)がしっかりと押し込み1点を返す。中盤に東洋大の悪質なペナルティにより再び試合が中断すると、5対3のPP(※)と絶好のチャンスを迎える。しかし「きょうは何本も打ったのに決められなかったと責任を感じる部分もある」(ハリデー)と持ち味であるスラップショットでネットを揺らすことができず無得点でPPを終える。終盤には第3セットの選手たちが見事な連携を見せ、最後は伊東がネットを揺らす。1点目と同様の理想的な得点シーンを演出し、「取った点数のシーンは非常に良かった」と内藤監督(平3二文卒、北海道・釧路湖陵)も称賛を口にした。2-2と試合を振り出しに戻し第1Pを終えた。

しっかりとパックを押し込み2得点の小澤田

 第2P、30分41秒に再び小澤田が赤いランプを点灯させ早大が逆転に成功する。両者惜しいシュートが続くが、互いのGKの堅守に阻まれ2-3のまま第2Pは終了。勝負の最終P、もう第1Pと同じ轍を踏みたくなかった早大だが、またしてもピリオド開始直後の得点を許してしまう。「みんなの中でそういう得点後のプレーをしっかりしようという共有ができていなかったのが、失点につながってしまった」(小澤田)と相手の得点後にさらに2失点。第3P開始3分が経たずに3点を奪われスコアは一気に3-5。昨年はあまり見られることのなかった連続失点で再び東洋大にペースを握られる。ポストにはね返る非常に惜しいシュートもあったが、結局無得点のまま試合終了のブザーがリンクに鳴り響いた。

早実セットの連携から生まれた2点目を決めた伊東

 強力なゴールハンターが多かった昨年の4年生が抜け、今シーズンは得点力不足がささやかれた早大。しかし、この日の試合ではコーナーでのバトルに勝ち、ゴール裏からのパスを受けての理想的なシュートで3点を奪って見せた。結果的に勝敗を分けた部分はやはり、ピリオドの入りの少しの気の緩みで生まれた連続失点だろう。次戦、昨シーズン3冠を達成した明大を破り勢いのある法大との対戦が待ち受けている。「負けた後の試合というのは大事な試合で、勝っていかに弾みをつけられるか」(伊東)。その言葉通り、重要なのはこの日の負けをどう次に生かすかだ。敗戦を糧にし、決勝リーグ2戦目は最初のフェイスオフからエンジン全開で挑みたい。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 小林理沙子、写真 瀧上恵利)

※( )内はシュート数

結果
早大 ピリオド 東洋大
2(11) 1st 2(20)
1(9) 2nd 0(10)
0(10) 3rd 3(11)
3(30) 5(41)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
東洋大 00:27 小堀 久米
東洋大 00:58 小堀 石田
早大 06:43 小澤田 青木
早大 17:28 伊東 前田 北村
早大 30:41 小澤田 杉本
東洋大 40:29 石橋 中村 PP
東洋大 41:27 武部太 武部虎 PP
東洋大 42:42 久米 清水
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
小澤田 青木 澤出 ハリデー 務台
杉本 木綿 生江 大崎 住友
伊東 前田 富田 大塚 吉野
加賀美 河田 北村 草島
GK谷口
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)

――試合を振り返って

1ピリの2分、3ピリの2分に全部持っていかれたというところでしょうか。やっぱりピリオドの入りを大事にしなければいけませんね。強い気持ちで向かっていこうということはミーティングでは言ってあったんだけど、最初のシフトでそれができなかったのは非常に悔やまれますね。3ピリのキルプレーも少し安易に考えていたかな。守り切れると勝手に思い込んでいた節があるように思います。そういうところは東洋大が力があるので逃してこないですよね。点数入れられた後のシフトも気をつけなければいけないけれど、そこも切り替えることができなくて3点も連続失点してしまいました。残りの時間はいい時間もかなりあったので非常にもったいなく思います。

――連続失点が2回ありました

久しぶりですね。昔はよくやっていたんだけど、昨年はそういうことがなくて勝てたんだけど。やっぱり試合の入りが甘いと学生スポーツは全部持っていかれることありますよね。東洋の方が力が強いのは分かっているのでうちとしてはもっともっと慎重に、もっともっと貪欲に足を動かしていかないとダメですね。もう一歩相手より先にとか、もう一歩頑張ってついていこうとか、という気持ちが少し足りなかったのかなと。あと一歩動かしていれば反則したりスティックで引っ掛けなくても済んだのにということもありますし、あともう一歩前に出ていれば片手じゃなくて両手でプレーできたのにというような、小さなところで、昨年のテーマが『僅差が大差』でやっていましたけど、少しずつの小さな差が2点になったというところでしょうか。なので、非常に悔しいですね。それだけ勝てた試合であったと思います。

――ディフェンス陣の課題は具体的には

ケガ人がいて、台所事情は苦しいしうちのDFの層が薄いのは最初から分かっていることなので、できるだけ前で。その代わり、FWはそこそこ頑張るのでもう少し前でプレーしてほしかったなと思います。後はターンオーバーが多かったかな。

――伊東選手(勢司、政経3=東京・早実)と小澤田選手(匠、スポ4=東京・早実)に得点がありました

取った点数のシーンは非常に良かったと思います。1対1でコーナーで頑張って、仲間が迎えに来て、パックを持っていっての繰り返しかな。相手にパックを渡すことなくゴール前でシュートを打ってリバウンドを叩いて非常に良かったですね。この間の加賀美(俊介、スポ4=北海道・釧路江南)の点数もそうだけど、どれだけゴール前に行って、どれだけリバウンドを叩けるかというのがとても大事なんですけれど、その数がきょうは少なかったかな。できた場面はちゃんと点数につながっているのでもったいなかったです。

――きょうはシュート数も少なかったです

やっぱりうちはシュート数が多くないと勝てないチームだというのは今までの歴史が物語っているので、シュート数で負けるということ自体がよろしくないですね。結局ゴールに向かう気持ちが東洋よりも少なかったのかな。力としてはそんない差はないと思うので、点数になった部分やその時間帯に全部持っていかれたという非常に悔しい感じですね。十分に勝てるチャンスはあったと思います。

――次の法政戦に勝てばまたチャンスが生まれます、次戦に向けてお願いします

まず今言ったところを改善して、練習から強い気持ちでやってほしいなと思います。アイスホッケーは走るとすごく苦しいんですけど、楽しようとするんじゃなくてそれを相手よりも一歩動かせるかどうかというところにかかっていると思うので、そこをまず修正したいです。それができれば法政ともそれほど力関係はないので、十分イーブンにやっていけるんじゃないかと思います。

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DFハリデー慈英(スポ4=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

勝てる試合だったので、悔しいです。第1ピリオドの最初の2分で2点、第3ピリオドの最初の2分で3点と合計5点も決められているので、最初の少しの気の緩みが負けにつながると思い知らされた試合でした。

――ディフェンス陣の課題は何だと思いますか

気を緩めて相手の出方を見ているようでは、東洋大学のような上手なチームには負けてしまうと思います。立ち上がりからやられる前にやってやるという心意気じゃないと足元をすくわれると思うので、修正したいです。

――きょうはパワープレーがなかなか決まりませんでしたが、その点に関してはいかがですか

その点に関しては、僕の責任が重いと感じています。5対3の数的有利な場面でも使ってもらっているので、僕がシュートを打つポジションである以上、決めなきゃいけないと思っています。きょうは何本も打ったのに決められなかったと責任を感じる部分もあります。自分がそういう場面で決めなきゃいけないという思いはあります。

――次戦は明大に勝ち、勢いのある法大戦です。意気込みをお願いします

僕たちは常にチャレンジャーなのでどこのチームとやる時もやることは変えずに、自分たちらしいプレーができるように頑張りたいです。また法大は中大、明大と勝って勢いのあるチームだと思うのですが、勢いに呑まれず自分たちのプレーをして第1ピリオドから押していきたいです。

FW小澤田匠副将(スポ4=東京・早実)

――試合を振り返って

ピリオドの始めなどで立て続けに失点してしまった部分があって、あまりメンタルのコントロールができていなかったと思います。

――連続失点してしまった要因はメンタル面ということでしょうか

そうですね。そういう声掛けがなってなかったというのもありますし、みんなの中でそういう得点後のプレーをしっかりしようという共有ができていなかったのが失点につながってしまったのかと思います。

――ご自身は2得点でした

あれはこぼれてきたパックを叩いただけなので、誰でも決められた得点だと思います。勝たなきゃ意味ないので、もっと点に絡んでいきたいと思います。

――内容としては勝てた試合だったとも思うのですが、勝敗を分けた部分は

やっぱり立て続けに失点してしまったとことで、1ピリと3ピリの始めの4分間集中していればもしかしたら勝てた試合だったかもしれないです。こういう負け方もいい経験だと思うので、しっかりと修正していきたいと思います。

――ここまで戦ってきて第1セットの連携はいかがですか

一番人の変動が激しくないセットなので、いい声掛けはできていると思います。これかれもコミュニケーションを多く取って息を合わせていけるように頑張りたいと思います。

――次の法政大への意気込みをお願いします

次は2連戦で、きょうのように負けてまた1週間空いて修正というのも難しいと思うのでしっかり次につながる試合というのを心掛けて必ず勝ちたいと思います。

FW伊東勢司(政経3=東京・早実)

――試合を振り返っていかがですか

全体的にチームの動きというのは悪くなかったと思うんですけど、全てのピリオドに置いて入りが悪くて入りで連続失点していると思うので、そこを改善していければもっとチャンスが広がると思いました。

――具体的にどう改善していけばいいと思いますか

全体的にふわっと自分たちが試合に入ってしまったので、そこはしっかり「集中していこう」と声を掛けて、一つ一つのルースパックを負けない、そしてパスレシーブを正確に、シュート、という基本的なことを1ピリの最初からどんどんやっていけばいいと思います。

――ご自身のゴールシーン振り返っていかがですか

自分がパックを持ってエントリーした時に、スピードを緩めたんですけど、その時にちょうど北村(瑞基、商2=東京・早実)が後ろに入ってくれて北村にパックを落として前田につないで、僕がゴール前でフリーだったので、いい感じに前田がパスを出してくれて後は決めるだけだったので3人の連携というのは今振り返っても良かったかなと思います。

――ここまでの試合を通して第3セットの連携はいかがですか

第3セットはセットの組み合わせが流動的で固定ではないんですけど、毎試合毎試合話すことによって誰が入ってもいい連携が取れているので、そこの面では結構いいと思います。後は決めるべきところでしっかり決めてチャンスをモノにすればもっと良くなるのではないかと思います。

――3年目のシーズンの意気込みをお願いします

もう3年目で上級生なので、自分たち3年生がチームを引っ張っていけるように上級生に頼るのではなくて、自分たちでどんどん試合を決定付けるようなプレーをしてチームに貢献できたらいいなと思います。

――法大戦への意気込みをお願いします

負けた後の試合というのは大事な試合で、勝っていかに弾みをつけられるかなので、しっかりこの負けを反省して改善してこの試合での反省点を次の試合に生かせればいいと思います。