ハンドボール部
2019.04.20
関東学生春季リーグ 4月20日 神奈川・東海大学湘南キャンパス体育館
後半、怒涛の6連続得点!因縁の相手を下しリーグ戦初勝利
関東学生春季リーグ(春季リーグ)第2戦、初戦黒星スタートなった早大は初勝利を目指し桐蔭横浜大と対戦した。前半、点差のつかない一進一退の展開の中、ミスから失点を許し2点ビハインドで前半を終える。後半、5点差を付けられる厳しい展開になるも、吉田瑞萌(スポ3=東京・佼成学園女)のミドルシュートを皮切りに怒涛の6連続得点で逆転。一気に流れを引き寄せる。終盤、数的不利になるも集中した守備で耐えきり、リーグ戦初白星を飾った。
前半は立ち上がりから一進一退の展開になった。前半2分、杉山瑞樹(社4=神奈川・横浜創英)の意表を突いたループシュートで先制に成功するが、相手の速攻を止められず同点にされてしまい、その後は互いに点を取り合う展開に。吉田のドリブルからのシュートや、紅林詩乃(スポ2=東京・佼成学園女)の見事な反転からのポストシュートなどで順調に得点を重ねていく。前半10分には、速攻から阿部美幸(スポ2=東京・佼成学園女)、衣川紗菜(スポ3=愛知・旭丘)、衣川直緒(社3=愛知・星城)と繋ぎゴールに迫るも、シュートはキーパーに防がれてしまう。その直後、この試合で初めて相手にリードを許すも、阿部のパスを受けた衣川紗菜が見事な反転からシュートを決め、すぐさま同点に追いつく。前半17分には、紅林が個人技からこの日2点目のゴールを決める。常に1点差以内の一進一退の攻防が続いていたが、前半23分にサイドを崩されリードを許すと、パスミスなども絡みこの日初めて3点差のビハインドを追う。その後も同点に追いつくことはできず、前半は10―12で終えた。
11得点で攻撃を引っ張った吉田
後半開始早々、前半終了間際に退場者を出した相手に対して数的優位を活かして連続得点で同点に追いつくが、その直後に紅林が退場すると一気に流れは桐蔭横浜大に傾く。速攻や意表を突いたループシュートなどで3連続得点を奪われてしまう。途中、吉田の7メートルスローなどで食らいつくも、点差は5点に広がる。しかし、杉山がサイドシュートを突き刺すとそれをきっかけに流れは早大に。吉田のミドルシュートを皮切りに、岡崎麗(教3=埼玉・浦和実)のカットインからのシュートなどで点差を縮めると、大沢アビ直美(スポ4=東京・佼成学園女)もファインセーブで応える。ミスが増えてきた相手に対して完全に流れを掴むと、岡崎がチームの6連続得点目となる7メートルスローを決めてついに逆転に成功する。2点をリードして迎えた試合終盤、阿部が退場となり数的不利になるが、大沢が7メートルスローをセーブするなど最後まで集中を切らさず、接戦を制し、春季リーグ初白星を掴んだ。
喜び合う選手たち
一進一退の接戦を制したワセダセブン。試合後の「自分が試合に出て勝つというのが初めてだったのですごく嬉しいです」という岡崎の言葉からもわかるように、試合経験があまりない選手が少なくない早稲田にとって、この1勝は1勝以上の価値があるだろう。きょう出た課題を修正し、次戦、対東女体大戦初勝利を目指す。
(記事 稲葉侑也 写真 栗林真子 )
関東学生秋季リーグ | ||||
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早大 | 25 | 10-12 15-12 |
24 | 桐蔭横浜大 |
GK 大沢アビ直美(スポ4=東京・佼成学園女) LW 杉山瑞樹(社4=神奈川・横浜創英) LB 吉田瑞萌(スポ3=東京・佼成学園女) PV 紅林詩乃(スポ2=東京・佼成学園女) CB 岡崎麗(教3=埼玉・浦和実) RB 阿部美幸(スポ2=東京・佼成学園女) RW 衣川直緒(社3=愛知・星城) |
コメント
杉山瑞樹主将(社4=神奈川・横浜創英)
――初勝利の感想をお願いします
まずは1勝できてよかったです。あと、桐蔭横浜大は去年はいろいろあって、一昨年も勝てていなくて結構因縁の相手だったので特別な思いというか、勝ちたい気持ちが強かったので勝ててよかったです。
――どのような気持ちで試合に臨まれましたか
筑波大と比べても落とせない相手だと思っていたので、毎回やってることは同じなんですけど、ビデオとかミーティングで、独特なハンドボールをしてくるチームなので、そこの共通理解を深めていました。
――具体的にどのような対策をされましたか
ディフェンスでは、相手がパスランとか、他のチームがあまりやってこないような、隙を突くプレーが多かったので、そこの声掛けだったり伝達だったりを意識してやってました。
――試合全体を振り返っていかがでしたか
きょうの試合の前に、3連取されないようにしようと言っていて、でも何回かあったんですけど、いつもだったらガッと離されて負けてしまうことが多かったんですけど、きょうはそこでひとつずつ返して食らいついていけたのでよかったと思います。
――一進一退の展開の中、2点ビハインドで前半を終えましたが、2点差をどのようにとらえていましたか
小さいと思っていました。しかも、最後相手が退場している状態、数的有利で後半を始められたので2点差はあったけれど、全然マイナスには捉えていなかったです。
――後半、5点ビハインドから6連続得点で逆転できましたが、その要因はなんでしたか
きょうはセットオフェンスで攻めあぐねている感じはなかったので、それぞれフローター陣がフィジカルで勝って、ゴリ押しして決められたので、それ継続して出来たのが良かったかなと思います。あと途中からディフェンスシステムを1ー5に変更して、いい流れになったかなと思います。
――ご自身の出来はいかがでしたか
オフェンスはまだ大事なところで外してしまったりしてるので、そこを修正したいのと、ディフェンスでは足を引っ張ってる部分が多かったので、それは明日また修正できるようにしたいです。
――次戦への意気込みをお願いします
今日の勝ちが無駄にならないように、全員で戦いたいと思います。
岡崎麗(教3=埼玉・浦和実業高)
――今回春季リーグ戦初勝利となりましたが、いかがでしょうか
私は試合に出るのが今回ほとんど初めてで、自分が試合に出て勝つというのが初めてだったのですごく嬉しいです。
――今回の試合を振り返ってみていかがでしょうか
前半は、自分があまり攻めきれず流れを作りきれなかったので、焦りがあったんですけど、後半はみんなから思い切っていきなって言われたので思い切ってシュートを打ちにいって、決めることができたのでホッとしています。
――途中5点ビハインドのときがありましたが、その時の心境というのはどうでしたか
気づいたら5点ついてたって感じだったんですけど、そんなに焦りとかはなくて。とりあえず、ちゃんと自分たちのことをやれればいいというのがあったので、点数よりは焦りはあんまりなかったです。
――次戦への意気込みをお願いします
次の試合も自分のプレーを出して、みんなの力を引き出していきたいなと思っています。
吉田瑞萌(スポ3=東京・佼成学園女)
――試合を終えた今の気持ちを教えてください
とりあえず1勝できてホッとしています。途中で離されたりもしたんですけど、最後は自分たちで粘って勝てたので良かったかなと思います。
――きょうの試合を振り返ってみていかがでしょうか
前半負けていたんですけど、自分たちのペースで持っていけていたのでそんなに悪い流れではなかったなという感じでした。最後、勢いに乗れていけたのでよかったなと思います。
――今回の試合で多く点数を決めていたのが印象的でしたが、ご自身のプレーを振り返ってみていかがでしょうか
こんなに点数を取ったのはあんまりないんですけど、どちらかというとみんなが身体を張ったからペナルティを自分が決めれたという感じだったので、そこは自分一人がやったわけではないので、みんなにありがとうという感じです。
――次の試合で活かせるポイントなどは今回の試合で見つかりましたか
オフェンスで結構新しいバリエーションや、きっかけを入れたんですけど、それが結構はまっていたので次の試合でもどんどんいれていきたいなと思っています。
――次戦への意気込みをお願いします
東女体大は1回も勝ったことがない相手なので、自分たちのやれることをやって勝てたらいいなと思います。