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野球部

2019.04.02

第46回社会人対抗戦 4月1日 神宮球場

小宮山監督、神宮初采配も投手陣に課題/JX-ENEOS戦

TEAM
JX-ENEOS 12
早 大
(早)●榎、上條、長柄、藤井寛、柴田、徳山―小藤
◇(二塁打)檜村、福岡

 4月とは思えないような寒空の下、社会人チームJX-ENEOSとの対抗戦が行われた。小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)にとっては神宮球場で指揮を執る初めての試合となったが、2-12で敗れ、投打に課題の残る試合となった。

 まずは攻撃陣。3選手がマルチ安打を記録した。1番に入った瀧澤虎太朗(スポ3=山梨学院)が2安打3出塁でリードオフマンとしての役割を果たすと、先日の春季オープン戦・筑波大戦では無安打に終わった3番・福岡高輝(スポ4=埼玉・川越東)が2安打1打点と、この日チーム唯一の打点を挙げる活躍を見せた。3人目は7番・一塁手として先発出場した吉澤一翔(スポ3=大阪桐蔭)。一塁のポジションを争うルーキー中川卓也(スポ1=大阪桐蔭)が入学に式出席するために巡ってきたチャンスで、見事アピールに成功した。久々の先発出場に、「気合が入るというか、楽しもう」と臨んだ吉澤。クリーンヒットではなかったが、「汚くてもヒットからどんどん調子を上げて行く感じで開幕に向けてしっかりやっていきたい」。この2安打を弾みとし東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)開幕へ向けて調子をさらに上げていきたい。

5回にチーム唯一の適時打を放った福岡

 続いて投手陣だが、8与四死球、3被本塁打、12失点と散々な結果に終わった。四死球でためた走者を長打で返される場面が複数回見られ、投手陣に大きな不安を残す結果となった。先発の榎海人(人4=長野・佐久長聖)は先頭打者本塁打を浴びるなど、3回を投げ被安打3、3失点。「ボールが高くて、それを相手にうまいこと捉えられてしまって、失点してしまった」と、球を低めに集め打たせて取る自分の投球ができなかった。ここまで救援として登板が多かった榎。春季リーグ戦でのベンチ入りに向けアピールしたいところであったが、目立った結果を残すことはできなかった。

先発した榎。3回3失点でマウンドを降りた

 2番手の上條哲聖(商4=東京・早実)は三者凡退で抑えたものの、3番手の長柄昂(人2=石川・金沢桜丘)が1回4四球1失点、4番手の藤井寛之(法4=福岡・東筑)は1回3四球6失点の乱調ぶり。「(各投手)球場が変わって、神宮で投げるということにビビり倒していた」(小宮山監督)。神宮での登板経験の少なさが制球の面に出ていたと言えるだろう。その後5番手として登板した柴田迅(社3=東京・早大学院)は、2回2失点ながら最速147キロをマークし無四球。オフに磨いてきたという真っすぐについて、「社会人のレベルの高い選手相手でしたけど、空振りとか取れた」と手応えを感じていた。9回に登板した徳山壮磨(スポ2=大阪桐蔭)は、自己最速150キロを2度記録した直球を中心に、2奪三振を含む三者凡退に切って取った。春季リーグ戦では抑えとしての起用が予想される中、奪三振能力の高さを見せつけた。

春季オープン戦で安定した投球を続けていた藤井寛。この日は6失点と誤算だった

 打線は10残塁を記録し、先日に続いてつながりを欠いた。ポイントゲッターとして、2試合連続の無安打に終わった4番・加藤雅樹主将(社4=東京・早実)の奮起が待たれる。投手陣は、公式戦での登板経験が少ない投手が結果を残すことができなかった。昨年の秋季リーグ戦でチームの半分以上のイニングを投げた小島和哉(平31スポ卒=現千葉ロッテマリーンズ)が抜けた穴を埋めるためには、投手陣全体の実力の底上げが不可欠。それだけに、ここまで好調だった投手たちが結果を出せなかったことはチームとして誤算だ。小宮山監督は「投手陣は一からやり直しです」とぽつり。春季リーグ戦へ向けて、投手陣のさらなる整備が求められる。

(記事 吉田昭太、写真 柴田侑佳、島形桜)

 

★けがを乗り越えた先で感じた、確かな手応え

けがからの復活を遂げた徳山

 『150km/h』。その球速が電光掲示板に表示されると神宮球場にどよめきが走った。9回に登板した徳山壮磨(スポ2=大阪桐蔭)が自己最速記録を大幅に更新したのだ。
 徳山は昨春の慶大3回戦以来、久しぶりの神宮球場での登板となった。理由は野球人生初だという大きなけが。昨年の夏に肩に感じた違和感は徳山を苦しめ続け、昨秋はスタンドからナインを応援していた。球を投げられない期間は長く続いたが、「一軍のマウンドへ帰ってくる」という目標のために徹底的に体をつくり込んできた。

 そして、焦らずにじっくりと重ねてきた努力は実った。強いフィジカルを手に入れたこと、またフォームの改造に取り組んできたことで、持ち味の直球はけが前よりも威力を増した。
 それでも「まだまだ、こんなものじゃないです」。以前話を伺った時、そう力強く答えた。けが前よりも一回りも二回りも大きくなって神宮のマウンドへ帰ってきた男は、まだ発展途上だという。「徳山が投げるなら打てなくても仕方ない」。そう言わしめる投手になるために。まずは間もなく開幕する東京六大学春季リーグ戦で無双の投球を見せるつもりだ。

(記事、写真 柴田侑佳)

※記事中の学年は新年度のものです。

 

春季オープン戦の日程はこちらから

 

コメント

小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

色々試そうと思ったんですけれども、試すこともなく。残念な結果になってしまったかなと思います。

――与四死球が8個と目立ちました

もう多過ぎますね。それはもう投手陣は一からやり直しです。

――スタメンが固まってきた印象を受けます。今のラインアップに手応えを感じていますか

きょうは残念なことに入学式の中川(卓也、スポ1=大阪桐蔭)を欠いているのでね。できるのならば中川を(一塁で)ラインアップに、とは思っています。

――以前は、「スタメンを入れ替わり立ち替わりで並べ替えることもオープン戦をこなしながら考えたい」と話されていました。現時点ではメンバーを固定して東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)に臨むというお考えでしょうか

基本的には固定メンバーでやるのが理想だと思っていますから。

――今お話にあった中川選手には、打線の中でどのような役割を期待したいですか

これはどういう状況で彼に打席が回ってくるか分からないので、なんとも言えないですけれども、(春季)オープン戦では打席の中でそれなりに結果を出しているのでね。それと同じような働きをしてくれればと思います。

――「ベンチが指示を出さなくても選手たちが考えてプレーしてくれるのが理想」とも以前話されていました。こちらの達成度はいかがでしょう

程遠いね~。程遠いですよ。そんな状況になったら、何とも言わない心境で試合を見ていられるんですけれども、考えていることがまだ浸透していないですね。

――春季オープン戦では、バスターのサインをしばしば出されているようでした。この意図は

これはいかにチャンスを広げられるかということのテストですよ。

――ここまでの春季オープン戦、投手陣は好調を維持していました

良かったので、きょうは自信を持って臨んだのですが、まだみんな腹が据わっていないということが分かったので。球場が変わって、神宮で投げるということにビビり倒していたので、これはやはり一からやり直しです。

――春季リーグ戦初戦(東大戦)まで残り3週間。どのように時間を詰めていきたいですか

これはね、それぞれがどういう思いで過ごすかだと思っているので、彼らの持てる能力を最大限に引き出せるようにしていきたいと思います。

榎海人(人4=長野・佐久長聖)

――きょうの試合に臨む前の課題や目標は

(春季)オープン戦とかで中継ぎで投げることが多かったので、その結果で今回先発するということで。自分自身そんなに力で押すピッチャーではないので、ボールを低めに集めて、凡打を打たせて、それでアウトを重ねていこうというふうに思ったのですが、きょうはちょっとボールが高くて、それを相手にうまいこと捉えられてしまって、失点してしまったという感じです。

――先頭打者本塁打の球も高かったのですか

高さはそんなに高くなかったんですけど、初球ボールで、カウント取りに行った真っすぐが打たれてしまってという感じですね。

――その後は立ち直ったかなというように見えたが、何か変化はあったのか

相手のバッターが結構初球から振ってきてたので、初球からカウントボールではなくて、勝負球を投げて、初球から厳しいところに投げていこうというふうに小藤(翼副将、スポ4=東京・日大三)と話してそういう結果になりました。

――3回に走者をためて2失点してしまいました

あの場面はゲッツーが欲しかったので、内野ゴロを打たせてゲッツーという感じだったんですけど、向こうのピッチャーが結構バッティングいい感じだったんで、ゲッツーにならず、最後落ちる系のボールで三振でした。

――最後の適時三塁打の球について

球が高くなったのと、真ん中付近に入ってしまったので打たれてしまった。

――きょうの投球を踏まえて、今後の課題は

低めの変化球をあまりスイングされなかったので、しっかり真っすぐと変化球の腕の振りの違いをなくして両方ともしっかり投げ切れるように、練習したいと思います。

柴田迅(社3=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

序盤から結構ENEOSさんの流れで試合が進んでいて、特にピッチャー陣がきょうはちょっとあんまりいつもの力が出せずに。フォアボールとかで流れをなかなか早稲田側に持ってこられない状況が続いていていました。自分が投げるときは、なんとか自分のピッチングでもう一回こちらに流れを呼び寄せることができればと思ってマウンドに上がりました。

――昨年の冬に行った対談で、オフシーズンに真っすぐを磨きたいとおっしゃっていました。きょうは球速147キロ出ていたのですが、真っすぐの調子はいかがですか

沖縄キャンプを通して、色々な指導者の方々からご指導いただいて、ストレートはだいぶ自分の中では良くなってきています。きょう神宮でも社会人のレベルの高い選手相手でしたけれども、(真っすぐで)空振りも取れましたし、球速も上がってきているので、この調子で(東京六大学春季)リーグ戦を迎えることができればいいかなと思います。

――この春、真っすぐにおいて改善された点などはありますか

体重移動で良くない癖があるというのは、いつも小宮山監督(悟、平2教卒=千葉・芝浦工大柏)からご指示をいただいていたので、体重移動のフォーム改善をずっと沖縄キャンプ中もしていました。最近になってやっと体重移動が修正できるようになってきたので、そこがストレートが良くなってきた理由かなと思います。

――春季リーグ戦では、150キロ超えの真っすぐも期待できるでしょうか

球速をそんなに狙っていくと、どうしても力んでしまったりするので、球速は二の次で。とりあえず自分が投げるとすれば、試合終盤の方で流れをこっちに持っていきたい時だと思うので、とにかく野手が守りやすいテンポで投げて、こちらに流れを引き寄せることができるようなピッチングを第一に考えてやっていきます。

吉澤一翔(スポ3=大阪桐蔭)

――きょうの試合振り返ってみていかがですか

負けてしまったんですけど、(東京六大学春季リーグ戦)開幕に向けていいリハーサルができたかなと思います。

――4打数2安打でしたが、ご自身の打席を振り返ってみていかがですか

綺麗なヒットはないんですけど、汚くてもヒットからどんどん調子を上げていく感じで開幕に向けてしっかりやっていきたいと思います

――久しぶりの先発出場でしたが、発表を聞いてどう思われましたか

気合が入るというか、楽しもうというか。自分がやってきたことをやっていこうという気持ちでした。

――守備位置は一塁に戻られていましたが、今季は一塁での出場になりますか

冬の間はセカンドをやらせていただいて、いろんなことに気付けたので一つまた成長できたんじゃないかなというふうに思っています。ファーストに戻ってもセカンドで学んだことを生かしてやっていきたいなと思います。

――打席中、カウントを追い込まれてからノーステップでバットを振られていたと思いますが

冬からやってきていたのですが、ツーストライクからのバッティングが少し雑になっていた部分があったので、もう一度初心に戻って意識してノーステップで、コンパクトに振っていけるように考えています。

――東京六大学春季リーグ戦への意気込みをお願いします

チームの目標が優勝することなのでそれはもちろんなのですが、今までやってきたことを前面に出していけば負けることはないと思うので、全員で力を合わせて頑張っていきたいです。