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卓球部

2019.03.28

第71回東京選手権 4月24日 駒沢体育館

早大最終章 阿部、徳永組が準優勝で有終の美を飾る

 激闘を繰り広げた今期の早大。その締めくくりとなる大会、東京選手権が行われた。早大勢は男子ダブルスで硴塚将人男子主将(スポ3=東京・帝京)・緒方遼太郎(スポ2=帝京)組が惜しくも準々決勝で敗れベスト4入りとはならなかったものの、女子ダブルスではこの大会が4年間の集大成となる阿部愛莉(スポ4=大阪・四天王寺)・徳永美子(スポ4=福岡・希望が丘)組が見事準優勝。有終の美を飾る結果となった。またシングルスでは計7選手が最終日に残る大健闘。卓球王国ワセダの肩書きを見せしめんとばかりの躍進を見せた大会となった。

 男子ダブルスでは優勝を期待される硴塚・緒方組、また二回戦から駒を進めてきた平野晃生(スポ3=山口・野田学園)・大野泰士(日野自動車)組が奮闘を見せた。この大会フルセットを粘り勝ってきた平野・大野組だったが、5回戦で愛知工業大ペアにストレートで敗れてしまう。平野・大野組の仇をとるべくその愛知工業大ペアと硴塚・緒方組が対峙。硴塚の強烈なバックドライブが決まるなど第1セットを先取したものの、第2セット以降、相手の巧みな攻撃の前にリズムをつかみきれない。結局悪い流れを断ち切ることができず1−3で敗れ、準々決勝で東京選手権を後にすることになった。一方の女子ダブルス。第1シードの阿部・徳永組が順調に勝ち星を重ねる。入部以降ペアを組み苦境を乗り越えてきた二人。随所で抜群のコンビネーションを発揮し舞台はいよいよ決勝戦。序盤は高いディフェンス力と徳永の抜群のフォアハンドで社会人ペアを圧倒。早々に2セットを連取し残すはあと1セット。このまま勢いにのり栄冠を手中に収めるかと思われた矢先、歯車が狂い始める。今まで制していたラリーを奪われ徐々に流れを失っていく。終盤に粘りは見せたものの一度失った勢いを取り戻すことはできず逆転負け。戴冠での引退とはならなかったが、四年間の集大成を遺憾なく見せつける大会となった。

点を決めてガッツポーズをする徳永・阿部組

 シングルスでは男子が硴塚、五十嵐史弥(スポ1=石川・遊学館)、川上尚也(スポ1=静岡学園)、女子では阿部、鎌田那美(スポ3=北海道・駒大苫小牧)、金子碧衣(スポ3=愛知みずほ大瑞穂)、笹尾明日香(社1=神奈川・横浜隼人)と計7名が最終日へ進む大躍進を見せた。さらに岩永宜久(スポーツ科学部入学予定=福島・帝京安積高)はセットカウント1―3からの大逆転勝利を収め、最終日へ進出するなど来期への期待を増長させるプレーを見せた。迎えた最終日、6回戦、7回戦で続々と姿を消す中、五十嵐は破竹の勢いを見せる。準々決勝では最初の1ゲームを落としたものの、残りの4ゲームは連続で取り返しこの試合を奪取。強烈なスマッシュなど前後に揺さぶりながら相手をほんろうし、快勝を収めた。今大会で大学生活最後となる平野の5回戦。連戦の疲労からかレシーブで苦戦する。「相手の方が上だった」(平野)。粘りは見せたものの1ー4で敗戰した。平野が今回着ていたユニフォームには“W”の文字はなく次の舞台となる日野自動車の文字。「新しい人と環境にしっかりとなじめるように新しい気持ちで挑もう」。そう平野は語り新たな舞台での活躍を誓う。一方で平野からバトンを受け早大の未来を担う五十嵐。8回戦の第5セット、相手に4連続ポイントを与えるなど危ない場面があったものの、焦ることなくゲームカウント4-1で快勝する。そして準決勝。激しい打ち合いを制し、第1セットを先取。サーブで相手をほんろうする。しかしサーブに徐々に慣れてきた相手から連続ポイントを取られ、「なんで」と声をもらす場面も。粘りをみせ、第5セットでは連続8ポイントを取って勝利を収めるがその後は相手の緩急をつけたショットに対応できず敗戦。惜敗したもののベスト4と堂々たる結果を残した。

相手を攻め続けた五十嵐

 多くの感動を生んできた2018年度早大卓球部の戦いが終わった。その有終の美を飾るべく多くの選手が自身のベストとも言えるべきプレーを発揮し大健闘を見せた。特に数々の金字塔を打ち立ててきた阿部・徳永組は最後の大会でも準優勝と力を存分に発揮。一方でシングルスベスト4入りを果たした五十嵐、さらに来年度入学予定の岩永など下級生もポテンシャルの高さを見せつける。常勝の燕脂(えんじ)はさらなる輝きを放ち、来年度での活路を照らす。

(記事 遠藤怜、写真 江藤華、千葉洋介)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

準優勝した徳永・阿部組

結果

▽男子シングルス

6回戦

○五十嵐史弥4ー2渡井丈人士(駒大)

●硴塚将人0ー4松山祐季(愛知工大)

●川上尚也2ー4遠藤碧人(野田学園)

7回戦

○五十嵐史弥4ー1徳永大輝(鹿児島総合信用金庫)
準々決勝

○五十嵐史弥4ー1郡山北斗(専修大)

準決勝

●五十嵐史弥2ー4池田忠功(リコー)

▽女子シングルス

5回戦

○鎌田那美4ー0松井彩音(横浜隼人)

○笹尾明日香4ー0庄司有貴(中国電力)

●金子碧衣2ー4平侑里香(サンリツ)

●阿部愛莉1ー4平真由香(日立化成)

6回戦

●鎌田那美2ー4牛嶋星羅(日立化成)

●笹尾明日香3ー4永尾堯子(デンソー)

▽男子ダブルス

6回戦

○硴塚・緒方組3ー1高橋拓・高橋徹組(中央大)

準決勝

○硴塚・緒方組1ー3松山・髙見組(愛知工大)

▽女子ダブルス

5回戦

徳永・阿部組3ー0温・佐藤組(エクセディ)

準々決勝

徳永・阿部組3ー1松本・上田組(愛知工大)

準決勝

徳永・阿部組3ー1平・松本組(サンリツ)

決勝

徳永・阿部組2ー3田・宋組(中国電力)

阿部愛莉(スポ=大阪・四天王寺

――準優勝となりましたが、結果を受けていかがでしょうか

この大会が美子(徳永、スポ=福岡・希望が丘)との最後のダブルスということや、去年はダブルス3位で終わってしまったので結果は去年よりは上にいけたんですけど、優勝するチャンスもあったので最後美子とダブルス優勝したい気持ちもあってちょっと悔しいなって感じです。

――ワセダとして挑む最後の大会でしたが、終わってみて心境はいかがですか

ワセダとしてエンジのユニフォームを着る最後の試合だったんですけど、だからといってそんなに緊張することもなく思い切って、ノンプレッシャーで試合できたと思います。

――この4年間で得たものはありましたか

高校の時よりも団体戦がすごい多くて。団体戦やリーグ戦だと自分が負けても試合は続くので、次の試合に向けて気持ちを切り替えることだったり、1年生の時は最初パターンや崩された後に立て直すことがあまりできなかったんですけど、4年間通じて自分たちが調子出ない時に立て直す修正力がついたかなと思います。

――最後の年ではグランドスラムを達成するほど大健闘をみせました

1年生の時は最初の春リーグでダブルスが負け越してチームの勝利にかなり影響を与えてしまって、ダブルスが勝てればチームも勝てたって試合は多かったんですけど、お互いパートナーの良さを引き出すことを2、3年生の時からできるようになってきて、それにつれて団体戦のダブルスで貢献できた試合が増えてきてかなと思います。

――徳永選手と組む最後の大会となりました。今まで組んできていかがでしたか

他の女子のダブルスと個人的に違うなと思っているのが、コミュニケーションを取りながら勝っている時やミスしてる時とかでも笑いの絶えないダブルスでした。今大会も色々話し合って最後まで思いっきりできたので良かったです。

――最後に今後の目標をお願いします

4月からは実業団という新しい環境になるので、大学生の時よりもいい成績を出せたらいいなと思いますし、私静岡で美子が岐阜でチーム違うんですけど近いので、お互いに頑張っていけたらと思います。

徳永美子(スポ=福岡・希望が丘)

――準優勝となりましたが、結果を受けていかがでしょうか

今大会が最後でまだダブルス優勝できてなかったので、優勝したいと思ってて。決勝もリードしてあと一歩で負けてしまったので、最後優勝できなかったっていう悔しい思いが強いです。

――ワセダとして挑む最後の大会でしたが、終わってみて心境はいかがですか

終わってみて、1年初めてのカナダオープンでワセダのユニフォーム着てやったんですけど、その時はめっちゃ緊張してたなっていうのを思い出しました。でも今回最後だったんですけど、最後だからっていうのはあまりなくて、4年間ワセダでよかったなって思いました。

――この4年間で得たものはありましたか

高校生の時は団体戦が少し苦手だったんですけど、4年間を通して団体戦の緊張した場面とかで自分の力を出したり、相手の状況を見抜いて試合したりできるようになって。あとダブルスではここまでの成績はなかったので、阿部さんとこうしてやってこれてダブルスで身につけたものは大きいかなと思います。

――最後の年ではグランドスラムを達成するほど大健闘をみせました

1年生の時はお互いどういう戦術を使うとかどういうことができるかとかわからなくて負ける試合も多かったんですけど、少しずつ点を取れるようになったことはワセダにとって良かったと思います。あと最初の頃よりダブルスの強化が必要ということでワセダ全体としてもダブルスの時間を前より多くとって毎日取り組むよう体制を変えたので、それも強くなった要因の一つかなと思います。

――徳永選手と組む最後の大会となりました。今まで組んできていかがでしたか

楽しかったっていうのが一番大きくて、色んな試合があってミスしたり、良かった時も笑顔で。他の人たちからえっと思われてたかもなんですけど、私たちは楽しく思い切ってやれてたので、私たちはこれでいいって思いました。あと私はどちらかというと試合中にパニックになることや戦術考えられないことが多いので、そこで阿部さんが冷静に打ってくれたりして良かったかなと思います。

――最後に今後の目標をお願いします

これから実業団になってレベルが高くなって、個人戦とかでもまだまだ強くならないと実業団の選手には勝っていくのは難しいと思うのでもっと厳しく、個人戦で優勝したことはないのでシングル、ダブルスの両方で優勝目指して、あと団体戦の方でも活躍できるよう頑張りたいです。

平野晃生(スポ=
山口・野田学園)

――大学生活最後の大会となりましたが、意気込みはいかがでしたか

今回からユニフォームが次の企業のユニフォームを着る形となったので、そこの新しい人と環境にしっかりと馴染めるように新しい気持ちで挑もうという気持ちでした。

――新しい看板を背負った試合、いかがでしたか

大学の時と違って社会人という新たな環境だったので、緊張しましたね。

――最後の試合粘り負けという印象を受けました。敗因は何だと思いますか

戦術だったり、相手の技術力の高さというところで相手の方が上だったところかなと思います。

――ワセダのこの4年間を振り返っていかがですか

すごく多くの方から学ばせていただいたので感謝の気持ちでいっぱいですね。

――大学4年間でこれを得たというものはありましたか

難しいですね。大学だと自分で考えてやることが多いので、その思考力が一番ですかね。

――後輩に伝えたいこと、すでに伝えたことなどありますか

毎年毎年カラーが違うので、自分たちのやりやすい環境、方法でやってけばいいんじゃないか、とは伝えました。

――最後にご自身の今後の目標を教えてください

ワセダを卒業して社会人になるので、その名に恥じぬようにしっかりと頑張りたいと思います。