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スケート部

2019.03.17

第11回高麗大学交流戦 3月16日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

苦しみながらも、新体制初戦を勝利で飾る

 今回で11回目を迎えた韓国の高麗大との交流戦。3月前半にロシアで行われたユニバーシアードに出場していた主力の4選手はこの日は出場せず、5人のルーキーを含むフレッシュな顔ぶれで、交流戦1戦目に挑んだ。昨シーズンは出場機会が少なかった選手たちには硬さも見られ、苦しい試合展開となる。しかし同点のまま迎えた第3P終盤にFW北村瑞基(商2=東京・早実)のワンタイマーで勝ち越し、そのまま逃げ切りに成功。3-2で新体制初戦を勝利で飾った。

 「一生懸命足を動かす運動量の多いホッケーが、第1P、 第2Pできていなかった」(内藤正樹監督、平3二文卒=北海道・釧路湖陵)。監督がそう振り返ったように、早稲田のアイスホッケーの代名詞と言える『豊富な運動量』がこの日は影を潜めた。体の大きな相手に対してチェッキングも上手くはまらず、思うようなプレーができない。両者スコアが動かず迎えた第2P、右サイドを駆け上がったFW杉本華唯(スポ2=北海道・駒大苫小牧)が放ったシュートを相手ゴーリーが押さえきれない。こぼれたパックをFW青木孝史朗主将(スポ4=埼玉栄)が押し込む。昨年の同じセットで組んでいた2人が息の合ったプレーで先制点を奪った。しかしその直後のPK(※2)であっけなく失点し、試合は振り出しに。その後も高麗大の鋭いシュートが何度も放たれるがGK谷口嘉鷹(社4=東京・早実)の守りでそれ以上の失点は許さない。1-1で勝負は最終ピリオドへ。

新主将の青木が1点目をマークした

 やっと足が動き始めた第3P。1点目で好機を演出した杉本が再び個人技で見せる。得意とするハンドリングでパックをゴール前に持ち込み、そのままシュートを放ち2点目をマーク。今季から早大のエースナンバーである21番を引き継ぐ杉本は「最初は2年生にしてチームのエースナンバーを背負うのは荷が重いなと思ったりしたんですけど、付けたからにはやるしかない」と力強く語り、今季の活躍に期待がかかる。2-1で迎えた終盤、56分04秒に高麗大に2点目を奪われ逃げ切りを阻止される。刻々と時間がなくなっていくなか、DF吉野泰平(社3=東京・早実)が左サイドでパックを運ぶ。「とにかく相手のディフェンスより前に行こうと一生懸命走った」という右サイドの北村にパスを送ると、北村がワンタッチでシュートを放つ。ネットに突き刺さった3点目が試合を決める得点となり、試合終了のブザーがなった。

今季からエースナンバー『21』を背負う杉本

 主力4選手を欠き苦しみながらも、最後には勝利をつかんだ早大。強烈なリーダーシップで全員を引っ張り、チームの中心であった4年生が卒業しチームの顔ぶれも大きく変わった新チーム。新体制発足から約2週間が経ち、交流戦1戦目は現状での課題を知ることができる収穫のある一戦となった。2戦目は豊富な運動量を生かし第1Pから足を動かすことが勝利へのカギとなる。1戦目で見つかった課題を修正し、昨年に引き続き交流戦優勝を目指す。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 小林理沙子、写真 細井万里男、青柳香穂)

結果
早大 ピリオド 高麗大
0(8) 1st 0(10)
1(12) 2nd 1(19)
2(10) 3rd 1(9)
3(30) 2(38)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 25:30 青木 杉本
高麗大 27:13 97 PK
早大 47:06 杉本 青木
高麗大 56:04 98 77
早大 58:34 北村 吉野 青木
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
伊東 青木 杉本 務台 吉野
前田 木綿 小澤田 大塚 大崎
加賀美 河田 北村 住友 草島
大石 富田 チェイス 金井
GK谷口
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)

――試合を振り返っていかがですか

まだ足が動いていないね。新しいチームで練習を始めて2週間ちょっと経ったんだけど、まだまだ基礎練習が足りないかな。ある程度は予想していたんだけど、まだ足ができていないね。これから春の大会に向けてこういう試合をやりながらつくっていくというところで。現在のうちのチームの現状が見れました。

――具体的な課題はありましたか

うちの良いところは一生懸命足を動かす運動量の多いホッケーをするというのが昨年もやってきたところだけど、これが第1P、 第2Pができていなかったかな。まだ2週間しか経っていないので、できないところがあるのは十分承知なんだけど、できるできないの前にやろうとするかしないかだね。その姿勢が少し行動で表現しきれていなかったというところでしょうか。

――シュート数も少なかったですね

これも基本的なところですね。早稲田は昨年はシュート数が一番多かったと思うんだけど、打てる打てないは別にいいんだけど、そういうシュートを打とうとするところの姿勢が足りないかな。昨年のレベルからいくと、2ランク3ランク低いとこにあるね。それはこれから選手が自覚してあすはきょうの反省を生かしてシュートを打とうとするということをしてくれるんじゃないかと。そうじゃないと優勝なんて口にできないからね。

――起用されたルーキーの働きぶりはいかがでしたか

まだ大学の水に慣れてはいないだろうけど、そのなかで一生懸命頑張ろうとする姿勢は見えたかな。まだまだなんですけどその姿勢は見えたかな。

――新チームの雰囲気はいかがですか

昨年引っ張ってくれた4年生がごっそりいなくなったので、危機感は持っていると思います。その危機感を行動で表現してほしいなと。我々もそうだけど、多くの人がレベルがガクッと下がったところがあるので、それを自覚しつつ、それでも昨年のレベルまで持っていこうとする気持ちを行動で表現するのがとても大事だと思います。

――あすの試合への意気込みをお願いします

きょうできなかった第1Pからしっかり足を動かすというところができれば、きょうよりも良い試合ができると思います。選手も自覚していると思うので、まずできるできないの前にやろうとしてほしいというところですかね。

FW杉本華唯(スポ2=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

今シーズン初の試合だったのですが、みんな動きも固くて不安も多かったんですけれど、最後勝ち切ることができたのは唯一良かったなと思います。

――自身のゴールシーンを振り返っていかがですか

点数も均衡していたので、入れないとやばいなと思っていたので、入れられて良かったです。

――アシストやゴールが目立ちましたが、積極的に動けたでしょうか

自分としてはまだ物足りないので、もっとチームの中心選手として動けるように頑張っていきたいです。

――新チームになって意識したことはありますか

やっぱり去年の4年生のリーダーシップがすごくて、今年はフワフワしている状況がチームでも多いので、自分がチームに対してどういう風に引っ張っていくのかを意識しながら活動するようになりました。

――新チームになって背番号21番となりました。そのエースナンバーを背負っている心境はいかがですか

最初は2年生にしてチームのエースナンバーを背負うのは荷が重いなと思ったりしたんですけど、もう付けたからにはやるしかないので、これからもどんどん点数を取ってチームの勝利に貢献していきたいです。

――最後に今シーズンの意気込みをお願いします

エースナンバーとしてチームの支えとなって、4年生を勝たせてあげられたらいいなと思います。

FW北村瑞基(商2=東京・早実)

――今日のプレーを振り返っていかがでしたか

チーム全体としてなんですけど良いところと悪いところがはっきり出ていて。特に悪いところが目立っていたので前半苦しい試合展開だったんですけど、3ピリオドになってみんな緊張とかもとけてきてその結果が3ピリオドでの2得点に繋がってきたのかなと思います。

――緊張していたというのは新チームになったことが影響しているのでしょうか

新チームになったというのもそうですし、特に今日はユニバ組の選手が出ておらず、去年まで出場していなかった選手、ニューフェイスの選手がなかなか試合慣れしていないのでその辺りでちょっと硬くなっている部分もあったかなと思います。

――ご自身がいれた3点目が結果的に勝利につながりました

本来ディフェンスの泰平さん(DF吉野、社3=東京・早実)がニュートラルゾーンから駆けあがってきてくれたのでとにかく相手のディフェンスより前に行こうと一生懸命走って、でパスが来たので余裕がなかったのでとにかくシュートを打つことだけだと思ってワンタッチでシュートを打った結果がたまたま良い形で入ったという感じで。たまたまという言い方は良くないんですけど試合の流れの中で相手のミスを上手くつけたのではないかなと思います。

――そのようなところが今日の自分のプレーの良かったところになるのでしょうか

そうですね、相手の選手大きいんですけれども、どんどん相手の選手に対してアタックしていくことはできたかなというのは自分の中でも評価しています。

――新チームで練習するようになりましたが雰囲気等で変わったことはありますか

新チームになったとはいえ、ユニバーシアード組がチームの中心人物なのでなかなか練習の雰囲気が確定してるわけではないんですけど去年よりはピリピリした感じはないんですけど、それが集中力が欠けてるっていうことと紙一重になっているのでそこは自分としては去年のように集中してやっていく方向になるといいなと思います。

――大学でのシーズン2年目を迎えますが監督やコーチにどのようにプレーでアピールしていきたいと考えていますか

やっぱりゴール前に一生懸命走るプレーとか、球際、特にAゾーンの球際で負けないとかそういう細かいところから入っていって、最終的にはスコアリングやパスの技術でアピールしていきたいなと思います。

――最後に明日の意気込みを

ユニバ組も試合に参加する予定でチームとして今年のチームの体制がはっきり見えてくると思うので、そこをしっかり自分たちで調整しながら一試合通して勝利に結びつけたいと思います