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スキー部

2019.02.22

全日本学生選手権 2月22日 長野・野沢温泉スキー場

男女複数入賞でラストスパート!

 学生日本一を決する全日本学生選手権(インカレ)も残りわずかとなった。この日行われたのはアルペン女子回転と男女クロスカントリー。男子はクロスカントリー15キロクラシカルで山下陽暉(スポ2=富山・南砺平)が30キロフリーに続く2冠を達成。女子はアルペン回転で石島瑶子(スポ3=群馬・尾瀬)が2位に、クロスカントリー5キロクラシカルでは渡邉祐佳(スポ4=長野・飯山)の2位、酒井結衣(スポ3=北海道・富良野)の3位を含む3人が入賞を果たした。

★山下が僅差で優勝し二冠を達成

新時代の幕開けを予感させた

 先日行われた30キロフリーはマススタートであったが、今回は一定の間隔で1人ずつ順にスタートする方式が採られたクロスカントリー男子10キロクラシカル。その30キロフリーでは山下が2位以下を大きく引き離して優勝し、岡村慧胤(スポ2=長野・白馬)も5位につけるなど早大勢の健闘が光った。そしてこの日も山下の勢いは止まらない。「自分の応援をすごくしてくれて、僕も気合を入れ直すことができた」と語るように、声援を背に受けて懸命に腕と脚を動かし、前にいる選手たちをごぼう抜き。ラストは前後共に差が開き、競う相手が不在な中でありながらスパートをかけフィニッシュ。速報で暫定1位と表示されるとガッツポーズをして喜んだ。結局そのまま順位は変わらず、山下は30キロフリーとの二冠を達成した。レース後に「最後までわからないレース」だったと振り返るように、優勝した山下も2位との差はたったの0.8秒。ほんの少しの差が勝負の命運を大きく分ける結果となった。また、今回はルーキーの宮崎遼周(スポ1=新潟・小出)も躍動。軽快な走りをみせ5位入賞を果たし、39位に終わった30キロフリーの借りを返した。

(記事、写真 山田流之介)

★優勝は逃すも表彰台の2つを早大勢が占める

フラワーセレモニーでは笑顔も見られた渡邉(中央)と酒井(左)

 続いて行われたクロスカントリー女子5キロクラシカル。このレースでは渡邉が躍動する。最終学年として臨んだこのインカレの舞台、必ず優勝したいという思いがレースにも表れる。「1個前の人ともう1つ前の人が日大の速い選手2人、とりあえずその2人だけ追いかける」という戦略でレースを展開。するとその作戦が功を奏し、2位という好成績をマークする。インタビューでは「全然嬉しくなかった」と、目標にしていた優勝に届かなかった悔しさを滲ませていたものの、強豪・日大の選手らを抑えた堂々たる成績でチームを引っ張った。また、前回の15キロフリーでは9位だった酒井も3位に滑り込み、表彰台の2つを早大勢で占めることに成功。その一方で、同じく15キロフリーで2位に食い込み、この種目でも多くの期待が寄せられていた小林千佳(スポ2=長野・飯山)は7位入賞止まり。本来の力を発揮することができずに終わった。

(記事、写真 山田流之介)

★石島、健闘も悔しい2位

ロシアでの活躍に期待がかかる石島(左)

 アルペン女子は最終種目である回転が行われ、早大からは石島が2位入賞を決めた。先日の大回転でも8位入賞をしていた石島だが、「全種目で不甲斐ない結果で終わってしまった」と、本人の表情には悔しさが強く表れていた。1本目を終えて2位につけ、迎えた2本目。29番目の滑走ということもあり「コース状況が良くない中、序盤で少し失敗してしまった」(石島)。フィニッシュ後、一時トップに立ったが、次の小番(日体大)に0.11秒タイムを上回られ、惜しくも優勝とはならなかった。また、スーパー大回転で入賞の松本なのは(スポ2=北海道・札幌第一)は2本目にラップタイムをマークしたが1本目のミスが響き合計12位と伸びず。上位を狙っていただけに不本意な結果で今季のインカレに幕を閉じた。2人は3月2日からロシア・クラスノヤルスクで開催される第29回冬季ユニバーシアードに出場する。この悔しさをバネに世界でさらなる飛躍を遂げたいところだ。
 

(記事、写真 斉藤俊幸)

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結果

▽男子暫定順位

1位 早大 98点

2位 日大 91点

3位 東海大 57点

4位 明大 56点

▽クロスカントリー男子10キロクラシカル

優勝 山下陽暉(スポ2=富山・南砺平) 24分22秒5

5位 宮崎遼周(スポ1=新潟・小出) 25分23秒7

35位 山口敦史(スポ4=石川・鶴来) 26分38秒5

38位 岡村慧胤(スポ2=長野・白馬) 26分45秒5

▽女子暫定順位

1位 日大 87点

2位 早大 79点

3位 日体大 51点

4位 東海大 45点

▽クロスカントリー女子5キロクラシカル

2位 渡邉祐佳(スポ4=長野・飯山) 15分16秒5

3位 酒井結衣(スポ3=北海道・富良野) 15分19秒2

7位 小林千佳(スポ2=長野・飯山) 15分34秒8

12位 佐藤葵(スポ3=秋田北鷹) 16分07秒9

18位 広瀬悠(スポ1=富山・雄山)17分06秒8

▽アルペン女子回転

2位 石島瑶子(スポ3=群馬・尾瀬) 1分49秒86

14位 松本なのは(スポ2=北海道・札幌第一) 1分55秒35

16位 湊屋幸菜(スポ1=北海道・俱知安) 1分56秒11

DNF 大越沙耶(スポ1=北海道・東海大札幌) 

DNF 西村紗英(スポ3=長野・白馬)

コメント

石島瑶子(スポ3=群馬・尾瀬)

――今日の競技を振り返っていかがですか

1本目、2本目と満足のできる滑りではなかったので少し悔しさの残る試合になりました。

――このコンディションの中で2位入賞を果たしました

2本目はコース状況が良くない中だったんですけど、その中で上部で少し失敗してしまってやはりその失敗が響いた結果になってしまったのかなと思います。

――2位という結果についてはどう捉えていますか

優勝を狙っていたので悔しいです。

――連戦となっていますがその疲れはありますか

疲れを感じないといったら嘘になるんですけどそういう条件の中戦っている人も他にもいるので、そこは今回の結果に関しては関係がないと思っています。

――このインカレ全体を振り返ってみていかがですか

全種目で不甲斐ない結果に終わってしまって、それでまだわからないですけど総合優勝も厳しい状況になってしまって申し訳ない気持ちが強いです。来年こそは絶対に優勝してチームに貢献したいと思います。

――ユニバーシアードが控えていますがそこへの意気込みをお願いします

ユニバーシアードではしっかり自分の滑りをして世界と自分がどこまで戦えるのかを試してきたいと思います。

山下陽暉(スポ2=富山・南砺平)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを教えて下さい

率直に嬉しい気持ちと、感謝の気持ちしかないですね。クラシカルという競技はサポートしてくださる人達が、ワックスとかグリップワックスとかすごい大変なんですけど、そういうのを朝早くからいろいろ試してくれて、自分に合う最適なワックスを選んでくれたので、そういうコーチの方々に感謝の気持ちがありますし、そして今日は本当に30キロフリーの時以上に応援の人もいてくれて、自分の応援をすごくしてくれて、僕も気合を入れ直すことができたので、そのおかげで優勝できたのかなと思います。

――おとといの30キロフリーで優勝してから、きょうの試合に向けてどのような意気込みで臨みましたか

30キロフリーで優勝できたことで、自分だけまだ三冠を目指せるチャンスがあるという風に考えていたので、やっぱりこのクラシカルでもしっかり優勝して、三冠を目指そうという気持ちで昨日も過ごしていました。実際今日もクラシカルで優勝して二冠できたので、あとは明日のリレーで三種目優勝を決めて、インカレの男子総合優勝に貢献できればなと思います。

――今日のレースを振り返ってみていかがですか

今回のレースは本当に最後の最後までわからないレースで、自分はグリップがバッチリだったので登りではリードを奪えるんですけど、帰ってくる下りなどではまた離されたりというようなレース展開の中で、誰が勝つかわからないレースだったのですが、やっぱり応援してくれる人が『最後まで行け』とか『今何秒差』などとずっと声をかけてくれて、そのおかげで最後まで粘れたので、それが0.8秒差で2番に勝てた結果に繋がったと思います。

――リレーに向けての意気込みをお願いします

リレーはずっと自分が狙っていた三冠を取れるチャンスなので、ずっと4人でやってきたチームメイトということで、息とかもバッチリなので、明日は仲間と共にしっかりと最後まで走り切って、最後笑顔で終わりたいなと思います。

渡邉祐佳(スポ4=長野・飯山)

――先日行われた15キロフリーは5位という結果を残されましたが、クラシカルにはどのような意気込みで臨まれましたか

勝つ。優勝。去年も15キロは6位で。今年はクラシカルだったのですが去年はスケーティングで。それが2番だったから、もうあとは勝つしかないし、単純に今年は試合で1位になれていないし、あとは4年生で最後のインカレだから、そういうところでちゃんと役割も果たさないといけないと考えてました。

――今日のレースを振り返ってみていかがですか

みんな同じなんですけどワックスが難しかったので、(スタートが)1個前の人(横濱、日大)ともう1つ前の人(土屋、日大)が日大の速い選手2人、とりあえずその2人だけ追いかけました。結局1個後ろの子(宮崎、日体大)に負けてしまったんですけど。1月末に全日本(全日本スキー選手権)や世界大会(ジュニア世界選手権)で調子を崩していて、そのあとの国体(国民体育大会)も6番で、ちょっと納得がいっていませんでした。今日は2番だったんですけどしっかり調子を戻してこれたというのは、次に繋がるかなとは思いました。

――2位という順位をどのように捉えてますか

全然嬉しくなかったですね。去年は嬉しかったんですけど、今年は本当に勝ちたかったから『最悪』という感じで。本当に嬉しくなかったです。

――リレーに向けて意気込みをお願いします

2走だから、私が失敗してもアンカーの人にしてもらうって今までは考えてましたが、もうそういう訳にもいかないので。私がしっかり走らないといけないと思うので、それでしっかりと走って、最後アンカーの子に楽をさせて、優勝できればいいなと思います。