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競走部

2019.01.02

第95回東京箱根間往復大学駅伝 1月2・3日 東京・大手町読売新聞東京本社前⇔神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入口

往路15位…主要区間でのブレーキ響く

 前哨戦となる2つの駅伝で惨敗を喫し、再起を懸けて臨んだ箱根東京間往復大学駅伝(箱根)。1区で好スタートを切ったが、2区でエースが区間21位に沈む大波乱。4区では清水歓太駅伝主将(スポ4=群馬・中央中教校)が区間3位の走りで有終の美を飾るも、5区で再び失速。歯車がかみ合わないまま、往路を終えた。

 1区に投入されたのは、2つの駅伝で孤軍奮闘したルーキー中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)。力のある選手同士が牽制しあう展開の中、常に集団前方に位置取る。タイタス(東京国際大)の飛び出しに真っ先に反応し、時には集団を率いる積極的な走りを見せた。18キロ手前で東洋大・西山和弥がスパートをかけると引き離されたが、最後まで粘り切り、先頭と7秒差の4位で鶴見中継所へ。『花の2区』を任された太田智樹(スポ3=静岡・浜松日体)は昨年同区間で5人抜きの快走を見せた実力者。ただ今回はケガから復帰したばかりだった。エースとしての走りを期待されたがハイペースな展開に対応できず。次々に順位を落とし18位に転落した。

時には集団を率いる積極性を見せた中谷

 3区の千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二)は、約1分速く中継所を出た中央学院大の選手に追いつくと、2人で前を追う。最後は離されたが、1校をかわして4区の清水にタスキを託した。清水は9キロ地点までに前を行く日大、中央学院大に追いつくと、次々に先行する選手をかわしていく。順位を3つ上げ、シード圏内を射程にとらえる見事な走りで、主将らしくチームを鼓舞してみせた。5区に起用されたのは、上りを得意とする大木皓太(スポ3=千葉・成田)。当初5区を予定していた吉田匠(スポ2=京都・洛南)が事故で肋骨を骨折したため、復路を予定していた大木が山上りに抜てきされた。千明、清水が立て直した流れに乗ってシード圏内に浮上したいところであったが、リズムをつかみきれない。区間17位に沈み、10位の中央学院大と2分34秒差の15位で芦ノ湖にタスキを運んだ。また、2年連続往路優勝を果たした東洋大とは実に9分35秒の大差がついた。

4区でキャプテンとしての意地を見せた清水

 総合3位を目標とするチームであることを鑑みれば、主要2区間でのブレーキはあまりに大きな痛手だ。しかし、中谷だけがゲームチェンジャーとして活躍した前哨戦とは異なり、1年生ながら悪い流れを食い止めた千明や、名門を率いる主将の意地を見せた清水が、流れを変える走りを見せた。特に、前哨戦での苦戦に誰よりも悩みながらチームを引っ張ってきた清水の覚悟のこもった走りは、多くの人の心を打ったことだろう。復路を走る早大の選手たちにも感動と自信を与えたはずだ。「明日の流れ次第では総合順位を大きく変えることができるメンバーを残している」と相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)も自信をのぞかせる。復路の選手が彼らの走りに続ければ、シード権までの2分34秒は決して遠くない。

(記事 町田華子、写真 大島悠希、村田華乃)

第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(往路成績)
区間 距離 名前 記録 区間順位
1区 21.3キロ 中谷雄飛 1時間02分42秒 4位
2区 23.1キロ 太田智樹 1時間11分08秒 21位
3区 21.4キロ 千明龍之佑 1時間03分30秒 10位
4区 20.9キロ 清水歓太 1時間03分05秒 3位
5区 20.8キロ 大木皓太 1時間15分41秒 17位
早大 往路 5時間36分06秒 第15位
直前インタビュー

区間エントリー発表!/第95回東京箱根間往復大学駅伝(12/29)

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コメント

相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)

――結果に関して‬

‪厳しい結果になってしまいました。‬

――太田智樹選手(スポ3=静岡・浜松日体)の起用はいつ頃から決めていらっしゃったんでしょうか‬‬

‪‪3日前くらいに決めました。中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)と太田智で迷ったんですが、中谷が初めての箱根ということで20キロの距離も初めてですし、2区のコースはキツイので、もう少し1区がバラけてマイペースで走れると考えていたので、そういう並びにしました。ただ、思ったよりバラけませんでした。太田智はコンディションも良かったので、ただ2区は思ったよりハイペースでした。誤算でした。‬

――‪4区の清水歓太駅伝主将(スポ4=群馬・中央中教校)は好走しました‬‬

‪練習も完璧にできていて、4年間の中でも体も心も一番準備できていたと思います。最後の4年生、キャプテンとしての意地を出して千明(龍之佑、スポ1=群馬・東農大二)と二人で流れを変えてくれたと思います。‬

――5区の大木皓太選手(スポ3=千葉・成田)は初の山区間でした‬


‪調子は良かったんですが、思っていた以上に前半乗れなくて。調子が良かった分、間延びしてリズムに乗れなくて、ズルズルと上まで行ってしまったと思います。その中で順位も落ちてしまったり、精神的にもきつい中を走ってしまいました。下りから流れを変えて明日に繋げてくれたと思いますけど、練習の内容からするともう少し走れたと思います。‬

――‪大きなアクシデントというのはどういったことだったんでしょうか‬‬

‪本来、8区が大木で5区が吉田(匠、スポ2=京都・洛南)だったんですが、直前に吉田が交通事故に逢いました。重症ではなかったんですが、肋骨が折れて走れる状態ではなかったので急きょ大木を往路に持ってきました。その辺はチームとして戦う準備が不十分な山だったと思います。‬

――あすに向けて‬‬

‪‪きょうも1区間で順位が目まぐるしく変わって、見た目の順位も悪いですが目の前に3チーム並んでいますし、秒差で点々としている状態なので、まだあすの流れ次第では総合順位を大きく変えることができるメンバーを残してますので、あしたしっかりシード権をとって終わりたいと思います。‬