メニュー

相撲部

2018.12.04

第67回全日本選手権 12月2日 東京・両国国技館

次期主将・橋本がベスト32入り!実力者相手に殊勲を立てる!

 全日本相撲選手権大会が相撲の聖地、両国国技館で行われた。アマチュア相撲最高峰の今大会に2年連続で出場を果たした橋本侑京(スポ3=東京・足立新田)はワセダのエースとしての実力を存分に発揮し、見事ベスト32入り。確かな自信と手応えを胸にし、この1年を締めくくった。

 初戦の相手は黒川宏次朗(拓大職員)。立ち合いから相手の上体を下から押し上げた橋本だったが、上体が前のめりになったところで叩きを食らい黒星発進。最終的に「アマ横綱」に輝いた実力者を前に、社会人ならではの落ち着きを見せつけられた。だが、ここから橋本の快進撃が始まる。続く2戦目の相手は西方航(栃木県)。昨年の同大会でベスト8入りした実力者だ。立ち合いで相手に抱え込まれた橋本は一気に土俵際へ。万事休すかと思いきや、回り込んでしのぐと形勢逆転。突きで応戦すると最後は双差しで寄り切った。これで1勝1敗。決勝トーナメント進出に必要な2勝まであと1勝とした。決勝トーナメント進出をかけて迎えた3戦目では、立ち合いでやや左にずれると突き放して休まず前へ。最後はタイミング良くはたき込み、相手を土俵中央に這わせた。「自分から攻めていくぞ」(橋本)という言葉通りの積極的な相撲で、目標であった予選突破を決めた。

堂々と土俵に上がる橋本

 決勝トーナメント1回戦では強敵相手に『攻める』相撲で完勝。ベスト32入りを決めた。続く2回戦の相手は田中達也(長崎県)。立ち合いで左を差した橋本が果敢に攻める。だが、土俵際に思わぬ落とし穴が。捨て身の上手投げを決められ、もつれ込む形に。相手の右足かかとが先に土俵割っているようにも見えたが、軍配は東方の田中へ。ベスト16入りを目前としたところでの敗退となってしまった。だが、決して悪い内容で負けたわけではない。終始『攻める』気持ちを忘れなかった。室伏渉監督(平7人卒=東京・明大中野)も「胸を張っていい。自信を持っていい」と、この日の橋本の相撲内容に太鼓判を押した。

決勝トーナメントで物言いがつくも敗れた一番。相手のかかとが先に土俵を割っているようにも見える

 この1年間、勝ち頭としてチームをけん引してきた橋本も来年はいよいよ4年生。エース、そして主将として、ますますの活躍が期待される。そんな橋本に来年の目標を聞くと、返ってきた答えは「インカレ(全国学生選手権)ベスト8」だった。個人としては、全国学生個人体重別選手権135キロ未満級優勝などの快挙を成し遂げてきた一方で、団体戦では幾度となく涙を飲んだ橋本。だからこそ、団体戦にかける強い思いがあるのだろう。『来年こそは必ず』。そう心に誓うこの男に慢心はない。

(記事 望月清香、写真 吉岡拓哉)

結果

橋本侑京参段(スポ3=東京・足立新田)

予選

一回戦 ●対黒川宏四段(拓大職員)はたき込み

二回戦 ○対西方四段(栃木県)寄り切り

三回戦 ○対久保参段(東洋大)はたき込み

決勝トーナメント

一回戦 ○対山口参段(近大)押し出し

二回戦 ●対田中四段(長崎県)上手投げ

※橋本はベスト32敗退

コメント

室伏渉監督(平7人卒=東京・明大中野)

――橋本選手がアマチュア最高峰の今大会に2年連続で出場したことについていかがですか

本人が努力した結果で、出場権を取ることができたので本当にすごいことだと思うし良かったと思います。

――昨年は果たせなかった予選通過を果たしたことについてはどうお考えですか

予選通過がまずは第一段階の目標だったのでそれができた。なんとか1つでも2つでも多く勝ちたいなというのがあった。本人がやってきた結果だと思うので良かったです。

――予選2回戦3回戦は素晴らしい相撲だったのでは

そうですね。1回戦の負けをあんまり引きずらなかった。1回戦ではちょっと気負い過ぎちゃったというのがあったが、そんなに内容は悪くなかったのでやってくれるんじゃないかなと思っていました。

――惜しくもベスト16入りは逃したが、最後負けた相撲も非常に際どい相撲でしたね。取り直しにした方が良かったのでは

本当に微妙な一番でしたね。そう思いますけど、ただ審判が決めたことなのでそれはしょうがないのかな。後は本人がしっかり勝てるような、勝利が確実というか、はっきりできるような勝ち方をすれば良かったと思えるようになって欲しいと思います。

――今大会十分に胸を張って良い結果なのでは

全然胸を張って良いと思いますし、最後の相撲も変な相撲で負けたわけではないので、本人も決して落ち込んでいるわけではないですし、攻めて負けたのでそれは良いと思います。自信を持って良いと思います。

――来年は主将としてますます活躍が期待されますね

主将としてどうやってチームをまとめるか、これから色々大変だとは思うんですけど、新チームで始動している姿を見ると、入ってきた当初と比べてリーダーシップが出てきましたし、後輩のためにも自分がやるんだという決意があるようなので、そこは非常に楽しみにしています

橋本侑京(スポ3=東京・足立新田)

――きょうはアマチュア最高峰の大会でしたが、この大会にかける思いはありましたか

去年初めて出させてもらって、去年は出られてラッキーくらいの感じだったんですけど、今年は2年連続で出させてもらって、本当に予選突破したいなと思っていて、そこから先につなげていこうと思って臨みました。

――きょうの取組を全体的に振り返っていかがですか

自分の中ではきょう一日自分の相撲が取り切れたなと思って、本当に自信になりました。

――積極的に前に出ていく相撲が多かったと思いますが、そこの意識はいかがでしたか

本当にアマチュア最高峰で、弱い人は誰もいないので、自分くらいの精度だと本気で思い切り攻めないと技量では勝てない世界なので、自分から攻めていくぞと思って挑みました。

――予選では社会人の選手にも勝利しましたが、普段戦わない相手との勝負はいかがでしたか

社会人とやる機会が、結果次第では刈谷(全国選抜大学・実業団刈谷大会)とかあるんですけど、僕らはチームとして出られてないので、社会人とやる機会が去年と今年でアマチュア(全日本選手権)しかなかったんですけど、学生とは違った落ち着きというか、技もうまいんで、そういう中で相撲を取れたというのは本当に自分の経験の一つになったと思います。

――最後に物言いがつきながら惜しくも負けた決勝トーナメントの相撲を振り返っていかがですか

相手が張ってくるかなと思って、最初の動きとしては予想内の範囲で、自分が中に入られちゃったなというのはあったんですけど、攻めていけたのに微妙な感じになった自分が悪かったなという気もして、あとちょっとでも左手がまわしを取っていれば、深く入っていれば防げた負けだったと思うので、物言いはつきましたけど、そこに関しては、負けたのなら、(物言いを)つかせた時点で悪いのかなという気持ちですね。

――最後に、新主将として臨む来年への意気込みをお願いします

来年は主将でありつつ学生最後の1年間なので、とにかくチームを引っ張りながら、今年破れなかったインカレ(全国学生選手権)ベスト8、その前に東日本(東日本学生選手権)でAクラスに戻って、その流れのままインカレベスト8以上、選抜大会などの大きな大会で3位以上を目指して、本当に自分が背中で語るくらいの勢いでいき