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バレーボール部

2018.11.28

全日本大学選手権 11月27日 東京・大田区総合体育館

早大バレー全開 一年の成長を示し4季ぶりの初戦突破!

 いよいよ早大2018年の集大成となる全日本大学選手(全カレ)が開幕した。初戦の相手は高知工科大。相手の情報がない中での戦いとなったこの試合、幸先よく先制点を奪いペースをつかんだ早大だったが、途中高知工科大の猛撃にあいジュースの末、第1セットを落としてしまう。しかし、その後は早大の今季の成長を物語るように理想的な試合運びを見せ3セットを連取。セットカウント3ー1(27ー29、25ー22、25ー9、25ー16)で高知工科大を破り、次戦の日体大戦へ歩みを進めた。

 「絶対に勝たないといけないっていうプレッシャー」(梨本)。その重圧は早大のリズムを狂わせる。富澤結花(スポ3=東京・文京学院大女)のスパイクで先制した早大は森佳央理主将(スポ4=群馬・高崎女)のブロックなどで点差を広げ主導権を握る。しかし、これまでのリーグ戦でも苦しんできたローテーションが回ると緊張も重なり5連続失点を喫してしまう。その後は秋季関東大学リーグ戦(秋リーグ)を通して打力の成長を見せた井上裕利恵(スポ2=岡山・就実)のスパイクなどで巻き返し、ジュースに持ち込むも高知工科大の勢いに飲まれ第1セットを落とした。初戦から苦境に陥った早大。なかなか士気が上がりきらないチームを盛り上げたのは4年生だった。コート内では森、タイムアウトの際には宮田綾乃(政経4=東京・早実)が積極的に声を出しチームを鼓舞する。その想いがプレーにつながったのは続く第2セット。シーソーゲームの様相を呈し、拮抗(きっこう)した中で迎えた終盤。一年ながら春から試合に出場し続けてきたもののこの日は緊張の色を隠せなかった斎藤友里(社1=千葉・敬愛学園)にこの日初めてのブロックが決まる。するとチームは勢いに乗り連続得点を奪い高知工科大を振り切りこのセットを奪い返す。

一年の成長をプレーで見せた斎藤

 立ち直った早大に死角はなかった。第3セットでは今季最高とも称すことのできるプレーを見せる。序盤から怒涛(どとう)の攻撃で8連続得点を奪うとその後も付け入る隙を与えない。この日も抜群の安定感を誇った河治えみり(社2=北海道・旭川実業)を中心とする守備陣がレセプション、ディグと的確にセッターへ返すと、秋リーグが終わって以降もパターンを増やしてきたコンビバレーが炸裂する。ピンチサーバーで起用された梨本未央(社2=東京・駒場)にサービスエースが飛び出すなど盤石の試合運びを見せた。今季最大となる16点差をつけこのセットも連取する。この流れは続く第4セットでも絶えることはない。橋本美久(社1=福島・郡山女大附)が両サイドを効果的に使いブロックに的を絞らせない。その空いたスペースに試合が進むにつれ調子が上向いてきた富澤、斎藤が打ち込んでいく。終盤には再び梨本がサービスエースを決め勢いは加速。最後はこの試合も先導し続けた森がスパイクを相手コートに打ち込み勝負あり。第1セットでつまずいたもののその後のセットでは危なげない試合運びを見せ、4年ぶりの全カレでの初戦突破となった。

一球にかける笑顔がチームの原動力だ

 「それぞれが1年間頑張ってきたことを全部出し切ってほしい」と森が語る通り、この試合では1年の成長を各選手が存分に放った試合だった。特にきょうの試合では攻撃もさることながら光を放ったのは守備。サーブレシーブでの安定感をはじめ、各セット要所でブロックが効果的に決まるなどディフェンスで高知工科大に差をつけた。次なる相手は選手たちがこの大会の大きな山だと語る日体大。一つのミスが命取りになるゆえ、きょうのような入りを見せれば秋リーグ2位と全国屈指の実力を誇る日体大の猛威の前に屈することになるだろう。一年の集大成を示すため、下級生は4年生へ、4年生は早大バレー部への感謝を結果で示すため全員の力を結集し日体大を制圧する。

(記事 遠藤伶、写真 友野開登)

セットカウント
早大 27-29
25-22
25-9
25-16

高知工科大
スタメン
レフト 富澤結花(スポ3=東京・文京学院大女)
レフト 植松知里(文構2=香川・高松第一)
センター 森佳央理(スポ4=群馬・高崎女)
センター 斎藤友里(スポ1=千葉・敬愛学園)
ライト 井上裕利恵(スポ2=岡山・就実)
セッター 橋本美久(社1=福島・郡山女大附)
リベロ 河治えみり(社2=北海道・旭川実業)
コメント

森佳央理(スポ4=群馬・高崎女)

――きょうの試合を振り返って頂けますか

高知工科大という、あまり情報が無い四国の相手で、やりながら対応していこうっていう形で試合に入ったんですけど、初戦でみんな緊張してて、試合前のハプニングがあったこともあり、あたふたした場面もあったりして、2セット目の途中までは相手の勢いに押され本当にやばいって思ったんですけど、全部が引退かかってる試合でここで自分のバレー人生が終わるのは無理だって思って、それで頑張れたかなとも思います。2セット目の半分くらいからみんなも調子を取り戻してきて、いい流れでブロックも機能してきました。特に1年生の斎藤(友里、社1=千葉・敬愛学園)が頑張ってくれたので良かったです。

――普段のリーグ戦と全カレ(全日本大学選手権)で雰囲気とかは違いましたか

リーグ戦は何もしなくても毎週試合が来てやらないといけないっていう感じなんですけど、トーナメントは一発勝負ということで、そんなにみんなプレッシャーとかはないと思うんですけど、対戦する全日本インカレのチームは他の学連が多いから情報がないというのが怖いところだなって思うし、特に今日もそうだったし。リーグ戦は対策を練って練って行くんですけど、全カレは本当に気持ちの勝負だなって思います。

――チーム全体として、特に第3セットに様々な攻撃のバリエーションが見られましたが、連携の面で意識したことはありますか

とりあえず、チャンスとキャッチをしっかり、セッターのAキャッチのところに返していこうっていうことと、入れ替え戦が終わってからコンビの種類を増やしていこうっていうのを練習してきて、1・2セット目はどうしても上手くいかなくて単調なプレーになってしまったんですけど、自分達に余裕が出てきて、コンビを組んだりとか出来たので、明日につながるかなって思います。

――森選手個人のプレーでは競っている場面で決定力の高さが光りました。意識されていたことはありますか

それはずっと意識していて、4年になってチームに一人しか4年がいないので、競った場面とか苦しい場面で決めきれないのは自分の責任だし、それは常に自分の中でプレッシャーをかけてやってきたので、決めて当たり前だと思っています。

―4年生の声掛けがよく見られたが、下級生に対して意識されたことがあったら教えてください―

自分達にとっては最後の試合だけど、後輩達にとってはまだ先が続く試合で、ずっと言っていたのは、4年を送り出す試合みたいにはしたくなくて、それぞれが1年間頑張ってきたことを全部出し切ってほしいっていう風に入れ替えが終わってからはやってきたので、一人一人にこれやってみようとか、こういう課題があるよっていうのは1ヶ月間向き合ってきたつもりだし、あとはそれを出し切って貰うだけだから、みんながやりやすい雰囲気とかやりやすい環境が作れるように声掛けをするのは意識してます。

――明日に向けて一言お願いします

1つの目標としていた日体戦なので、本当に全部出し切りたいっていうそれだけなんですけど、本当にこのチームとひとつでも長く試合をしていたいし、今日も2セット目を取られてて、このまま引退かってよぎっちゃって、でもそれくらい引退したくないから、上手く言えないけど全部出し切って勝ちます。

富澤結花(スポ3=東京・文教学院大女)

――きょうの試合を振り返ってみてどう思われますか。

すごく自分やチームも固くなっていたし、まだまだできることがたくさんあるのでいいスタートは切れなかったと思います。

――全カレは他のリーグ戦と違った印象は受けましたか。

負けたら終わりなので、次がないと思うと勝たなきゃ勝たなきゃという気持ちがあります。またこの大会は4年生と出れる最後の大会なので勝てばその分長くできるので勝ちたいという気持ちは強いです。

――試合中に声かけをしている場面がよく見られましたが、ご自身が試合中に意識したことはありますか。

1セット目は構える位置も悪かったので2セット目3セット目からはしっかり下がることを自分の中で意識していました。それはスタッフさんからも指示もあったし、みんなの動きにもつながっているなと思いました。明日も動きの速さなどを意識して自分が気をつけていることをみんなに発信していきたいと思います。

――徐々にチームの調子が上がっている印象を受けました。チーム内の雰囲気はいかがでしたか。

固かったです。たしかに3セット目などはブロックが決まったりみんなの動きが良かったりといいセットだったと思いますが、そこで相手が自分たちのミスにつけ込んでぐいぐい来ていたらどういう展開になっていたかわからないので、自分たちのプレーがしっかりできればという思いがありますが、やはりチームとして固さがあってまだできていないと思います。

――最後に明日への意気込みをお願いします。

一部の格上のチームなので120パーセントで頑張らないと勝てないと思うしセットも取れないと思うし、一点とることさえ難しいと思うのでとにかく全力で頑張ります。

梨本未央(社2=東京・駒場)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

全カレ(全日本大学選手権)の初戦だったことと絶対に勝たないといけないっていうプレッシャーからか、第1セットの入りが悪かったです。失うものは何もないからもっとはっちゃけてプレーできたらよかったんですけど、緊張から固くなっていたのを感じたのでそこが課題かなと感じました。

――その中でピンチサーバーながらサービスエース2本を決める活躍でした

実際秋リーグ(秋季関東大学リーグ戦)はサーブの調子が悪くて、監督にも言われて助走の取り方と打ち方を変えて強く奥に打てる練習を秋リーグ終わった後ずっと練習していたので、練習したものが出ればいいなと思って思い切って打った結果、いい結果が出てよかったんですけど、これがきょうだけじゃなくて明日にも必ずつなげていかなければならないなと思いました。

――緊迫した終盤での起用が続いていますが、そういった場面で起用される心境いかがですか

絶対大事なところでコートに入れられているっていう自覚はあるし、私が変わる時はセンターと代わる時で特に友里(斎藤、社1=千葉・敬愛学園)と代わる時は前衛に佳央理さんと結花さんがいる一番強いローテなので、ミスはもちろんダメだしできればチャンスが来るような攻めたサーブを打ちたいし、ブレイクを取りたいローテのサーブを任されているっていう責任感はあります。

――タイムアウト中など4年生の声かけが多く見られました

リザーブだったら宮さん(政経4=東京・早実)を中心に後輩一人一人に声をかけてくれていて、あんまり調子が良くない選手にも積極的に声をかけてて四年生の姿っていうのは本当にすごいなって思うし、自分も出た時に四年生とできる試合は残り少ないから悔いのないように一本一本サーブは攻めきろうと思いました。

――明日の日体大戦に向けて意気込みをお願いします

明日もしっかりサーブを攻めきって、サーブも頑張るんですけど私の本職はレシーブなのでサーブを攻めてレシーブを拾って私のところでブレイクが取れること、そして全員で勝つことを目標に明日頑張りたいです。