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米式蹴球部

2018.11.27

関東大学秋季リーグ戦 11月25日 神奈川・横浜スタジアム

ディフェンス光る、2年ぶりのリーグ優勝!

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 14 10 24
法大 ORANGE 10 20

 オレンジ色に染まる夕焼けは、法大に味方をしたわけではない。秋季リーグ最終戦、ここまで全勝の早大の優勝条件は、勝利または5点差以内での敗北だ。立ち上がりこそ悪かったものの、ディフェンス陣の5回のターンオーバーがチームに火をつけた。先制を許したが、逆転して以降はリードを保ち続け、見事無敗の王者となった。

 法大のキックリターンで試合は始まった。第1シリーズは、着々とフレッシュを重ねられ早速ピンチを迎える。しかし、この状況を救ったのはDB小野寺郁朗副将(社4=東京・早大学院)のインターセプトだ。自身も「チームを勢いづけることができたインターセプトになった」と振り返る。その後、法大の猛攻をなんとかキックに抑え、0−3。第2クオーター(Q)に入り、いまだ無得点の早大に流れを引き寄せたのはまたしてもセカンダリーだ。DB石河佑太(創理4=東京・早実)のファンブルフォースで、敵陣35ヤード地点から攻撃を再開。QB柴崎哲平(政経3=東京・早大学院)とWRブレナン翼(国教3=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)のホットラインへ、巧みなパスが決まりTD。実力者ぞろいの3年の活躍は終わらない。DB高岡拓稔(商3=東京・早大学院)が仕掛けた。相手のパスコースへするりと入りこみ、ボールを奪うとそのまま敵陣へ。この好機を逃さず、RB元山伊織(商4=大阪・豊中)が、圧倒的なスピードでエンドゾーンへ駆け抜けた。その後、法大にTDとFGを1本ずつ決められ、14−13で前半を折り返す。

2つのインターセプトを奪ったDB小野寺

 リードを広げたい早大は後半最初のシリーズで、6分強にわたり攻撃を仕掛けるも、エンドゾーン目前でインターセプトを喫する。流れは相手に傾いたようにも思えたが、ディフェンスリーダーのLB中村匠副将(人4=大阪・豊中)は冷静だった。相手QBの失投を見逃さずインターセプトを奪取。再び、敵陣からの攻撃となった早大は追加点を加え17−13。さらにオフェンスが、魅せる。法大ディフェンスの激しいプレッシャーがかかる中、柴崎が放ったロングパスをブレナンがスーパーキャッチ。36ヤードのビックゲインで勢いに乗った柴崎は、ブリッツをうまくかわしWR遠藤健史(法4=東京・早大学院)へサイドラインギリギリの素晴らしいパスを通した。最後は元山が25ヤードを走りきってTD 。試合終了間際には法大の反撃を受けたが、最後は小野寺が再びインターセプトを奪い、24−20で勝負を決めた。

優勝を大きく手繰り寄せるTDを決めたRB元山

 ディフェンスのビックプレーでオフェンスにつなぐ。力のある法大ディフェンスに対し、敵陣からの攻撃ができたことは勝因の一つだろう。元山が「甲子園だと全てのドライブでチャンスをつくっていかなくてはいけない」と語るように、立ち上がりの悪さは課題となりそうだ。しかし、3年生以下の主力選手が揃っていることは早大にとって大きな強みになるだろう。2年前、悔しくも敗れた甲子園まではあと一歩。最高のパフォーマンスで、真の学生王者を目指す。

(記事 藤田さくら、写真 元田蒼、涌井統矢、小田真史)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

リーグ戦MVPを獲得したDL斉川主将

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
法大 FG #36三宅 0―3
早大 PASS #1柴崎→#6ブレナン #96髙坂 7-3
早大 RUN #7元山 #96髙坂 14-3
法大 PASS #8小田賀→#11高津佐 #36三宅 14―10
法大 FG #36三宅 14―13
早大 #96髙坂 17-13
早大 RUN #7元山 #96髙坂 24-13
法大 PASS #11高津佐→#81神 #36三宅 24―20
星取表(11月26日現在)
早大 法大 中大 立大 慶大 明大 日体大
早大 24○20 31○14 45○10 29○10 42○32 23○15
法大 20●24 30〇0 23〇0 21〇18 14●16 23〇10
中大 14●31 0●30 15●22 21●24 0●44 17〇10
立大 10●45 0●23 22〇15 17〇3 0●17 24〇10
慶大 10●29 18●21 24〇21 3●17 10●19 23〇21
明大 32●42 16〇14 44〇0 17〇0 横浜 19〇10 16〇0
日体大 15●23 10●23 10●17 10●24 21●23 0●16
コメント

高岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院) ※記者会見より抜粋

――リーグ戦を戦い終えての感想は

初戦から法大戦まで非常に厳しいシーズンでした。一戦一戦選手たちが最後まで辛抱強くプレーしてくれた結果、優勝することができました。

――今試合の勝因は

ここまでの5試合でも課題が出て、何とか勝ってきたチームです。きょうの試合も法大さんは非常に精度の高いプレーを組み立てて、きょうの試合に懸ける思いが非常に感じられました。後半が始まる前のハドルで選手たちにも言いましたけども、勝利への執着心。絶対に負けない。絶対に勝ってやろう。最後の最後まで諦めない気持ちが、きょうの結果に結びついたと思います。本当に選手たちのことを誇りに思います。

DL斉川尚之主将(スポ4=東京・獨協) ※記者会見より抜粋

――チームとして高めていかなければならないポイントは

きょうの試合の内容を見てもオフェンス、ディフェンス、キッキングでまだまだ課題はありました。チーム全体として全ての面でもう一段階、二段階上げてレベルアップをしていかないといけないと思います。

――今試合の勝因は

きょうの試合を振り返ってみても、ここまでの5試合を振り返ってみても完璧だった試合は一試合もなく、課題が残る試合でした。それでも勝ってこられた要因としましては、要所要所で相手の攻撃を防いだり、得点を奪ったりをチームとしてできたことが全勝という結果につながったと思います。結果は結果ですが内容的には課題が多く残ったので、もう一度気を引き締め直して、自分たちの弱さを追及して甲子園ボウルへ向けて、より精度を上げていきたいと思います。

RB元山伊織(商4=大阪・豊中)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか

めっちゃホッとしています(笑)。

――優勝の一番の要因はどこにあると思いますか

オフェンスでは仲間を信頼することですね。我慢のシチュエーションが多かったんですけど、そういった時でも暗くならずに、明るくポジティブにプレーできたのが良かったと思います。なので、一番は仲間への信頼ですね。それが良かったと思います。

――きょうも立ち上がりで苦労されました

僕らは結構スロースターターな部分があって、序盤は相手の動きを見てから仕掛けていくオフェンススタイルなので多少仕方のない部分はあります。でも甲子園だと全てのドライブでチャンスをつくっていかなくてはいけないと思うので、練習から見つめ直して改善していきたいなと思います。

――ランプレーが思うように出ない中での2TDを決めました

法大のディフェンスがランをストップしにきていて、OLも我慢のシチュエーションが多かったんですけど、僕は彼らを信じていて彼らも僕のことを信じてくれていて、チャンスは来るなと思っていたので、OLが相手を取りきってくれた後ろを走るだけだったので、OLと一緒に獲ったTDだったなと思います。

――ディフェンスの活躍に助けられている面も大きいかと思います

そうですね。ディフェンスのリーダーが僕の高校の同期のLB中村匠(人4=大阪・豊中)なので、そこはほんまに信用しています。いいフィールドポジションを取ってくれて、それが得点にもつながっているので、ほんまに感謝しています。

――リーグ戦のリーディングラッシャーに輝きました

リーディングラッシャーが取れたのは、今まで教えてくださったRBコーチの中村多聞さんのおかげだと思っているので、自分をここまで育て上げてくれたコーチに感謝したいです。あとはMVPも狙っていたんですけど、そこは主将に持っていかれちゃったので、それで少し喜びきれていない感じです(笑)。

――リーグ戦のオフェンスを振り返っていかがでしたか

ワセダは今までディフェンスのチームと言われている中、自分がリーダーになってからはオフェンスのチームだと言わせてやろうと思って、結構いろいろなことをやってきた中で、練習量を増やして内容をキツくしたり、無茶なことをしていても、同期や後輩が付いてきてくれていて、関東一のオフェンスがつくれたと思っています。あとは甲子園でどれだけ暴れられるかだと思っているので、そこに懸けます。

――リーグ戦を通しての課題はありましたか

本当に課題は山積みで、まだまだ関西のチームに勝てるようなチームではないので、残り3週間で課題を潰していけたらなと思っています。これっていう課題というよりも、全部に課題があると思うのでしっかり見つめ直していきたいと思います。

――今後への意気込みをお願いします

僕は関西のチームを倒すために大学でフットボールをやっているので、ここからは自分の全身全霊を懸けて、フットボール人生に懸けて、ワセダの歴史を変えるために努力していきたいと思います。

DB小野寺郁朗副将(社4=東京・早大学院)

――優勝した心境を率直にお願いします

もう素直に嬉しいです。僕はもう本当に秋シーズン試合に出られなくて、すごい悔しい思いをしました。どうにかチームに貢献したいという気持ちがあったので、本当にきょうは勝利することができてよかったです。

――復帰戦となりましたが、試合が始まる前はどんな気持ちでしたか

プレーでチームに貢献すること。今まで迷惑をかけてきた分、必然というか、使命と思っていました。なので絶対にやってやるという強い気持ちを持って、パスの法大と試合ができるので常に狙おうと思っていました。

――インターセプトの場面を振り返っていただけますか

最初のインターセプトは自分の中でもよかったなと思っています。チームを勢いづけることができたインターセプトになったと思っていて、やっぱり法大のレシーバーは大きくて。身長差で勝負してくることはわかっていました。ああいったパスコースで狙ってくることはわかっていたので、そこで競り勝つだけだと思っていました。そういう意味で狙いすませるという意味で2本目もできたかなっていう感じですね。最後のインターセプトもこれで最後点を取られたら終わりというシチュエーションで、あそこで持ってこれたという結果は個人的に嬉しかったです。ですが、投げられ続けていたので取って当たり前かなと思います。

――優勝できた要因というのはどこにあると思いますか

要因としてはチームとして、この秋シーズンに成長したなというのは感じています。どんなに勝っても、どんなに負けていても本当に諦めない気持ちを持ってやれたということ。あとは、どんないいプレーをしても次にどのように繋げていこうということをチーム内で話し合うようになったので、それが本当に優勝という結果に繋がったのかなと思います。少しディフェンス目線にはなってしまいますが。

――これからの意気込みをお願いします

目標は日本一なので、必ずそれを達成するためにも東日本を圧倒して甲子園の舞台に立ちチームで日本一になる。そのためにも僕はチームに迷惑をかけてばっかりなので、副将としてもチームをまとめる。プレーでもみんなを引っ張っていけるようにこの3週間やっていきたいなと思います。

WR遠藤健史(法4=東京・早大学院)

――関東制覇が決まりました。率直な感想はいかがですか

素直に嬉しいですね。安心したという意味もありますし、ここからだという気持ちもあります。

――ランが出ない場面ではパスで助ける場面がありました

いつもよりもランがコンスタントに出なかったというのもあって最初は戸惑いもありましたが、その後はパスで取り切るしかないと思っていました。こういった状況では、自分たちの真価が問われると思っていたので、いい意味で楽しめていたのかなと思います。

――秋のWRユニットはいかがですか

すごく今年のWRユニットは人材が豊富だとは思いますけど、そこに満足はしていません。きょうも取れる球を落としていますし、タイミングが合わないこともありました。甲子園ボウルまでの残り3週間でさらなる高みを目指して、もっとレベルアップしていきたいと思います。

――今後WRユニットで高めなければならない点は

この3週間でやらないといけないこととしては、今まで通りにすることだと思っています。というのも最初から最後までやり続ける、泥臭くやり続けるというのは1年間ずっとやり続けてきたことですし、それはまだまだ突き詰めるところでもあるので、そこは突き詰めていきたいです。そして関西のラインズも大きいと思うので、きょうのようにランがあまり出ないシチュエーションもあると思います。そのシチュエーションを想定して、つらい状況でも決められるパスユニットにするために、練習から緊張感を持って3週間頑張っていきたいと思います。

――今後へ一言お願いします

僕ら自身、甲子園で勝つことを今年の目標としてやってきたので、ここは通過点だと思っています。残り3週間でギアを上げていって、より成長して関西に勝ちたいと思います。

QB柴崎哲平(政経3=東京・早大学院)

――関東を制覇しました。率直な感想はいかがですか

関東をあまく見ている訳ではありませんが、自分たちの目標は日本一なのであくまでも通過点です。優勝が決まったときは嬉しい気持ちが強くありましたが、ここからどうするか。東日本決定戦や甲子園ボウルで勝てるかに全ての価値が決まっていて、ここからは0か100なので、残り3週間やり切るしかないです。

――きょうの法大戦で相手に苦しめられた点は

想像以上にプレッシャーが来たというのはあります。想像以上に相手のフロントは強かったです。自分たちのゲームプランも多少崩されたのはあります。

――早大が法大よりも上回っていた点は

1プレーに懸ける思いだと思います。自分たちがこれまで取り組んできたプレーを、自信を持ってできたのは僕たちの方かなと思いますし、プレーを決め切るという思いは早大の方が上だったと思います。

――今季を振り返ってはいかがですか

自分が日本一のプレーヤーにならなければならないという思いで今年1年間やってきました。今年は昨年の試合に出場していた選手も多く、その選手たち全員が日本一のプレーヤーになると目指していたことが一番大きかったと思います。トップになるためのオフェンスユニットをつくろうとしていることが、日本一のオフェンスに徐々に近づいている要因だと思います。

WRブレナン翼(国教3=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)

――関東優勝を決めました。今のお気持ちは

とても嬉しいです。

――この2週間はチームとしてどのようなことを意識していましたか

絶対勝ちに行くぞということで、チームで2週間取り組んできました。やることをやる、お互いを信じて勝ちにいこう、という形でした。お互いに厳しく、練習が終わってもアフターで確認をして詰められるところは詰めて、ミスが起きたらその日中に潰していくという形で、みんなでストイックにやっていました。きょうは今季一番チームが一丸となって勝てた試合だと思います。

――きょうはタッチダウンがありましたね

コーナーバックがオフに引いていてフェードだったので、コーナーが引いた瞬間に「きたわ!」と思いました。哲平(QB柴崎哲平、政経3=東京・早大学院)からパスが投げられてきて、ごちそうさんでした(笑)。

――チームのオフェンスの面では、振り返っていかがですか

まだ細かいミスがありました。ペナルティーも多かったですし、プロテクションも厳しく、少しタイミングがずれてしまうところがありました。スカウティング通りに(相手の)ディフェンスが動いていなくて、少し最初は苦戦したところがありました。そういうところは、もっとイメージしながら次の練習に臨みたいなと思っています。

――次は、東日本代表校決定戦が控えています

もちろん、向こう(東北大)も必死でやってくると思います。甲子園に向けて挑んでくると思うので、甘く見ずにいつも通りやりたいです。1週間しか準備する時間がないので、頑張って詰めていきたいです。

――今後一番意識したいことは

飛んできたボールを全部捕りたいです。きょうは少し捕れなかった場面があったので、そこが反省です。

DB高岡拓稔(商3=東京・早大学院)

――試合を振り返っていかがでしたか

オフェンスが今まで以上に苦戦することは予想できていたので、ディフェンスがどれくらい粘れるかというところが肝でした。とりあえず、立ち上がりが悪かったので、落ち着こうということ。そしてターンオーバーをどれくらい取れるか、辛抱辛抱って感じでした。

――ターンオーバーが多かったですね

こんな多いとは思いませんでした(笑)。しっかり狙ってできてるターンオーバーが多かったのが良かったかなと思います。あとは次に向けて精度を上げていきたいです。

――ご自身でもTDに繋がるインターセプトがありましたが

あれもずっと狙ってたので、うれしかったです(笑)。他にも法大が早大のディフェンスに対して狙ってたところをちゃんとアジャストして、カットできて良かったです。

――ディフェンスの要は何だと思いますか

主将のDL斉川(尚之、スポ4=東京・独協)さんをどれだけ暴れさせられるってことにフォーカスしていて、そこももしかしたら上手くいってないかもしれないのでレビューし直します。そこも含めて斉川さんを生かしたディフェンスができるともっといいと思います。

――親子では何か話されましたか

抱き合って喜びました(笑)。次な、次なって話はしました(笑)。

――次に向けて意気込みをお願いします

これはゴールじゃなくて、むしろこれがスタートだと思って甲子園で勝ってライスで勝って、歴史変えるっていうのをやってきたから、ここで安心せずに頑張ります。