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米式蹴球部

2018.11.12

関東大学秋季リーグ戦 11月11日 神奈川・横浜スタジアム

中大に辛勝、行けるか甲子園

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 10 14 31
中大 RACCOONS 14 14

 快晴の横浜スタジアムで行われた中大との一戦。今シーズン1勝3敗とチーム状態が万全とは言い難い相手に苦戦した。第3クオーター(Q)までは4つのTDとFGを1つ奪い、ディフェンスもエンドゾーンへの侵入を許さず無失点に抑え、順調な試合運びであった。しかし、第4Qに入りメンバーを大きく入れ替えると、中大に大きくゲインされる場面が増える。2つのTDを奪われるなど、テプスの厚さが足りていないことが浮き彫りになるかたちとなった。最後は前半のリードを守り切り、なんとか勝利。関東大学秋季リーグ戦5連勝を飾った。

 第1Q、自陣15ヤード付近から早大最初のオフェンスシリーズ。中大DLのプレッシャーを受け、QB柴崎哲平(政経3=東京・早大学院)のパスが痛恨のインターセプト。レッドゾーン付近で攻撃権を奪われ、開始早々にピンチを迎える。しかしここはディフェンス陣が奮闘、中大のFGをブロック。続くオフェンスシリーズ、レシーバーを5人置くエンプティ体型からのパスでフレッシュを獲得。フィールド中央付近まで陣地を回復する。ここで、この試合が復帰戦となるRB片岡遼也副将(法4=東京・早大学院)に初めてボールが渡る。積もり積もった思いを解き放つように、力強いランで中大DLを振り払い、中央突破。そのままエンドゾーンまで57ヤードを走り切り、今シーズン初TDを挙げる。中大オフェンスを3アンドアウトに抑え、モメンタムをつかんだかのように見られた。しかし、柴崎のパスがまたもやインターセプト。試合を通して、パスの精度を欠いた。その後K/P髙坂將太(創理2=東京・国立)のFGとWRブレナン翼(国教3=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)へのミドルパスでTDを奪い、17-0で前半を終えた。

先制のTDを奪ったRB片岡

 早大のリターンから始まった後半。最初のプレーで、RB元山伊織(商4=大阪・豊中)が右外をまくり抜け出す。あわや独走TDかと思われたがギリギリのところで止められてしまい悔しさを見せた。しかしそのチャンスを早大は逃さず、途中出場のQB宅和真人(政経2=東京・早大学院)からブレナンへのヒッチパスが決まり追加点を奪う。続くディフェンスシリーズでファンブルリターンが飛び出し、敵陣15ヤードからの早大オフェンス。先ほどは惜しくもTDに届かなかった元山が、今度こそはとラインズの間をうまく抜けTD。点差を31点に広げる。ここでメンバーを大きく入れ替えた早大。パスを中心に攻め込まれると、エンドゾーン左隅へのパスでTDを奪われる。中大にオンサイドキックを決められると、続けざまのパス攻撃に対応しきれず2つ目のTDを許してしまう。その後、DB家田泰成(国教3=京都・立命館宇治)の好タックルやDB阿部哲也(商4=東京・早大学院)のインターセプトなどで相手の攻撃を食い止め、最終スコア31-14で辛勝を収めた。

152ヤードをゲインしたRB元山

 「全体的に歯車が良くなかった試合かなと思います」(高岡勝監督、平4人卒=静岡聖光学院)というように、攻守共に目指した試合内容とは程遠い結果となってしまった。第4Qに2本のTDを許すなど、スターターの選手との差が露呈し、懸念要素が多く見つかった今試合。リーグ戦最終節まで残り2週間、こなさなくてはならないタスクは多い。対戦校となる法大は立大を23-0で下し、勢いそのままに向かってくる。各ポジションに軸となる選手を揃える法大相手に、早大ディフェンス陣がどのような対策を立てるのか。今年こそは―――。『気魄』のフットボール精神で、甲子園への切符は誰にも譲らない。

(記事 涌井統矢 写真 元田蒼、中澤紅里)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 RUN #30片岡 #96髙坂 7-0
早大 FG #96髙坂 10-0
早大 PASS #1柴崎→#6ブレナン #96髙坂 17-0
早大 PASS #8宅和→#6ブレナン #96髙坂 24-0
早大 RUN #7元山 #96髙坂 31-0
中大 PASS #9伊藤→#87小坂 #12小山 31―7
中大 PASS #9伊藤→#4佐藤 #12小山 31―14
星取表(11月11日現在)
早大 法大 中大 立大 慶大 明大 日体大
早大 11/25 31○14 45○10 29○10 42○32 23○15
法大 横浜 30〇0 23〇0 21〇18 14●16 23〇10
中大 14●31 0●30 11/25 21●24 0●44 17〇10
立大 10●45 0●23 横浜 17〇3 0●17 24〇10
慶大 10●29 18●21 24〇21 3●17 11/25 23〇21
明大 32●42 16〇14 44〇0 17〇0 横浜 16〇0
日体大 15●23 10●23 10●17 10●24 21●23 0●16
コメント

高岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

勝ったんだか負けたんだか、分からない試合でした。

――第4Qにずるずると失点を喫しました

全体的に歯車が良くなかった試合かなと思います。

――RB片岡遼也選手(法4=東京・早大学院)が復帰されTDを決めました

エース2枚看板の元山、片岡がどれだけ走れるかが1つのポイントですし、ランとパスのバランスが取れたオフェンスができると攻め方の幅が広がるので、きょうの片岡のランは良かったと思いますね。

――全勝を守りました。チームの状態はいかがですか

1試合たりとも納得できた勝利は無く、これからどうやって法大さんにチャレンジするかが大事になるので、あと2週間でチームを良くして、甲子園ボウルに行けるように頑張りたいと思います。

――法大の注意すべきポイントは

本当にタレント揃いなので、タレント軍団に対して我々のような雑草がどうやって勝つか、出ていないメンバーを含めて私を含めて、チーム一丸とならないと勝てない相手なので、チーム一丸となって頑張ろうと思います。

DL斉川尚之主将(スポ4=東京・獨協)

――全勝を守った形になりましたが、試合を振り返っていかがですか

勝ったのは良かったと思いますが、後半はメンバーが代わって、タッチダウンをされたり、オンサイドを2本成功されたりという内容でした。5連勝になりましたが、満足できる試合ではなかったと思います。

――前半は無失点でした。ディフェンスの面はどうでしたか

ディフェンスとしては、スカウティングと同じことを相手がやってきたということがあります。あとは、思っていたよりも相手のパスのタイミングが合っていませんでした。相手の出方をしっかりくじけたことが、無失点につながったと思います。

――後半はメンバーが大きく代わる中で、ディフェンスの時間が長くなりました

率直に言って、全然ダメですね。タッチダウンを取られて、ドライブをされる場面があったので。1本目と2本目で、メンバーの差が大きいのかなと感じました。

――RBの片岡遼也選手(法4=東京・早大学院)が復帰されましたが、オフェンス面で前回の試合との変化は感じますか

片岡のケガもあって、(オフェンス陣は)この2試合本来のパフォーマンスを発揮できていなかったですし、試合に出られていなかったフラストレーションを今日の試合にぶつけてきた結果が、タッチダウンになったのかなと思います。

――次は法大戦、現時点では優勝がかかる一戦になるかと思われます。意気込みをお願いします

法大は、自分が4年間やっていて苦しめられてきた相手です。今季も後半戦になるにつれてチームの調子が上がってきており、あなどれない相手です。僕らが大事にしてきた『気魄』の部分と、練習でどれだけ法大を意識してやれるかが、法大戦の結果につながってくると思います。

――ディフェンスで意識したいことは

シャットダウンです。関西の大学との対戦を見据えながら、法大には今までより強いバックがいるので、法大がやってくることを終始抑えられたらいいなと思います。

RB片岡遼也副将(法4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最初はオフェンスもディフェンスもいい感じで噛み合っていたかなと思うんですけど、終盤になるにつれてワセダとして気が緩んだ場面が目立ってしまいました。点差はつきましたが、後味が悪い結果になってしまったかなと思います。

――ご自身のTDシーンを振り返っていかがですか

ずっとケガをしていて、前回と前々回の試合を欠場したのですが、久しぶりに試合に出てTDできたのですごく嬉しかったです。

――RB陣の状態はいかがですか

みんな個性を持っていて来年RBは僕と元山がいなくなっても、全然大丈夫だと思います。彼らがチームを引っ張ってくれるというのは間違いないと思います。

――今チームに求められる力は

チーム力もそうなんですけど、個の力だと思います。個の力が圧倒的に関西と比べて足りていないので、シーズンが深まるにつれて、チーム力をあげながらも僕らは関西に勝たないといけないので、個の力も上げていかないといけません。

――大一番となる次戦いに向けて一言お願いします

目指すのは日本一なので、ここでディフェンスが圧勝してディフェンスがしっかり抑えられるワセダのフットボールを見せないと、絶対に関西には通用しないと思うので、勝つのはもちろんのことワセダらしいフットボールでしっかりと点差をつけて圧勝したいです。

RB元山伊織(商4=大阪・豊中)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

全体としてはかなり酷い出来だと思っています。オフェンスではターンオーバーされる場面が多くて、TD取り切れる場面で取りきれなかったりすることがあって、まだまだ甘さが出たかなと思います。とても不甲斐ない試合をしてしまったなと思います。

――RB片岡遼也副将(法4=東京・早大学院)が今節から復帰をされました

そうですね。第2節で彼がケガしてからは僕がメインでやってきたんですけど、これからは僕がスピードバックを、あいつがパワーバックで2つの脅威をRBからあたえることができればいいなと思います。残り試合は少ないですが、法大戦や甲子園へ向けて力を合わせていければなと思います。

――片岡選手がTDを決めた際、元山選手もとても喜ばれていましたが、片岡選手の存在はやはり大きいでしょうか

そうですね。やっぱり部に入った時からのライバルですし、仲間でもあるので、2人で切磋琢磨しつつ結果を出していければ良いなと思います。でも、最後は僕の方が多くヤードを稼ぎたいなと思います(笑)。

――中大の主将とは高校の同期ということですが、相手として戦ってみていかがでしたか

高校の時のまんまで、フットボールに対して熱い男ですね。僕は頭ごなしにフットボールをしてしまうことがあるんですけど、あいつは本当に純粋にフットボールに向き合っている熱い男なので、相手ですけど尊敬しています。

――ご自身のTDの場面を振り返っていかがでしたか

あの場面はOLがしっかりと穴を開けてくれて、最後はDBとの1対1の場面だったんですけど、落ち着いて奥まで見えていたので、自分としては簡単に取れたTDでした。

――元山選手が狙っている『独走TD』、きょうも2回ほど惜しい場面がありました

ほんまにそうなんですよね(笑)。OLが大きな穴を開けてくれて、それでTDが取れないのはほんまにRBである自分の責任だと思うので、OLに土下座して謝りたいですね。

――リーディングラッシャーへの記録も近づいてきましたが、そこへの意識はありますか

あくまで1つの通過点として、それに気を取られないようにはしています。ワセダで最後に(リーディングラッシャーを)取ったのは2010年のエースRB末吉さん(智一、平24政経卒=東京・早大学院)だと思うので、それ以来の選手になれたらすごく光栄なことだと思うので、リーグのMVPと同時に狙っていければなと思います。

――2年前のエースRB須貝和弘(修士2=東京・早大学院)を彷彿(ほうふつ)とさせるキレのある動きでしたが、ご自身の調子はいかがですか

ほんまですか!それは嬉しいです。万全なコンディションではなかったんですけど、試合中のキャリーを重ねる中で、身体がどんどん動いてきたかなという感覚はありました。この横浜スタジアムでの須貝さんのプレーっていうのは模範といいますか、意識しているところではありますね。でもまだまだ足元にも及んでいないので、そう言っていただけると素直に嬉しいです。ありがとうございます。

――最後に、優勝のかかる次節法大戦への意気込みをお願いします

自分はオフェンスリーダーを務めているので、(リーグ戦)最後の法大戦もオフェンスで勝ったと言われるように、オフェンス全体として最高のパフォーマンスを発揮したいと思います。そして、その中でも自分が一番活躍して、MVP、リーディングラッシャーを勝ち取りたいと思います。

OL香取大勇(スポ3=東京・佼成学園)

――きょうの試合は兄弟対決ということで、特別な思いはありましたか

実家に帰って、弟がスタメンで出場するということを初めて聞いて。最初は試合に出ないと聞いていたんですけど。弟が試合に出るとなって驚きもありましたが、兄弟対決ということで楽しみにしていました。きょうはわりと楽しくプレーできたと思います。

――実際に弟さんのプレーを見ていかがでしたか

見ない間に上手くなっていて。これから学年が上がるにつれて、脅威になる選手だと感じました。

――普段は兄弟でアメフトの話や練習などはするのでしょうか

そうですね、実家に帰った時とかは「このプレーどう思う?」とかRBのさばき方について聞いたりして、頻繁に交流しています。

――仲がよろしいんですね

そうですね(笑)。

――きょうの試合内容を振り返ってみていかがですか

最初はパスがなかなか決まらなくて、途中からランで行こうという話になりました。この二週間の練習ではランの練習をしっかりやっていたので、練習の成果を見せられるチャンスだと思って、OLからRBのランユニットまで1プレー1プレーしっかり遂行できたので良かったと思います。

――OLはいかがでしたか

数回QBにプレッシャーをかけてしまう場面がありましたが、ランをしっかり遂行して、RBをTDまで持っていくことができたのでその面では良かったかなと思います。

――甲子園も近づいてきましたが、どのような思いがありますか

1年の時に出場はできましたが、負けて終わっているので、雪辱を果たすためにもしっかりとした準備を持った上で、圧倒して勝ちたいという思いがあります。

――次戦への意気込みをお願いします

今までランユニットで勝とうと意気込んできたので、ランで圧倒して、OFで勝ったと言われるような試合にしたいと思います。