漕艇部

2018.11.09

第59回全日本新人選手権 11月9~11日 埼玉・戸田ボートコース

4艇が準決勝進出!新チームでの戦いが始まる

 新体制最初の大会となる全日本新人選手権が開幕した。2週間前の全日本選手権(全日本)で4年生が引退し、下級生が出場する今大会は、数年後の勢力図を占うものである。早大からは9艇が出場し、初日のきょうは予選が行われた。そのうち4艇があさっての準決勝へと駒を進め、5艇はあすの敗者復活戦に回った。

 早大から先陣を切って出場したのは男子シングルスカルの田中海靖(スポ2=愛媛・今治西)だ。田中はスタートからトップに立つと、その後も順調に後続との差を広げ、2着を10秒以上離してフィニッシュ。全体の2番目となるタイムで、難なくあさっての準決勝進出を決めた。続いて行われた女子シングルスカルには、早大Aとして浅利真美子(スポ2=秋田)が出場。ケガなどの影響により、今大会は浅利にとって久々のレースとなった。十分な練習を積むことができず、レースでは「疲れきれなかった」と話した浅利だが、あすの敗者復活戦に向け、「前半から攻めていければ」(浅利)と意気込んでいる。

およそ1年半ぶりのレースとなった浅利

 雨が降る中行われた女子ダブルスカルには早大Bとして宇都宮沙紀(商2=愛媛・今治西)と尾嶋歩美(スポ2=埼玉・南稜)が出艇。舵手なしペアで東日本選手権や全日本大学選手権(インカレ)に出場していたこの二人は、前半に力を出しすぎるという傾向を意識したレースプランが功を奏し、見事1着で準決勝に進んだ。男子舵手なしフォアでは全員が2年生で構成された早大Aが手堅く準決勝進出を決めたが、他の2クルーは敗者復活戦へ回ることに。予選4着に終わった早大Bのコックス山田侯太(商2=東京・早大学院)は、「第3、4クオーターでテクニカルが崩れた」とレース後半の課題を口にした。また、女子舵手付きクォドルプルは全日本やインカレと同じ漕手の配置で出場し、2着の明大に7秒近い差を付けてのゴール。あさって準決勝に挑む。

そろったブレードワークを見せた女子ダブルスカルB

 4艇が堅実に準決勝へ進み、悪くない出だしを決めた早大。今シーズン最後である今大会で力を発揮し、良いかたちで来シーズンへとつなげたい。まずはあす、準決勝進出を懸けて5艇が敗者復活戦に挑む。今後の早大を背負う新人たちの躍動に期待がかかる。

(記事 加藤千咲、写真 林大貴)

結果

【予選】

▽男子部

【舵手付きフォア】

早大A

C:菱谷泰志(スポ2=鳥取・米子東)
S:中川大誠(スポ2=東京・小松川)
3:瀧川尚歩(法2=香川・高松)
2:舩越湧太郎(社2=滋賀・膳所)
B:鈴木利駆(スポ2=静岡・浜松西)

6分57秒46 【1着 準決勝進出】

早大B

C:山田侯太(商2=東京・早大学院)
S:岩松賢仁(スポ1=熊本学園大付)
3:大野一成(法2=東京・早大学院)
2:飯島温人(基理1=東京・早大学院)
B: 船木豪太(スポ1=静岡・浜松北)

7分02秒73 【4着 敗者復活戦へ】

早大C

C:川野柊(法1=東京・早大学院)
S:牟田昇平(商1=兵庫・三田学園)
3:加藤聖也(スポ1=愛知・豊田北)
2:筆島一輝(先理1=東京・早大学院)
B:岡本真弘(商1=東京・早大学院)

7分11秒54 【6着 敗者復活戦へ】

【シングルスカル】

田中海靖(スポ2=愛媛・今治西)

7分33秒10 【1着 準決勝進出】

▽女子部

【舵手付きクォドルプル】

C:奈良岡寛子(教2=青森)
S:安井咲智(スポ2=東京・小松川)
3:松井友理乃(スポ2=愛媛・今治西)
2:宇野聡恵(スポ1=大分・日田)
B:藤田彩也香(スポ2=東京・小松川)

7分14秒70 【1着 準決勝進出】

【ダブルスカル】

早大A

S:三浦彩朱佳(文2=青森)
B:大崎未稀(スポ1=福井・美方)

7分52秒96 【2着 敗者復活戦へ】

早大B

S:宇都宮沙紀(商2=愛媛・今治西)
B:尾嶋歩美(スポ2=埼玉・南稜)

7分39秒84 【1着 準決勝進出】

【シングルスカル】

早大A

浅利真美子(スポ2=秋田)

8分56秒04 【4着 敗者復活戦へ】

早大B

大槻のりか(スポ1=宮城・佐沼)

8分53秒57 【5着 敗者復活戦へ】

コメント

【舵手付きフォア】

早大B

C:山田侯太(商2=東京・早大学院)

――このクルーは組んだのはいつですか

全日本選手権の土日にクルーを組んで乗ったので、2週間弱前くらいだと思います。

――この漕手の配置の意図はどこにありますか

僕らのクルーは完成し切った選手が乗っているわけではないのでそこまでの意図はないんですけど、監督が岩松(賢仁、スポ1=熊本学園大付)にストロークをさせたかったというのと、少し船木(豪太、スポ1=静岡・浜松北)が少しバランスを崩してしまう部分があったので、大野(一成、法2=東京・早大学院)を真ん中に持ってきてバランスよくさせました。

――練習している中でこのクルーの強みはどこにあると感じましたか

船木と岩松がスイープで練習した期間が圧倒的に他の1年生と比べても短いので、2週間弱なのでできることは多くなかったのでポイントを絞ってやっていました。最後押し込むところ、フィニッシュをしっかり伸ばすというところをずっとやっていたので、そこに関しては少し漕ぎが崩れてもできていて、そこは最低限維持できたのではないかなと思います。

――きょうレースプランはどういうものを想定されていましたか

隣の法大が速いのはわかっていたので、とにかく自艇集中で行こうと。自分たちは2000メートルを通したことがなかったので、自分たちがどのくらいのタイムを出せるのかというところが正直わからなかったので、とりあえずできるだけタイム落ちを減らすこと、中盤の2、3クオーターのコンスタントでタイムを落とさずに、少し落ちたら上げてを繰り返していくことを狙ってやっていきました。

――実際の展開の中でタイム落ちを少なくすることはできましたか

2クオーターまでは順位的にもいいところを抑えていて、船の動き的にも僕らの中では最高レベルの動きをしていたんですけど、3、4クオーターで少し体力的にもそうなんですけどテクニカルが崩れてしまって、4人が合い切らずに第3クオーターに入って戻し切ることができないまま終わってしまったので、後半はもう少しタイムを落とさずに行けたらなと思っています。

――きょうの反省点としては後半の部分ということですか

そうですね、第3クオーターに入るあたりからラストクオーターでもしっかり上げ切りたかったなというところですね。

――あすの敗者復活戦に向けてどういった修正をしていきますか

今言った通り3クオーターに関して、イメージを統一させて切り替えポイントというのをしっかりプランとしてつくって、そこを落とさないというところです。たぶん漕手としても3クオーターで落ちたことはわかっていると思うので、そこの意識をどうやって変えるかというところを統一させてレースに臨みたいと考えています。

――今大会でどういったレースをしたいか、目標を教えてください

とりあえず順位決定戦の方まで回ってしっかり順位をつけて終えたいと思います。

【ダブルスカル】

早大B

B:尾嶋歩美(スポ2=埼玉・南陵)

――全日本選手権から2週間ほどの期間でしたが、調整には問題ありませんでしたか

とても期間が短かったんですけど、一緒に乗っている宇都宮(沙紀、商2=愛媛・今治西)とはインカレ(全日本大学選手権)とかでも種目は違うんですけど、一緒に乗っていたこともあったので、そういった部分の特徴とかは大体わかっていました。なので、一から組むよりかは組みやすかったと思います。短い練習期間で短期集中してきょうまで来れたと思います。

――スイープからスカルになりましたが、その点についてはいかがでしたでしょうか

長いことスイープ種目にお互い乗っていて、スカル種目には乗っていなかったので、最初は不安もあったんですけど。でも元々高校の時はスカル種目に乗っていたので、それほど問題はなかったと思います。

――きょうのレースはどういったプランでしたか

期間が短かったこともあって、練習で2000メートル通したことがなかったので、自分たちがどのくらいのタイムを出せるかとか、どんなレースができるかっていうのがわからなくて。でも二人でしっかりレースプランを立てて、そのレースプラン通りのレースができたと思います。

――具体的にはどういったプランだったのでしょうか

お互いの特徴として、前半から突っ込んで後半自滅しちゃうような漕ぎがペアのときとかも多かったので(笑)。スタートで出るんですけど、そこで行き過ぎないでしっかり自分たちのリズムに持っていって、中盤とラストに勝負できるように。前半に出し過ぎずに後半まで持続させるというプランでした。

――中盤まではトヨタ自動車のクルーと競っていましたが、終盤突き放せた要因というのは

いいリズムに宇都宮が前で持っていってくれたので、それに合わせてずっとリズムをキープできて。ラストでスパートをかけることができる余力を残せたんじゃないかなと思います。

――自分たちのクルーの強みはどこにあると思いますか

長く乗っているっていうのが強みだと思うんですけど。お互いが弱点をわかっているので、そこでお互い声を掛けたり、練習中でもそこをカバーしあえていると思います。

――今大会はどういった意気込みで臨んでいますか

今シーズンの最後のレースなので、期間は短かったんですけど、しっかり今まで今シーズンやってきた集大成として今できることを全部出していい結果を収められるようにという意気込みでやってきました。

――2日後の準決勝、決勝へ向けて一言お願いします

きょうは自分たちのプラン通りのレースができたと思うので、しっかりあした1日空けることができたので、きょう出た反省点などを調整して。最終日は2レースになると思うので、最後の決勝のレースで今シーズン一の漕ぎができればなと思います。

【シングルスカル】

早大A

浅利真美子(スポ2=秋田)

――今大会は久しぶりのレースだと思いますが、出場してみていかがでしたか

出していただけるだけで本当にありがたいと思っていて、練習もまだ不十分ですし、課題ばかりというか、いろいろな人に迷惑をかけながらだったんですけど、シーズンの最後のレースにみんなと一緒に出られるというだけでありがたいなと思って漕ぎました。

――練習不足というのはどういった理由でしょうか

元々、昨年の夏にケガをして、それからケガが続いて治るまでに時間がかかったり、そこから体調を崩してしまったりということがあって、部から離れるときもあったので、漕ぐこと自体1年くらい空いてしまってリハビリの期間という感じでやっています。

――この種目での練習期間はどれくらいでしたか

夏頃から徐々に船に乗り始めて、腰痛が再発したりいろいろあったので、乗ったり休んだりを繰り返して3カ月くらいです。

――今大会での目標はどのように設定されていましたか

復帰戦と言えるほど立派なレースはできないと思っているので、とにかくやれることを全力でやるというか、いろんな方に「楽しく漕ぎ切ってね」と言っていただいたので、その楽しむ気持ちを忘れずに漕ぎ切れたらなと思っています。

――きょうのレースプランは

レース自体久しぶりで、レース勘というか、これまでどんなふうにレースに臨んでたかを思い出すところから始まったので、レースプランと言えるほどプランは組んでなかったんですけど、とりあえずレートを落とさないことと、最後まで大きく漕ぎ切ることだけを考えてやりました。

――実際に漕いでレートを落とさないことはどのくらい達成されましたか

回転数自体はそこまでひどかったわけではないんですけど、それよりも練習不足というのもあって、回しても回しても疲労が来ないというか、心臓をうまく使えなかったなというのがあって、あまり疲れられなくて、心拍数もかなり低かったので、本末転倒ではありました。(きょうのレースは)50点くらいです。

――力が出し切れなかったということでしょうか

力が出せないことは想定済みだったんですけど、どうなるのかわからない状態だったので、ぶっつけ本番でやった割には漕ぎ切れたというのが大きいなと思います。

――きょうのレースを踏まえて、あすの敗者復活戦で意識したいことは

きょうは疲れられなかったというか、死に切れなかった感じがあって、きょうで2000メートルの感じも思い出したので、もっと前半からきつく攻めていければいいなと思います。あと、あしたは1年の大槻(のりか、スポ1=宮城・佐沼)と当たっているので、お互い良いレースができればいいかなと思います。

――あす以降への意気込みをお願いします

来シーズンからが本番だと思ってやっているので、小さくてもひとつでもいいので、何か収穫を見つけられるように全力でやりたいと思っています。