馬術部

2018.11.04

第68回全日本学生賞典障害競技大会 11月3・4日 山梨県馬術競技場

団体は悔しい結果に終わるも、山下が個人で5位入賞を果たす!

 ついに現体制最大のヤマ場である全日本学生大会(全日本学生)が開幕した。まず初日と2日目に行われたのは全日本学生賞典障害競技大会(障害)。早大は表彰台も視野に入れて臨んだが、第1回走行の時点で8位と出遅れてしまう。第2回走行でも巻き返すことはできず団体は9位に終わったが、山下大輝(スポ2=宮城・東北)が減点0の走行を披露。2日間の総減点8という好成績で、個人で見事5位入賞を果たした。

 厳しい船出となった。前半に登場した石山晴茄(スポ3=茨城・つくば秀英)と山田雪乃副将(文4=群馬・渋川女)が共に2反抗により失権。各大学上位3人馬の総減点で団体の順位を競うというルールにより、4人馬で団体を組む早大は第1回走行の総減点500以上が確定し、上位からは大きく離されることに。それでもこの日は下級生が安定した走行を見せた。関東学生賞典障害競技大会(関東学生)で個人5位の成績を残した山下は、ペアを組む稲嵐の調子が万全ではない中でも減点を8に抑えて完走。「人間がもっと助けられた」と悔やみつつも、大崩れすることはなかった。続く大沢暁音(スポ1=茨城・真壁)も全日本学生初出場ながら堂々の走行を披露し、山下同様減点8でフィニッシュ。この結果、早大は団体8位で初日を終えた。

初めての全日本学生出場となった大沢と稲帥

 第2回走行で少しでも順位を上げたいところだったが、早大勢の多くが苦戦を強いられる。トップバッターの山田が2反抗により失権すると、続く石山は終盤までスムーズに走行していたが、あと少しのところで落馬してしまう。さらに大沢も完走こそしたものの後半に続けて障害を落とし、減点24。おのおのが持っている力を発揮できなかった。しかし、そんな中で好走行を見せたのは山下。「奇麗な走行ではなかった」と語りながらもテンポ良く障害を飛び越えていき、第1回走行では自分がミスをして落としたと振り返った最終障害もクリア。見事減点0でフィニッシュラインを通過した。この結果、山下は個人で5位に入賞。狙っていた優勝には手が届かなかったものの、昨年の22位から大きくランクアップさせた。その一方団体は失権などが響いて11校中9位に沈み、悔しい結果となった。

第1回走行では落下させた最終障害を飛び越え、減点0の走行を決めた山下と稲嵐

 2日間を通しての総減点が0だった人馬は0。この数字が今回のコースの難しさを物語っている。その中で好成績を収めた山下だが、「あの馬の能力的にどっちも(両日とも減点)0は正直いけた」と満足はしていない。来年も稲嵐と共にさらなる高みを目指してくれるだろう。また、団体としては厳しい結果に終わった早大。この後に控えている全日本学生賞典総合競技大会で、障害の悔しさを晴らしてほしい。そして全日本学生賞典馬場競技大会には下愛理彩(社3=東京・早実)が個人で出場する。目標とする個人決勝に残ることができるか注目だ。

(記事、写真 宇根加菜葉)

結果

▽第1回走行

山下・稲嵐 67秒48 総減点8

大沢・稲帥 70秒44 総減点8

石山・ゾビオン 2反E

山田・ペルペチュエル 2反E

▽第2回走行

山下・稲嵐 67秒21 総減点0

大沢・稲帥 73秒12 総減点24

山田・ペルペチュエル 2反E

石山・ゾビオン 落馬E

▽個人

5位 山下・稲嵐

23位 大沢・稲帥

▽団体

優勝 日大

2位 専大

3位 東農大

9位 早大

コメント

山下大輝(スポ2=宮城・東北)

――団体としてはどのような目標でしたか

1年生の大沢(暁音、スポ1=茨城・真壁)を含め選手がそろってきたこともあって、今年は団体も狙えるかなと思っていました。

――狙うというのは6位以上ですか

そうですね、うまくいけば3位以内に入れるんじゃないかとひそかに思ってたんですけど。

――個人としてはどのような目標を立てていましたか

正直優勝を目指してました。

――第1回走行を振り返っていかがですか

馬の体の調子が万全じゃなかったこともあって、あと最終障害を落としたのは100パーセント人間のミスだと思ってて、それが今でも一番悔しいなと思うポイントなんですけど。1回目は人間がもっと助けられたかなと思っています。

――第2回走行は減点0でした

奇麗な走行ではなかったんですけど、馬がちゃんと応えてくれたというか、馬がきょうはすごく頑張ってくれたかなと思っています。

――2日間の合計減点0の選手がいないなど、難度の高いコースだったと思いますが

あの馬は関東学生(関東学生大会)の時も2回とも(減点が)0だったので、あの馬の能力的にどっちも(両日とも)0は正直いけたと思っています。自分は稲嵐のことをそれぐらいの馬だと思っています。

――総合馬術競技への意気込みをお願いします

全然馬のタイプも違うしやることも違うので、切り替えてもちろん入賞を目指して頑張りたいと思います。