庭球部

2018.11.02

三菱全日本選手権 11月2日 大阪・ITC靭テニスセンター

遠かったあと1点・・・島袋は混合ダブルスで2位に終わる

 4度マッチポイントを握りながらも、あと1点が近いようで遠かった。大会5日目を迎えた三菱全日本選手権(全日本)。混合ダブルスに出場している島袋将(スポ)は澤柳璃子(リンクス・エステート)とのペアで決勝まで進出し、タイトルを懸けて清水悠太(三菱電機)・清水綾乃(Club MASA)組と対戦した。試合は観客も思わず息をのむ接戦となり、ファイナルセットまでもつれ込む。島袋・澤柳組は何度もマッチポイントを握るなど勝利まであと一歩というところまで迫ったが、惜しくも優勝とはならず。田川翔太(平26教卒=神奈川・湘南工大付)以来となる現役早大生全日本チャンピオンの誕生は来年以降に持ち越しとなった。

 センターコートで行われた決勝戦。この日一番の目玉試合とあって、会場には多くの観客が集まった。お互いに緊張が感じられる立ち上がりとなったが、まずペースをつかんだのは前衛での動きが冴えた清水悠・清水綾組。ファーストセットは澤柳のサービスゲームを立て続けにブレークされ、2-6で奪われた。しかし、セカンドセット第3ゲーム、この日初めて澤柳のサービスゲームでキープに成功すると、ここから流れは島袋・澤柳組に傾き始める。直後の清水綾のサービスゲームでは島袋の鋭いパッシングショットも決まり、ブレークに成功。1ポイントごとに声を掛け合ってお互いを盛り上げ、そのまま5-1までリードを広げた。気持ちのこもったプレーで相手を押し切り、一気に主導権を奪い返してこのセットを6-2で奪取。勝負の行方はファイナルセットへもつれることとなった。

清水悠・清水綾組と熱戦を繰り広げた島袋・澤柳組

  迎えた運命のスーパータイブレーク。島袋が、「緊張した。すごく力が入っていた」と振り返るように、試合は手に汗握る大接戦となった。序盤は島袋・澤柳組がセカンドセットの勢いそのままに5-1とリードを奪う。その後は一進一退の攻防が続くが、要所で勝負強さを発揮してリードを維持し、9-8で先に島袋・澤柳組がマッチポイントを迎えた。しかし、ここは島袋のリターンがアウトとなり、9-9。このセットで初めてスコアをタイに戻されたが、その後も粘り強く相手に応戦し、3度マッチポイントを握る。しかし、清水綾のリターンエースや島袋のダブルフォルトなどもあり、あと一本が取り切れない。12-12でチェンジコートして迎えた25ポイント目、清水悠のリターンが不運なネットインでエースとなり、今度は相手に初めてマッチポイントを与えてしまう。ここで食らい付きたかった島袋・澤柳組だったが、ラリー戦の末に最後は清水綾にボレーを決められゲームセット。トロフィーに手の届くところまで迫ったものの、あと一歩及ばず。「改めて1ポイントの大切さを痛感した」(島袋)――。悔しさの残る準優勝となった。とはいえ、急造ペアながら決勝まで勝ち進み、最後まで観客をうならせる好プレーを見せたことは、今後の自信につながるだろう。初めての混合ダブルスを振り返り、「最後まで楽しめたのはよかった」と語った島袋。ちょっぴり悔しさをにじませながら、それでも晴れやかな表情でセンターコートを後にした。

あと1ポイントが遠く、日本一を逃した

  唯一勝ち残っていた島袋の混合ダブルスも終了し、これで今年の全日本における早大勢の挑戦は幕を閉じた。それぞれが格上との対戦を通じて課題も、そして収穫も得た大会となっただろう。一方で男子では羽澤慎治(慶大1年)、今村昌倫(慶大2年)、望月勇希(中大3年)、女子では松田美咲(亜大2年)が上位に食い込むなど、大学生プレーヤーが躍進を見せた大会でもあった。その中で早大勢の最高成績は男女単複でベスト32。来年以降もライバルとなってくる選手たちが結果を残しただけに、絶対王者・早大もうかうかしていられない状況だ。「1つ1つの試合や大会を大切にして、また力をつけて来年ここで勝てるように頑張りたい」(島袋)。次に控える大会はそれぞれ異なるが、この全日本での経験を生かし、さらなるレベルアップにつなげることはできるか。ついに迎える新体制。早大庭球部の挑戦は、まだまだ続く。

(記事 松澤勇人、写真 林大貴)

表彰式での島袋・澤柳組(左)と清水悠・清水綾組(右)

結果

混合ダブルス
▽決勝
●島袋・澤柳 2−6、6−2、12−14 清水悠・清水綾

▽順位
2位

コメント

島袋将(スポ3=三重・四日市工)

――優勝まであと一歩でしたが、今のお気持ちは

そうですね、改めて1ポイントの大切さっていうものを痛感しました。

――ファイナルセットはやはり緊張しましたか

そうですね、緊張は・・・しました。やっぱり全日本っていう大きい舞台で、優勝が目の前に見えていて、すごい力が入っていたのも自分自身でわかっていたので、それをコントロールできなかったのはまだまだ甘い部分ですね。

――らしくないダブルフォルトが2回ありました

タイブレークでダブルフォルトなんて致命的ですよね・・・(笑)。それを2本してしまうなんて。

――どっちも女子側のサーブでしたよね

決して優しくしたわけじゃなくて(笑)。そうですね。ダブルフォルトもそうですけど、サーブっていう部分で課題が見えました。

――相手ペアの印象はいかがでしたか

2人とも上手くて。清水悠太(三菱電機)のほうはダブルスの決勝に残ってますし、なんでもできる選手ですし。(清水)綾乃ちゃん(Culb MASA)も女子の国際タイトルを取っていて実績もあるので、すごい強いペアでした。あと一歩だったんですけどね。

――改めて澤柳選手(璃子、リンクス・エステート)と組んだ感想はいかがですか

すごいお互い助け合った部分もありましたし、最後まで楽しめたので、すごいよかったと思います。

――今回の全日本を総括していかがですか

混合ダブルスで決勝まで来れたっていうのはすごいよかった部分ではあるんですけど、狙っていたシングルスで早々に負けてしまったことはすごい悔しく思いますし、新たに明確に課題も見えてきたと思いますね。

――今後に向けて一言お願いします

まぁ、ダブルフォルトを減らしていけるように、まずはサーブの練習。冗談ですけど(笑)。もう1回気持ちをリセットして、大きい大会は終わってしまったんですけど、1つ1つの試合や大会を大切にしていって、また力を付けて来年ここで勝てるようにがんばりたいと思います。