野球部

2018.11.02

11月2日 東京六大学秋季フレッシュトーナメント 神宮球場

柴田、『打たせて取る』投球で貫録の7回零封!(特集記事)

 「(同級生の活躍が)刺激になっている。あまり出場機会のない自分に悔しさを覚える」。秋の早慶戦直前、柴田迅(社2=東京・早大学院)はこう胸の内を明かした。先日まで行われていた東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)。小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)を中心とした4年生の活躍が目立つ一方、2年生もその存在感を示していた。早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)と今西拓弥(スポ2=広島・広陵)の両左腕は救援陣の中核を担い、ブルペンを支えた。また、瀧澤虎太朗(スポ2=山梨学院)や金子銀佑(教2=東京・早実)といった野手勢もブレイク。一気に中心選手の仲間入りを果たした。一方、柴田は秋季リーグ戦全14試合においてベンチ入りを果たしたが、出場は2試合のみ。投球回数も3回と1/3にとどまった。

 今年は春にリーグ戦初登板を果たし、夏季オープン戦でも多くの登板機会を与えられた柴田。しかし、変化球が思うように決まらず、多投する直球を狙われ痛打される場面がしばしば。十分な信頼を勝ち取るには至らなかったのだ。だが今は、着実に手応えも感じつつある。「チェンジアップも投げるようになった。感触はだいぶ良い」。これまでの伸びのある直球に、打者の手元で緩やかにストンと落ちるチェンジアップが加わることにより、打者は的を絞りづらくなる。これにカットボールやカーブなどをカウント球として用い、投球の幅は格段に広がった。そして、その投球がまさにきょう、東京六大学秋季フレッシュトーナメント決勝において実現したのであった。「先発ピッチャーとしてのピッチングを心掛けていた。試合の流れも感じ取りながら」。早大学院時代は絶対的エースとして、チームを夏の西東京大会ベスト8に導いた柴田。慣れ親しんだ先発のマウンドであったのだろう。この試合、久しぶりに先発した柴田は、力で押し込み法大の強打者を外野フライに仕留める一方、走者を背負った場面では変化球で打たせて取り、併殺打に。これまでの真っすぐで押す投球から一転、『打たせて取る』という新たな投球スタイルを見いだした。

フレッシュトーナメント決勝(法大戦)、仲間とアウトカウントを確認する柴田

 絶対的エースだった小島が抜ける来年の早大投手陣。それでも早川、今西の両名に加え、西垣雅矢(スポ1=兵庫・報徳学園)や徳山壮磨(スポ1=大阪桐蔭)といった力のある1年生コンビがいるなど、その体制は盤石であろう。ここに柴田の名が加わってくれば鬼に金棒だ。「小島さんの穴を埋められるように。この冬は人生で一番辛かったなと思えるぐらい努力したい」。覚醒を誓う男の、長く厳しい冬が、今始まろうとしている。

(記事 石﨑開、写真 池田有輝)

 

※ 本記事は柴田投手の特集記事です。試合結果に関する記事は後日改めて掲載させていただきます。

 

◆柴田迅(しばた・じん)
1998(平10)年6月2日生まれのAB型。177センチ75キロ。東京・早大学院出身。社会科学部2年。投手。右投右打。

 

柴田の投手成績
名前
柴田迅 0.00